まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

珍奇!哲学デパート

2007-07-23 | 北米映画 00~07
 前から観たかった、ジョナサン・リース・マイアーズ主演の某英国映画。スカパー放送を期待して半年ぐらい待ってたのですが、放送されそうにないので、仕方なく&やっとレンタル...した途端、来月放送予定を知る!何じゃそりゃー!!ああ、私の人生って、こんなタイミングの悪さの積み重ね...

 「ハッカビーズ」
 豪華キャストが話題になったものの、あまりに芳しくない評判ゆえ、楽しみにしつつ敬遠していた作品を、やっと観ました。
 大型デパート・ハッカビーズの新店舗建設をめぐって起こる、珍妙な哲学騒動の顛末...
 わけがわからん!という悪評通り、ほんと???な登場人物たちの言動。意味不明&理解不可能な哲学問答に、当惑させられます。が、わかるわかる!と納得できるほうが、ヘンだと思う。作り手も、あのワケワカメさで笑いをとろうと意図してたのでは?知的な難解映画と思わず、ヘンテコな不思議映画だと割り切って観れば、結構楽しめるかも...

 話じたいよりも、スターたちの変キャラ演技が、面白く楽しいです。
 ハッカビーズのエリート社員役、ジュード・ロウ。そのイヤミさ&軽薄さが笑えます。韓流スターも真っ青な、おばはん殺しの(わざとらしい)スマイル。主人公の妄想の中で、母乳をあげるママ姿になったり(キモ笑!)。かなりアホな演技が新鮮。見た目も今まで見た中で、いちばんカッコ可愛いかったかも。毛髪の危機を、あまり感じさせなかったのも珍しい。
 主役のエコおたく青年役ジェイソン・シュワルツマンは、コッポラ一族の業界ぼんぼん(「ロッキー」のエイドリアンの息子)。濃いけど、繊細で気弱そうな顔は、結構可愛いかも。でも、脱いだらキモい!
 おバカっぽいモデル役でも、ナオミ・ワッツって薄幸顔。哲学探偵(何じゃそりゃ!?)夫婦役のダスティン・ホフマン&リリー・トムリンは、何もしなくても只そこにいるだけで、強烈に怪しい存在感。
 濃ゆいメンツの中でも、特に珍妙不可解で笑えたのが、マーク・ウォールバーグとイザベル・ユペール。

 マーくんといえば、ワタシ的には楽天の田中ではなく、マーク・ウォールバーグなのです。マーくん、最近いい味出すようになったよなあ。もともと、ゴツい猿系に弱い私にとって、マーくんはメチャイケ野郎。石油使うな~!なエコき○がい消防士マーくん、その大真面目でアホな暴走ぶりが笑えます。ほんと、アホそうな猿顔が可愛い哲学修行?で、シュワルツマンと一緒に硬い風船で顔面殴打し合う姿とか、アホすぎ!この映画では全く脱いでないけど、女優や貧相なシュワルツマンと並ぶと、体のマッチョなゴツさが目だって、ますます萌え~スゴいカラダしてるもんね、マーくん。カルバン・クラインの下着モデル時代、強烈でした。前科もちのラッパーが、今やオスカー候補になるほどの実力派俳優に。ジョニーを彷彿とさせる成長ぶりです。

 謎のフランス人思想家役、イザベル・ユペールの怪しさも笑える。どこからともなく現れて(うる星やつらの錯乱坊ちっくに)、無表情で淡々とシュワルツマンやマーくんを洗脳したり、シュワルツマンと泥まみれセックスしたり。わけのわからなさはNo.1!さすが、ヨーロッパ随一の名(怪?)女優ユペりん。クールなキワモノ女役は、もはや彼女の専売特許!「ピアニスト」のエリカ先生ほどブッとんでないけど、かなりヘンです。ユペりんの英語は、「愛・アマチュア」以来久しぶり。英語お上手だよなあと思ったら、ユペりんのママは英国人だとか。道理で。
 話を理解しようと無駄な努力をすると、徒労に終わるか途中放棄の危険があるので、スターたちの珍演を楽しむことに集中することを、まだ観ぬ方々にお勧めしたいです。
コメント (4)
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