「春に散る」
不公平な判定負けをして以来くすぶっていたボクサーの翔吾は、元ボクサーの老人仁と出会い彼に教えを乞う。重い心臓病を患う仁はそれを拒むが、いつしか翔吾の情熱と才能は仁の闘志を甦らせて…
「ヴィレッジ」に続いて今年2作目の横浜流星主演作。再来年のNKH大河ドラマ主演など、まさに現在キャリアは昇竜な流星くんですが、あれれ?この新作、あっという間に劇場上映が終わった。危うくチケット無駄にするところでした。ヴィレッジといい、終わるの早すぎるわ。聞くところによると、両作とも興行成績が芳しくなかったとか。コケ連続で、横浜流星ではヒット無理、なんて言われてるみたいですが。私はヒット狙いの幼稚な漫画映画よりも、流星くんの選んでる出演作のほうに惹かれるし、地味だけどクオリティも高いと思ってます。わらわらいる若手イケメン俳優とは一線を画す、その独自路線は今後も貫いてほしいものです。
他の若いイケメン俳優が演じないような役を、あえて選んでるような流星くん。その美しい顔にそぐわぬ、いや、美男の彼が演じるからこそユニークでインパクトがある役と演技も、エキセントリックで奇抜なことやれば演技派だと勘違いしてるような自称演技派俳優と違う地味さがあって、そういうところが好ましく感じられます。今回はボクサー役、凡百なイケメン俳優や某事務所タレントだったら、いかに自分をカッコよく見せるかに腐心するだけ、あるいは普段はヘタレだけど実はスゴい奴みたいな漫画演技になるところですが、流星くんはそのどっちでもない。非現実なことや奇をてらったことはせず、すごく人間的で真摯な感じがよく伝わってくる演技。
もちろん、すごいイケメンなところも彼の魅力。翔吾みたいな一般人、そのへんには絶対いませんし、翔吾みたいなボクサーいたら、アイドル的人気になるでしょう。劇中でそんな扱いされないのが不思議なくらい美男子なのですが、顔だけだと全然タイプじゃない、むしろ苦手系な美形見た目じゃなく役と演技で魅せている若手俳優、という点が私にとって稀有な存在。今回はちょっと田舎のヤンキー風ファッションと髪型、役作りで増量したからか顔がいつもより丸くなってたおかげで、今まででいちばん可愛く見えた。冷たい暗い酷薄なイメージを覆す、単細胞で熱血ド根性な流星くんも新鮮でチャーミングでした。
この映画の最大の見どころは、もちろん流星くんの美しい体。もともと少年の頃から空手に打ち込んでいたという彼の、イケメン俳優や某事務所アイドルのちょっと鍛えました的なものとは違う、俳優とは思えぬ鍛え抜かれた格闘ボディはお見事の一言。すごいストイックな生活してるんだろうな~。驚嘆の肉体美ですが、私はボクシングよりも柔道、バキバキ筋肉よりもガチムチ系がタイプなので、セクシーさはあまり感じず。「流浪の月」の流星くんのほうがエロいです。特訓シーンやボクシングの試合シーンも、リアルで迫力あり。
男たちの熱い闘いと絆の物語、確かに女子受けする内容ではないので、ヒットしなかったのも納得。おなごに媚びないと商売になりませんからね。でもイケメンとイケオジのブロマンスは、腐女子なら楽しめるはず。ツーショットだけで腐的妄想を抱いてしまう二人ですが、残念ながら同性愛的匂いは微塵もありません。二人の周囲にあんなに人がおらず、二人だけの濃密な孤独の中での共闘だったら、きっともっと美味しいブロマンス映画になってたでしょう。この人、要る?なキャラが多かったような。特に女性二人。いなくてもいい、むしろ余計と思った。仁と翔吾、まさに咲き誇って散る桜のような命と夢でしたが、刹那でも悔いなく魂を燃やすことができた二人。私には幸せな結末に思えました。
仁役の佐藤浩市も、相変わらずカッコいいです。老人呼ばわり、爺さん扱いされるのが不自然なほど、まだまだイケる現役熟年。必死に若作りしてるイタいおじさん俳優が見習うべき年齢の重ね方。すごいキレイなロマンスグレイ。それはそうと仁さん、翔吾と出会う前までは、昔の仲間を集めていったい何をするつもりだったんだろ?高齢者シェアハウス?仁が手入れした借家、庭も内装もおしゃれで爺の家っぽくなかった。昔の仲間役は、片岡鶴太郎と哀川翔。二人とも真面目に演じてるんだけど、何だか存在じたいがコントみたいで笑えた。仁の姪役の橋本環奈ちゃん、メイク感がないすっぴんっぽい肌がめちゃキレイ!仁の旧友役の山口智子、久々に見たけど昔と芸風が変わってないですね。顔はさすがに老けたけど、BBA臭ゼロな抜群のスタイルと颯爽とした風情は、まさにハンサムウーマン(死語)。
↑ 漫画映画は他のイケメンに任せて、これからもブレない独自路線を歩んでください!でも、若くてきれいなうちに、濃密濃厚な大人の恋愛映画(できればBL)にも挑戦してほしい!
不公平な判定負けをして以来くすぶっていたボクサーの翔吾は、元ボクサーの老人仁と出会い彼に教えを乞う。重い心臓病を患う仁はそれを拒むが、いつしか翔吾の情熱と才能は仁の闘志を甦らせて…
「ヴィレッジ」に続いて今年2作目の横浜流星主演作。再来年のNKH大河ドラマ主演など、まさに現在キャリアは昇竜な流星くんですが、あれれ?この新作、あっという間に劇場上映が終わった。危うくチケット無駄にするところでした。ヴィレッジといい、終わるの早すぎるわ。聞くところによると、両作とも興行成績が芳しくなかったとか。コケ連続で、横浜流星ではヒット無理、なんて言われてるみたいですが。私はヒット狙いの幼稚な漫画映画よりも、流星くんの選んでる出演作のほうに惹かれるし、地味だけどクオリティも高いと思ってます。わらわらいる若手イケメン俳優とは一線を画す、その独自路線は今後も貫いてほしいものです。
他の若いイケメン俳優が演じないような役を、あえて選んでるような流星くん。その美しい顔にそぐわぬ、いや、美男の彼が演じるからこそユニークでインパクトがある役と演技も、エキセントリックで奇抜なことやれば演技派だと勘違いしてるような自称演技派俳優と違う地味さがあって、そういうところが好ましく感じられます。今回はボクサー役、凡百なイケメン俳優や某事務所タレントだったら、いかに自分をカッコよく見せるかに腐心するだけ、あるいは普段はヘタレだけど実はスゴい奴みたいな漫画演技になるところですが、流星くんはそのどっちでもない。非現実なことや奇をてらったことはせず、すごく人間的で真摯な感じがよく伝わってくる演技。
もちろん、すごいイケメンなところも彼の魅力。翔吾みたいな一般人、そのへんには絶対いませんし、翔吾みたいなボクサーいたら、アイドル的人気になるでしょう。劇中でそんな扱いされないのが不思議なくらい美男子なのですが、顔だけだと全然タイプじゃない、むしろ苦手系な美形見た目じゃなく役と演技で魅せている若手俳優、という点が私にとって稀有な存在。今回はちょっと田舎のヤンキー風ファッションと髪型、役作りで増量したからか顔がいつもより丸くなってたおかげで、今まででいちばん可愛く見えた。冷たい暗い酷薄なイメージを覆す、単細胞で熱血ド根性な流星くんも新鮮でチャーミングでした。
この映画の最大の見どころは、もちろん流星くんの美しい体。もともと少年の頃から空手に打ち込んでいたという彼の、イケメン俳優や某事務所アイドルのちょっと鍛えました的なものとは違う、俳優とは思えぬ鍛え抜かれた格闘ボディはお見事の一言。すごいストイックな生活してるんだろうな~。驚嘆の肉体美ですが、私はボクシングよりも柔道、バキバキ筋肉よりもガチムチ系がタイプなので、セクシーさはあまり感じず。「流浪の月」の流星くんのほうがエロいです。特訓シーンやボクシングの試合シーンも、リアルで迫力あり。
男たちの熱い闘いと絆の物語、確かに女子受けする内容ではないので、ヒットしなかったのも納得。おなごに媚びないと商売になりませんからね。でもイケメンとイケオジのブロマンスは、腐女子なら楽しめるはず。ツーショットだけで腐的妄想を抱いてしまう二人ですが、残念ながら同性愛的匂いは微塵もありません。二人の周囲にあんなに人がおらず、二人だけの濃密な孤独の中での共闘だったら、きっともっと美味しいブロマンス映画になってたでしょう。この人、要る?なキャラが多かったような。特に女性二人。いなくてもいい、むしろ余計と思った。仁と翔吾、まさに咲き誇って散る桜のような命と夢でしたが、刹那でも悔いなく魂を燃やすことができた二人。私には幸せな結末に思えました。
仁役の佐藤浩市も、相変わらずカッコいいです。老人呼ばわり、爺さん扱いされるのが不自然なほど、まだまだイケる現役熟年。必死に若作りしてるイタいおじさん俳優が見習うべき年齢の重ね方。すごいキレイなロマンスグレイ。それはそうと仁さん、翔吾と出会う前までは、昔の仲間を集めていったい何をするつもりだったんだろ?高齢者シェアハウス?仁が手入れした借家、庭も内装もおしゃれで爺の家っぽくなかった。昔の仲間役は、片岡鶴太郎と哀川翔。二人とも真面目に演じてるんだけど、何だか存在じたいがコントみたいで笑えた。仁の姪役の橋本環奈ちゃん、メイク感がないすっぴんっぽい肌がめちゃキレイ!仁の旧友役の山口智子、久々に見たけど昔と芸風が変わってないですね。顔はさすがに老けたけど、BBA臭ゼロな抜群のスタイルと颯爽とした風情は、まさにハンサムウーマン(死語)。
↑ 漫画映画は他のイケメンに任せて、これからもブレない独自路線を歩んでください!でも、若くてきれいなうちに、濃密濃厚な大人の恋愛映画(できればBL)にも挑戦してほしい!