まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅2013秋・1-3

2013年11月09日 | 鉄道企画もの

南海のなんば駅に出る。石切の次はりんくうタウンという「サイコロしりとり」であるが、関西空港に近いということで、時間が合えば特急「ラピート」に乗ってみようかと思う。実はこれまで「ラピート」には乗ったことがなく、この企画では有料特急の利用はOKなので、せっかくの機会ということで。

Rscn3262ホームに上がるとちょうど11時30分発の「ラピートβ35号」が発車間際であった。急いで特急券を買い求め、専用の改札口を通って車内へ。それほど利用客の多くない時間帯ということかガラガラである。<o:p></o:p>

 

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Dscn3261木目調の内装に楕円形の窓、天井は網棚ではなく飛行機にある収納ラック。見た目にゴチャゴチャした感じがなく、上質な感じがする。その昔、藤井寺球場あたりで近鉄ファンから「ガタゴト電車」と野次られていた南海電車らしからぬデザインである。一方で昭和40年製造とか、私が生まれる前から走っている車両があったり、それが南海電車の面白いところである。<o:p></o:p>

 

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Dscn3265さてラピートに乗ってこのまま関空から海外へ・・・(そうでなくても国内路線でも可)飛べればいいのだが、そうはならないのが「サイコロしりとり」である。泉佐野から空港線に入り、日根野からのJRの線路と併走する。島式2面のホームの片方にそれぞれ南海・JRの列車が着く形になる。写真の駅名標は南海のものだが、この裏側はJRのものであるし、改札も共同である。南海とJR、ライバル関係のようでいて相互に交流しているところもある。<o:p></o:p>

Dscn3268_2時間はちょうど12時を回ったところ。りんくうタウン駅の周りはショッピングモールが立ち並ぶエリアで、そこいらを適当にぶらつく。結局入ったのは、りんくうシークルにある回転寿司の「大起寿司」。大阪、奈良方面に何店舗かあるそうだが、この店は関西空港に近く「世界の魚をりんくうタウンで」ということで、「国際魚市場」というのがキャッチコピーのようである。サバやサーモンが「ノルウェー直送」というのを誇らしげにPRしていたりする。店の写真は撮っていないが、まずまずの味だった。この「サイコロしりとり」の昼食が回転寿司なのも、夏の第1日の道場南口駅以来2度目のことである。<o:p></o:p>

さて、お腹もできたところで、こちらのショッピングモール内で次の駅を選択する。ここでお気づきの方なら、「りんくうタウンは『ん』で終わるから、しりとりは打ち止めではないのか?」と言われるだろう。ただ、もっと注意深く拙ブログをご覧の方なら、夏の初めに決めたルールで「『ん』で終わる場合は、次回は『あ』で始まる駅を選ぶ」という一文があったのを覚えていらっしゃるかな。ということで、次は「あ」で始まる駅を選ぶ。逆に、「あ」で終わる駅というのはほとんどなかったはずで、「ん」の次に選ぶパターンのほうが出やすいところである。<o:p></o:p>

ということで、「あ」で始まる駅のラインアップは・・・<o:p></o:p>

1.相川(阪急京都線)・・・関西の駅を五十音順に並べたトップの駅。

2.藍那(神鉄粟生線)・・・過去に三木方面に行く際に、山間の小駅だったのを覚えている。

3.粟生(神鉄粟生線)・・・来ましたね、粟生線の終点。

4.青山町(近鉄大阪線)・・・スルッとKANSAIの最東端の駅。

5.山陽明石(山陽電車)・・・明石海峡のタコが待っている。

6.赤目口(近鉄大阪線)・・・赤目四十八瀧心中未遂(?)<o:p></o:p>

西の端から東の端まで幅の広いことである。これまでの流れだと、神鉄粟生線が呼んでいるような気がしてならない。赤目口が出た場合、バスに乗って滝を見に行くかどうかが思案のしどころだろう。<o:p></o:p>

そこでサイコロアプリが出したのは・・・1の相川。よかった・・・。<o:p></o:p>

よかったというのは、遠方まで行かなくて済んだという意味でのよかったと、五十音順で最初の駅が出た意味でのよかったである。一応、五十音順で最後の渡辺橋をゴールとしているのに、出発は大阪阿部野橋だった。ここで五十音順の最初を出すことで、一応すっきりとしたかなと。これでもういつでもゴールを出してもよい。<o:p> </o:p>

Dscn3269帰りも「ラピート」が先着するのはわかっていたが、こんどはゆっくりと普通車と急行を乗り継ぎ、同じ道を引き返す。次の相川は阪急京都線だが、南海からだと天下茶屋で下車して、地下鉄の堺筋線に乗るのがスムーズである。なんば、梅田と比べて乗り換え距離は短いし、始発なので確実に座れる。おまけにラッキーなことに、次に乗るのは高槻市行とあって、相川まで直通で運ばれる・・・。

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関西私鉄「サイコロしりとり」の旅2013秋・1-2

2013年11月08日 | 鉄道企画もの

Dscn3250関西の私鉄駅をサイコロとしりとりで巡る企画の2期目の初日。再びゴールの京阪中之島線・渡辺橋駅を目指すわけだが、まずはシーズン再開の起点となる神戸高速の大開駅に到着。こちらは神戸西の労働基準監督署が近く、仕事の関係でそちらに行くのに利用したことがある。

地下ホームから階段を上がる。駅の上は幅の広い道路が走っている。こちらが水木通である。そう聞くとゲゲゲの鬼太郎の水木しげると何か関係あるのかと思うが、戦後の一時期にこの辺りのアパートに住んでおり(その名も「水木荘」)、ペンネームもそこから取ったものである。

Dscn3251今でこそ新しい感じの建物が立ち並ぶが、この辺りは阪神・淡路大震災で道路の陥没など甚大な被害を受けたエリアの一つである。地下の大開駅も崩落したという。地震発生時にこの地かを走っていた電車があるのだが、わずか数秒のところで駅を通過して難を逃れたとか、当初は復旧に何年かかるかと言われていた神戸高速も数か月で復旧、大開駅も震災から1年で営業再開になったとか、震災に関連する駅である。

今でこそ真新しい建物もあるし、ここはJRの兵庫駅にも地下鉄の上沢駅にも近いところで、交通至便である。ただそういう過去があったということも忘れてはならないだろう。

さて、駅近くのマクドナルドで遅めの朝食としたところで次のサイコロである。大開から再開のサイコロのラインアップは・・・。

1.伊賀神戸(近鉄大阪線)・・・うーん、出るか初の三重県。

2.池田(阪急宝塚線)・・・最近池田の人気スポットはカップヌードルの博物館だったか。

3.生駒(近鉄奈良線)・・・前回の最終日の打ち上げで、この駅横で飲みましたな。

4.石切(近鉄奈良線)・・・生駒トンネルを挟んだ大阪寄り。この辺りの登り坂から見る大阪平野はいい眺め。

5.石津川(南海本線)・・・堺のコンビナート地区の玄関駅。

6.石場(京阪石山坂本線)・・・出るか3駅目の石山坂本線。

いずれも東方向にある駅だが、カップヌードルやチキンラーメンの博物館というのも面白そうだし、まだ午前中ということで、いっそのこと三重県初上陸というのも「スルッとKANSAI」の幅の広さを感じる意味で面白いかもしれない。

そしてマクドナルドでのサイコロアプリの結果は・・・4、石切である。

再び大開から新開地に出て阪神への直通特急に乗車。山陽電車のエースである特急型に乗り込み、来た時と同じ路線を東へ向かう。尼崎、大阪難波で乗り換え、近鉄奈良線に出る。前方に生駒山を見るようになり、線路も少しずつ高度を上げる。進行左手に見える大阪平野の眺めは良く、夜に来れば電車に乗りながら夜景を楽しむことができる。

Dscn3252石切に到着。この駅には一度下車したことがあり、その時はこの先にある旧生駒トンネルの特別見学があった。なかなかの心霊スポットであると聞いてはいるが・・・。

Dscn3255さて今回、石切での散策は文字通り「石切さん」である。正しくは石切剱箭(つるぎや)神社というのだが、古くから信仰を集めており、「でんぼの神さん」としてできもの、腫物にも効くという。石切さんには石切駅から歩いて15分ほどで着くというが、参道はここから上るのではなく、平野の方に向けて下って行く。

その参道であるが、やたらに目立つのは占いの館。それもありとあらゆる種類の占いがあり、昔ながらの佇まいのものやら、若者向けの雰囲気のところまで。突然占い師の顔が出てきてギョッとすることもある。テレビに登場したというのを誇らしげに張り出している店もある。普段、占いなどの類は信じないほうなのだが、ここまで占い、占い、裏無いで・・・と出てくると、自分の結婚運とか旅行運なども一度見てもらおうかなと思ってしまう。

それにしても、なぜ、石切さんにここまで占いの店が多いのだろうか。

Dscn3257そのうち、占いだけでなく食堂や土産物を扱う店も増えてにぎやかな参道となり、神社の拝殿に出る。するとそこにはお百度石があり、拝殿との間をぞろぞろ行き交う人が一つの流れになっていた。往復するたびに紐のようなものを折って手を合わせている。若い女性も、何かに取りつかれたように正面にだけ目を向けてひたすらに歩いている。

こういうのを見ると「私も中に入って・・・」と一瞬思うが、お百度石を一往復するだけで30~40秒はかかるようだ。それを100往復となるとおよそ1時間。うーん、ここ目当てならいいのかもしれないが、何分今回は「サイコロしりとり」である。私もお百度石ではないが、ゴールまで100駅回らないといけないかもしれず、そこは普通のお参りでお許しいただくことにする。

占い、お百度石・・・由緒ある神社にありがちな厳かな雰囲気というよりは、実に庶民感覚に根差した、現世をどう健やかに生きるかという願いの集まった神社である。今はやりのパワースポットということになるのかな。

さてそんなところで私も「関西私鉄・お百度石」のような感じで、次の駅を占うサイコロ・・・と行くところだが、その必要はなくなった。「石切」の「り」で始まる対象の駅は元々「林間田園都市」と「りんくうタウン」しかなく、そのうち林間田園都市は以前に訪れているから選択肢から除外。となると、自動的に次はりんくうタウンに向かうことになる。

石切さんの最寄駅は奈良線の石切ではなく、地下鉄中央線に通じるけいはんな線の新石切である。目先を変える意味で新石切からけいはんな線~地下鉄中央線で本町に向かい、御堂筋線でなんばに向かう。ここから南に向けての出発である・・・・。

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関西私鉄「サイコロしりとり」の旅2013秋・1-1

2013年11月06日 | 鉄道企画もの

今年の夏に「スルッとKANSAI3dayきっぷ」を2枚利用して行った、関西の私鉄の駅をサイコロとしりとりで回ろうという企画。大阪阿部野橋を起点として、対象となる駅を五十音順で並べて最後に来る京阪中之島線の渡辺橋をゴールとしたのだが、その時は結局到達することができなかった。

別にそのリベンジと意気込むわけではないが、再び「3day」の時季になったということで、再びこの「サイコロしりとり」をやってみようと思う。

そういえば、この企画をやるきっかけの一つが、本家本元のスルッとKANSAI加盟各社主催の「しりとりラリー」だった。その結果を送ることができるのだが、最も多くの駅を回った人、あるいは最も多くの会社路線を回った人に対して記念品を贈呈するとともに、スルッとKANSAIのホームページ上や、加盟各社の主要駅で配布するフリーペーパーの「ASOBON!」にてそのコースを発表すると紹介されていた。

ただ、11月に入り「ASOBON!」を駅で見てみるに、そのような記事はなかった。ひょっとしたら当初思っていたよりも盛り上がりに欠けたか、応募する人が少なかったのかどうかはわからない。世の「鉄人」たちがどのような動きをするのかも見ておきたかったのだが・・・。

前回、近鉄生駒線の信貴山下駅で最後のサイコロだったが、出た目は神戸高速の大開だった。また朝から阪神電車~山陽電車直通の特急に乗り込み、新開地の次の大開を目指す。残念ながら特急は停車しないので、新開地で各駅停車に乗り換えとなる。

「大開から再開」の「サイコロしりとり」が今後どのような展開となるか、久しぶりのことではあるが、なかなかの楽しみである・・・・。

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ゴルフ蟻地獄

2013年11月05日 | ブログ

この3連休は何かと活動的に動いた。

Dscn33012日は大学時代からの友人で、拙ブログでも何度か記事にさせていただいている有田の伊藤嘉昭農園へ。脱サラして農園を始めてから10年を記念しての招待を受けたものである。まだ出荷はこれからだが、みかんを試食させてもらったり、みかんの収穫体験やら奥さんの手料理やらで、同行の友人たちともども賑やかな1日を過ごした(この席で飲みすぎて帰りにヘロヘロ状態だったにも関わらず、翌日は淀川のハーフマラソンに出場してそれなりの記録を出した「走る司法書士」KEN氏もその一人)。

3日は勤務先企業の社会人野球の試合観戦とそれにともなうVIP対応、さらに帰宅後に楽天の日本一をテレビで目にしたのは先の記事の通り。

そして4日は恒例の会社のゴルフコンペに幹事として運営。連日の行事ではあったが、このゴルフは先に決めていたことで、社会人野球と楽天日本一は偶然重なったことだ(むしろ、試合が4日に重ならなかったことを良しとする)。

今回のコンペは、新しいトップが就任してから初めての開催で、その分さまざまな人との顔合わせになればと思った。天候も回復し、開催地の中国自動車道沿線の某ゴルフ倶楽部のコース中には紅葉も見られ、なかなかのゴルフ日和を皆さんにお楽しみいただけたのでは・・・と思う。

その中で私のスコアはと言えば、またしてもブービー。そうとわかっていれば幹事権限で自分用に豪華ブービー賞を用意すればよかったかな。いやいや、そんな根性だから成績が上がらないのだろうが。

今回のコースはこれまでのコンペや、あるいは事前に練習兼ねて個人で回ったのだが、特にこの日はバンカーに苦しんだ。それもグリーン周りに掘られたもので、深く、そして縁はネズミ返しのような造りである。グリーンを前に何度振ってもボールを出せず、泥沼にはまる蟻地獄のような有り様。結局前半だけで2つのホールでギブアップ(パーの3倍のスコア)扱いとなった。

後半は、見かねた同伴者から「深いバンカーは特別な打ち方がある」とアドバイスもいただき(もともと親睦ゴルフなので、そういうのは有り)、それを取り入れて最小限のダメージで済んだ。いや、本当はまず「バンカーに入れない」攻めをしなければならないのだが。

まあ、こんなヘボゴルファーでもコースで楽しませてくれるのはありがたいことで、これも幹事だからかなと。

後は、野球の話をするのと同じように、ゴルフの話ができるようにすることかな・・・?

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楽天、日本シリーズ制覇

2013年11月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

最終戦までもつれ込んだ楽天対巨人の日本シリーズ、雨の中の試合を制して見事楽天が球団創設9年目で初の日本一になった。

楽天の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます。

3日は私の勤務先企業の社会人野球日本選手権の試合と、日本シリーズ最終戦が重なる形になったが、社会人野球のほうはいろいろあって試合途中に抜け、たまたま、日本一の瞬間をテレビで見ることができた。この夏に宮城の被災地を回ったが、あの光景というのを思い浮かべていた。あまちゃんに楽天、今年は東北の年だったのかな。

最終戦を美馬~則本とつなぎ、そして最後は前日完投負けした田中で締める。「楽天の投手は3人しかおらんのか」とも思うし、個人的には「後はそういう役割の投手で戦うべきではないか」とも思うのだが、シーズンを支えてきた柱の投手、星野監督の思いと、その意気に感じた選手たちの頑張りである。「田中が前日負けたのも、第7戦の一番の舞台のお膳立てではなかったか」などとも勘ぐってしまう。それだけ、野球漫画にも描けないような、ドラマチックな日本シリーズとなった。

どこかの記事に、「旧近鉄ファンの悲願の日本一」というのがあった。まあ、一部の方がそう思うのは勝手だが、私個人に言わせれば楽天はあくまで「東北の新設球団」である。東北にも日本一のペナントがもたらされたこと自体は喜ばしいことだが、別に「近鉄の後継球団」ではないし、そういう熱い思いを持ってペナントレース、そしてポストシーズンを戦い、それで成長を遂げた楽天球団を横目に、関西(からいつ追い出されても不思議ではない)のパ・リーグ球団は何とも思わんのかい、というもどかしさと怒りがふつふつと沸いてくる。

来シーズンは田中はいないかもしれないが、日本一の経験で他の選手たちも自信を持ち、強くなったように思う。それにどう立ち向かうか。より切磋琢磨した、レベルの高い戦いを期待したいものである・・・。

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おおやアート村 BIG LABO

2013年11月03日 | 旅行記E・関西

Dscn3204但馬のアートを巡る一時。木彫りフォークアートの方に教えてもらった「BIG LABO」を訪ねてみる。地図を見ながらクルマを走らせると、やって来たのは学校。

Dscn3198この「BIG LABO」、元々は兵庫県立八鹿高校の大屋分校だった建物である。3年前に廃校となったが、その建物をそっくりそのまま生かす形でアートの拠点にしてしまったというものである。クルマを停めると、それこそ学校の先生のような雰囲気の係の女性が「わざわざこんなところにお越しいただいて・・・」という感じで出迎えてくれる。

Dscn3195案内されたのは体育館。大胆にもここを作品ギャラリーにしてしまったというものである。この時季は池田丈一氏(丈の字には点がつく)による木彫りの彫刻が体育館のフロアに飾られている。

先の記事で「フォークアートとは・・・」ということも書いたのだが、この体育館に展示しているのはいわゆるプロの彫刻家による、「見る者に相当の鑑賞眼を要求する」系の抽象作品。見ていてもそれほど面白味というのを感じない。

Dscn3196むしろ、その間で飾っていた子どもたちによる「アートハウス」のほうが、夢があって面白かった。段ボールや紙の材料などを使って自由な発想で家をつくるというもので、小さな空間に大きな夢の詰まった「マイホーム」である。その発想というのを大人になっても忘れない、伸ばしていくという取り組みには力を入れてほしい。将来、本当に「段ボールがマイホーム」ということにならないように・・・・。

Dscn3200Dscn3201その後は鉄筋校舎、木造校舎を見て回る。校長室がマンガルームになっていたり、教室が芸術家のアトリエとなっていたりする。また木造校舎のほうでは創作体験ができたりもする。このところの大屋町のアート発信の取り組みも紹介されている。

Dscn3211今度はさらに進んだ木彫展示館に行く。展示館というとハコモノをイメージするが、そこは木彫りアートの町である。築120年の木造民家や蔵を再生させたものである。和の雰囲気を残す中に木彫りアート、実にマッチしている。ここはこれまでの木彫りフォークアートの優秀作品を展示しており、先ほどの展示会が期間限定だったのに比べて、作品を入れ替えながら通年鑑賞することができる。

Dscn3217Dscn3207Dscn3208Dscn3215まあ、個性的な作品が多い。中でも人間の表情を豊かに表したもの、木の素材の温かみを感じるもの、さまざまである。見る者をうならせるものである。こうして見ると大屋のアートというのは結構有名なようだが、私もまだまだ知らないことのほうが多すぎるなと思った。

但馬のアートというのは初めて接することになったが、但馬にはこの他には対照的なものとして鉱山の道というのもある。今回は時間の関係もありすべてを回ることはできなかったが、今度はそれら鉱山の近代化産業遺産と素朴な木彫りアートの組み合わせというのもいいかなと思った。

改めて、「兵庫県は広い」・・・・。

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木彫りフォークアート・養父市大屋町

2013年11月02日 | 旅行記E・関西

木の殿堂を見た後、再び国道9号線に戻り香美町から養父市に入る。山陰を行くメインルートというと(いかにローカル線とはいえ)山陰本線を思い浮かべるが、鉄道と国道では随分離れている。この違いはどういうところからだろうか。

養父市に入り、右に折れる形で脇道に入る。向かうのは大屋町というところ。私は前日にパンフレットを見て、それでネット検索して初めて知ったのだが、ここは「但馬のアート」を発信しているという。最近ではアート好きの中では結構有名なところである。前日の「但馬観光の王道」に比べて、この日は「但馬観光の中で、知らなかったのは私だけ」というスポットを回る一日になりそうだ。

Dscn3178まずやってきたのは、養父市の大屋町庁舎に隣接するホール。ここではこの日まで「木彫フォークアートおおや」という公募展の入賞・入選作品が展示されている。フォークアートというのは、ウィキペディアによれば「土地固有の文化から生まれたアート」とある。また、この後で入った木彫展示館のパンフレットでは「私たちの生活に身近で親しみやすいアート」とある。

この大屋というのは豊かな山林に恵まれていることもあり、昔から人々の楽しみとして木彫りを行う人が多かった。手作りの作品を家に飾ったり、ご近所の方や知人に配ったりということがあった。

Dscn3182それがいつしか、大屋を木彫りのアートで「町おこし」をしようという気運となり、全国から木彫りのアートを募集してコンテストを行うこととなった。今年で第20回、多くの作品が集まるイベントとして定着している。普段アートに接することのない私としては、本当「知らなかったのは私ばかり」というところである。この日も大勢の人が力作の鑑賞に訪れていた。

Dscn3179Dscn3181木彫りのアートにもさまざまな作風があり、印象派的なもの、リアリティを追求したもの、どこかに笑いのセンスを込めたもの、さまざまある。

Dscn3188Dscn3191ただ全体を通して言えるのが、一流の「彫刻家」が造るような、見る者に高い鑑賞眼を求めたり、あるいは挑んでくるようなものではなく、親しみやすさやほのぼのとしたもの、温かみというものを感じさせる。そこが、「土地に根差した」という「フォーク」である。どちらが素晴らしいというものではなく、音楽でもクラシックとフォークの違いがあるように、背景が違うものである。

Dscn3189Dscn3190今年度の作品展示は終わっているが、当然来年は「第21回」が開催される(はず)。どこか懐かしいような、温かみを感じにやってくるのもよいものである。

この後は「こういうところもありますから、ぜひ行ってみてください」ということでパンフレットを渡される。それには「おおやアート村・BIG LABO」とあるのだが、地図に沿って(カーナビには入っていないので)走ってみてたどり着いたところは・・・学校?

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