エリザベス女王が崩御されましたね。御年96歳。大往生なので、悲しみよりも長い間お疲れさまでした、という気持ちのほうが強いです。ロンドンオリンピックでの007との共演は、ほんとノリがよくてオチャメでしたね。それにしても。女王のいないあのスキャンダルまみれなロイヤルファミリーを、イギリス国民は敬愛できるのでしょうか。それは日本も同じ。いろんな悲惨なことだらけで、日本国民の多くは塗炭の苦しみにあえいでいます。そんな中、日本の尊い一族は?存在感、あまりにも希薄ではないでしょうか。K室M子さんの件もあり、国民がいくら皇室を敬愛しても、皇室はそんなに国民を大事には思ってなかったんだな、という悲しみと失望は深まるばかりです。いや、そんな気持ちにもならない無関心な人のほうが今や多いかも。エリザベス女王の訃報は、今やすっかり影が薄くなってしまってる我が国の雲上の方々を思い出させました。
「クイン・メリー 愛と悲しみの生涯」
16世紀。フランス王に嫁いでいたスコットランドの王女メアリーは、夫の死後祖国に戻り女王の座に就く。イギリスの女王エリザベス1世は、英国の王位継承権を持つメアリーを警戒するが…
イギリス時代劇、とりわけ王室ものが大好きです。王座や権力をめぐる闘争、詐術陰謀、人間関係がとにかく血なまぐさい!王族も貴族も僧侶も学者も、宮廷に出入りしてる小物まで、ちょっとでも油断、足もとをすくわれたり巻き込まれたりしたら、問答無用に断頭台で首チョンパ、を長いこと繰り返してたイギリスですが、中でもヘンリー8世からエリザベス1世の時代が激烈に血みどろで怖い、面白いです。ネタの宝庫なイギリス王室、最も有名な悲劇のヒロインのひとりが、スコットランドの女王メアリー・スチュワートでしょうか。数々の映画、ドラマにもなっており、最近でもシアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビー主演で「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」が製作されました。前から気になってた1971年版も、先日ようやく観ることができました。
メアリーとエリザベス、二人の女王を演じてるのは、ヴァネッサ・レッドグレイヴとグレンダ・ジャクソン、英国の大女優ふたりの豪華共演です。ハリウッド女優のような華やかさ、美貌で魅了するのではなく、堅実な演技と圧倒的な存在感で惹きつけるところが、さすがイギリスの女優。当時二人ともまだ34、5歳ぐらい(綾瀬ハルカとか石原サトミとかより年下!)ですが、すでに様々な作品でキャリアも積み国際的な名声も得てるので、すでに大女優の貫禄。「ふたりの女王」のシアーシャとマーゴットなんて、まだ小娘と思えるほどに。
メアリー役のヴァネッサは、悲劇的な運命に流されるように見えて決してそうではなく、自分の進みたい道、欲しい男たちを選んで突き進んだ、みたいな力強さと誇り高さ、奔放さがカッコよかったです。まさに太く短く生きた人生。当時の彼女は細面の美人で、モデルのような長身、闊達で毅然とした演技など、女性が憧れる系の女優。ラストの処刑シーンでの鮮やかな赤いドレスもすごく似合ってて凛然としてて、湿っぽい悲しいシーンにしなかったのも素晴らしかったです。
エリザベス役のグレンダ・ジャクソンは、もう黙って立ってる、座ってるだけで逆らう者なんかありえない、みたいな威風堂々さと迫力で圧巻です。冷徹だけど感情に流されない現実的な言動がカッコよくて、メアリーとは違う意味で女性が憧れる女王様っぷりでした。実質のヒロインはヴァネッサのほうで、グレンダはそんなに出番は多くない助演なんだけど、出てくるたびに場面をさらう強烈な存在感。たまにプっと笑えるイギリス人らしい皮肉を軽やかにかましたり、おちゃめな面もあるところも魅力的でした。メアリーに対して、女の嫉妬や羨望!みたいなありがち描写、設定は特になかったのも、ベタベタしい凡下の女と同レベルに堕さずにすんでよかったです。
90年代に政治家に転身したグレンダが、最近政界を引退し女優復帰したのは喜ばしいニュースでした。メアリーの2番目の夫となるヘンリー・ダーンリー卿役は、4代目007として有名なティモシー・ダルトン。若くてイケメン!ダメ男を好演してました。ヴァネッサ・レッドグレイヴとはかつて恋人同士だったダルトン氏、この映画で出会ったのかな?
衣装、お城、スコットランドの緑や海など風景も美しい。スコットランド、ますますまた行きたくなりました。もしまた海外旅行するなら、次は絶対イギリス&スコットランド再訪です!
「クイン・メリー 愛と悲しみの生涯」
16世紀。フランス王に嫁いでいたスコットランドの王女メアリーは、夫の死後祖国に戻り女王の座に就く。イギリスの女王エリザベス1世は、英国の王位継承権を持つメアリーを警戒するが…
イギリス時代劇、とりわけ王室ものが大好きです。王座や権力をめぐる闘争、詐術陰謀、人間関係がとにかく血なまぐさい!王族も貴族も僧侶も学者も、宮廷に出入りしてる小物まで、ちょっとでも油断、足もとをすくわれたり巻き込まれたりしたら、問答無用に断頭台で首チョンパ、を長いこと繰り返してたイギリスですが、中でもヘンリー8世からエリザベス1世の時代が激烈に血みどろで怖い、面白いです。ネタの宝庫なイギリス王室、最も有名な悲劇のヒロインのひとりが、スコットランドの女王メアリー・スチュワートでしょうか。数々の映画、ドラマにもなっており、最近でもシアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビー主演で「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」が製作されました。前から気になってた1971年版も、先日ようやく観ることができました。
メアリーとエリザベス、二人の女王を演じてるのは、ヴァネッサ・レッドグレイヴとグレンダ・ジャクソン、英国の大女優ふたりの豪華共演です。ハリウッド女優のような華やかさ、美貌で魅了するのではなく、堅実な演技と圧倒的な存在感で惹きつけるところが、さすがイギリスの女優。当時二人ともまだ34、5歳ぐらい(綾瀬ハルカとか石原サトミとかより年下!)ですが、すでに様々な作品でキャリアも積み国際的な名声も得てるので、すでに大女優の貫禄。「ふたりの女王」のシアーシャとマーゴットなんて、まだ小娘と思えるほどに。
メアリー役のヴァネッサは、悲劇的な運命に流されるように見えて決してそうではなく、自分の進みたい道、欲しい男たちを選んで突き進んだ、みたいな力強さと誇り高さ、奔放さがカッコよかったです。まさに太く短く生きた人生。当時の彼女は細面の美人で、モデルのような長身、闊達で毅然とした演技など、女性が憧れる系の女優。ラストの処刑シーンでの鮮やかな赤いドレスもすごく似合ってて凛然としてて、湿っぽい悲しいシーンにしなかったのも素晴らしかったです。
エリザベス役のグレンダ・ジャクソンは、もう黙って立ってる、座ってるだけで逆らう者なんかありえない、みたいな威風堂々さと迫力で圧巻です。冷徹だけど感情に流されない現実的な言動がカッコよくて、メアリーとは違う意味で女性が憧れる女王様っぷりでした。実質のヒロインはヴァネッサのほうで、グレンダはそんなに出番は多くない助演なんだけど、出てくるたびに場面をさらう強烈な存在感。たまにプっと笑えるイギリス人らしい皮肉を軽やかにかましたり、おちゃめな面もあるところも魅力的でした。メアリーに対して、女の嫉妬や羨望!みたいなありがち描写、設定は特になかったのも、ベタベタしい凡下の女と同レベルに堕さずにすんでよかったです。
90年代に政治家に転身したグレンダが、最近政界を引退し女優復帰したのは喜ばしいニュースでした。メアリーの2番目の夫となるヘンリー・ダーンリー卿役は、4代目007として有名なティモシー・ダルトン。若くてイケメン!ダメ男を好演してました。ヴァネッサ・レッドグレイヴとはかつて恋人同士だったダルトン氏、この映画で出会ったのかな?
衣装、お城、スコットランドの緑や海など風景も美しい。スコットランド、ますますまた行きたくなりました。もしまた海外旅行するなら、次は絶対イギリス&スコットランド再訪です!
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