「裏切りの街」
働かず彼女のアパートでヒモ生活を送る裕一は、出会い系サイトで主婦の智子と出会う。満たされない虚無な日々の中、二人は何となく会い続けるが…
携帯用のdTVで好評を博したという池松壮亮主演のドラマ。編集されて劇場でも公開され、私はDVDでその映画版を観ました。壮亮くん主演の「愛の渦」と同じ三浦大輔監督作品。
壮亮くん、またまたどよよ~ん虚無な若者役でした。今の日本でそういう役が適格かつ魅力的に演じられる若い男優は、壮亮くんしかいません。壮亮くんって、70、80年代のATG映画男優の雰囲気があるんですよね~。昭和の倦怠とか退廃や鬱屈、そして危険な激情を内に秘めてる演技と見た目。やはり同世代のみんな同じ顔に見えるイケメンなだけ俳優、CM俳優とは一線を画しています。ゆえに、三浦監督をはじめ気鋭の演出家たちからのラブコールが絶えないのでしょうけど、いつも同じような感じ、という役やイメージの画一化が気になります。
今回の壮亮くんも、ハンパない色気と翳り。けだるげ~なアンニュイさは、もう人生を知り尽くし疲れ果てた熟年男みたいです。とても20代の若者とは思えません。無精ひげがこれほど似合う20代、なかなかいません。でも、顔は童顔で可愛い!無駄な肉などないしなやかな体も、若者にしかないものです。
壮亮くんといえば、濡れ場王子。これも彼を他の同世代男優の中で別格の存在にしてる魅力です。この作品、元はドラマとはいえ地上波のテレビでは放送できませんよ。壮亮くん、交接に自慰にケツ出しにと、今回も頑張っておりました。セックスシーンでの、挿入前の手の動きや音、イく時の表情と声が生々しかった。壮亮ファンは必見の性なる演技です、が。そろそろそういうのじゃない壮亮くんにも会いたいんだよな~。似たようなどよよ~ん虚無男ではなく、凛々しく明るい壮亮が見たい。今でもMYベスト壮亮は、大河ドラマ「義経」の彼だもんね。おぼこい顔の少年ながら、凛とした威厳がある彼に一目ぼれ。壮亮くんにはちょっと原点回帰を希望!
壮亮くんの魅力、演技の果敢さには感嘆ですが、彼主演じゃなかったら私、15分ぐらいで途中リタイアしてたかも。内容にも、裕一も智子もその他のキャラにも、1ミリも共感できなかったです。裕一みたいな彼氏、ぜったい無理!いくら壮亮みたいないい男でも無理!みんな不潔で不実で怠け者で欺瞞に満ちていて、こんな人間関係イヤだな~と不愉快に。みんなやることなすこと、卑怯で自分勝手で薄汚い。真面目に誠実に思いやりを心がけて生きてる者からしたら、腐臭ただよう生ゴミのような人たちでした。
心が弱く、下半身が元気すぎる、という不均衡が彼らの病巣なのでしょうか。男も女も、老いも若きも、そんなにヤりたいもんなの?そういうのを気持ち悪いと思ってしまう、淡泊で潔癖な私のほうが病んでるのかしらん?こういう映画を観ると、めんどくさくて汚らしい人間関係よりも、静かで清い孤独のほうがいいとつくづく思ってしまいます。
智子役は、壮亮くんとは「シェル・コレクター」でも共演してた寺島しのぶ。はっきり言ってブスな彼女ですが、女優魂はピカイチですよね~。演技だけなら、韓国のチョン・ドヨンに匹敵するのでは。脱いで濡れることができる寺島さんのような女優、今の邦画では希少、貴重です。
でもこの作品、主演の壮亮くんと寺島さんよりも、智子の夫役の平田満のほうがインパクトあり。善い人なんだけど、何か引っかかる言動ばかりする、いるよねこんな人~な“イヤな善人”役の平田さん、そのさりげなくも粘質的な演技が素晴らしいです。智子の妹役の佐藤仁美も、イヤな感じがリアルな巧演でした。
働かず彼女のアパートでヒモ生活を送る裕一は、出会い系サイトで主婦の智子と出会う。満たされない虚無な日々の中、二人は何となく会い続けるが…
携帯用のdTVで好評を博したという池松壮亮主演のドラマ。編集されて劇場でも公開され、私はDVDでその映画版を観ました。壮亮くん主演の「愛の渦」と同じ三浦大輔監督作品。
壮亮くん、またまたどよよ~ん虚無な若者役でした。今の日本でそういう役が適格かつ魅力的に演じられる若い男優は、壮亮くんしかいません。壮亮くんって、70、80年代のATG映画男優の雰囲気があるんですよね~。昭和の倦怠とか退廃や鬱屈、そして危険な激情を内に秘めてる演技と見た目。やはり同世代のみんな同じ顔に見えるイケメンなだけ俳優、CM俳優とは一線を画しています。ゆえに、三浦監督をはじめ気鋭の演出家たちからのラブコールが絶えないのでしょうけど、いつも同じような感じ、という役やイメージの画一化が気になります。
今回の壮亮くんも、ハンパない色気と翳り。けだるげ~なアンニュイさは、もう人生を知り尽くし疲れ果てた熟年男みたいです。とても20代の若者とは思えません。無精ひげがこれほど似合う20代、なかなかいません。でも、顔は童顔で可愛い!無駄な肉などないしなやかな体も、若者にしかないものです。
壮亮くんといえば、濡れ場王子。これも彼を他の同世代男優の中で別格の存在にしてる魅力です。この作品、元はドラマとはいえ地上波のテレビでは放送できませんよ。壮亮くん、交接に自慰にケツ出しにと、今回も頑張っておりました。セックスシーンでの、挿入前の手の動きや音、イく時の表情と声が生々しかった。壮亮ファンは必見の性なる演技です、が。そろそろそういうのじゃない壮亮くんにも会いたいんだよな~。似たようなどよよ~ん虚無男ではなく、凛々しく明るい壮亮が見たい。今でもMYベスト壮亮は、大河ドラマ「義経」の彼だもんね。おぼこい顔の少年ながら、凛とした威厳がある彼に一目ぼれ。壮亮くんにはちょっと原点回帰を希望!
壮亮くんの魅力、演技の果敢さには感嘆ですが、彼主演じゃなかったら私、15分ぐらいで途中リタイアしてたかも。内容にも、裕一も智子もその他のキャラにも、1ミリも共感できなかったです。裕一みたいな彼氏、ぜったい無理!いくら壮亮みたいないい男でも無理!みんな不潔で不実で怠け者で欺瞞に満ちていて、こんな人間関係イヤだな~と不愉快に。みんなやることなすこと、卑怯で自分勝手で薄汚い。真面目に誠実に思いやりを心がけて生きてる者からしたら、腐臭ただよう生ゴミのような人たちでした。
心が弱く、下半身が元気すぎる、という不均衡が彼らの病巣なのでしょうか。男も女も、老いも若きも、そんなにヤりたいもんなの?そういうのを気持ち悪いと思ってしまう、淡泊で潔癖な私のほうが病んでるのかしらん?こういう映画を観ると、めんどくさくて汚らしい人間関係よりも、静かで清い孤独のほうがいいとつくづく思ってしまいます。
智子役は、壮亮くんとは「シェル・コレクター」でも共演してた寺島しのぶ。はっきり言ってブスな彼女ですが、女優魂はピカイチですよね~。演技だけなら、韓国のチョン・ドヨンに匹敵するのでは。脱いで濡れることができる寺島さんのような女優、今の邦画では希少、貴重です。
でもこの作品、主演の壮亮くんと寺島さんよりも、智子の夫役の平田満のほうがインパクトあり。善い人なんだけど、何か引っかかる言動ばかりする、いるよねこんな人~な“イヤな善人”役の平田さん、そのさりげなくも粘質的な演技が素晴らしいです。智子の妹役の佐藤仁美も、イヤな感じがリアルな巧演でした。