earthquake again!
また恐ろしい地震が...長野・新潟の被災者の方々には、心から御見舞い申し上げます。
それにしても、地震大国・日本。地震のない国に移住したい。参院戦、大災害が襲っても大丈夫!な公約を掲げる政党に、一票を投じたいです。
「海を飛ぶ夢」
アカデミー外国語映画賞を受賞した、アレハンドロ・アメナバール監督作品。
事故で四肢麻痺となった主人公が、自ら死を選ぶことで、本当の生きる自由を得ようとするが...
尊厳死、安楽死。難しいテーマです。私が主人公の立場だったら、やはり苦しく辛い生を長々と引き伸ばされるよりも、安らかな死を求めるでしょうけど...主人公の願いを、倫理に反するとか、バチ当たりとか、生きることから逃げてるとか、私にはとても責めたり諭したりはできません。五体満足の今の私が、生きるのがイヤだからといって自殺しようすれば、それは逃げてるだけですが、それとこの映画の主人公とは、まったく話が違う。尊厳を奪われてまで、人間は生きなければならないのでしょうか...
逃げるだけの自殺の場合、周囲の人々のことを考えると、ためらいが起こる。でも、この主人公のように、愛情深い家族ゆえに、やはり死への決意が強固になるのも、悲しいほど理解できる。自分のためだけでなく、家族のためにも死ななければならない、という思いが痛切です。
主人公の家族の優しさや忍耐強さが、感動的です。死なせたくないけど、主人公の意思を尊重する者。死なせなくないから頑なに反対する者。どちらも切ない。愛する人は命を失おうとしている、自分は彼を失おうとしている。どっちの痛みが大きいか、天秤にかけることの悲しい身勝手さ。それにしても。主人公、すごく恵まれてるなあと思った。厄介者扱いにされてる障害者も多いのに。痴呆症になりかけて苦しむ女弁護士や、ファンのように彼を慕うシングルマザーなど、たくさんの人々に愛される主人公。孤独とは縁のないところが、ちょっと救いに。でも、愛されることさえ苦しみになってしまう絶望感...
重いテーマを扱いながらも、湿っぽいお涙ちょうだい映画ではありません。
主人公の、ちょっとシニカルなユーモアのセンスにクスっとさせられたり。彼が夢見る幻想も、美しくユニーク。あんなにも聡明で感受性が強いからこそ、耐え難さも人一倍だったのでしょう。家族のキャラも、微笑ましい。母親のように献身的な世話をしてくれる義姉が、自分のテリトリーに踏み込んでくるシングルマザーに、息子を奪われそうな姑みたいにジェラシったりするところも、そこはかとなく笑える。ちょっと鈍感でアホな甥(でもイケメン)が、主人公にバカ扱いされてスネるところも、可愛い。裁判で尊厳死を認められず、自ら人生に終止符を打つために旅立つ主人公を、義姉と甥が見送るシーンに、ちょっと目頭が熱くなりました。
主人公役は、ハビエル・バルデム。四肢麻痺な役でも、顔は濃い。「夜になるまえに」同様、オスカー候補になっても良かったのでは、な名演でした。
アレハンドロ・アメナバール監督って、1972年生まれ!キムタコとかヨンと同い年!大学生の時に傑作サイコサスペンス「テシス」を撮ってるし、まさに早咲きの俊英と形容すべき才人です。才能があるだけでなく、結構イケメンだし(頭髪が要リー○21だが)。
アカデミー賞など賞レースで、ちょこちょこ姿を見せていた彼、ニコキとかGPとかデカい女に挟まれてた姿に私、ちっこい~!可愛い~!とプチ萌え。もしガエルに優等生なお兄ちゃんがいたら、こんな感じだろうな~みたいな。新作が待ち遠しい!
イリャニトゥ、ウォルター・サレス、アルモ姐さん、ヘクトール・バベンコと、ラテンの気鋭監督に愛され続けているガエル、次はアメ兄さんと組んで!
また恐ろしい地震が...長野・新潟の被災者の方々には、心から御見舞い申し上げます。
それにしても、地震大国・日本。地震のない国に移住したい。参院戦、大災害が襲っても大丈夫!な公約を掲げる政党に、一票を投じたいです。
「海を飛ぶ夢」
アカデミー外国語映画賞を受賞した、アレハンドロ・アメナバール監督作品。
事故で四肢麻痺となった主人公が、自ら死を選ぶことで、本当の生きる自由を得ようとするが...
尊厳死、安楽死。難しいテーマです。私が主人公の立場だったら、やはり苦しく辛い生を長々と引き伸ばされるよりも、安らかな死を求めるでしょうけど...主人公の願いを、倫理に反するとか、バチ当たりとか、生きることから逃げてるとか、私にはとても責めたり諭したりはできません。五体満足の今の私が、生きるのがイヤだからといって自殺しようすれば、それは逃げてるだけですが、それとこの映画の主人公とは、まったく話が違う。尊厳を奪われてまで、人間は生きなければならないのでしょうか...
逃げるだけの自殺の場合、周囲の人々のことを考えると、ためらいが起こる。でも、この主人公のように、愛情深い家族ゆえに、やはり死への決意が強固になるのも、悲しいほど理解できる。自分のためだけでなく、家族のためにも死ななければならない、という思いが痛切です。
主人公の家族の優しさや忍耐強さが、感動的です。死なせたくないけど、主人公の意思を尊重する者。死なせなくないから頑なに反対する者。どちらも切ない。愛する人は命を失おうとしている、自分は彼を失おうとしている。どっちの痛みが大きいか、天秤にかけることの悲しい身勝手さ。それにしても。主人公、すごく恵まれてるなあと思った。厄介者扱いにされてる障害者も多いのに。痴呆症になりかけて苦しむ女弁護士や、ファンのように彼を慕うシングルマザーなど、たくさんの人々に愛される主人公。孤独とは縁のないところが、ちょっと救いに。でも、愛されることさえ苦しみになってしまう絶望感...
重いテーマを扱いながらも、湿っぽいお涙ちょうだい映画ではありません。
主人公の、ちょっとシニカルなユーモアのセンスにクスっとさせられたり。彼が夢見る幻想も、美しくユニーク。あんなにも聡明で感受性が強いからこそ、耐え難さも人一倍だったのでしょう。家族のキャラも、微笑ましい。母親のように献身的な世話をしてくれる義姉が、自分のテリトリーに踏み込んでくるシングルマザーに、息子を奪われそうな姑みたいにジェラシったりするところも、そこはかとなく笑える。ちょっと鈍感でアホな甥(でもイケメン)が、主人公にバカ扱いされてスネるところも、可愛い。裁判で尊厳死を認められず、自ら人生に終止符を打つために旅立つ主人公を、義姉と甥が見送るシーンに、ちょっと目頭が熱くなりました。
主人公役は、ハビエル・バルデム。四肢麻痺な役でも、顔は濃い。「夜になるまえに」同様、オスカー候補になっても良かったのでは、な名演でした。
アレハンドロ・アメナバール監督って、1972年生まれ!キムタコとかヨンと同い年!大学生の時に傑作サイコサスペンス「テシス」を撮ってるし、まさに早咲きの俊英と形容すべき才人です。才能があるだけでなく、結構イケメンだし(頭髪が要リー○21だが)。
アカデミー賞など賞レースで、ちょこちょこ姿を見せていた彼、ニコキとかGPとかデカい女に挟まれてた姿に私、ちっこい~!可愛い~!とプチ萌え。もしガエルに優等生なお兄ちゃんがいたら、こんな感じだろうな~みたいな。新作が待ち遠しい!
イリャニトゥ、ウォルター・サレス、アルモ姐さん、ヘクトール・バベンコと、ラテンの気鋭監督に愛され続けているガエル、次はアメ兄さんと組んで!