まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・オープン戦オリックス対巨人(東日本大震災の日に)

2017年03月11日 | プロ野球(バファローズ・NPB)
3月11日、東日本大震災の発生からちょうど6年である。復興は進んでいるとしながらも、未だに12万人の人たちが避難生活を余儀なくされている。また復興じたいにも格差があるようだし、未だに風評被害も収まることがない。

イーグルスの嶋が「見せましょう、野球の力を」と誓ってから6年。もう6年と思うか、まだ6年と思うか。

さて、その11日だがバファローズ対ジャイアンツ戦のオープン戦ということで神戸に現れる。私にとっては今季初めての生観戦である。せっかくの機会なので、これまで入ったことがなかったフィールドシートのチケットを購入していた。公式戦より安い価格設定ということもあったので。普段はグラウンドを広く見渡せるエリアに座ることが多いのだが、たまにはこうした低い位置から観るのも新鮮な感じがしていい。気になるのは、一塁側の席なのにジャイアンツファンも結構目立つのだが・・・。

入場した時はバファローズの選手たちもアップやキャッチボールを終え、それぞれの守備位置でノックを受けていたところ。やはり選手が近いし、ボールをはじく音、ミットで受ける音も近く聞こえる。

本日の先発は新加入のコーク。今季バファローズの外国人投手はディクソン以外はコーク、ウエスト、ヘルメンといずれも新加入で、野手のロメロ以外の3枠を4人で争う形になっている。ディクソンは先発の柱として、ヘルメンは抑え候補として1軍濃厚として、残り1枠をコークとウエストで争う形である。

一方のジャイアンツ、WBCに出場している選手がいるとしても、選手層が淋しい感じである。あれ確か、今季FAで2名ほど獲得したのではなかったっけ・・・?

この日からBsGirlsも2017年メンバーで試合前のパフォーマンスに登場。今季は12人での活動という。新しいメンバーもいるようで、またそれぞれ固定ファンがつくのかな。

そして試合直前、東日本大震災の犠牲者への追悼ということで、選手、観客全員で黙祷を捧げる。

さて試合開始、コークはテンポのよい投球で初回三者凡退と好スタートを切る。ストライクが先行し、ボールがほとんどない。

ジャイアンツの先発は今季ファイターズから移籍の吉川光。2012年のパ・リーグMVP投手として、ジャイアンツでも先発ローテーションが期待されている。こちらも初回三者凡退。

序盤はこの両投手が好投を見せ、3回まで両チームとも一人の出塁もない。3回裏が終わってもまだ30分しか経っていない。

試合が動いたのは4回裏。打順が2巡目に入り先頭の1番・武田がライトへの二塁打で出塁(フィールドシートからは、ライト線の方向が角度的に見えないのが弱点)。無死二塁でどうするかと見ていたが、2番・西野がきっちりとバント。そして3番に入った安達がレフト前にタイムリーを放ち1点先制。

これにロメロが四球でチャンスを広げ、T-岡田がセンター前にタイムリー。さらに二死満塁として、若月の当たりはセンターへ。捕られるかと思ったが意外に打球が伸びた。走者一掃の二塁打となり、この回一気に5点。3回までパーフェクト投球だった吉川が急に別人になったようだ。

一方のコークは、この日三塁に入った伊藤の好守備もあり、4回、5回も三人で片づける。予定は5回までだったようだがパーフェクト。最後はグラブをポンと叩いて喜びを表す。5回まで45球とは、ジャイアンツの打撃があっさりしていたからかもしれないが、コントロールの良さもアピールしたところである。左腕ということもあり、ローテーションに入ってくると面白い。

6回からは西が登板。こちらはボールが先行する場面があったが、下位打線ということで三人で片づける。これ、オープン戦、継投とはいえ完全試合、ノーヒットノーランもあるのではないかと思わせる。

そして7回二死、3番マギーが右中間にチーム初安打となる二塁打を放つ。レフトスタンドから初めて歓声が挙がる。まあ、6回に若月のこの日2本目のタイムリーが出て6対0という一方的な展開になっており、ジャイアンツファンはイライラしていただろう。ただ続く頼みの阿部が空振り三振で倒れ、点が入らない。これで勝負はほぼ決まったようで、その後は若手やらジャイアンツは育成選手にガラリとチェンジする。

9回はヘルメンが登板。最速は148キロだったが、なかなか豪快なフォームである。代打のギャレットから三振を取るなど、こちらも危なげない投球。結局3人の継投でジャイアンツ打線をマギーの二塁打1本だけ、四死球もなしとほぼ完璧に抑え込む完勝。これが交流戦の本戦ならなお良かったが、オープン戦とはいえ昨日に続いてジャイアンツに連勝というのは気分が良い。ここまではいい状態で来ているようである。

試合終了後、女子プロ野球の兵庫ディオーネの選手たちが開幕戦のPR、前売りチケットの販売を行っていた。実は入場時もエースの里投手ら4~5人の選手がチラシを配るなどPRしていたし、試合中にも映像が流れていた。4月3日が大阪、4月4日が神戸での試合。うーん、その時季は仕事も忙しいから観戦は無理かな。それでも、昨年に続いて今季もどこかの球場で観戦したいなとは思う。

野球といえば、四国八十八所めぐりと組み合わせのアイランドリーグも気になるし、関西で初めてBCリーグ新加入の滋賀ユナイテッドもどんなものか一度は観たい。もちろん、バファローズ戦も楽しみである。こうした野球のほうに興味が向くようになると、春の訪れを感じるのである・・・・。
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