最終戦までもつれ込んだ楽天対巨人の日本シリーズ、雨の中の試合を制して見事楽天が球団創設9年目で初の日本一になった。
楽天の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます。
3日は私の勤務先企業の社会人野球日本選手権の試合と、日本シリーズ最終戦が重なる形になったが、社会人野球のほうはいろいろあって試合途中に抜け、たまたま、日本一の瞬間をテレビで見ることができた。この夏に宮城の被災地を回ったが、あの光景というのを思い浮かべていた。あまちゃんに楽天、今年は東北の年だったのかな。
最終戦を美馬~則本とつなぎ、そして最後は前日完投負けした田中で締める。「楽天の投手は3人しかおらんのか」とも思うし、個人的には「後はそういう役割の投手で戦うべきではないか」とも思うのだが、シーズンを支えてきた柱の投手、星野監督の思いと、その意気に感じた選手たちの頑張りである。「田中が前日負けたのも、第7戦の一番の舞台のお膳立てではなかったか」などとも勘ぐってしまう。それだけ、野球漫画にも描けないような、ドラマチックな日本シリーズとなった。
どこかの記事に、「旧近鉄ファンの悲願の日本一」というのがあった。まあ、一部の方がそう思うのは勝手だが、私個人に言わせれば楽天はあくまで「東北の新設球団」である。東北にも日本一のペナントがもたらされたこと自体は喜ばしいことだが、別に「近鉄の後継球団」ではないし、そういう熱い思いを持ってペナントレース、そしてポストシーズンを戦い、それで成長を遂げた楽天球団を横目に、関西(からいつ追い出されても不思議ではない)のパ・リーグ球団は何とも思わんのかい、というもどかしさと怒りがふつふつと沸いてくる。
来シーズンは田中はいないかもしれないが、日本一の経験で他の選手たちも自信を持ち、強くなったように思う。それにどう立ち向かうか。より切磋琢磨した、レベルの高い戦いを期待したいものである・・・。