まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

男たちのジハード

2011-03-06 | 北米映画 08~14
 遅ればせながら、アカデミー賞の話題。
 コリン・ファース、主演男優賞受賞おめでと~真面目だけど知的なユーモアも忘れない英国紳士なコリンに、ますます惚れました。コリンの受賞は、英国美青年ブームにハマったアナカン世代にとっては、感無量なめでたさではないでしょうか。「英国王のスピーチ」早く観に行かねば!

 助演男優賞を獲ったのがクリスチャン・ベールというのも、私にとっては隔世の念を禁じえない慶事。子役が大成するという、稀有な快挙を遂げたクリベーの受賞作「ファイター」も、早く観たいものです。
 授賞式のホストを務めたジェームズ・フランコも、お疲れさまでした!かなりハズしちゃったようで、アメリカでは大不評だったようですが...ドンマイ!「127時間」日本公開も待ち遠しいですね。


 「トレイター 大国の敵」
 敬虔なイスラム教徒で爆弾製造者のサミールは、イエメンの刑務所でテロリストのオマールと親しくなる。オマールと共に脱獄したサミールは、テロ組織に加わり世界各地で爆弾テロを起こす。組織を追うFBI捜査官のクレイトンは、やがてサミールの意外な正体に気づくことに...
 どんな事情や信条があっても、暴力で訴えることは間違っているし許されることではありません。テロなんて、言語道断です。自分たちの信じるものや価値観に同調しない、従わない者は抹殺すべき敵!と見なし、理不尽で残酷なテロを起こしたアル○イダとかオ○ムの狂信的な行動や言い分には、戦慄と憎しみを覚えずにはいられません。が、彼らを暴走に至らせたのは、表面的には美しい正義や人道を唱え尊んでいる側にある、歪みとか汚さにあるのかもしれないと思うと、何を信じればよいのか分からなくなりそうです。虫けらのように殺されたくない!私には何の罪もない!けど、誰かにとっては私など生きてるだけで罪人になってしまうかもしれない世界に、いま戦々恐々と生きている私です。
 この映画、ヨーロッパや中東、アメリカなど世界各地でロケしてるし、脱走シーンとか爆破シーンとか大掛かりな場面も多いんだけど、何か単調で地味な感じが全体的に否めません。もうちょっと緊迫感が出てれば良かったのですが。
 サミールの正体は、カンがいい人にはすぐに分かります。中途半端に謎っぽくしてるよりは、はじめっから明かしておけばよかったのにとも思った。
 サミール役のドン・チードルは、どの映画でもどこか悲しそうで哀愁があるところが印象的です。過酷な運命や試練が似合う俳優です。
 クレイトン役は、きゃ愛しのガイ・ピアース

 何だか随分久しぶりに見たガイピー、相変わらずカッコいいですね猿系男前!いい感じにシブくなってて、なおかつ若々しくて可愛い。薄口でシャープな男らしさが好きです。ガイピーじゃなくてもいいような、特にコレといった見せ場もない役だったのが残念でしたが。でも、あんなイカした捜査官に尋問(拷問でもいい)されてみたいなあ。あることないこと白状しちゃいそう♪

 ↑ガイピー、カッチョE~去年は「ハート・ロッカー」、今年は「英国王のスピーチ」。2年連続でオスカー作品賞に脇役出演してる、ナニゲに縁起の良い俳優なガイピー
コメント (2)
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