ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国これぞまことのグリーン・カード事情

2010年07月11日 | 米国○○事情


気持ち良さげに水浴びをする鳥を見つけ、窓の網戸越しに慌てて撮りました。
そのすぐ横に、うちの周辺では珍しい茶色のシッポリスくんが居たので、これまた網戸越しに。なんだかモザイクがかかった怪しい写真になりましたが……。



平和な夏のある朝の風景です。

昨日、更新したグリーン・カードがようやく届きました。
初代グリーン・カードは、東京は赤坂のアメリカ大使館でいただきました。いや、いただいたというより、しつこく食い下がった末にもぎ取ったという感じ。
あの時、『クルクルパー女』『往生際の悪い前代未聞のしつこい女』というあだ名をわたしにつけてくれた、大使館と、そこに隣接する税務署に務める皆さん、ごきげんよう、わたしは無事に、ここアメリカで暮らしていて、ちゃんと更新もできましたよ~だ。
でもね、初代カードを手にしたわたしが最初に思ったこと。あれ?全然グリーンちゃうやん……。
グリーン・カードというからには、そのカードになにがしかの緑色の印刷が為されていると思っていたのです。
けれどもそのカードには、明るいクリーム色を背景に、緊張した面持ちのわたしがちょいと右側を向いたカラー写真と親指の指紋が載っているだけ。
どこがグリーンやねん……


そして十年が経ち、チビだったTもKも大人になり、わたしも更に大人になり(かな?)、やってきたグリーン・カードはなんと、グリーンなのでした

十年の月日が過ぎ去っていく間に、百分の一ミリずつ、目には見えない、耳にも聞こえない密やかさでもってわたしにへばりついてくるモノが、その新しいカードの左下に掲載された白黒写真にしっかりと姿を現しています。
はっきり言って、え?あんた、どこのおばちゃん?と、思いっきり思いましたです。
この手のことを直視するのはなかなかキツいことではあるけれど、これが現実の姿なのだと自分に言い聞かせながら、少しずつ慣れていくしかないのでしょう。
わたしのすぐ横には、緑の自由の女神の顔が大きく載っていて、その彼女の左肩に、わたしの親指の指紋がドスンと乗っかっています。
「大丈夫、あんたが悪い行いをしない限り、わたしが守ったげるさ!」
女神さんがそう言ってくれているような気がします。

それにしても……こんな大事なブツを普通郵便で送ってくるアメリカのアバウトさ(車のナンバープレートだって郵送ですけれど)、そして更に、このカードはめっちゃ大事やから、ここに入れて保管しなはれと、カードと一緒に同封されてきたこの紙製のケース……、
 


こんなこと言うのは申し訳ないのだけど、すでにもうヨレヨレで、おまけにこんなのに入れると、今度はカード入れに入らなくなるし、かといって単独であちこちに持ち歩いて失いたくないし(まあ、滅多に持ち歩かないけれど)、これって……余計に混乱するような気がしないでもありません。
でも、わざわざ内側に銀紙を貼ってくれていて、アメリカにしちゃ~気合い入ってるもんなあ。使おっかなあ。
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え?45才?

2010年07月10日 | 家族とわたし
結局今日は、アメリカが誇る的中率のとても高い天気予報が、珍しく、甚だしく、とんでもなく、思いっきりハズレました。
けれども、気温も30℃に到達しない、ぐずぐずした曇り空だったので、海だ~海水浴だ~という気にもなれないまま、三位決定戦に見入っていました。

「ボクは今日は、めちゃくちゃイタリアンっていう気分!」と旦那。
それならと、前に住んでいた町、モントクレアで一番美味しいと評判の『ジオット』に行くことに決定!
すると……「あそこは予約無しでは入るのがとても難しい……」とブツブツ言い出した旦那。
ええやん、一か八かで、夕食の部が始まる5時丁度に行って、店の軒先のテーブルでもええからってお願いしてみような。

細かくは描写したくないのでしませんが、こういう時に、先々に起こり得る、あらゆる暗い場面を想像するのが得意な旦那。
でも、誕生日男が一番暗いのはよろしくありません。なんとか盛り上げねば!
「ええやん、『ジオット』があかんかったら『クーネリアン』(ここの若い女性シェフさん、少し前に、料理人修行&コンテストみたいなTVショーに出演して、上に勝ち進んでいったすごい腕前の人で、こここそが二ヶ月以上前に予約しないと入れないレストラン。でも、まだ混む前だと、スッと入れてくれたりしたことがあるのです。たった一回だけど……)ほんで、そこがまたあかんかったら、ほれ、フレンチのめちゃ美味しいとこ!今日はわたしのおごりじゃ~!苦しゅうないぞよ~!」
と、クソ高い店の名前を列挙したわたし……へそくりちゃん、さよぉ~ならぁ~

Kは今夜、急にバイトが入ったのですが、次男君、こんなチャンスを逃すはずがありません。6時からの入りを7時に替えてもらいました。
ワインを2本持参して、いざいざ出陣!
空は曇ってはいたけれど、雨までにはまだまだ、という感じ。でも、外で食べていて突然降られても困るので、とりあえず厚かましく部屋の中を狙いました。
入り口に立っているホステスの女性に「予約無しですが、4人、よろしく」と旦那が伝えると、「予約無しだとよ!マジ?信じられない?」みたいな顔をしながらも、とりあえず客席状況を調べ始めました。
旦那も息子達も緊張の面持ち。わたしはひとり、ヘラヘラしておりました。こういう時はヘラヘラに限る!とわたしは信じているのです。
結局、中の四人掛けのテーブルに案内してもらい、メニューを手渡された時点で交渉成立!やった!
嬉しさのあまり、前菜を3種類、各々スパゲティを一皿ずつ、そしてデザートを、これまた分けんこしないで一皿ずつ食べてしまい、お腹の皮はパンパン!
けど、本当に美味しかったので、どうしようもなかったのでした。
家に戻ってから、旦那とわたしは消化を助ける漢方を飲み、Tはトレーニング。かなり時間が経っているのだけれど、まだまだお腹はいっぱいです。

昨日今日と、たて続けに二本、夫婦ものの映画を観ました。どちらもいい映画だったけれど、かなり暗いトーンの話でした。
お腹を撫でながら、「今日のはほんとに美味しかったねえ~」などと言い合ってゲップ合戦をしている我々は、本当に平和で恵まれているなあと、心の中でしみじみと思った夜なのでした。
旦那よ、誕生日おめでとう
ちなみにTが、「かあさん、Bは何才になったん?」と聞いてきたので、「45才、今日から」と答えると、「えっ?」と絶句。
「どないしたん?」と聞くと、「もう50ぐらいにはなってると思てた」とのこと。
(ふふん、あんたぐらいの年の時に、妖怪毒蜘蛛女にぐるぐる巻きにされて捕まったんやんか)なんてことは一っ言もいいませんでしたけど……
お互いに、上から下に、下から上に、近づいていってるってことでしょうか?これぞ夫婦の真髄???

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45回目の誕生日

2010年07月10日 | 家族とわたし
思いっきり雲っております。けれども、そのおかげで涼しいです。
 
今日は旦那(←わたしの旦那は蛇ではありません。巳年の、という意味です。念のため)の誕生日

夏=を食う!のわたしとは違い、夏=のごとく水中で泳ぐ!の旦那。
普段は海なんぞに行きたがらない息子達も一緒に、家族そろって海に行き、砂浜でお祝いするのがええんじゃないかと思いつきました。
そこで、息子TとKにそのアイディアを伝えると、いやあ~ティーンの頃とはかなり違ってきましたね、二つ返事でオッケー。大人になったもんです……

さあ、水着とタオルを用意して、おにぎりなんかもちょいと握り、しゅっぱぁ~つ!……と思いきや……なんだこの天気は?
海辺の天気を調べると、サンダーストーム(雷と暴風雨)があり、時にかなり激しい雨が降るでしょう、だって……。あかんやん……

ただ今、無い知恵を絞り、新しいプランを考えております。
しゃあない、みんなでボーリングにでも行くべか。あ、あかん、旦那はただ今ぎっくり腰瀬戸際症。
う~んう~ん


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さらばボーコー炎

2010年07月09日 | ひとりごと
ただ今気温29℃。激しい熱波はようやく過ぎ去ったようです。
昨日の夜中に大雨が降り、今朝から少しだけ、涼しい風が吹き始めました。
この地域に住むわたし達にとっては当たり前だった高原風の夏が、こんなにもありがたく嬉しいものだと、しみじみと感謝しながら過ごしています。

さてわたくし、頑張ってゆっくりの時間を過ごしております。まさに無理してでも……の心境です。
Zin先生に処方していただいた煎じ薬と、美代子姉ちゃんから教えてもらったアロエ療法とで、この二日間、すでに症状がほとんど消えています。
ちなみに、美代子姉ちゃんのアロエ療法、化粧用コットンというものを持たないわたしは、とりあえず自分なりの方法を試してみました。
それは、軽い日用のタンポンを使うというもの。
アロエから作った絞り汁に、挿入用のプラスティックから出したそれを軽く浸し、水気を吸って大きくならないうちに速やかに入れてみました。
タンポンの逆使用法、ということです。美代子姉ちゃんの糸のアイディアがヒントになりました。今のところ、うまくいっています。

いつものように、週末の午後をゆったりと過ごす旦那から誘われて、背もたれを倒した椅子に寝転びながら空を眺めました。


昨日の激しい雨を待ちかねていた木や花や草は、びしょぬれになりながらもとても嬉しかったと思います。


ただ、あんまり強く降ったので、ムクゲの花がたくさん地面に落ちていました。


今日初めて見つけた少し紫がかったムクゲの花。これは四女かな?……ということは、彼女達は『かしまし娘』ではなくて、『若草物語』のマーチ家のメグ、ジョー、ベス、エイミー?


部屋に入ったわたしに、「ちょっと、まうみ、早く早く、カメラカメラ!」と大騒ぎする旦那。
何事かと、慌ててカメラを持って外に出て行くと、


飛行船でした!保険会社のロゴが船体にくっきり。この保険会社だけなんです、旦那の患者さんが使う保険会社のうちで、最も普通に、速やかに、変な小細工とかズルとかをしないで、気前良く旦那に治療費を払ってくれる会社は!
しかもうちもこの保険会社を使っています。そしてもうひとつ、今、旦那父が役員を勤めている会社もここです。
これからもよろしくね~!



とにかく、ずいぶん良くなりました。いろいろと心配してくださって、ほんとにどうもありがとう!
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どうして『勝手』は『勝』と『手』なの?

2010年07月09日 | ひとりごと
うちのトニーからの質問です。

『勝手』という言葉を使おうとして、彼はまた、『かって』か『かて』か、どちらの言い方が正しいのか、眉間にシワを寄せて悩んでおりました。
いわゆる、彼の日本語ワールドにおけるウィークポイント、小さな『っ』問題です。

「それは『かって』と言います」
「ふ~ん……で、どんな漢字?」
「え?(そんなん知らんかったんか……とは言わなかったけど、きっと顔に出た!)勝つの『勝』と『手』」
「えぇ~!片手とちゃうん?」
「あれは片手。勝手は勝手」(なんのこっちゃ?)
「勝手ってどういう意味やったっけ?」
「ええっとぉ~」

こういう、普段なにげなく、当たり前に使っている言葉を、改めてきちんと説明しろと言われると、どうしてうまく説明しにくくなるのでしょう?
けれども、とりあえず、わたし的に正しいと思われる説明をしてみました。
「自分の思たように、周りのことをあんまり考えんと、好きなようにすること。または、意思の無いもんが動いたりする時も使うかも」
「感じはわかるけど、でも、そういうことになんで『勝』っていう字が使われるわけ?」
出たぁ~!!トニーバージョン質問!!
「そんなん知らん!!『勝』って漢字を選んだ人に聞いて!!」
……なんともお粗末な答えだこと……。

これを読んでくださっているみなさんの中に、旦那の質問に対する正しい答えを知っておられる方がいらっしゃることを祈りつつ。


勝手とは

1. 台所。
2. 生計。家計。暮らし向き。
3. 様子。事情。
4. 便利。便宜。
5. 弓を射る時、弦を引く方の手。右手。→馬手
6. 他人に対する配慮が欠如しており、自分に都合のよいように振る舞うこと(さま)。わがまま。
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海水浴した携帯電話くん

2010年07月08日 | 家族とわたし
旦那が、兼ねてからの念願だった、この夏初めての海水浴に行った。
本当はわたしも一緒に連れて行きたかったみたいだけれど、体調がいまいちだったのと、レッスンが一こま入っていたこともあって、謹んでお断りをした。
友人Tとふたり、ここから車で1時間弱の所にある海岸に行き、ピカピカの真っ白い肌にオレンジの海水パンツをはいてどっぶ~ん
そしてなぜだか旦那は、親切にも、暑さにうだっていた携帯電話くんにも、海の水に浸からせてあげたようだ……

旦那とわたしと息子Kが一緒にファミリーパックで契約している携帯は、契約時に何十ドルか出して買った物でおそろいなのだが、使い方の違いからか、わたしのはまだ新品同様、Kのはそれなりに傷だらけ、旦那のはもう、見るも無惨な、ガムテープ貼られまくりの、よくもまあ生きていることよ……と誰をも感動させる姿に変わり果てていた。で、なぜか海水浴……気の毒にもほどがある。


全く機能しなくなった携帯電話は旦那の仕事の必需品。患者さんとの架け橋だ。
こんなことがなくても、携帯電話をそろそろ替えなければならない時期が来ていた(いや、もうとっくの昔から)のだからと、さっそく電話会社を調べ出す旦那。
前々からiPhoneを狙っていた彼は、いきなり「iPhone4を買おう」と言い出した。


あのですねえ、あの電話はいろいろまだ問題を抱えたまま発売されてんでしょ?
例えば、電話をかけようとして電話本体をただ普通に持っているだけなのに、受信バーがどんどん減ってくるとか……。
ほんでもって、こともあろうに、それはあんたの握り方が悪いのです、なんて会社側は強気なコメントを出してたりしてたじゃん。
しかも、最近では、受信バーのことだけじゃなくて、アップロードの速度までめちゃ遅くなる……なんてなこと言い出してるし……。
これはとりあえず無視するほうがよかろう……。

事が進まないまま1日が過ぎた。
翌々日の朝、旦那が至極感心している様子で、わたしに一通のEメールを見せてくれた。
それは息子Kから旦那に送られてきたものだった。
『今現時点で、iPhone4を買うのは短絡過ぎると思う。もう少し様子を見ながら待ち、問題が出尽くし、それに対するきちんとした対応が為され、その後に出たiPhoneを手に入れることを勧めたい。
もし、仕事上、今すぐに携帯電話が必要ならば、Tがつい最近新しい携帯を手に入れたので、彼の古い携帯を一時的に使えばいいと思う』
内容もさることながら、それはそれは自然な、大人のアメリカン男性が書いたとしか思えないような完璧な英語で書かれていた。
Kがこんなしっかりした、しかもネイティブとしか思えないような英語で……と、旦那は感慨も深げに読み返していた。

そして昨日から、旦那はTの、Tが誰かからお下がりでもらったという、とても古い携帯電話を使っている。
iPhoneユーザーにはなり損ねたけれど、なんとなく満足げな様子。
息子に理路整然と嗜められたこと、しかもその文章が完璧で自然な英語であったこと。
きっと旦那は、3才だった、英語なんてただの一言も話せなかったチビKのことを思い起こしているに違いない。
肩の上に乗っかったKの、堅太りした両足首をしっかり掴みながら、幼稚園に送り迎えしていた頃の自分を思い出しているに違いない。

海に浸けられて壊れてしまった携帯電話くん、ごめんね。そしてありがとう。おかげでまたひとつ、Kのいいところを見つけることができたよ。
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かかってこい膀胱炎!

2010年07月07日 | ひとりごと
って……なにも膀胱炎だって、好きでわたしのところに来たわけじゃないでしょうけど、なんとなくこういうノリで行きたい気分なので。

Zin(中国人の漢方の師匠)に急きょ、わたしの体質に合った膀胱炎治療用の漢方を調合してもらいました。


旦那が一目見て、「こりゃちょっと苦い味になりそうだ」と言います。良薬口に苦し。

これは初めて見ました。


そしてこれとこれ。


「この白い粉は、ガーゼに包んで縛り、一緒に煮なさい」、と言われました。


今、台所はとんでもなくムシムシしています。夏の煎じ薬作りはなかなか大変です。


そして……美代子姉ちゃんから、とてもありがたい教えをいただきました。コメント欄にとどめておくのはもったいないと思い、ここに載せることにします。
内容は少し過激だけど、悩める女性にとっては、そして、あまり抗生物質などをとりたくない人にとっては、とてもいい方法だと思います。

『私は膀胱炎気味になると、早めにこの手を使って直します。それはアロエの汁をカット綿にたっぷりつけて、膣の奥まで挿入することです。
化粧に使うカット綿がありますね。その中心を30センチくらいに切った糸で縛ります。
次に、薬局で売っているアロエの絞り汁(あ、そっちでは手に入らないかも……手に入らない場合は、アロエを摩り下ろして汁を搾って)に浸せばいいのです。だから、アロエを手に入れて欲しいのだけど、あるかなあ。
それを膣の一番奥(膀胱の入り口)に指で挿入するんです。あとはトイレに行くたびに替えて、それを一日何度か繰り返すと楽になりますよ。糸の部分を外に出しておけば、簡単に抜けますから。
これはもう二十年くらい前に読んだ、漢方医が書いた方法なんですが、これは効果がありますよ』

わたしは今夜から、上からは煎じ薬を入れ、下からはアロエ汁を入れ、両方から攻めてみようと思っています。
経過はまた、近々。

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かくも立派な膀胱炎

2010年07月07日 | ひとりごと
起きがけに、まるで自分が滝の女神になって、崖っぷちの大きな岩の上に立ち、大量のおしっこを気分良く放っている夢を見た。
これはきっと良い知らせに違いない。目が覚めた時そう思った。おしっこがしたかったのでトイレに行った。夢の中のように爽快に。
ところが…………出るには出たけれど、後の感じが非常によろしくない。おまけに今朝の尿は濁っているではないか
世の中も人生も、やはり昨日のスイカのようには甘くない、ということだ。

台所に行って、旦那に報告する。そのうちにもまたトイレに行きたくなる。行っても出ない。けれども行きたい。
旦那にマグネットを貼ってもらうと、股のうずめきが少し和らいだ。
急いで旦那の漢方の師匠シンに電話して、症状を伝え、舌の状態を伝え、漢方の煎じ薬を処方してもらう。
今日はたまたま彼女が隣町に出張してくる日で助かった。夕方にはその漢方を受け取り、煎じて飲むことができる。
朝から大量の緑茶を飲み続けている。直接緑茶で股を洗うという手もある。まだ試してはいない。美代子姉ちゃんの療法も聞いて試してみたい。

ここ最近、どうしても書いてしまいたかった記事が続いて、夜中の2時過ぎまで起きていた日が多かった。
バタバタした後に、充分に休まなかった日もあった。
結局は、春からの疲れが抜けきれないまま、あれもしたい、これもしたいと、気持ちが先に立って無理をしていたのだろう。

毎年夏に本気でゆっくりしなければ、あとの季節は異常に忙しくて、しかもそれは手抜きができない真剣勝負が多いので、心と身体にかかる負担が軽くならない。
誤摩化しのきかない年頃なのだから、もっと真面目に、真剣に、自分を大切にしてやらなければいけない。

スイカをバカ食いしたことも、心焦がれる恋をあきらめてきたことも、膀胱炎を誘発させるほどに疲れたことも、なにも後悔はしていない。
全部自分が決めてやったことだもの。
でも、学ばなくちゃ!そうしないと、スイカにも、恋人達にも、そして自分にも悪いじゃん!
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血尿と欲情とスイカと

2010年07月06日 | ひとりごと
昨日の朝の起き掛けに、前の晩にビーツを食べたわけでも無いのに赤いおしっこが出た。びっくりした。
花火を待つ長い時間、ほとんどずっと座っていたし、しかもジーンズをはいていたし、帰りがけに下腹がしくしくと痛んだりしていたので、そういうことが重なって出たのかなあ、と思った。
でも、排尿後の感じがよろしくない。少し痛みを伴うもどかしさが、股の辺りに貼り付いている。
そんな感じで始まった昨日は一日、おしっこのたびに不快な感じを味わっていた。

旦那に相談すると、あちこちのツボを刺激したりマッサージをしてくれた。
昨日はできるだけゆっくりして、夜も早めにベッドに入り、身体の調子を整えようと思ったけれど、エアコン問題で計画はうまく進まなかった。
旦那いわく、「まうみは寝ようとする努力が足りない」のだそうな。ふう~ん。あんたがあんな騒音の中で眠れるのは、ひとえに努力の賜物だったわけだ。
騒音って、努力次第でなんとかなるもんなんだろうか……。

なので今日は、昨日に引き続き、締めつけない服を着てゆっくりとすることにした。
排尿の不快感は少しずつ薄れていき、尿の色も普通になった。けれどもまだ量が少ない。汗になって出ているのかもしれないけれど、それにしても少ない。

仕事帰りに、旦那に頼まれた砂糖とコーヒーフィルターとミルクを買いに、通り道にあるホールフーズに寄った。
店に入ってすぐの所に、切り売りの果物の売り場があった。
そこの、透明のプラスティックに入ったキューブ状のスイカを見た途端、まるで血に飢えたドラキュラみたいに、身体中の細胞が欲しい欲しい!と手を伸ばした。
容器に入ったほんの少しのスイカと、その近くに四つ切りにして売られているそれとが、ほとんど同じ値段だ。量は四つ切りの方が何倍も多い。
少し迷った。どちらも手に取って考えたりもした。ホールフーズはそれでなくても他の店よりは値段が高い。こういう物を買うには最もよろしくない店だ。
でも、この欲望の激しさはただ事ではない。わたしはもともと、いろんなことに対して淡白な方で、好きな物(人)は好きだけど、そして欲しい物(人)は欲しいけれど、それがなんらかの事情や理由で手に入らない、あるいは手に入れない方がいいとわかればそれで、さっさとあきらめることができる。まあ、もっと詳しく言うと、あきらめるのに時間と努力が必要な時もたまにはあるが、最終的にはあきらめられる。
というか、あきらめた方が良さそうなことが、今までにたくさんあり過ぎて、はじめからあきらめる時の心準備をする癖があったりする。
その対象になるのが物なら、わたしの気持ちだけの問題で済むけれど、ボーイフレンドだったりするとそれぞれ心があるのだから、彼らには本当に悪いことをした、などと思う。
そんなことに至るまで深く考え込んでしまった。スイカが思い出させてくれた、激しい欲望を表に出すことも、相手に望むこともできずにいたわたし。
あ、でも、この男と暮らそうと決めてしまったら最後、どんな困難や問題が襲いかかってきても、相手に散々断られても、決してあきらめないけどね。

いや、今はそんなことじゃなくて、四つ切りのスイカを買うか、プラスティック容器に入ったスイカを買うか、それを決めなくてはならない。
プラスティックのでは、この欲情を満たせない。四つ切りを買おう!
カゴの半分以上を占めるスイカと、牛乳、グレープフルーツジュース、砂糖、卵が入った重いカゴを、レジまでよいしょよいしょと運んだ。
店のフードコートにあるプラスティックのフォークを一本もらい、車の中でスイカの尖った所を食べた。ため息が出るほど冷たくて甘かった。
家に着いて、もうご飯だというのに、そんなことなどおかまいなしに、半分をガツガツと食べてしまった。
あ~美味しかった!とお腹をタプタプさせながら、あっ……と思った。
スイカには疲労回復と利尿作用がある。そうか、そういうことか。

わたしは時々急に、コーヒーやお酒を全く飲みたく無くなる時期がある。好きなのだけど、身体が飲んで欲しく無いと言ってくる。
そうなると、旦那がどんなに目の前で美味しそうに飲んでいても、まるで平気で無視できる。
本当は体質的に飲まない方がいいのに、ものすごく好きな物(コーヒーとビール)なのでどうしてもやめられない旦那からすると、そんなふうにきっぱりとやめられるわたしがうらやましくて仕方がない。
「どうしてそんなことができるのか?」と何回も聞かれるけれど、「身体が欲しく無いと言っている」、と答えるしかない。
「まうみはかなり原始的なところで生きているのかもしれない」などと言われる。そうかもしれない。

今日のスイカへの欲情は、はっきり言って、この原始的なところから発せられた欲情だったのかもしれない。
それにしても……昔のボーイフレンドの顔まで思い出すなんてね……。




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エアコン・リモコン・テクマクマヤコン

2010年07月06日 | ひとりごと
車の外気温計が109℉だよ~と表示した。42℃……立派なもんだ。地球は病的に深刻に熱くなっている。
今週末まで100℉台が続く予報が出ている。

昨夜はとうとうクーラーをぶん殴ってしまった。先日旦那と取り付けた例のクーラーだ。
店主がウソをついたのか、たまたまわたし達の運が悪かったのか、はたまた、これがアメリカでいう静かなクーラーなのか……。
冷やそうと頑張ってくれているのはわかるけど、だからといって、モーターの振動がそのまま内部の金属コイルや板をビリビリ振動させて、それをまた見事なまでに、まるで内部のあちこちに嫌がらせの隠しスピーカーでもつけてあるのかと疑いたくなるほどに、ブーンブーンという騒音を出されてはたまったもんじゃない。
身体の皮膚だけ冷やしてもらったところで、一秒ごとにムカムカが増すのだから、まるで涼しいという気がしない。

暗がりの中、クーラーに近づいて行き、プラスティックのあちこちをギュウッと押さえてみる。まったくなんの変化無し。
そのプラスティックのカバーを外し、中の細かいすのこ状の金属カバーをギュウッと圧してみる。たまに少しブーンがウーンになる場所がある。
ウーンぐらいなら眠れそうな気もするが、手を離したらすぐにブーンに戻る。このブーンの鳴り響く中眠れるのは旦那だけだ。
わたしは眠りたいのだから、エアコンの前に立ったまま、ずっと押さえているわけにもいかない。
圧すのをやめるとブーンに戻ったり、もっと強烈なブォーンになったりする。カーッとしてエアコンの横っ面をバチンとぶん殴る。なにやってんだぁ~わたし!
旦那から渡されたリモコンを握りしめ、もう止めよう、もう限界だと思いながら、それでもスイッチを消せないまま目を閉じる。
お願いだから、もう少し静かにしてよ。お願いだから。

ああ~まったく、今年のこの暑さはなんなんだろう。ひと夏に90℉台になるのはほんの数日、だから熱帯夜もその程度というのがこの地域の夏のはずなのに。
あと丸々2ヶ月、もしこんなのがちょくちょくやって来ては長居するのなら、同じ会社の同じ製品が、アメリカ製だと3倍も高くなるとわかっていても(ちなみに、こないだ旦那が買ってきたのは中国製なのだった)、もしかしたら返品交換してもらって、3倍も支払うだけの静けさを得られるのかどうか、試してみる必要があるのかもしれない。
でもなあ……なんてったってアメリカ製だもんなあ……。
鋼鉄製の、男ふたりでも大変な重さの製品を、店に返品しに行って、交換してもらった同じように重いのを家にえっさほいさと持ち帰り、箱からよいしょ~っと取り出して、汗をたらたら流しもって限りなくいい加減で不親切でだけど分厚い取り付け説明書(英語とフランス語とスペイン語で書かれている)に腹を立てながら再び窓に取り付ける……夏が終わっちまうよ。

一階の、前の家主さんからのお下がりエアコンまで、今年はブォ~ンブォ~ンとうるさくなった。
去年は確か、これをつけながらレッスンもできたはずなのに……今年は練習さえもやり辛いほどにうるさくなった。
こんな暑い中で働きたくねぇ~んだよ!
エアコンよ、君はそう言いたいのか?そうなのか?

アメリカに来て、真剣に蹴飛ばしたのが掃除機、そして叩いたのがエアコン。
製品に罪は無いのはわかっているけれど、それを作った人達も悪く無いのだけれど、どうしてこんなにもうるさい物が世の中に製品として売り出されるのか。安物だからか?そんなコストでは到底静かになんかできないのか?でも、日本にはあるよ。それぐらいのコストで手に入るよ。
いくら機械といえど、わたしだって蹴飛ばしたり叩いたりしたくなんかない。ほんとだよ、エアコン。
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