別にしょーもない吉本芸人のことを取り上げるわけではないのだが・・・。
ただ、そんなしょーもないギャグを連想させてしまったのが、諫早湾の干拓事業を巡るあれやこれやである。諫早湾の入り江に建造された巨大な堤防の、その排水門を開けるのか、閉めるのかの争いが長年に亘り続いている。開けたら農業への悪影響が出るし、閉めたら漁業への悪影響が出る。またこれについて、高裁の判断を地裁が覆すというようなわけのわからない判例も出ており、結局のところどっちがどうやねんというところである。
「干拓」という言葉は、例えば秋田の八郎潟とか、岡山の児島・水島地区のように、学校の社会科で教わったように、平坦な土地を確保して稲作や、あるいは工業団地の形成いうことで結構前向きな取り組みとして取り上げられていた。
ところが最近は、海の幸が以前ほど獲れなくなったということから、こうした開発に対して負のイメージを持つ人が増えている。中でも大きな問題となっているのが、福岡、佐賀、長崎の3県に面した有明海である。
最近では無秩序に国土の開発を進めてきた政府(あるいは自民党)への批判が高まっており、果たして原状復帰か、そこまでなくても環境に配慮したレベルまで持ってこれるのか、当事者でなければわからない。ここは司法で2つの相反する判断が出たのだから、後は地元の人たちが正々堂々と議論をすればよいことだと思う。水門を開けるのか、一旦開けたものはきちんと取り扱うのか・・・。
吉田ヒロのように、「開けて~閉めて~」と繰り返した挙句、結論が「入れない!」ではシャレにならないのだが・・・・。