まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

先手必勝☆戦法はB級で

2013-01-14 | 北米映画 08~14
 ゴールデングローブ賞が発表されましたね!
 人気スターを無理やり?ノミネートするので、ミーハーな映画ファンにとってはオスカーよりも楽しめるGG賞ですが、今年も派手なメンツになったようです。賞には全然関係ない、にぎやかし担当のセレモニーコンパニオン的女優たちが好きです。
 結果は…

 作品賞 ドラマ部門 「アルゴ
     ミュージカル・コメディ部門 「レ・ミゼラブル
 監督賞 ベン・アフレック 「アルゴ」
 主演男優賞 ドラマ部門 ダニエル・デイ・ルイス 「リンカーン」
       ミュージカル・コメディ部門 ヒュー・ジャックマン 「レ・ミゼラブル」
 主演女優賞 ドラマ部門 ジェシカ・チャステイン 「ゼロ・ダーク・サーティ」
       ミュージカル・コメディ部門 ジェニファー・ローレンス 「世界にひとつのプレイブック」
 助演男優賞 クリストフ・ヴァルツ 「ジャンゴ 繋がれざる者」
 助演女優賞 アン・ハサウェイ 「レ・ミゼラブル」
 外国語映画賞 「愛、アムール

 ↑にぎやかし担当だった今までと違い、今年は候補者だったためか、かなり緊張してたようなブラパ。助演男優賞のプレゼンターも務めた彼、めっちゃカッチョよかったけど、やっぱ緊張してて固かったですね
 衝撃のオスカー候補落選が話題となったベン・アフレックが、GG賞で雪辱を果たしました。「アルゴ」傑作みたいですね。ベンアフ、昔は苦手だったけど、最近いい男になってるので気になる存在に。
 主演男優賞ドラマ部門は、鐵板状態のDDLが余裕の受賞。ちゃんと出席してて安心。檀上でスカイフォールに関するジョーク言って、客席のダニエル・クレイグを笑わせてたのが素敵なシーンでした。DDLのイギリス英語の美声スピーチに、みんなうっとり聞き入ってましたね。
 主演男優賞ミュージカル・コメディ部門は、おヒューVSブラパの一騎打ちでしたが、おヒューに軍配が。かなりガッカリしてたブラパが気の毒でした。でも、おヒュー嬉しそうでしたね。おめでと!
 外国語映画賞も、鐵板の「愛、アムール」でした。ハネケ監督も来てたので、ちょっと驚きました。スタローン&シュワから授与されるハネケ監督なんて、シュールすぎる場面でした。
 出席者の中では、サリー・フィールドの近くに座ってたイケメンが気になった。誰?!最近また可愛くなってるレオ、映画より素のほうがカッコいいユアン・マクレガー、女房に従って来てたヒュー・ダンシー、懐かしのマイケル・J・フォックス、ジョディ兄貴の今さらなカミングアウト、化け物みたいだったアンジェリカ・ヒューストンetc.レ・ミゼラブル軍団の嬉しそうな様子も印象的でした。
 さて、オスカーはどうなるでしょうか…

 お松の独りブラパ祭③
 「特攻野郎Aチーム」
 ハンニバル大佐率いる凄腕の特殊部隊Aチームは、湾岸戦争中のイラクでドル紙幣偽造を目論むゲリラを追討し、偽札原版も手に入れることに成功するが、何者かの罠により軍法会議で罪を着せられ刑務所に。Aチームは濡れ衣を晴らすため、脱走して黒幕を追うが…
 むかし人気だったTVドラマシリーズの映画版リメイク。日曜洋画劇場枠でよく放送してましたよね。TV版はほとんど観たことがなく、どんな内容なのかよく知らなかったのですが、アメリカらしいド派手でノーテンキなアクションものが好きな私としては、大いに楽しむことができました。懐かしのハングマンっぽい内容も良かった。トム・クルーズのMIシリーズやマット・デーモンのボーンシリーズみたいなマジメ系なアクションよりも、チャーリーズ・エンジェルとかみたいなオバカ系アクションが好きな人向けのコメディアクションです。
 いや、コメディというより、ほとんどギャグに近い笑いです。とにかく、ありえねー!シーンをコレデモカと連発。バカバカしすぎて突っ込む気にもならず、もう笑うしかない状態に陥れるのは、これ系の映画の常套手段です。クールに失笑したりせず、あえてその手管に乗れるノリのよさがないと、こういう映画は楽しめません。
 てんこ盛りなハチャメチャシーンの中では、特に空飛ぶ戦車がバカバカしすぎて好き。世界中を飛び回ってハチャメチャに暴れ回るAチームVS敵なんですけど、あれって関係ない一般人にとっては迷惑どころかテロに近い暴虐行為です。あれで誰も巻き込まれて死ななかったわけないし。あと、すごい金かけて作ってるはずなのに、すごいB級感なのも特筆すべき点かも。
 Aチームのメンツが、みんなキャラ立ちしてて頭おかしいところが笑えます。

 みんなそれぞれ過激なボケを担ってて、一人が壮大にボケるとみんなが一斉にオーバーなリアクションしたりズッコケたりツッコミを入れる、のがお約束になってて、まるで吉本新喜劇のノリでした。みんなハッピーに狂ってます。
 リーダーのハンニバル大佐は、めちゃくちゃな作戦を強引に嬉々として強行&強制するマッドな爺さん。演じてるのは、「96時間」シリーズなどで老いて狂い咲き、今やすっかりタフおやぢの代名詞となっているようなリーアム・ニースン。そのうちエクスペンダブルシリーズにも招聘されそうですね。
 肉体そのものが武器みたいなBAは、見た目はいちばんヤバい人なんだけど、キャラは4人の中では比較的まとも、なのが微笑ましい。ほんとに精神を病んでるヘリコプター操縦の達人マードックは、ハイテンションき○がい言動がイカレてます。
 さて。我らがブラパことブラッドリー・クーパーは…

 銃撃戦、肉弾戦、情報戦オールマイティ、屈託ない笑顔と甘い言葉、セクシーな肉体美でどんな女もメロメロにする色男フェイスを、ブラパが楽しそうに演じてます。地に近いからでしょうか(笑い)。ソフトに口八丁手八丁なブラパを見てると、結婚詐欺師役も似合いそうだなと思った。女にスウィートな彼もカッコよかったけど、アクションを頑張ってる彼はもっとカッコよかったです。身体能力を活かせるアクションをやりたかったのか、すごく気合が入ってました。高級スーツをノータイで、軽く着崩してるのが似合いすぎるブラパ。あれはカジュアルだけど人を選ぶ難易度の高い着こなしですよ。ブラパ、間違いなくカッコいいんだけど、かなりバカっぽいところも魅力です。バカッコいい。これがブラパの専売特許な個性かも。アクションに出るということで、めちゃくちゃハードに鍛えたのでしょうか。俺の肉体を見よー!とばかりに、初登場シーンからすでに脱いでます。いいカラダしてます。裸のまま積んだタイヤに入れられゴロゴロ転がっていくなど、カッコいいのにセクシー系ではなくオバカ系に奔ってしまうところが、さすがブラパです。アクアマリンなブルーアイズも相変わらず素敵。
 フェイスの元恋人で女性軍曹役のジェシカ・ビールも、B級映画専門の女優になりましたね。危険を潜り抜けねばならない任務中でも、手入れの行き届いた長い髪、高いハイヒールってのは、アンフェアの篠原猟子と同じで笑えた。あれじゃあ仕事しにくかろうに。 

 ↑ブラパ、ゴールデングローブ賞受賞ならず!残念!オスカーも、ライバルが強大すぎるよなあ。ダニエル・デイ・ルイスだよ。勝てるわけないよ。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする