最近、物忘れがひどいということを、ここでも幾度となく嘆いてきた私ですが、さらに怖い現象が...
風呂上りにはいつも、冷たいハトムギ茶をグラスに注いで、自室に戻る私。もう三日連続で、グラスを倒したり置き方を誤ったりして、こぼしてる...麦茶だけではなく、こないだはヨーグルトまで絨毯の上にベチョっと。洗濯機から取り出したばかりのシャツを、よりによって猫のフンがあるところに落としたり。
どうしちゃったのでしょう、私の手は。単なる注意散漫ならいいけど、何か違う気がする。ひょっとして、頭の中の消しゴムの予兆!?イヤー!!怖い!私は誰ここはどこ状態になっても、チョン・ウソンみたいな夫が面倒みてくれるならまだしも...山に棄てられるか事故に見せかけて始末されるに違いない、と怯える私です。
「ブリキの太鼓」
アカデミー賞外国語映画賞&カンヌ映画祭パルムドールのW受賞作。傑作との誉れ高い作品ながら、観るにはかなりの勇気が必要そうな映画だったため、ずっと敬遠してきたのですが、ついに...
ナチスが台頭を始めた頃のドイツ。幼いオスカル少年は、目の当たりにした大人の醜さに嫌気がさして、自ら3歳で成長を止めてしまう...
あうううう。評判通り、いや、予想以上に奇怪な映画でした。凄すぎて、うまく感想が書けない。ただただグロテスクで不条理で、異常で邪悪で毒々しくて、そして面白い映画でした。まさにディープインパクトな作品。これはヤバいだろ~とか、うわキツい~の連続。見てはならぬものを見てしまったかのような、居心地の悪さに汗が出そうになりつつ、みなぎるパワーと面白さで目を背けられない。最後までグイグイ引っ張られちゃいました。でも、映画を観てこんなに疲れたの、久しぶり。
とにかく、主人公オスカルが、めちゃくちゃ不気味!
見た目もキャラも、デンジャラスすぎます。自分の意思で成長を止められたり、超音波みたいな奇声で物を破壊できたり、ほんとに人間!?な、ほとんど妖怪坊主なのです。怪物くんや鬼太郎に見つかったら、退治されちゃいそう。肌身離さず太鼓を持ち歩いて、所かまわず叩きまくるオスカルの行く手には、常に不幸と災いが。そのたびに、ギョエー!ハプハプハプ!と動転・大騒ぎしたり、かと思うと、キャハハハ!と楽しそうに事態を悪化させたり。まさに、ドイツ版まことちゃん!?やることなすこと、怖くて笑えるのらー!
キエェェェー!アァァァァー!な破壊超音波声、そのトーンの高さに、こっちの鼓膜と神経までダメージを受けます。それに対して、みんな怖がるどころか喜んだり賞賛したりするのも変笑。全編に渡り怪変シーン満載ですが、特に可笑しかったのは、ナチス軍人の集会シーン。行進曲が、オスカルの叩く太鼓でワルツに変わってしまい、みんなラララ~♪と陽気に踊りだしちゃったり。ぷぷっと吹き出しつつ、なぜか痛烈なまでのシニカルさを感じました。
オスカルが拒絶した大人の世界の醜さが、悲惨陰惨でありながら、どこ滑稽に描かれていて、笑っちゃいけない系の笑いを随所で催させます。ブラックすぎる毒気に満ちたユーモアや、ウゲゲなエグいグロいシーンの数々は、生理的に拒絶反応を起こしてしまう人も多いことでしょう。
日常生活の些細な低俗さ卑小さから、爛れた男女の肉欲や愛憎、そして人種差別、政治や戦争。オスカルの目を通して繰り広げられる大小の人間愚には、美しさのかけらもなく、どんなに善良でも人間とは汚い醜い生き物なんだ、と思い知らされます。それを嘲笑うユーモアが、冷たく残酷でゾっとします。
ナチスドイツの興亡を背景に描かれる、オスカルの怪奇な青春&恋物語も、波乱万丈な大河ドラマ調で、激ヤバに壮大です。
オスカル役のダーヴィット・ベネントは、当時12歳だったとか。だんだんホントに成長が止まった人に見えてきます。あの目つきや表情、子供なのにスゴすぎ。同居人のコギャルとの性的シーンは、ほんとヤバいです。子供にあんなことさせて、いいのかなあ。
毒にも薬にもならない映画に飽き足らず、強烈な衝撃(笑撃?)&刺激が欲しいなら、ぜひ試していただきたい超怪作です...途中で気分が悪くなっても、トラウマになっても、責任は負いかねますが♪
こーいう映画を楽しんでしまうと、ますますユルいヌルいオコチャマな映画なんか、観るに耐えなくなってしまうよなあ。
風呂上りにはいつも、冷たいハトムギ茶をグラスに注いで、自室に戻る私。もう三日連続で、グラスを倒したり置き方を誤ったりして、こぼしてる...麦茶だけではなく、こないだはヨーグルトまで絨毯の上にベチョっと。洗濯機から取り出したばかりのシャツを、よりによって猫のフンがあるところに落としたり。
どうしちゃったのでしょう、私の手は。単なる注意散漫ならいいけど、何か違う気がする。ひょっとして、頭の中の消しゴムの予兆!?イヤー!!怖い!私は誰ここはどこ状態になっても、チョン・ウソンみたいな夫が面倒みてくれるならまだしも...山に棄てられるか事故に見せかけて始末されるに違いない、と怯える私です。
「ブリキの太鼓」
アカデミー賞外国語映画賞&カンヌ映画祭パルムドールのW受賞作。傑作との誉れ高い作品ながら、観るにはかなりの勇気が必要そうな映画だったため、ずっと敬遠してきたのですが、ついに...
ナチスが台頭を始めた頃のドイツ。幼いオスカル少年は、目の当たりにした大人の醜さに嫌気がさして、自ら3歳で成長を止めてしまう...
あうううう。評判通り、いや、予想以上に奇怪な映画でした。凄すぎて、うまく感想が書けない。ただただグロテスクで不条理で、異常で邪悪で毒々しくて、そして面白い映画でした。まさにディープインパクトな作品。これはヤバいだろ~とか、うわキツい~の連続。見てはならぬものを見てしまったかのような、居心地の悪さに汗が出そうになりつつ、みなぎるパワーと面白さで目を背けられない。最後までグイグイ引っ張られちゃいました。でも、映画を観てこんなに疲れたの、久しぶり。
とにかく、主人公オスカルが、めちゃくちゃ不気味!
見た目もキャラも、デンジャラスすぎます。自分の意思で成長を止められたり、超音波みたいな奇声で物を破壊できたり、ほんとに人間!?な、ほとんど妖怪坊主なのです。怪物くんや鬼太郎に見つかったら、退治されちゃいそう。肌身離さず太鼓を持ち歩いて、所かまわず叩きまくるオスカルの行く手には、常に不幸と災いが。そのたびに、ギョエー!ハプハプハプ!と動転・大騒ぎしたり、かと思うと、キャハハハ!と楽しそうに事態を悪化させたり。まさに、ドイツ版まことちゃん!?やることなすこと、怖くて笑えるのらー!
キエェェェー!アァァァァー!な破壊超音波声、そのトーンの高さに、こっちの鼓膜と神経までダメージを受けます。それに対して、みんな怖がるどころか喜んだり賞賛したりするのも変笑。全編に渡り怪変シーン満載ですが、特に可笑しかったのは、ナチス軍人の集会シーン。行進曲が、オスカルの叩く太鼓でワルツに変わってしまい、みんなラララ~♪と陽気に踊りだしちゃったり。ぷぷっと吹き出しつつ、なぜか痛烈なまでのシニカルさを感じました。
オスカルが拒絶した大人の世界の醜さが、悲惨陰惨でありながら、どこ滑稽に描かれていて、笑っちゃいけない系の笑いを随所で催させます。ブラックすぎる毒気に満ちたユーモアや、ウゲゲなエグいグロいシーンの数々は、生理的に拒絶反応を起こしてしまう人も多いことでしょう。
日常生活の些細な低俗さ卑小さから、爛れた男女の肉欲や愛憎、そして人種差別、政治や戦争。オスカルの目を通して繰り広げられる大小の人間愚には、美しさのかけらもなく、どんなに善良でも人間とは汚い醜い生き物なんだ、と思い知らされます。それを嘲笑うユーモアが、冷たく残酷でゾっとします。
ナチスドイツの興亡を背景に描かれる、オスカルの怪奇な青春&恋物語も、波乱万丈な大河ドラマ調で、激ヤバに壮大です。
オスカル役のダーヴィット・ベネントは、当時12歳だったとか。だんだんホントに成長が止まった人に見えてきます。あの目つきや表情、子供なのにスゴすぎ。同居人のコギャルとの性的シーンは、ほんとヤバいです。子供にあんなことさせて、いいのかなあ。
毒にも薬にもならない映画に飽き足らず、強烈な衝撃(笑撃?)&刺激が欲しいなら、ぜひ試していただきたい超怪作です...途中で気分が悪くなっても、トラウマになっても、責任は負いかねますが♪
こーいう映画を楽しんでしまうと、ますますユルいヌルいオコチャマな映画なんか、観るに耐えなくなってしまうよなあ。
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