まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

殉教飛行 狂信のいけにえ

2007-01-05 | 北米映画 00~07
 my sister M子とダミアンと3人で、ジェンガをして遊びました。
 なかなかスリル&サスペンスなゲームで、想定外の白熱化。賭けゲームにしたことも、浅ましいまでに私たちを真剣にさせる。
 びた一文、払うものか!という強固な意志のおかげか、私は連勝無敗!二人から、数千円をふんだくる結果に終わり、幸先の良い年始に思えて、ホクホク♪
 が、いきなり親戚が来て、せっかくの臨時収入も、その子供への年玉に消えてしまったとさ...くすん。
 
 「ユナイテッド93」
 海外旅行に出発する前に、よりによって、こんな恐ろしい映画を観てしまった...
 今なお記憶に生々しく痛ましい、アメリカ同時多発テロ。
 忘れもしません。私はちょうど、自室で独り、いかりや長介主演の火曜サスペンス劇場を観ていました。ドラマが、いきなりビルに飛行機が突っ込む映像に変わって、え!?何!?何かの映画!?と目がテンに。あれがまさか、現実に起きたこととは...
 黒い煙、崩壊するビル、落ちてゆく人間の姿。ああ、神様!こんなことが、起きていいはずがない!悪い夢であってほしい!
 映画や小説でさえ起こり得ない惨劇9・11事件が、次々と映画化されたことに、私は大きなショックと悲しみを覚えたものです。そんな必要があるの?何でも金儲けのネタにするハリウッド、浅ましい!とさえ思った。
 しばらくは、強い拒否反応を拭えませんでしたが、この「ユナイテッド93」への評価の高さを最近よく見聞きするようになり、そんなに傑作なら...と、恐々と鑑賞。
 こ、怖かった!飛行機、乗るのが恐ろしくなりました。
 いかにも取って付けたような、お涙ちょうだいな挿話など排除した、有名スターも出ていない、セミドキュメンタリーな内容。なのでリアルで緊迫感があって、観ていて気がダレる、休まることが一瞬もない。
 これが、ブルース・ウィリスやトム・クルーズの映画なら、どんなに絶体絶命でも、最後は助かるのに。でも、これはヒーロー映画なんかじゃない。始めから結末が分かってるので、やりきれない絶望感。
 錯綜する臨場感ある飛行機内外の様子。恐ろしい緊急事態を、なすすべもなく、ただ大騒ぎと愕然の繰り返しで見守るしかない航空・軍関係者に、とりすがって絶叫したくなる。早くっ早く何とかしてー!!と。
 恐怖とパニックの極限状態に陥りながらも、このまま黙って死ねるか!と犯人への反撃に出る乗客たちの果敢さも、痛切です。勇猛で行動的なところが、さすがアメリカ人。ヤワな日本人なら、おしっこチビって失神してるでしょう(そのほうが幸せですが...)。
 それにしても、心の底から、あらためて思った。テロ、許すまじ!本当に卑劣で野蛮!
 何の罪もない人たちに、あんな恐怖と苦痛を与えることが正当化される宗教があるなんて。ハイジャックされた飛行機の乗員乗客も、貿易センターにいた人たちも、なぜあんな無残な最期を強いられねばならなかったのか。ほんと、神様なんていない、と私は確信しました。
 話し合いや取引なんかできない、ただもう道連れ自爆が目的なハイジャックだなんて、恐ろしすぎます。9・11事件以降は、ますます飛行機のセキュリティが厳重強化されるようになってるとは思うけど、不安は尽きません。飛行機内には常に、ひそかに武装した航空警察官や、パイロットに何かあった時、代わりに操縦できる乗務員もいてほしいです。
 でもホント、飛行機に乗るのが怖くなってきた...車より事故率は低いとは言われてるけど...あんな死に方だけは、絶対したくない!
 あらためて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします...
 
 
コメント
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