まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

5月バファローズ観戦記二題・・・その2(19日ライオンズ戦~大阪野牛近鉄復刻試合はガックリで・・)

2019年05月22日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

話は5月19日のライオンズ戦。

17日からの3連戦は「KANSAI CLASSIC」シリーズとして、1999年の大阪近鉄バファローズの土日ビジター限定だった赤い「Osaka」ロゴのユニフォーム着用での復刻試合である。

私も、かつて籍を置いていた近鉄応援のネットサークルにて作った「赤ユニ」を持っていて、こんな時だからと久しぶりに持ち出す。今回復刻されたユニフォームは、白ラインの太さをなどオリジナルとは異なる箇所はあるが、全体として往年の雰囲気を楽しめるのはよい。ネット記事では、かつての着用写真として梨田監督、ローズ、中村紀洋が載っていて懐かしく感じる。私はその時、選手の名前ではなく現在もこのブログに入れているハンドルネームを入れた。もう20年前のものだが、一応今でも体が入る。

企画そのものはこの数年で定着したようにも見えるが、始めた当初の「特別感」も薄れているのではと思う。往年のファンが喜ぶ一面は大きいが、年齢的に近鉄、阪急、そしてブルーウェーブ時代を知らないファンが増えているのも事実である。かつての応援歌の復刻も年々短くなっていて、この試合について言えば8回に申し訳程度に流れたくらい(以前は4~6回とか、少なくとも打順が一回りする間流れていたと思う)。

この試合は「キャンプ地みやざきDAY」として、宮崎の観光大使によるPRや、宮崎カーフェリーの乗船券や宮崎の特産品が当たるイベントが行われた。宮崎も久しく行っていないなあ。フェリーの旅もいいし、久しぶりに日豊線に乗って延々と南下するのもよい。プロ野球のキャンプというのを生で見たこともないので、それも含めて行きたい場所の一つに加えるとする。

また、ユニフォーム姿の少年野球チームの子どもたちがあちこちにいた。試合終了後に何かセレモニーをやるようで、結構な数が見られた。最近はプロ球団と同じデザインのものも目立つ。あの辺の権利関係は大丈夫なのかなと気になる(私だって、当時の赤ユニといいつつも同じようなものだが)。この試合の観客は27437人と発表されたが、内野自由席のあちこちでユニフォームの塊が目についた。

スタメン発表前には「KANSAI CLASSIC」をテーマとした動画が流れる。今季は阪急OBの山田久志氏と近鉄OBの梨田昌孝氏がそれぞれ椅子に置かれたボールを拾い上げ、両者無言のまま「伝説が交差する」という字幕とともにすれ違うというもの。うーん、だから何やねんと。これなら昨年の太田幸司氏による「ディス イズ パ・リーグですよ」のほうが断然よかった。

さて試合。バファローズは新外国人で初先発のエップラー、ライオンズは今季のドラフト1位新人で初先発、おまけに初登板の松本。両チームとも先発の谷間となった。エップラーは、アルバース不調によりチャンスが与えられたし、松本はドラフト1位指名が根尾、藤原、小園に集中する中でライオンズが一本釣りした投手。肺炎もあり出遅れたが即戦力の期待がある。

エップラーは初回、先頭の秋山にいきなりヒットを許すが、後続を抑える。打たせて取るタイプなのかな。

バファローズは2回に吉田正の四球、小島のヒットでチャンスを作るが、西野が見逃し三振。松本はプロ初の奪三振だ。

3回、ライオンズがエップラーを攻めて金子、秋山、外崎の3連続ヒットで1点先制。続く4回には二死三塁から栗山の二塁打、木村のタイムリーで2点を追加し、3対0とする。初先発でどこまで持つかというエップラーだったが、二回り目で力尽きた。まあ、ライオンズの打者が逆方向への打球を意識して攻めたのも効いたようだ。この後は山田がしのいで食い止める。

5回、ここまで松本を攻めあぐねていたが、小島、西野の連打と若月の犠打で一死二・三塁とする。ここで一軍復帰即スタメンの小田が払うようなバットさばきでレフト前へ、3対1。続く中川は初球をセンターに運ぶ犠飛で3対2。追い上げムードで好調の大城も粘ったが、最後に力尽きて一気に同点とはならなかった。松本は何とか5回を投げきって勝利投手の権利を手にした。

7回表、マウンドには6回から登板の山﨑。しかし一死二・三塁の場面を招き、打席には山川。ここで小林に継投。しかし、臭い攻めなのかコントロールが決まらないのか、初球から続いてボール2つとなった時点で申告敬遠となった。

・・山川を敬遠しても次は森。満塁となった直後の初球。

・・・打球はライト上段席下の看板に当たり、グラウンドに跳ね返った。ものの見事な満塁本塁打。打った森が素晴らしいのだが、この後、スタンドがどのようなざわつきになったかはご想像の通り。

そんな試合だからか知らないが、周りの雰囲気もよくなかった。少年野球の子どもたちが風船をおもちゃのように扱ったり、一斉に飛ばした後にわざと飛ばしたりしてふざける。それに対して常連面のおっさんがエラソーにキレる。通路では少年野球の引率の大人たちが酒飲んでクダ巻いている(別にファンでもないのに無理やり刈り出されて・・という会話満載)。トイレに行ったら誰かが便器を詰まらせたようで中は水浸し、ウ◯コもプカプカ。

別にチームや選手の不調と直接因果関係があるわけではないにしても、何だかいろんなものが中途半端に、いい加減になっているように思う。運営側も、どこか適当になっていないか?

試合。8回には外崎の2ランが出て9対2。

勝負は決まったが一応9回裏があるので、ライオンズは南川が登板。しかし2連続四球と暴投で無死二・三塁。さらに小田への四球が暴投となり1失点。9対3としたが、ここで南川の後を受けた佐野に簡単に3人抑えられて試合終了。

ライオンズ16安打、バファローズ5安打で9対3でライオンズ勝利。松本はプロ初登板初先発初勝利として辻監督とがっちり握手の記念撮影とインタビュー。ただ、試合後の辻監督のコメントは、「あれでは『上』で勝てない」とのこと。

バファローズは「上」ではないというのが現実。ライトスタンドの原理主義者や内野の常連面のおっさんとその取り巻きの方々。まあ、そういうことや・・・。

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