まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅2013秋・1-2

2013年11月08日 | 鉄道企画もの

Dscn3250関西の私鉄駅をサイコロとしりとりで巡る企画の2期目の初日。再びゴールの京阪中之島線・渡辺橋駅を目指すわけだが、まずはシーズン再開の起点となる神戸高速の大開駅に到着。こちらは神戸西の労働基準監督署が近く、仕事の関係でそちらに行くのに利用したことがある。

地下ホームから階段を上がる。駅の上は幅の広い道路が走っている。こちらが水木通である。そう聞くとゲゲゲの鬼太郎の水木しげると何か関係あるのかと思うが、戦後の一時期にこの辺りのアパートに住んでおり(その名も「水木荘」)、ペンネームもそこから取ったものである。

Dscn3251今でこそ新しい感じの建物が立ち並ぶが、この辺りは阪神・淡路大震災で道路の陥没など甚大な被害を受けたエリアの一つである。地下の大開駅も崩落したという。地震発生時にこの地かを走っていた電車があるのだが、わずか数秒のところで駅を通過して難を逃れたとか、当初は復旧に何年かかるかと言われていた神戸高速も数か月で復旧、大開駅も震災から1年で営業再開になったとか、震災に関連する駅である。

今でこそ真新しい建物もあるし、ここはJRの兵庫駅にも地下鉄の上沢駅にも近いところで、交通至便である。ただそういう過去があったということも忘れてはならないだろう。

さて、駅近くのマクドナルドで遅めの朝食としたところで次のサイコロである。大開から再開のサイコロのラインアップは・・・。

1.伊賀神戸(近鉄大阪線)・・・うーん、出るか初の三重県。

2.池田(阪急宝塚線)・・・最近池田の人気スポットはカップヌードルの博物館だったか。

3.生駒(近鉄奈良線)・・・前回の最終日の打ち上げで、この駅横で飲みましたな。

4.石切(近鉄奈良線)・・・生駒トンネルを挟んだ大阪寄り。この辺りの登り坂から見る大阪平野はいい眺め。

5.石津川(南海本線)・・・堺のコンビナート地区の玄関駅。

6.石場(京阪石山坂本線)・・・出るか3駅目の石山坂本線。

いずれも東方向にある駅だが、カップヌードルやチキンラーメンの博物館というのも面白そうだし、まだ午前中ということで、いっそのこと三重県初上陸というのも「スルッとKANSAI」の幅の広さを感じる意味で面白いかもしれない。

そしてマクドナルドでのサイコロアプリの結果は・・・4、石切である。

再び大開から新開地に出て阪神への直通特急に乗車。山陽電車のエースである特急型に乗り込み、来た時と同じ路線を東へ向かう。尼崎、大阪難波で乗り換え、近鉄奈良線に出る。前方に生駒山を見るようになり、線路も少しずつ高度を上げる。進行左手に見える大阪平野の眺めは良く、夜に来れば電車に乗りながら夜景を楽しむことができる。

Dscn3252石切に到着。この駅には一度下車したことがあり、その時はこの先にある旧生駒トンネルの特別見学があった。なかなかの心霊スポットであると聞いてはいるが・・・。

Dscn3255さて今回、石切での散策は文字通り「石切さん」である。正しくは石切剱箭(つるぎや)神社というのだが、古くから信仰を集めており、「でんぼの神さん」としてできもの、腫物にも効くという。石切さんには石切駅から歩いて15分ほどで着くというが、参道はここから上るのではなく、平野の方に向けて下って行く。

その参道であるが、やたらに目立つのは占いの館。それもありとあらゆる種類の占いがあり、昔ながらの佇まいのものやら、若者向けの雰囲気のところまで。突然占い師の顔が出てきてギョッとすることもある。テレビに登場したというのを誇らしげに張り出している店もある。普段、占いなどの類は信じないほうなのだが、ここまで占い、占い、裏無いで・・・と出てくると、自分の結婚運とか旅行運なども一度見てもらおうかなと思ってしまう。

それにしても、なぜ、石切さんにここまで占いの店が多いのだろうか。

Dscn3257そのうち、占いだけでなく食堂や土産物を扱う店も増えてにぎやかな参道となり、神社の拝殿に出る。するとそこにはお百度石があり、拝殿との間をぞろぞろ行き交う人が一つの流れになっていた。往復するたびに紐のようなものを折って手を合わせている。若い女性も、何かに取りつかれたように正面にだけ目を向けてひたすらに歩いている。

こういうのを見ると「私も中に入って・・・」と一瞬思うが、お百度石を一往復するだけで30~40秒はかかるようだ。それを100往復となるとおよそ1時間。うーん、ここ目当てならいいのかもしれないが、何分今回は「サイコロしりとり」である。私もお百度石ではないが、ゴールまで100駅回らないといけないかもしれず、そこは普通のお参りでお許しいただくことにする。

占い、お百度石・・・由緒ある神社にありがちな厳かな雰囲気というよりは、実に庶民感覚に根差した、現世をどう健やかに生きるかという願いの集まった神社である。今はやりのパワースポットということになるのかな。

さてそんなところで私も「関西私鉄・お百度石」のような感じで、次の駅を占うサイコロ・・・と行くところだが、その必要はなくなった。「石切」の「り」で始まる対象の駅は元々「林間田園都市」と「りんくうタウン」しかなく、そのうち林間田園都市は以前に訪れているから選択肢から除外。となると、自動的に次はりんくうタウンに向かうことになる。

石切さんの最寄駅は奈良線の石切ではなく、地下鉄中央線に通じるけいはんな線の新石切である。目先を変える意味で新石切からけいはんな線~地下鉄中央線で本町に向かい、御堂筋線でなんばに向かう。ここから南に向けての出発である・・・・。

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