まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

デスパレートな喫煙

2007-09-23 | 南米映画
 仕事帰り、ふと耳に入ってきたのは、祭囃子の音色。来月の秋祭りに向けて、練習が始まったみたいです。ああ、そういえば今日は、秋分の日。でも、夏の名残がいまだに、替えてない下着のように肌に張り付いて、不快。早く身も心も、秋を感じられる日が来ますように...
 
 「ナイン・シガレッツ」
 ハッカーの青年が、ロシアマフィアに渡す取引データを間違えたことから、てんやわんやのトンでもない事態に...
 すっごく面白い犯罪コメディでした。メキシコで、たくさんの賞を獲ったのも納得。ノリが、ちょっとタランティーノ風?生き残りとダイヤモンド争奪を賭けて、登場人物たちが繰り広げる悲惨&悲壮なスッタモンダが、コミカルに描かれています。
 勘違いと誤解、タイミングの悪さが重なり、事態がどんどん狂騒・悪化していく展開が、ユニークなシーンで紡がれていて、退屈することなく引き込まれます。小道具の使い方や伏線も巧みで、脚本がホント良くできてます。
 ドタバタ交錯する登場人物たちの暴走&必死ぶりが、とにかく笑える。みんな個性的で、キャラが立ってる。特に、床屋の強欲鬼妻とドラッグストアのセコい横暴店主が強烈。あと、野良犬とゴキブリの好演(?)も忘れられません。
 ハッカー青年役は、ガエルのマブダチことディエゴ・ルナ。
    
 ルナちん、可愛い~ガエルっちもだけど、ルナちんもすげー童顔。髭がなかったら、子供です。煙草なんか吸っちゃダメ!と思ってしまう。メガネもラヴリー。恋する美女の部屋を、その天才的なハイテク技術を駆使して盗聴&盗撮する、変態男ルナちん。でも、異常な感じは全然なく、内気でオドオドしたキュートな電車男、みたいな。自分のせいでメチャクチャな騒動に発展、アタフタ&オロオロとチョコマカ動き回るルナちん。キョドった顔や声、ヘタレなムードが珍妙で、なかなかの役者ぶりです。
 予期せぬ収穫だったのは、ルナちんの仲間役ルーカス・クレスピ。
          
 おや!?ちょっとガエルっちに似てる?!薄く素朴になったガエル、みたいな。小柄なところも共通。カッコ可愛いかったです。彼とドラッグストア店主の妻とのやりとりが、微笑ましかった。
 ルナちんはロロ、ルーカスはネネ。役名が可愛い!
 崖っぷちな状況や心理に、煙草は不可欠!とばかりの、ヘヴィースモーカーな登場人物たち。皮肉な結末に、やっぱ煙草は吸わんほうがいいな、と痛感。
  
 ラテンアメリカ映画祭で、ルナちん初来日!今度は相方と連れ立って来てね♪
 
コメント (2)
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