まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

水葬された記憶

2006-06-18 | 韓国映画
 ジョギングしてると大抵、向こうからズンズンやって来る、おば様ウォーキング軍団と出くわします。まるでGメン75みたいに、ズラリと並んだまま、私や他の対向者のことなど眼中にナシ!どけ!とばかりに、にぎやかに闊歩してくのだった。
 英会話教室でも、おば様たちは、他人の話を聞くより、まず自分が話すことが最優先。
 そんなオバタリアン(死語?)たちを、図々しい!だの、厚顔無恥!だの非難したり、これだからオバさんって!と軽蔑するのは簡単だけど、それは単なる負け犬の愚痴だよなあ。堂々と自己主張する自信や、欲望に突進する気概がない人間が、損をするのは当然かも。最近、オバタリアンたちが、とても眩しく輝いて見える私です。
 
 「霊 リョン」
 韓国製ホラー。記憶喪失のヒロインに襲いかかる、怪現象...
 ぜんぜん怖くないです。やっぱ貞子みたいなオバケが出てきますが、むしろ笑えます。
 オバケや怪現象よりも、記憶を喪失する前のヒロインのほうが怖い!しだいに明るみになってくる真実の自分!オバケを目の当たりにするより、おぞましく戦慄。
 ヒロイン役は、キム・ハヌル。清楚な役が多いTVドラマも、新境地を開いた「同い年の家庭教師」や「彼女を信じないでください」など、映画でのハジけたコメディエンヌぶりも、何となく、微かにだけど、違和感がつきまとっていた。でも、このホラーでは、怖いほど役にハマった!
 記憶喪失と怪現象に苦しむ、おとなしやかなお嬢さんが、実は...この正体を演じている時のハヌル、ほんと怖い!彼女が演じて一番リアルなのは、こんな役なのでは!?あまりにもハマってるので、もしかして地?と思えてしまう。あんな感じで、新人女優をイジメてたりして...とにかく、二重人格的なキャラを、巧く演じ分けていました。
 ちょっと「シックス・センス」を思い出させるオチも、驚かされます。
 脇役が素敵です。「バリでの出来事」のミヒことシニが、またまた珍&妙演!オバケの恐怖から精神異常になり、目を剥いて錯乱する姿が、怖笑!
 「冬のソナタ」や「秋の童話」などの、母ちゃん役女優キム・ヘスクも怪演!TVドラマでは、庶民的なオバちゃんだけど、この映画では金持ちのマダム風なのが新鮮かつ怖いです。ちょっと白石加代子みたい...
 それにしても。オバケよりも怖いのは、女...
コメント (2)
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