まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

男色殺人鬼!恐怖のボーイハント

2020-05-27 | 北米映画 00~07
 「ジェフリー・ダーマー」
 チョコレート工場で働く同性愛者の青年ジェフリーは、言葉巧みに若い男たちを自室に連れ込んでは彼らに睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、犯した後に残虐な方法で殺害していた…
 全米を震撼とさせたミルウォーキーの食人鬼、ジェフリー・ダーマーの口にするのもおぞましい事件を描いた作品。こんなこと現実に起きただなんて信じられない、信じたくない。ヘタなホラー映画など足元にも及ばぬ狂気と猟奇です。でも商魂たくましいアメリカの映画業界にとっては、まさに最高のネタ。当然のように映画化されました。事件が事件だけに、どんなに気持ち悪い狂ったサイコホラー映画が作られたのか?凶悪犯罪者の生い立ちや心理には興味あるけど、血がドバドバなホラーは苦手だし…でも怖いものみたさが勝って鑑賞。さぞかし血まみれ血みどろなシーン満載でゲロゲロ(死語)なんだろうな~と思いきや…

 実際にジェフリー・ダーマーがやった猟奇的な行為(あまりにも忌まわしすぎるので、ここでは書きませんが)の再現シーンなどはほとんどありませんでした。ホッとしたような、ちょっと肩透かしを食らったような。残虐なホラーが好きな人が観たら、確実にガッカリします。ジェフリーの猟奇殺人鬼としての異常性や狂気よりも、同性愛者としての孤独や飢えをクローズアップした内容になっていました。といっても甘く切ないBLではありません。劇中のゲイのリアルな性衝動や性行為の描写には、夢見がちな腐は確実に眉をひそめることでしょう。ホラーでもなくBLでもなくゲイ映画、と言えるでしょうか。

 ジェフリーの男狩りが、とにかく卑劣で大胆!ハッテンバの店での常習的な昏睡強姦とか、なかなかバレなかったのがホント不思議で怖かった。街でジェフリーにナンパされた男たちも、みんな簡単にホイホイついていくし、警戒心なさすぎ!確かにジェフリー、見た目が可愛いしシャイで物静かで優しく、どこか寂しそうな風情なので、ついほだされて油断しちゃうのも解かるけれども。実際のジェフリー・ダーマーも、人当たりのいいハンサムな男だったとか。もし彼がキモい見た目と雰囲気の男だったら、被害者はもっと少なかったことでしょう。彼が白人だったことも殺人を容易にし、発覚を遅らせた要因。有色人種の被害者や目撃者に冷ややかで、どう見ても怪しいジェフリーには寛大に接したり信用したりする警察官。アメリカの深刻な人種差別が、はからずも大量殺人の手助けをしてしまったのですね。何で気づかない?!何で調べない?!な警察の怠慢に絶句。猟奇殺人と同じぐらい、警察の失態も事実とは信じがたいです。
 ジェフリー・ダーマー役は、何と!若き日のジェレミー・レナー!当時30歳ぐらい。わ、若い!そして、か、可愛い!

 私が初めてジェレミーを知って好きになった「S.W.A.T」の前年の主演作。ジェレミーってシブいけど、すごい童顔ですよね。高校生のシーンも違和感なし!あまりにも可愛いので、卑劣なことや残虐なことをしているのに全然キモくないんですよね~。だいたい寂しそうな顔してるのですが、たまに見せる笑顔の無垢さとキュートさときたら。サイコキラーのゲイ役でも、寡黙で男らしいところは今のジェレミーと同じ。フツーに女にも男にもモテそうなジェレミー、ターゲットへの内気で朴訥なアプローチに胸キュン。殺人シーンや男色シーンなどは、若き日にやらかした黒歴史とまでは言えない程度だったのがちょっと残念。脱ぎっぷりも悪くはなかったけど、ケツぐらいは気前よく出してほしかったかも。とにかくジェレミーのファンは必見!

 ジェフリーの餌食となる男たちを、もうちょっとイケメンぞろいにしてほしかったかも。タイプがいまいち判らんかった。有色人種の若者なら誰でもよかったのかな?電話機やカメラ、TVのリモコンなどが70・80年代って感じでした。刑務所で悲惨な末路を迎えたジェフリー・ダーマーですが。こういう陰惨な殺人事件が起きるといつも想像してしまいます。自分の子どもが猟奇連続殺人事件の被害者になるのと加害者なるのでは、どっちが地獄だろうかと…
 

 
 
コメント
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