まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

城主さまは美男

2021-07-23 | 韓国映画
 「安市城 グレート・バトル」
 唐の皇帝太宗が率いる大軍により、侵略の危機に瀕していた7世紀半ばの高句麗。王軍に従わない武将ヤン・マンチュンの暗殺命令を受けたサムルは、マンチュンの治める安市城に入り彼に近づくことに成功するが…
 ナム・ジュヒョク出演作ということで鑑賞。ジュヒョクくんの映画デビュー作でもあります。サムル役のジュヒョクくん、可愛い!「ハベクの新婦」でもカッコかわいかったけど、時代劇でもその透明感、清潔感はハンパなかったです。女の子みたい、いや、女の子より可愛い。中途半端な女優では太刀打ちできない可愛さです。けど女みたいな美男とかキャマっぽいイケメンとかとは全然違って、男の子な雰囲気、キャラなのがチョア。最近の人気韓流男子、例えばBTSとか、みんなメイク感、整形感が強くて薄気味悪い人が多いのだけど、ジュヒョクくんはすごいシンプルな顔立ち。そういうところも私にとって彼を特別な韓流男子にしています。

 チビで貧相な日本の俳優やアイドルを見慣れた目には、同じ人間とは思えぬスタイル抜群な長身!時代劇でもそれがよくわかります。でも私はガッチリムッチリしたマッチョが好きなので、ジュヒョクくんは細すぎるかな。あまりにも優しく清らかな風貌なので、血みどろな戦場に似合わない。女っけがほとんどなく、ほぼ男だけの映画の中で、ムサい野郎どもに囲まれたジュヒョクくんは、まさに清楚で可憐なヒロイン!美男城主のマンチュンを敬慕の目で見つめる彼に、かなりMY BLレーダーが反応しました。いつマンチュンの夜伽に召されるのか、なんて期待しちゃいました

 可愛すぎるジュヒョクくんでしたが、せっかく激しい戦場に身を置いてたんだから、もっと満身創痍になったり血まみれになったりして大暴れしてほしかったかも。あんまし動きがないんですよ彼。見せ場は、馬を疾走させる姿ぐらいでしょうか。あんましアクションは任せてもらえなかったようです。その分、他の男優たちが鬼のように体を張って激闘してました。主人公のマンチュン役は、美しき熟年になりつつあるチョ・インソン。
 
 ワタシ的にはいまだに「バリでの出来事」のイカレ御曹司ジェミンのイメージが消えないインソン氏ですが、いい俳優になりましたね。上手に年齢を重ねて、風貌も演技も円熟してきてるというか。「露花店」とか「ザ・キング」とか守りに入らない彼の果敢な仕事ぶりを、いい歳してカッコよく見えることだけに執着する日本のおじさん俳優たちは見習うべき。思いやり深く勇猛で英邁で誇り高いカリスマなマンチュンは完璧すぎるヒーローだったのが、カッコいいんだけどちょっと物足りなかったかも。インソン氏なのでもっと欠点の多い、ヤバい面もあるキャラでも好演できたはず。それにしても彼、ほんと美男子。たまに杉村太蔵が超イケメンになった風にも見えた。私、杉村氏の顔も好きなんです(^^♪

 韓流ファンにはおなじみのメンツもたくさん出てきます。太宗役は売れっ子バイプレイヤーのパク・ソンウン。オール中国語の台詞を頑張ってましたが、韓国俳優が中国人役は不自然。極悪日本軍人役とか、韓国映画ってこういうの多いですよね。マンチュンの右腕的な武人役は、最近では「藁にもすがる獣たち」とか、インソンの「ザ・キング」にも出てたペ・ソンウ。勇敢な騎馬隊長役のオム・テグも、最近は主役級になってますね。

 切断やメッタ刺しは当たり前、鮮血や肉片が飛び散る凄惨、残虐な戦争シーンは、まさに韓国ならではのヴァイオレンス。日本の時代劇ではまず見られない激烈さです。強大な中国軍の襲撃をかわし逆襲する安市軍の、あの手この手のアイデア勝負な攻防が面白かったです。ちょっとCG感が強いシーンが多かったけど。ちなみに。安市城の戦いの頃、わが国は飛鳥時代、ちょうど大化の改新が起こった頃でしょうか。

 ↑「ジョゼと虎と魚たち」韓国版の日本公開、いったいいつになるのかしらん?
コメント
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