気持ち良さげに水浴びをする鳥を見つけ、窓の網戸越しに慌てて撮りました。
そのすぐ横に、うちの周辺では珍しい茶色のシッポリスくんが居たので、これまた網戸越しに。なんだかモザイクがかかった怪しい写真になりましたが……。
平和な夏のある朝の風景です。
昨日、更新したグリーン・カードがようやく届きました。
初代グリーン・カードは、東京は赤坂のアメリカ大使館でいただきました。いや、いただいたというより、しつこく食い下がった末にもぎ取ったという感じ。
あの時、『クルクルパー女』『往生際の悪い前代未聞のしつこい女』というあだ名をわたしにつけてくれた、大使館と、そこに隣接する税務署に務める皆さん、ごきげんよう、わたしは無事に、ここアメリカで暮らしていて、ちゃんと更新もできましたよ~だ。
でもね、初代カードを手にしたわたしが最初に思ったこと。あれ?全然グリーンちゃうやん……。
グリーン・カードというからには、そのカードになにがしかの緑色の印刷が為されていると思っていたのです。
けれどもそのカードには、明るいクリーム色を背景に、緊張した面持ちのわたしがちょいと右側を向いたカラー写真と親指の指紋が載っているだけ。
どこがグリーンやねん……。
そして十年が経ち、チビだったTもKも大人になり、わたしも更に大人になり(かな?)、やってきたグリーン・カードはなんと、グリーンなのでした
十年の月日が過ぎ去っていく間に、百分の一ミリずつ、目には見えない、耳にも聞こえない密やかさでもってわたしにへばりついてくるモノが、その新しいカードの左下に掲載された白黒写真にしっかりと姿を現しています。
はっきり言って、え?あんた、どこのおばちゃん?と、思いっきり思いましたです。
この手のことを直視するのはなかなかキツいことではあるけれど、これが現実の姿なのだと自分に言い聞かせながら、少しずつ慣れていくしかないのでしょう。
わたしのすぐ横には、緑の自由の女神の顔が大きく載っていて、その彼女の左肩に、わたしの親指の指紋がドスンと乗っかっています。
「大丈夫、あんたが悪い行いをしない限り、わたしが守ったげるさ!」
女神さんがそう言ってくれているような気がします。
それにしても……こんな大事なブツを普通郵便で送ってくるアメリカのアバウトさ(車のナンバープレートだって郵送ですけれど)、そして更に、このカードはめっちゃ大事やから、ここに入れて保管しなはれと、カードと一緒に同封されてきたこの紙製のケース……、
こんなこと言うのは申し訳ないのだけど、すでにもうヨレヨレで、おまけにこんなのに入れると、今度はカード入れに入らなくなるし、かといって単独であちこちに持ち歩いて失いたくないし(まあ、滅多に持ち歩かないけれど)、これって……余計に混乱するような気がしないでもありません。
でも、わざわざ内側に銀紙を貼ってくれていて、アメリカにしちゃ~気合い入ってるもんなあ。使おっかなあ。