まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

ダイヤモンドな男レオ

2007-09-11 | 北米映画 00~07
 何だか急に涼しくなりました。朝晩、もう扇風機も必要がないほど。
 季節の変わり目には、必ず体調を崩してしまう私。軽い風邪を引いてしまい、鼻グチュグチュ&微熱で気分がカッタルイ...ルル三錠を飲んで、早めに寝よっと。翌朝には、悲しいほどケロリとしてることでしょう。

 「ブラッド・ダイヤモンド」
 今年のアカデミー賞で、レオナルド・ディカプリオが主演男優賞にノミネートされた話題作。
 アフリカの紛争地を舞台に描かれる、不正なダイヤモンド取引の実態...
 こ、怖い~!激烈で悲惨な内戦・紛争ものを観るたびに、日本に生まれて良かった~!と痛感します。平和、ありがたや~!しかし、日本に住んでると、こんな命がいくつあっても足りない、メチャクチャにアナーキーな惨劇がホントに起きてるとは、にわかに信じがたいです。人権?何それ?な地獄に戦慄!虫けらみたいに虐殺されていく人々に、こんなことあっていいのか~?!と唖然となってしまいます。
 まさに、血塗られたダイヤモンド!輝きに隠された死屍累々の背景!ダイヤモンドだね~♪なんて、ノーテンキにプリプリ歌ってる場合じゃないです。平和な国でダイヤモンドを結婚指輪や装飾品として求めることが、紛争地の悲劇を助長しているという事実に暗澹となります。今後は、これ見よがしにダイヤを身につけている金満セレブが、恐ろしい吸血鬼に見えてきそうです。ダイヤなんて、よく考えたらただの石ころじゃん!不買運動に賛同!どーせダイヤなんか、私とは縁がないし!
 今回も、レオの熱演・力演に感嘆。レオってやっぱ、スゴい役者です。
  
 強烈な磁力、吸引力がありますよね。見入っちゃう。もう、カッコいいとか可愛いとか、そーいうのを通り越してる。まだ若いのにね。清濁あわせもった複雑な主人公を、ハードかつ繊細に演じているレオ。ラストは、まるで「誰がために鐘は鳴る」のゲーリー・クーパーみたいなカッコ良さでした。涙オスカーは、また残念だったけど、彼ならもっとスゴい演技ができると思うし、ハリウッドも受賞の機が熟すのを待ってるのでは?
 レオったら、すっかり男になったよなあ。体つきなんか、めちゃくちゃイカつくゴツくなってるし。昔のポッキー少年とは、別人です。でもアンパンマン顔には、まだ幼さが残っていて、笑ったりすると子供みたいで可愛いいい役者になりました。俳優は、やはり成長・成熟がないとダメだよなあ。いつまでも少年・青年のつもり的な、若さに固執する30過ぎた日本の某アイドルとか、どうよ?ぶっちゃけキモくね?(そのアイドル口調)
 シリアス&ハードなレオも素晴らしいけど、たまには軽いラブコメとかで、肩の力を抜いた演技も見せてほしいなあ。それにしても。俳優としてだけでなく、人間としても急激に成長したレオ。かつての放蕩三昧のブクブク&ボテボテなデブブリ男が、今ではスマートで真面目なエコロジストだもんね。最近では、環境破壊につながる行為をすると『レオに叱られるよ!』が決まり文句に。
    
 オスカーで助演男優賞候補となったジャイモン・フンスーも、レオに負けない熱演。息子のために命をかけて闘う姿が悲壮で、頑張れ~!と声援を送ってしまいそうになります。でも、貧民のわりには、スゴい肉体美。ビンボーでも、あんな筋肉隆々になれるものなのかしらん?
 敏腕女記者役のジェニファー・コネリーも、元アイドルから今やオスカー女優。オバハンになったけど、やっぱ美人です。彼女の役みたいに、平穏な場所では生きられない危険中毒?な人って、勇敢というより病気に近いよなあ。
 ブレア首相、じゃない、マイケル・シーンが、ダイヤモンド会社の社長役で、チョコっと出てました。
 近所のドブ川さらったら、もしかするとダイヤモンドが...なんてこと、絶対ないですよねえ。ダイヤじゃなくてもいい、庭を掘ったら小判とか出てこないかしらん...
 
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危険な姉貴シャルロット

2007-09-09 | イギリス、アイルランド映画
 思い出して、ちょっと赤面ぐらいならいいけど、ふと思い出しただけで呼吸困難に陥ったり、本気で死にたくなることが、最近多くて...忘れないと生きていけないことが、増えていくばかりです。これが年をとるということでしょうか。

 「ルナティック・ラブ 禁断の姉弟」
 イアン・マキューアン原作の異色ホーム?ドラマ。
 ロンドンの寂れた郊外に住む一家。父に続いて死んでしまった母の死体を、4人の姉弟はセメント詰めにして地下室に隠すが...
 イアン・マキューアンの小説は、ダニエル・クレイグ主演の「Jの悲劇」の原作である「愛の続き」と、ブッカー賞を受賞した「アムステルダム」そして、この映画の原作「セメント・ガーデン」を立て続けに読みました。どの作品も、すげー面白い!と夢中になれるものではないのですが、フツーの日常や人間の裏に蠢く狂気や異常性が、そこはかとなくビミョーに笑える感じで描かれていて、クセになる味わいが。
 この「セメント・ガーデン」も、すごく病的なシチュエーション&人間関係なんだけど、ドロドロしさが薄く、異様にドライでアッケラカンとしているところに、返ってゾっとします。
 親がいなくなって、離れ離れになりたくないので団結して世間からの孤立を守る、というのは、ちょっと柳楽優弥主演の「誰も知らない」っぽい?英国版は、けなげさ&純粋無垢さで泣かせるようなことは、まったくしませんが。みんな好き勝手に、どんどん異常化していき、誰知らとは違った意味で、早く保護されろ~!と願ってしまいます。
 まず、母ちゃんをコンクリ詰めにしちゃうところから、姉弟のアブノーマルライフがスタート。末っ子のチビ弟は、なぜか女装マニアになり、やがて赤ちゃんプレイを要求するなど退行化。二番目の妹は、何があっても不感症っぽく、独りでコツコツ本を読んだり日記を書いたり。長男は、風呂にも入らず自涜過多。挙句の果てには、一番上の姉ちゃんと...
 と、姉弟それぞれが、社会生活に束縛されない、自分たちだけの世界を構築して、それぞれ自由を楽しんでるような姿が、楽しそうなだけにイビツでヤバい。いつかはバレる、その時まで思いっきり遊ぼう、みたいな彼らの歪んだ楽園が、淡々と不気味に描かれています。
 長姉役は、まだ少女っぽさの残るシャルロット・ゲンズブール。
          
 美人でも可愛くもないけど、独特のアンニュイな魅力が光ります。パンツ丸見えポーズや、サンオイル塗り強要などで、弟を誘惑。胸はペッタンコで女性的なセクシーさはないけど、ほっそりとしなやかな肢体は、ちょっと少年的で両性具有的な妖しさが。美少年の弟とのからみは、禁断の近親相姦+美少年同士のじゃれ合いみたいで、危ないです。そんなにキワどいシーンはなく、姉弟の危険ムードも淡々とソフトですが。
 それにしてもシャルロット、若い頃はホント大胆だったよなあ。日本の女優じゃ、ありえない危なさです。もし松たかこが少女時代に同じことやったら、松本幸四郎は間違いなくショックで入院したことでしょう。愛する娘へのオナニー的映画「シャルロット・フォーエバー」を作った故セルジュ・ゲンズブールは、ほんとトンデモないオッサンです。この映画の監督は、ママンのジェーン・バーキンの兄アンドリュー・バーキン、つまりシャルロットの伯父さん(ジェーン主演の「ラ・ピラート」に、俳優として出演してました)。姪にあんなことやらせるなんて。元夫や兄の性的虐待に近い演出に怒りもしないジェーン・バーキンも、ぶっとんだ母ちゃんだよなあ。愛が鬼畜な身内を持つシャルロットに、ちょっと同情...
 シャルロットの、細い長い足が羨ましい。英語でも、囁くような彼女の声が素敵。でもシャルロットの声は、やっぱフランス語のほうが魅力的です。

 
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南おとこ北おんな

2007-09-06 | 韓国映画
 婆様が、転んでケガをしてしまいました。幸いなことに大事には至らなかったのですが、念のため来週まで入院することに。
 仕事帰りに見舞いに行きました。担当の先生は、山口智子みたいな素敵な女医さん。点滴を替えに来た看護士さんは、小出恵介そっくりの可愛いイケメン。廊下で、イチロー似の入院患者とすれ違い。ちょっとだけ、私も入院したくなりました...

 「ラブ・インポッシブル 恋の統一戦線」
 ジェミンことチョ・インソン主演のラブコメ。
 韓国のアホ大学生と、北朝鮮の堅物女学生が、南北共同の古墳発掘のため訪れた中国で出会い、ケンカしながら惹かれ合うが...
 インソンくんのアホバカっぷりがアッパレでした。女の尻を追っかけ回すことが生きがいみたいな、軽~い男の子の役。手品を使ったナンパとか笑えました。アホすぎて情けないけど憎めない、金持ちのイケメンバカ息子って、ほとんどジェミンと同じです。バリ出来同様、女に振り回されてギャーギャー錯乱?したり、怖い父ちゃんにボコボコ殴られたりします。
      
 アホバカだけど、インソンくんってホンマモンのイケメンではあります。涼しげな醤油顔、ち、ちっちゃい~!背が高くてスタイルよすぎ。何頭身!?あんな男の子、絶対このへん歩いてないよなあ。
 美男子がアホなことをすると生まれる、笑撃の化学変化が好きです。ジェミンもそうだったけど、インソンくんって怒って逆上した時の声や表情が、ほんと面白いですよねえ。ヒロインに、短小!と言われてガーン&プッツン。見たことないくせに短小いうなー!!俺はアソコも器もデカいんだー!!と怒鳴るインソンくん、アホ可愛いです。
 北朝鮮の文化や思想を、ちょっと茶化してたのが笑えたけど、どうせならもっと大胆に、とことんバカにしきった描写にすればよかったのに。やっぱそれはできないのでしょうか。
 韓国と北朝鮮うんぬん、というより、単に軽薄男と真面目女のケンカみたいな二人のやりとり。もっとカルチャーギャップをネタにすれば面白くなっただろうに。その点、グレタ・ガルボ主演の「ニノチカ」は、西側と東側の相違や溝を、楽しく洗練された喜劇にしてたよなあ。
 散々おバカしまくってたのに、後半になって急にロミオとジュリエットな悲しく切ない展開になって、あれ?!って感じに。このパターンって、ほんと韓国映画お約束ですよねえ。将軍さまが登場するラストに、びっくり。ありえね~!でも、南北の未来への前向きで明るい願いがこめられているようで、微笑ましいです。
 原題の「南男北女」とは、韓国には美男子が、北朝鮮には美女が多い、という意味だとか。日本でいう、東男と京女?そーいえば、北朝鮮美女軍団、北京五輪にも現れるのかしらん?それに対抗して、韓国美男子軍団も結成すればいいのに。
    
 映画のポスター、他のバージョンも面白いですよね。インソンくん、スゴい顔してます...日本のイケメン俳優にはマネのできない、捨て身のアホ顔
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復活⑱~最終回 Fatal Destination

2007-09-04 | 韓国のドラマ
 「復活」第18話から最終話を観ました...
 グアム旅行中に最終回放送、恐れてた通り録画失敗再放送されそうにもないし、ショボいレンタル店にも置いてないしソンナコンナで、完観までに長い紆余曲折を経てしまったとさ...

☆問題があるのは、私だけでしょうか~
 いつもながら、ストレートじゃない遠まわしなドンチャン社長の脅し文句が、キモくて不敵で素敵です。
☆けなげなウナ親父
 カン会長からの謝礼を受け取らないウナ親父。お金を貰って息子を育てる親はいません、という親父の台詞に、ハウンじゃなくても泣けてきます。子供を棄てたり虐待したりする鬼畜バカ親は見習え!
☆ハウン、シンヒョクの知人友人とバッタリ
 あんた誰?!と、内心パニクるハウン。でも、何とかごまかす。劇中、こういう危機がほとんどないのが、ありえない奇跡。
☆おなじみ、ドンチャン社長のイライラ攻撃
 いつも物を投げつけられて、可哀想な男前用心棒。今回は当たらなかった!と安心したのも束の間。新手の八つ当たり方法、登場!それは、松葉杖で小突き回し!痛そう~!やはりじっと耐えている用心棒の苦痛顔に萌え~
☆バレていく入れ替わり
 スチョル→探偵さん→アン秘書→班長→ウナ→カン会長、と順番に正体に気づいていく人々。ついに、オモニも...いちばん知られて辛い人物である彼女への、ハウンの想いが痛ましいです。
☆カンジュとチャン刑事
 うまく調査できないチャン刑事に、使えない男ね!と言わんばかりなカンジュのウンザリ顔がムカつく。越権行為してまでカンジュに情報流してるチャンくん、ちゃんと後でご褒美要求しろよ!
☆スターホテルの株式総会
 一世一代の晴れ舞台に乗り込むドンチャン社長。従う男前用心棒も、真っ白なスーツ姿でキメまくりでメチャイケ!
☆手向かいした飼い犬の末路
 みんなから邪魔者、危険人物扱いされ、四面楚歌なドンチャン社長。確かに狂犬みたいな奴だけど、何か憎めないというか、可哀想だよなあ。さんざん汚れ仕事に奔走させられた結果、彼が得したことなんて、全然なかったもんね。
 もっと哀れなのは、監禁されて縛られたまま、ぐったりしてる男前用心棒。早く解放してあげて~!
☆アンちゃんの微笑みを忘れないで
           
 君の支えがあったおかげだ、と感謝するハウンに、優しく微笑むアンちゃん。仏陀のようです。
☆パク・ヒス、ぷっつん
 真実を知り、逆上するパク・ヒス。詐欺師が詐欺に遭ってしまった、痛すぎる皮肉さ。それにしても。ハウンの復讐計画の中では、パク・ヒスにしたことだけ、人間としてどうよ?な冷酷・残酷さでした。殺されたシンヒョク同様、パク・ヒスにも罪はないのに。親の因果が子に巡る悲劇...
☆ハウンforever
 すべてを終わらせたハウン。人を憎めば結局、自分も傷つくことになる...
 でもハウン、見事なまでに他人の人生メチャクチャにしちゃったよなあ。まさに、百倍にしてやり返したって感じ。復讐された連中は、年長者ゆえに築いてきたもの、背負ってるものが多く、打撃と余波が深刻。罪人たちはともかく、彼らの会社で働いていた人々は、どーなっちゃうの。ジヌやアンちゃん、ウナの上司とか、失業&再就職活動?
★総括
 すっごく面白かったです。もう観るのがキツい~な中だるみも、不快キャラでイライラムカムカさせられることもない、稀有な韓ドラでした。
 話以上に、登場人物と演じる俳優が魅力的なドラマでした。オム・テウン、良い役者ですね。はじめは、いい感じにチョイブサだったのが、だんだんスゴく男前に見えてきて、これはやっぱ演技力の賜物かな、と感嘆。脇役では、おやぢーズ5(カン会長、チョン会長、イ議員、ドンチャン社長、ウナ親父)&アン秘書が特に秀逸でした。ウナとジヌが、最後のほうではどーでもいいキャラ化してたのが、ちょっと???でしたが。
          
 さあ、韓ドラ完観恒例、妄想&理想イルボンリメイク、イってみよ~♪

 ハウン/シンヒョク・・・坂口憲二
 ウナ・・・本仮屋ユイカ
 カンジュ・・・広末涼子
 ジヌ・・・小澤征悦
         ・
 チャン社長・・・中村梅雀
 イ議員・・・石橋蓮司
 ドンチャン社長・・・本田博太郎
 ウナ親父・・・六平直政
         ・
 アン秘書・・・筒井道隆
 スチョル・・・山本太郎
 探偵・・・萩原聖人
 パク・ヒス・・・小泉孝太郎
 チャン刑事・・・福士誠治
 ドンチャン社長の用心棒・・・所英男
         ・
 チョン会長の後妻・・・若村麻由美
 キョン班長の妻・・・麻生裕未
 ウナの上司・・・秋本奈緒美
         ・
 カン会長・・・長塚京三
 イファ・・・十朱幸代
 班長・・・渡瀬恒彦

 
 こんなん出ましたけどぉ~?
 ハウン/シンヒョクが難航。いちばん理想的なのは、やっぱ10年前ぐらいの伊原剛志なんだよなあ。意外と佐藤隆太でもイケる?とは思ったけど、結局ケンちゃんに決定。理由?単に私が好きだから!独断&偏見をミアネ~♪
 男前用心棒役で、トコロン役者デビュー♪台詞ほとんどないので、ケンチャナヨ~!
 おやぢーズ5は、素敵に特濃なメンツで♪
 来月からは、「魔王」スタート!オム・テウンは今ちょっとオナカイッパイ状態なので、どうしよっかな~と迷ってます。秋は「アイルランド」に専念しようかなあ。「春の日」「乾パン先生とこんぺいとう」も捨てがたいし~たけ子まよっちんぐ~♪
コメント (2)
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