この「サイコロしりとり」、地下鉄というのが訪問の対象となっていないこともあり、なかなか都市の中心部を訪れるというのは少ない(和歌山市というのはあったが)。そんな中で京都の祇園に来るというのはなかなかないことである。
「おこしやす」の看板に迎えられて商店街を歩き、祇園の花見小路に出る。四条通の北側はバーが並ぶ現代風の歓楽街であるが、南側は昔ながらの石畳も再現された、これぞ京都という風景である。
こういうところのお茶屋さん、料亭というのはどういう人たちが利用するんかいなと思うが、外を歩くだけならタダである。この日も朝から大勢の観光客が京風情を味わいにやってきていた。
花見小路からさらに続く路地をぶらついた後にやってきたのは八坂神社。駅前散策もどこまでを範囲とするか、京都の場合は魅力的なスポットが目白押しで、京散策が目当てならこのままどこまででも歩いてしまいそうである。ただ、あくまで駅巡りが目当てということもあり、ここでの訪問は花見小路と八坂神社、そして円山公園ということにする。
八坂神社へ。境内にはいくつかの祠があるがそれらも含めて紅葉が見ごろである。ここを八坂神社と呼ぶようになったのは明治の神仏分離令のことで、元々は祇園社と呼ばれていた(だから「祇園祭」ね)。元々は牛頭天王(祇園精舎の守護神)を祀っていたのが、平安時代の神仏習合の考えでは素戔嗚尊と同じとされている。先日に天照大神を祀る伊勢神宮に参拝したが、今度はその弟の素戔嗚尊を拝むことになる。
散策の途中だが、神社に来ているということもあって先にここでサイコロである。祇園四条の「う」について、素戔嗚尊はどのようなご託宣が出るか。
1.魚崎(阪神本線)・・・灘の酒どころが近い。
2.山陽魚住(山陽電車)・・・久しぶりに明石の先まで行くか。
3.浮孔(近鉄南大阪線)・・・橿原神宮の手前の珍名駅。
4.宇治(京阪宇治線)・・・八坂神社に続く世界遺産訪問か。
5.打出(阪神本線)・・・ここはどんなところか初めてである。
6.ウッディタウン中央(神戸電鉄)・・・スルッとKANSAIの西の端・・・。
ここで世界遺産の宇治というのはでき過ぎな感じがするし、地味に阪神間に落ち着くのかなと思う。ただ、こういう時に限って神戸電鉄(しかも三田の先まで)に大きく振れそうな気が・・・。
そして運試しのサイコロは・・・「6」。やはりなあ・・・。
さて、幸いまだ早い時間帯ということで、この後は円山公園を見ることにしよう。こちらは桜のスポットというイメージがあるが、紅葉がすこしでもあればなと思った。
ただ、東山を借景としたこの公園、紅葉としてはなかなかよかった。「サイコロしりとり」でも季節の風情を楽しむということでしばし見物する。
・・・せっかくの京都も名残惜しいが、そろそろ次に移動しなければならない。次へはまた遠距離移動となる。また3時間コースということになるのかな・・・・。