ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国頑張る日本人事情

2009年11月04日 | 米国○○事情
日本で暮らしていた時は、熱狂的な阪神ファンの両親の影響をばっちり受けて、ずっと阪神タイガースを応援していました。
といっても、別にちゃんと試合を逃さずに観戦するとか、球場に通うとかいうのではなく、たまにテレビの試合を観るぐらいの程度です。

こちらに移ってからは、やっぱり住んでいる場所からいってヤンキーズってことになるのだけれど、
あの、どっちかってゆ~と嫌いだった、財力にモノをいわせる読○ジャイ○ンツと重なって、応援する気にはなかなかなれませんでした。
でも、やっぱこっちに来て、それなりに頑張ってる自分を重ねて見てしまうのか、日本選手の動向がとても気になります。
ところが、ここは国のサイズがデカ過ぎて、リーグや地域が違うと、試合の放映なんてほとんど観ることができません。
そこで、うちから1番近いチームでプレーしている松井選手(日本時代の彼にももちろん全然興味が無かった)を応援することにしました。
ちょっと困ったチャンみたいな顔した時の横顔が、うちの息子Tのそれによく似ていたりするので応援したくなったのです。
さらに、こちらに来てから知ったのだけど、松井選手は子供の頃から阪神タイガースのファンだったのがわかり(ええやっちゃ~……)。
 
さて、旦那は旦那で、野球にはとっても苦~い思い出があるらしく(外野で守っている時にフライが飛んできて、ちゃんと受けられたことが無かったそうな。そしてそれはアメリカンボーイとして生きていく上で、かなり根深いトラウマになっているようです)、
バスケットボールは観ても野球は思いっきり無視していたのに、日本選手が出ているチームは気になるのか、よく観るようになりました。

長い前置きでしたが、ただ今ワールドシリーズの第6戦、ヤンキーズスタジアムでの試合を観ています。
松井選手が、緊張の息の塊をフウッフウッと吐き、肩をカクンカクンと落としながら、
なんとワールドシリーズ初の新記録、本塁打とヒットを2回、合計6点をバット1本(当たり前ですが……)で稼ぎました。



まっちゃぁ~ん!どっかぁ~ん

わたしはいつもこう叫び、万歳しながら部屋の中を一周してお祝いします。

どこのチームから見ても、お金で選手をかき集めて、好き放題してるなんとも憎ったらしいチームなんやろうけど、
わたしはただただ、日本人松井秀喜選手を応援したいと思います!

こういう試合は観てるだけで心臓がドキドキして落ち着かないので、わたしはよく台所の片付けや掃除をしながら観ます。
ついでに観てるっていう感じが丁度いいのです。
おかげで、こういう日は、台所が異様にきれいになります。うれしいですね。
あとは、とにかくゆっくりせずに、ちゃっちゃと試合を終わらせてもらえればありがたいのですが……だって今でもうすでに11時。遅いと夜中の1時前ってことも多々あります。
明日は朝早くから仕事があるのでって……そんなわたしの都合なんかぜ~んぜん関係無いんですが……


P.S.
やっぱりもう日付が変わりました。
ついさっき試合が終わりました。松井選手が稼いだ6点、無駄になること無く、ヤンキーズがワールドシリーズで優勝しました。
インタビューで満面の笑顔の松井選手を見ながら、うんうん頷いておりました。
日本人選手で初めてのMVPを獲得した松井選手を、チームの皆が口々に讃えているのがまた嬉しかったです。



おめでとう松っちゃん!

One more P.S. from "The New York Times"
“Matsui’s one-man show!” an early headline proclaimed after the New York Yankees’ victory. “Unstoppable Matsui goes wild on the field,” another read.

さらにもうひとつ。
『松井が選手生活で刻み込んできたのは、どんな使われ方をされても一言も不平を口にしないプロとしての優雅さだ』

これはニューヨークタイムズが松井選手を表現する時に、敬意を持って使う言葉です。
どこよりもえげつなくてはっきりしてるニューヨーカーが、昨夜は声を枯らして「MATSUI!」コールを叫び続けていました。
それがなによりも嬉しかった2時間でした。
コメント (8)
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これぞまさしく

2009年11月04日 | アホな小話
旦那は、ちっちゃい物であっても、自分の趣味や、この家の持つ雰囲気に合わない物をとても嫌がります。
この18年の間には、お互いの好みや趣味にも、紆余曲折、試行錯誤、一発触発などを経て、変化や歩み寄りが見えます。
そしてここ2年ばかりは、千円、2千円ぐらいなら、ふた月にひとつぐらい、自分の好きな物を買える余裕も出てきました。
で、わたしはこっそり、こんな物を買って、けれどもいつまでも隠しておくわけにはいかないので……、



わたし的には好きなんですが、きっと旦那の趣味には合わないと思います。
っていうか、別にどうしても必要のない物を買うという行為が(一言で言えば無駄使い!ガハハ!)が嫌いな男なので。

そこで、強攻策として、急須をセットして、



有無を言わせないこの堂々の使用例(←当たり前)!どうだぁ~!


帰ってきた旦那、台所に入るなり、「なんじゃこりゃ?」
わたしがそぉ~っと入って行くと、まさしくその問題のブツを指差してこう宣いました。

「これぞまさしく、買うたゾウ!」
「……」
はっ!究極の親父ギャグ!ここでウケとかにゃ、また機嫌を損ねてしまう!
「あは、あはは、あははははは~!おもろい!最っ高!天才!」

旦那はすっかりご満悦。かくして、ゾウちゃんは無事、この家の一員になったのでした。めでたしめでたし。
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おかかの時間

2009年11月04日 | 家族とわたし


家猫ショーティの、一日のうちで一番の楽しみは『おかか』
毎朝9時になると、ドライフードの器に少しだけ盛ってもらい、それをパクパクふがふが食べます。
動物ってすごいので、時計なんか無くっても、朝9時少し前になるとニャ~ニャ~おかかくれ~コールが始まります。
実はこのサービス、今年の夏あたりから始めたので、冬時間の1時間の時差が彼女には理解できず、8時前になるとうるさいうるさい。

そこで旦那とわたし、考えまして、まずは8時10分、そして20分と、10分ずつずらしていくことにしました。



安物のドライフード限定の親孝行娘の、唯一の楽しみです。
他の時にニャアニャア鳴くのは許されないので、これぐらいの我がままは良しとしましょう。

花かつおもまたお徳用。日本からのお土産で、最高級かつお節というのをあげてみましたが……やはり彼女の舌には合わなかったようで。



冬時間は、こんな小さな生き物にも戸惑いを与えます。

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