最近になって知った、こうだクミの“羊水事件”。
うう~ん。確かに多くの女性を不快にする、ちょっと考えなしな発言だなあとは思うけど、謹慎に追い込むほどのことなのかしらん。謝ったら謝ったらで、火に油を注ぐようなバッシングも可哀想だよなあ。クミちゃんはバカっぽくて品がないけど、苦労人らしく一生懸命に仕事してるって感じだし、人柄も裏表がなさそうで、別にファンではないけど嫌いじゃないんですよね私。『別に...』の小娘とか、ズル休みモンゴル横綱とかのほうが、よっぽど不愉快だけど。
悪意や他意のない軽はずみな失言を、執念深く目くじら立てて責めてもしょーがないし、もう許して仕事させてあげたいなあ。バッシングには、一般女性の怒りよりもクミちゃんを潰そうと目論む何か黒い策動みたいなものも感じられるような...ザマー見ろ!と溜飲をさげてる人も、芸能界に多いんだろうなあ。まさに百鬼夜行、一寸先は闇ですねえ。上り調子で猪突猛進なスターの皆さん、油断せずwatch your steps!
でも、言葉狩りみたいな風潮は、ほんと怖いなあ。私もよく“頭が腐る~!”“おまえの心は腐っている”“腐った精液みたいな臭いがする”なんて口にするけど、それもヤバいのかしらん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/star.gif)
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「ドクトル・ジバゴ」
巨匠デヴィット・リーン監督作品。ロシア革命を背景に描かれる、医師で詩人の主人公ジバゴの波乱に満ちた人生と愛の物語。
長時間の超大作ですが、波乱万丈でスケールに満ちているので、まったく退屈も苦痛もなく、あっという間に観終えてしまいました。こういう壮大なエピックロマン映画は、やっぱ映画館で観たいと思いました。
ジバゴの物語そのものよりも、ロシア革命とその後のロシアのありようが、興味深かったです。赤い思想国家って、怖いなあ。みんな平等!の名のもと、個人を否定して監視!密告!処罰!と、これのどこが人間の幸せなの?と、その疑心暗鬼と恐怖で支配された人々を見て暗澹となります。ほんと、日本に生まれて良かった!と心から思いました。
社会だけでなく、自然も厳しいロシア。観てるほうも凍えそうな厳寒世界。私、絶対ロシアでは暮らせない...過酷だけど、同時に美しくもある自然。特に、地上を地獄にも天国にもする雪が、恐ろしくも美しい。
激動の中、身も心も休まることのないジバゴたちの苦難も、可哀想でハラハラさせられます。特に壮絶だったのが、危険なモスクワを逃れ、田舎へと向かう汽車の旅。映画なので露骨な描写はなかったけど、実際には地獄だったんだろうなあ。わが身をそこに置く想像をしただけで、ゾっとします。
ジバゴがねえ。ロマンチックで繊細で高潔すぎて、おい!な言動・行動が多々あるんですよねえ。あんなに優しく聡明で気丈な奥さんがいるのに、他の女を...しかも、奥さんの妊娠中に!パルチザンに拉致されちゃうのも、愛人の家から帰る途中だったってのも、奥さんを蔑ろにしすぎ!結局、奥さんとも子供とも...うう~ん。ドラマチックだけど、世の奥様がたからしたら、ふざけんな!な男かも?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/d9/2ef6537bea7b28b26b46e5240072d808.jpg)
ジバゴ役は、リーン監督の代表作「アラビアのロレンス」で強烈な印象を残した、エジプト出身のオマー・シャリフ。容貌は、ちょっとフセイン元大統領みたい?
この映画で最も魅力的なのは、やっぱヒロインのラーラでしょう。情熱的かつ理知的で母性的。男と時代に流されているように見えて、決してそうではない強い自我をもった女。すごい美女!ではないのに、彼女なら男がみんな惹かれるのも無理はない、と思わせる魅力。ある意味、魔性です。
男たちを魅了し、否応なく激しい薄幸な人生を歩む運命の女ラーラは、女優なら誰でも演じてみたいと思う役なのでは。そんな永遠のヒロインを演じてるのは、今年「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」でアカデミー主演女優賞にノミネートされている、英国の大女優ジュリー・クリスティ。ラーラを演じた同年に「ダーリング」でオスカーを受賞した絶頂期の輝きは、六十路半ばの今も褪せていないようです。彼女と「ネバーランド」「トロイ」で共演したジョニーとブラピも、インタビューで『本当に美しい、彼女に恋しない男はいない』と、ほとんど少年みたいに異口同音でクリスティおばさまを絶賛してましたよね。今年もし受賞すれば、何と42年ぶりだとか。快挙ですね。
けなげな奥さんを、ジェラルディン・チャップリンが好演。奥さん、バカで鈍くて性格の悪い女だったら、まだ幸せだったのに。優しく聡い女は、不幸になりやすいんですね。
他にも、アレック・ギネス、ラルフ・リチャードソン、ロッド・スタイガーなど、名優ぞろい。
映画は知らなくても、“ラーラのテーマ”は誰もが耳にしたことがあるメロディなのでは?物語に哀切さと流麗さをもたらしている名曲です。
豪華さ派手さと違って、格調とか気品は金にあかせては創れない。なので、もうリーン監督作品のような映画は、製作不可能?
ラーラをキーラ・ナイトレイが演じたTVリメイク版も、機会があれば観たいものです。
うう~ん。確かに多くの女性を不快にする、ちょっと考えなしな発言だなあとは思うけど、謹慎に追い込むほどのことなのかしらん。謝ったら謝ったらで、火に油を注ぐようなバッシングも可哀想だよなあ。クミちゃんはバカっぽくて品がないけど、苦労人らしく一生懸命に仕事してるって感じだし、人柄も裏表がなさそうで、別にファンではないけど嫌いじゃないんですよね私。『別に...』の小娘とか、ズル休みモンゴル横綱とかのほうが、よっぽど不愉快だけど。
悪意や他意のない軽はずみな失言を、執念深く目くじら立てて責めてもしょーがないし、もう許して仕事させてあげたいなあ。バッシングには、一般女性の怒りよりもクミちゃんを潰そうと目論む何か黒い策動みたいなものも感じられるような...ザマー見ろ!と溜飲をさげてる人も、芸能界に多いんだろうなあ。まさに百鬼夜行、一寸先は闇ですねえ。上り調子で猪突猛進なスターの皆さん、油断せずwatch your steps!
でも、言葉狩りみたいな風潮は、ほんと怖いなあ。私もよく“頭が腐る~!”“おまえの心は腐っている”“腐った精液みたいな臭いがする”なんて口にするけど、それもヤバいのかしらん。
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巨匠デヴィット・リーン監督作品。ロシア革命を背景に描かれる、医師で詩人の主人公ジバゴの波乱に満ちた人生と愛の物語。
長時間の超大作ですが、波乱万丈でスケールに満ちているので、まったく退屈も苦痛もなく、あっという間に観終えてしまいました。こういう壮大なエピックロマン映画は、やっぱ映画館で観たいと思いました。
ジバゴの物語そのものよりも、ロシア革命とその後のロシアのありようが、興味深かったです。赤い思想国家って、怖いなあ。みんな平等!の名のもと、個人を否定して監視!密告!処罰!と、これのどこが人間の幸せなの?と、その疑心暗鬼と恐怖で支配された人々を見て暗澹となります。ほんと、日本に生まれて良かった!と心から思いました。
社会だけでなく、自然も厳しいロシア。観てるほうも凍えそうな厳寒世界。私、絶対ロシアでは暮らせない...過酷だけど、同時に美しくもある自然。特に、地上を地獄にも天国にもする雪が、恐ろしくも美しい。
激動の中、身も心も休まることのないジバゴたちの苦難も、可哀想でハラハラさせられます。特に壮絶だったのが、危険なモスクワを逃れ、田舎へと向かう汽車の旅。映画なので露骨な描写はなかったけど、実際には地獄だったんだろうなあ。わが身をそこに置く想像をしただけで、ゾっとします。
ジバゴがねえ。ロマンチックで繊細で高潔すぎて、おい!な言動・行動が多々あるんですよねえ。あんなに優しく聡明で気丈な奥さんがいるのに、他の女を...しかも、奥さんの妊娠中に!パルチザンに拉致されちゃうのも、愛人の家から帰る途中だったってのも、奥さんを蔑ろにしすぎ!結局、奥さんとも子供とも...うう~ん。ドラマチックだけど、世の奥様がたからしたら、ふざけんな!な男かも?
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ジバゴ役は、リーン監督の代表作「アラビアのロレンス」で強烈な印象を残した、エジプト出身のオマー・シャリフ。容貌は、ちょっとフセイン元大統領みたい?
この映画で最も魅力的なのは、やっぱヒロインのラーラでしょう。情熱的かつ理知的で母性的。男と時代に流されているように見えて、決してそうではない強い自我をもった女。すごい美女!ではないのに、彼女なら男がみんな惹かれるのも無理はない、と思わせる魅力。ある意味、魔性です。
男たちを魅了し、否応なく激しい薄幸な人生を歩む運命の女ラーラは、女優なら誰でも演じてみたいと思う役なのでは。そんな永遠のヒロインを演じてるのは、今年「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」でアカデミー主演女優賞にノミネートされている、英国の大女優ジュリー・クリスティ。ラーラを演じた同年に「ダーリング」でオスカーを受賞した絶頂期の輝きは、六十路半ばの今も褪せていないようです。彼女と「ネバーランド」「トロイ」で共演したジョニーとブラピも、インタビューで『本当に美しい、彼女に恋しない男はいない』と、ほとんど少年みたいに異口同音でクリスティおばさまを絶賛してましたよね。今年もし受賞すれば、何と42年ぶりだとか。快挙ですね。
けなげな奥さんを、ジェラルディン・チャップリンが好演。奥さん、バカで鈍くて性格の悪い女だったら、まだ幸せだったのに。優しく聡い女は、不幸になりやすいんですね。
他にも、アレック・ギネス、ラルフ・リチャードソン、ロッド・スタイガーなど、名優ぞろい。
映画は知らなくても、“ラーラのテーマ”は誰もが耳にしたことがあるメロディなのでは?物語に哀切さと流麗さをもたらしている名曲です。
豪華さ派手さと違って、格調とか気品は金にあかせては創れない。なので、もうリーン監督作品のような映画は、製作不可能?
ラーラをキーラ・ナイトレイが演じたTVリメイク版も、機会があれば観たいものです。