テレビシリーズ「ニュールック」を観ました(^^♪全10話。
ナチスドイツ占領下のパリ。クリスチャン・ディオールは、レジスタンスの一員である妹カトリーヌの身に危険が及ぶことを憂慮していた。一方、ココ・シャネルは家族やビジネスのことでナチスと深く関わるようになり…
ファッションには疎く関心も薄い私ですが、ファッション業界やデザイナーの話は大好き。才能、苦悩、栄光と挫折、渦巻く嫉妬や陰謀…光も闇も、どの世界より華やかだから。そして、高名な男性デザイナーはたいていゲイだから
BL要素も美味しい。イヴ・サンローランやトム・フォードの映画が佳作だったので、このドラマも期待してたのですが。うう~ん、何か思ってたのとは違ってました。デザイナーやファッション業界のことより、ナチス占領下そして解放後のフランス人の苦闘やサバイバルを描くことに重点を置いた内容になってました。またナチスか~と、正直げんなりもしました
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どんなに虐げられても、徹底的にナチスに抗った人々の愛国心と勇気、誇りには心から敬服。私だってナチスには屈しない!と言いたいところだけど、もし当時のパリに暮らすフランス人だったら、命がけで戦うことができたでしょうか。生きるためにナチスに同調、協力せざるを得なかった人たちに、気まずい共感を覚えてしまいます。ナチスの非道さもだけど、パリ解放後のナチス協力者への報復や処罰も、残酷非情で戦慄。
主人公であるクリスチャン・ディオールに、あまり魅力が感じられなかったのも残念。ディオール氏、ただもう妹のカトリーヌのことが心配で心配でたまらなくてオロオロ、ウダウダ、メソメソしてるだけなんですよ。シスコンぶりがちょっと気持ち悪かった。デザイナーとしてドラマティックなエピソードもほとんどないし、パートナーとの色っぽいラブシーンも全然ない。ディオール氏も彼氏もおっさんなので、返って安心はしたけど
ディオール役のベン・メンデルソーンは、いい俳優なんだけど主役よりも脇役で光るバイプレイヤーだと思います。デザイナーというより、真面目な公務員にしか見えなかった。
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クリスチャン・ディオールよりも、ココ・シャネルのキャラと生きざまのほうが、面白くて共感も抱けました。デザイナーというより、ビジネスウーマンって感じだったシャネル。富と名声を失わないために東奔西走、ナチスと関わってしまったことで窮地に陥る姿が、アタフタとドタバタと必死すぎて滑稽でもあった。自己中心的で傲慢なクソ女なんだけど、やらかしやズルさが人間的。たたき上げ、成り上がり女の意地と気風、絶対に諦めない!泣き寝入りはしない!勝つ!なバイタリティと不屈の精神には畏敬の念。ココ・シャネル役はジュリエット・ビノシュ。とにかく元気なジュリビさんでした。大物女優なのに、何を着ても全然ファッショナブルに見えないところが、さすがジュリビさん
シャネルの着こなしは、泉ピン子と同レベルかも。
このドラマで最も楽しみにしていたのは、ナチス将校役で出演していた愛しのドイツイケメン、ヤニス・ニーヴナー
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ヤニヴがナチス役を演じるのは、「コリーニ事件」以来でしょうか。ナチスの制服ってやっぱ、イケメンにしか似合わない衣装ですよね~。ナチスだけど颯爽とスマートなヤニヴに目はハート♡なんだけど、恐れてた以上にチョイ役でした
しかも、自分の母親より年上っぽいジュリビに色目を使い、口説こうとする物好きな熟女マニア?な役でトホホ。アラ還になっても年下のイケメンにモテまくる役ばっかで、羨ましいやら呆れるやらなジュリビさんです。
独立する前のディオールの雇い主役はジョン・マルコヴィッチ、アメリカ人のファッション記者役がグレン・クローズ。この二人って、秀作「危険な関係」じゃん!二人とも、GさんBAAさんになったなあ。ディオールとシャネルはほとんど絡まず、二人の物語が平行して進む構成になってます。フランス人のジュリビさんが英語でフランス人を、オーストラリア人のメンデルソーンやアメリカ人のマルコヴィッチが英語でフランス人を演じてるのですが、これってフランス人の視聴者はどう感じるんだろう。韓国映画で韓国人がヘンな日本語で日本人を演じてる、ほどには違和感はないと思うけれども。
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↑ ヤニヴの出演作「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」が、陽春日本公開!
久々に映画館でヤニヴに会える!
ナチスドイツ占領下のパリ。クリスチャン・ディオールは、レジスタンスの一員である妹カトリーヌの身に危険が及ぶことを憂慮していた。一方、ココ・シャネルは家族やビジネスのことでナチスと深く関わるようになり…
ファッションには疎く関心も薄い私ですが、ファッション業界やデザイナーの話は大好き。才能、苦悩、栄光と挫折、渦巻く嫉妬や陰謀…光も闇も、どの世界より華やかだから。そして、高名な男性デザイナーはたいていゲイだから
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どんなに虐げられても、徹底的にナチスに抗った人々の愛国心と勇気、誇りには心から敬服。私だってナチスには屈しない!と言いたいところだけど、もし当時のパリに暮らすフランス人だったら、命がけで戦うことができたでしょうか。生きるためにナチスに同調、協力せざるを得なかった人たちに、気まずい共感を覚えてしまいます。ナチスの非道さもだけど、パリ解放後のナチス協力者への報復や処罰も、残酷非情で戦慄。
主人公であるクリスチャン・ディオールに、あまり魅力が感じられなかったのも残念。ディオール氏、ただもう妹のカトリーヌのことが心配で心配でたまらなくてオロオロ、ウダウダ、メソメソしてるだけなんですよ。シスコンぶりがちょっと気持ち悪かった。デザイナーとしてドラマティックなエピソードもほとんどないし、パートナーとの色っぽいラブシーンも全然ない。ディオール氏も彼氏もおっさんなので、返って安心はしたけど
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クリスチャン・ディオールよりも、ココ・シャネルのキャラと生きざまのほうが、面白くて共感も抱けました。デザイナーというより、ビジネスウーマンって感じだったシャネル。富と名声を失わないために東奔西走、ナチスと関わってしまったことで窮地に陥る姿が、アタフタとドタバタと必死すぎて滑稽でもあった。自己中心的で傲慢なクソ女なんだけど、やらかしやズルさが人間的。たたき上げ、成り上がり女の意地と気風、絶対に諦めない!泣き寝入りはしない!勝つ!なバイタリティと不屈の精神には畏敬の念。ココ・シャネル役はジュリエット・ビノシュ。とにかく元気なジュリビさんでした。大物女優なのに、何を着ても全然ファッショナブルに見えないところが、さすがジュリビさん
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このドラマで最も楽しみにしていたのは、ナチス将校役で出演していた愛しのドイツイケメン、ヤニス・ニーヴナー
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ヤニヴがナチス役を演じるのは、「コリーニ事件」以来でしょうか。ナチスの制服ってやっぱ、イケメンにしか似合わない衣装ですよね~。ナチスだけど颯爽とスマートなヤニヴに目はハート♡なんだけど、恐れてた以上にチョイ役でした
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独立する前のディオールの雇い主役はジョン・マルコヴィッチ、アメリカ人のファッション記者役がグレン・クローズ。この二人って、秀作「危険な関係」じゃん!二人とも、GさんBAAさんになったなあ。ディオールとシャネルはほとんど絡まず、二人の物語が平行して進む構成になってます。フランス人のジュリビさんが英語でフランス人を、オーストラリア人のメンデルソーンやアメリカ人のマルコヴィッチが英語でフランス人を演じてるのですが、これってフランス人の視聴者はどう感じるんだろう。韓国映画で韓国人がヘンな日本語で日本人を演じてる、ほどには違和感はないと思うけれども。
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↑ ヤニヴの出演作「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」が、陽春日本公開!
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