ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

おとうさん、おかあさん、集まって集まって集まって、立つとこないぐらい集まって!

2012年05月25日 | 日本とわたし
東電利益 家庭から9割 電気料金審査委販 売量は4割弱 東京新聞 5月23日夕刊



東京電力が申請した、家庭向け電気料金の値上げの妥当性を検証する、経済産業省の審議会「電気料金審査専門委員会」(委員長・安念(あんねん)潤司中央大法科大学院教授)は23日、
東京電力などの、全国の10電力会社の収益構造を明らかにした。
東電の販売電力量の6割は、企業など大口利用者向けだが、利益の9割は、家庭向けで上げていた。

全国平均でも傾向は同じで、家庭向け料金が企業向けより、大幅に割高になっている実態が、初めて明らかになった。

経産省が、全国の電力会社の2006~2010年度の、販売電力量や電気事業利益などの比率をまとめた。
東電管内では、年度平均で、企業向けの販売電力量が1801億キロワット時で、全体の62%を占め、
残り38%の1095億キロワット時が、家庭向け
だった。
一方で、利益は、家庭向けが1394億円と、全体の91%も占め、企業向けは143億円と、わずか9%だった。

この日の審議会で、東電の高津浩明常務は、企業向けの利益が少ない理由について、
「新潟県中越沖地震で、柏崎刈羽原発の全号機停止や、燃料価格の歴史的な高騰で、燃料費の比率が相対的に高い、(企業向けの)自由化部門の収支が悪化したため」と釈明した。

全国でも、企業向けの販売電力量が、全体の62%を占め、家庭向けが38%だったの対し、
利益は家庭向けが69%を占め、企業向けは31%にとどまった。

企業向けの電気料金は、自由化されており、電力会社は、自由に価格を設定できる。
小売りの新規参入者の特定規模電気事業者(PPS=新電力)などとの競争で、販売価格を下げたため、利益幅も少なくなっている。

一方、家庭向けは、電力会社が、各営業区域で販売を独占している。
電気料金も、発電にかかる費用に利益を上乗せできる、「総括原価方式」に守られ、
経費削減で身を削らなくても、安定的な利益が得られる構造
になっている。
企業向けの競争が、家庭にしわ寄せされている形だ。



電力料金 家計にツケを回すのか 東京新聞 社説 5月25日  
 
家庭向け電力は全販売量の38%なのに、電力会社の利益は69%に上る。
企業向けは62%を占めるのに、利益は31%にすぎない。
企業に安く、家庭は高く。
黙っていては、家計へのツケ回しが続いてしまう。

この数字は、経済産業省が集計した、2006~2010年度の全国10電力会社の平均値だ。
初の全国レベルの公表という。
東電にいたっては、家庭からの利益が91%。
もうけは取れるところから取る。
家庭狙い撃ち同然であり、多くの人々が驚いただろう。

取れるところから取るとは、値切りを要求してくる相手はそれなりに低価格で、黙っている家庭などは高い価格で-ということだ。

企業向けなどの大口料金は、既に自由化されており、徐々に、新規参入の発電事業者との競争が促され、
利用量が多い東電管内の上位10位の料金は、1キロワット時当たり、平均11円80銭まで下がってきた。

家庭向けの1キロワット時平均23円34銭と比べると、半額だ。
家計をやり繰りする主婦でなくても、ばかにするなと言いたくなる。

家庭向けの割高料金を続けられるのは、電力会社が、総括原価方式で守られていることが第一の理由だ。
総括原価方式とは、小口向け料金制度であり、燃料費や人件費などに、一定の利益を上乗せして料金が決まる。

経産省に認可されれば、利益が確実にころがりこんでくるので、電力会社は、コスト削減を怠り、家庭に割高料金を強いてきた。

第二の理由は、小口は自由化されていないので、電力会社が、それぞれの営業区域で独占的に販売し、家庭は、電力販売先を自由に選べないことだ。
言い値で買わされる、窮屈な環境に置かれている。

さらに、原燃料費調整制度も見逃せない。
火力発電用の液化天然ガスなどを、世界最高値で輸入している日本の電力業界は、上がった分を料金に上乗せできるので、ツケが消費者にそっくり回される。

過保護としか言いようのないこれらの仕組みは、すべて、政府のお墨付きを得て整えられた。
電力業界にとどまらず、政府も、「共犯」のそしりを免れないだろう。

今月、学者らで構成する、電力システム改革専門委員会が、家庭用も含めた電力小売りを、全面的に自由化することで一致した。
これを受け、経産省は、実現に向けた準備を進めるというが、これで安心してはいけない。

沈黙せず、パブリック・コメントなどを通じて政府を動かさないと、「取れるところから取る」のあしき構造が温存されかねない。




送電線独占と総括原価方式の廃止。
電力会社(一応今はそう呼んどいたる)と政府(こいつも一応そう呼んどく)の悪巧みを、徹底的にぶっ壊す!

おとうさん、おかあさん、家の仕事、子育て、町内のごたごた、自分の仕事、
そらいっぱいやらあなかんことあると思います。

けどね、けどね、こんなことまでわかったのに、ええかげんにせえよっ!って、家の外に出て声上げんかったら、あかんのちゃいますか?
パブリック・コメントって、どないしたら響くと思います?
署名も良し、集会も良し、けど、やっぱり、なんちゅうたって、膨大な数の人間が一所に集まって、じっと睨みつけることがインパクトあるんです。
こないだも、ドイツで、何万と集まったデモの先頭で、大勢の警官さんらが、帽子を脱いで、デモ隊の先頭を歩いてる写真を見ました。
何回も何回も、ああやって、何万という人達が集まってたからこその光景やと思います。
それが民意ちゃいますか?
日本でも、何万と集まったデモあったけど、年に一回や二回ではあかんあかん。
そんなん、民意やのうて大祭り。外から見てたらそう思われてしまいます。

おとうさん、おかあさん、今しかないんです。
今やらんと、また元の木阿弥なんです。

ええかげんにせえよっ!っていう怒りをしっかり腹に据えて、静かに、穏やかに、厳然と、町の通りに立ってください。
睨みつけるのは、政府と電力会社の建物。
ものすごい数の人間の睨みは、言葉以上に伝わると思います。

送電線を、自分らの手に戻しましょう!
総括原価方式みたいなアホらしい制度は、ボコボコにしたりましょう!
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人間が近寄れない、目で見られない、そんな不気味な問題が、改善されているような幻想を抱くべからず!

2012年05月24日 | 日本とわたし
最近、文字起こしをするエネルギーがなくて、kiikoさんのブログから拝借させてもらうことが多くなりました。
すみませ~ん!
みんな楽しくHappy♡がいい♪のブログに、小出先生が淡々と、とても恐ろしいことをおっしゃっている記事が載っていました。
それは……。

たねまきジャーナル「1号機の水位について」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり) 5/23




1号機「水位40センチ」 格納容器下部に穴 漏水か

東京新聞 2012年5月22日 07時02分

『東京電力福島第一原発1号機には、毎時6トン前後の冷却水が注入されているのに、
格納容器内の水位は、わずか40センチほどしかない
可能性が、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。
2号機の水位は、約60センチしかないことが、実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さを、あらためてうかがわせた。 

解析は、注水量や、格納容器への窒素の注入量と、格納容器内の圧力変化の関係を調べ、
どこにどれくらいの損傷があれば、変化をうまく説明できるか、探る手法を使った。

その結果、格納容器本体と、下部の圧力抑制室をつなぐ配管周辺に、直径数センチの穴が開いている
▽穴の場所は、格納容器のコンクリート床面から約40センチの高さで、穴から大量に水が漏れ、水はそれより上にはない-との結論になった。

漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。
東電は、1号機の格納容器の水位は、約1.8メートルあると推定しているが、それより大幅に低い。

格納容器の厚みは、3センチほどあるが、穴があるとみられる配管(直径1.75メートル)の厚みは7.5ミリと、4分の1程度しかない。
専門家からは、配管は構造的に弱い、との指摘が出ていた。

溶け落ちた核燃料が、完全に水に漬かっていないことも懸念されるが、
JNESの担当者は、「格納容器内の温度は、30度程度と高くはない。水に漬かって冷やされているとみられる」と指摘する。

廃炉を実現するためには、格納容器の損傷部を補修し、圧力容器ごと水没させる、水棺にすることが必要。
担当者は、「解析結果は、損傷部の特定に役立つ。今後は、カメラによる実測も、検討しなければならない」と話した』



水野:今日はまず、福島第一原発の1号機について、教えていただきたいと思います。
格納容器の中に、どれだけの水があるのか、という事についてうかがいたいんですね。
といいますのは、格納容器の水の高さ、水位が、非常に問題だというのは小出先生、
言うたら、核燃料が、水に全部浸かっているのが、本来の姿ですよね。

小出:浸かっていないと困るのですね。

水野:浸かっていないと、エライ事になるんですよね。
それは結局、放射性物質が放出されることに、つながるっていうことですよね。

小出:そうです、はい。

水野:で、その大切な水位について、ちょっと久しぶりの情報だと思うんですが、非常に気になるものが出てまいりました。
この水位は、1号機は、東電が今まで、「およそ1.8mある」と言っていたんです。
推定ですけれどもね、1.8mと言っていたんですが、
今回、原子力安全基盤機構というところが、解析をしました。
そうしたところ、「40cmしかない、という可能性がある」という、情報が出てまいりました。
小出さん、これはどういう意味なのか、教えていただけますか?

小出:一番問題なことは……「分からない」という事なんですね。

水野:これ、東電も分からないし、原子力安全基盤機構にしたって、本当のところは分からないという事ですか、

小出:そうです。
今度の基盤機構にしても、単に計算してみて、なるべく測定値にあうようにしてみたらば、40cmなんだろうと、そういう事なのです。

水野:実際に、誰かが測りに行ったわけでもなく、カメラを入れて調べたわけでもないんですよね。

小出:そうです。
2号機の場合に、以前、東京電力が、多分「水がかなり入っているだろ」として、カメラを入れてみたら、全然水面が見えなかった、という事がありました。
そして、もう一度、もっと低い位置でカメラを入れてみたら、
東京電力の予想とは全然違って、「実は、60cmしか水がなかった」という事が、2号機で前に分かりました。

水野:はい、そうでした。愕然としたのを覚えております。

小出:今回も、東京電力は、1.何mあるというふうに、希望しているのでしょうけれども、

水野:希望でしょうね

小出:はい、もちろん、そんな希望をしたところで、そうなっているかどうかなんてわからない訳ですし、
基盤機構の40cmというものが、合っているのかもしれません。
でも、本当にどうなのか?という事は、やはりカメラを入れてみなければわからない、と思います。

水野:ただこれ、毎時間6トンほど、冷却するための水を入れているんですよ。

小出:はい。

水野:毎時、毎時6トン入れているのに、40cmしかない可能性がある、という計算結果な訳です。

小出:要するに、何トン入れようと、穴が空いていれば、そこから出てしまう訳ですから、
基盤機構の推定によれば、40cmしか水がたまらない高さのどこかに、破損がある、という推定になっているのですね。
そしてそれが、いわゆる、サプレッションチェンバーと呼ばれている、ドーナツ状のリングがある
んですが、

水野:下のところですよね、

小出:そうです。
そこと繋いでいるパイプがあるのですが、ちょうどその、パイプの位置にあたっているし、
そこが破れているというのが、基盤機構の推定なのだ
と思います。

水野:この推定に関して、確率として、「そうだろうな」と、小出さんはお思いになるんですか?

小出:そう思います。

水野:あ、そうですか

小出:この部分は、昔から、GEがこのタイプの格納容器を造った時から、「この部分が弱点だ」と言われていた部分でして、
この部分が破壊される可能性は、高い
と思います。

水野:えぇ~……最初から弱点ってわかっていたのに、

小出:そうです。

水野:使ってたんですか、ずっと。

小出:まあ、あの、GEが設計して、これでいいと思って設計したわけですね、初めは。
それで、米国内にも、この対応の原子炉を造ったわけですし、日本に売り込む時には、これしかなかった。
当時、GEは、これしかもっていなかったものですから、それを、ま、売ったと。
しかし、GEの内部でも、「やはりこれは問題だ」という事で、別の形の格納容器が、造られるようになってきました。

水野:こうした水位が、40cmしかない可能性がある、ということを、
じゃあどう見るか、という事につきまして、原子力安全基盤機構は、こう見ているんです。

「格納容器の中の温度は30度程度なので、核燃料は今も、水に浸かって冷やされているとみられる」

こういうふうに言っています。
この見方について、小出さんいかがでしょうか?

小出:それは不適当だと思います。
たとえば、核燃料が、すでに格納容器の底を抜いてしまって、さらに下に沈んでいるとすれば、
格納容器の中には、核燃料はないわけですから、格納容器の中の温度が上がらないのは、むしろ当たり前
で、

水野:そうですよね、もうそこにないんですから。

小出:そうです

水野:温度が上がる訳がないんですね。
なのに、その温度をもって「いや、水に浸かって冷やされているから大丈夫」というこの見方をする原子力安全基盤機構というのは、どういう組織なんですか?

小出:ま……安全保安院の下請け機関ですし、もともと原子炉メーカーとか、さまざまな原子力を進めてきた人たちの中から、かなり精鋭部隊が集まっている組織ですけれども、
基本的には、原子力を進めようとしてきた人たち
です。

水野:近藤さ~ん、じゃ、今まで調べていた側の人達が、今度は調べられる側になったという事ですやんね。

近藤:ん……先生、あの、今話が出ているのは1号機でしょ、2号機3号機は、どうなっているんですか?

小出:わかりませんね。
2号機も、東京電力が期待した通りには、水が無かったと言っている訳で、かなり格納容器の下の方で、穴が開いてしまっている。
冷却のために、いくら水を入れても、全部漏れてしまう、という状態なのです。
結局、本当に、炉心がどこにあるのかという事を突きとめるためには、何年、ひょっとすると、何十年かかるかもしれません。

水野:あのみなさん、ここのところ、こうした情報が少なくなっていたので、なんか改善されたのではないかという、幻想の中にいたかもしれませんが、なーんにも状況は変わってない訳ですね。

小出:はい。
要するに、手を付けることができない相手が、見ることのできない場所にいるのですね。
それがどうなっているのかすらが、今はまだ、分からないという状態です。

水野:原子力安全基盤機構が、こうした状況でも、「燃料が水に浸かって冷やされている」という推測をする訳って何ですか?

小出:なるべく、国民に安心感を植え付けたい、という事ではないか、と私は思いますが。

水野:ただ、小出さんが見られているように、もう穴を通って下に出てしまっているんだと。
核燃料は、そこにないんだということになると、もう工程表が、全く意味をなさなくなる
、という事はないんですか?

小出:はい。
ただ、東京電力にしても、私が恐れているような事態の可能性を、ゼロだとは思っていないのですね。
ですから、東京電力自身も、地下にバリアを、ようするに、遮水壁というものを張るという事は、彼らの工程表には入っている訳です。
ですから、いろいろな可能性を考えながら、対処しなければならない訳ですが、
私自身は、とにかく環境の汚染を少しでも減らしたいので、「遮水壁の工事は早急にやるべきだ」と、去年の5月から言っているのですけれど、

水野:ずーっとおっしゃっていますが

小出:はい、残念ながら、そうはなっていないのです。

水野:ならないままですね

近藤:これで、じゃあ本当に、どういう状態になっているのかという事の、知る術っていうのは、これはもうずっとないんですか?

小出:えー……、今壊れているのが、火力発電所であれば簡単なんですよね。
見に行けばいいんです。

でも、原子力発電所の場合には、相手が放射能であるが為に、近寄る事が出来ない。
人間が近寄れない、目で見られないことには、何がしかの測定器で、それを推察するしかないのですが、
こんな事故が起きるなんていう事は、全く考えていなかったので、測定器すら、全く配置もされていなかったのです。


水野:あ~っ……。

小出:ですから、まがりなりに、ところどころあった測定器の値を見ながら、計算をしてみたり、推測をしてみたりしているのですけれども、
それが本当に、正しいかどうかという事は、やはりわからない、という事になってしまっている訳です。

水野:火力発電所だったら、事故はどこかで収束しますけれど、

小出:必ずそうです。

水野:原発は、今も事故はある意味続いている。
近寄ることもできないという、そこですね、大きな違いは。

はい、わからないという事が最大の恐ろしい事なんだという事を今日も知らせていただきました。
どうもありがとうございました。



今だに、だ~れもわかってへん。
どんねん偉い人でも、どんねん経験のある人でも、どんねん勇気のある人でも、
東京電力福島第一原子力発電所の事故の内情を、詳しく実証できる人はおらへん。

近寄れへんから。
目で見られへんから。

せやのに、希望的観測丸出しの数字を言うてみたり、あるかどうかもわからんもんが、まるであるみたいに言うてみたり、
それをまた、発表されるたんびに、そのまんま伝えるだけの、伝言板化したマスコミ。

最近、原発の事故の収集作業のニュース、まるで報道されへんね。
スカイツリーやの、どこぞの阿呆がまた、オリンピックやらパラリンピックやら言い出してるし、
瓦礫は本末転倒の、意味不明な輩のために、あちこちの土地に運ばれては、放射能をまき散らせてる。

新聞ってなんやの?
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政治家ってなんやの?
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大阪市教育条例の可決、ちょっと待った~!

2012年05月24日 | 日本とわたし
ゆりひななさんのブログ『軒づけ日記』の記事、『大阪市教育条例の可決、ちょっと待った~!』を紹介します。


「発言する保護者ネットワークfrom 大阪」が、大阪市議会各会派に下記の申入れをしました~!


保護者ネットブログより転載。
要請書PDFファイル      

教育の場には、「管理と競争」よりも「励ましと支え合い」が必要だと思います
子育て世代の声を、じっくり聞いてください

大阪市教育行政基本条例・学校活性化条例の拙速な成立に反対します

2012年5月24日
発言する保護者ネットワーク from 大阪

【要請の趣旨】

① 大阪市会で審議されている「大阪市教育行政基本条例(案)」と「大阪市立学校活性化条例(案)」について、
拙速な採決・成立をしないでください。

② 上記2つの条例案については、多数の保護者から不安や危惧の声が出ていますので、
そのことに十分に配慮していただき、条例案の根本的な再検討あるいは廃案を検討してください。

③ 学校は、管理と競争の場ではなく、一人一人が個性豊かに、発達成長できる場です。
ところが、2つの条例案は、「目標」や「評価」を打ち出して、徹底的に子ども・保護者・教員を競争させようとしています。
学校に格差や序列化が生じ、さらには、学校選択制と学校統廃合が進められることを危惧します。
いま一度、立ち止まって、保護者の声にじっくりと耳を傾けてください。
 
この要請書の後半に、保護者28名の生の声を掲載していますので、ぜひお読みください。

【要請の理由】

私たち「発言する保護者ネットワークfrom 大阪」は、約90名の現役子育て世代が作るネットワークです。
「競争に追い立てるのではなく、子どもに寄り添った教育を」という願いをもって、学んだり語り合ったりしながら、情報や意見を発信しています。
今回、大阪市会で審議されている「大阪市教育行政基本条例(案)」と「大阪市立学校活性化条例(案)」には、
次のとおり、重大な問題点があると考えています。


① 政治家である市長が、教育の「目標」を決めてよいのでしょうか? (教育行政基本条例)
 
教育行政基本条例は、大阪市長が「目標」を含む、基本計画を作成すると定めています。
教育委員会と協議することになっていますが、その結果として、教育委員会が反対しても、計画案を決定できることになっています。
専門家や、学校現場の意見を聴取する手続もないままに、政治家である市長や議会だけの決定で、教育の「目標」が決められてしまいます。
このことに、強い違和感を感じます。
また、テストの点数や出席率などの数値を、「目標」にされることにも、不安を感じます。
子どもたち一人一人が、かかえる課題や悩みに寄り添わず、学校現場の実態からもかけ離れた「目標」が、押し付けられるのではないか、とても心配です。


② 学校ごとの「目標」が、先生の評価基準にされることの怖さ (学校活性化条例)
 
学校活性化条例では、各校の「学校協議会」が、目標達成度を評価したり、先生たち一人一人の職務状況に、意見を言えることになっています。
しかし、保護者でも卒業生でもない人が、「学校協議会」のメンバーになり、
教室での仕事ぶりや、子どもとの向き合い方について、点検したり批判したりできるのでしょうか。
学校ごとの「目標」は、校長先生が決めることになっています。
その目標達成の度合いが、先生たちの勤務評価につながります。
これでは、先生たちが、一人一人の子どもに向き合うことよりも、市長や校長先生が決定した「目標」を達成することに、追い立てられてしまいます。
先生たちの日々の努力への「評価」は、すぐに決まるものではありません。
学校を巣立った子どもたちが、社会で生きていくなかで、先生たちから教わったことが生きてくるのです。
テストの点数や出席率などで、簡単に「評価」できるものではないと思います。


③ 教育は、市民の「意向」や「選択」によって左右されるもの? (教育行政基本条例)
 
教育行政基本条例は、市民の「意向」や「選択」を把握するのが、行政の仕事だとしています。
一見すると、いいことにも思います。
しかし、何が「市民の意向」なのかを見極めるのは大変です。
しかも、「多数の市民の声」によって、教育が左右されることがあってはならないと思います。
 
私たちが望むのは、「一人一人の子どもに寄り添った教育」です。
そのためには、一人一人それぞれの子どもたちに、平等に教育の機会が保障され、あたたかい教育の場が確保されることが必要です。
どの地域に住んでいても、どの学校に入学しても、そこで十分な教育を受けられること。
これこそが、本当に大切だと思います。

橋下市長は、「市民は学校選択制を望んでいる。それが民意だ」と言っています。
しかし、実際には、市民の意見は一色ではありません。
学校選択制には、不安の声も出ています。
もし教育行政基本条例が成立したら、
市長が「これが市民の意向だ、市民の選択だ」と決めたり、「公募された区長の意見が、民意だ」とすることによって、
結局は、一人一人の保護者の意見を聞くこともなく、教育制度が変えられてしまうのではないでしょうか。
とても不安です。


④ 学校の格差や統廃合をもたらす「情報公開」でいいの? (教育行政基本条例、学校活性化条例)

2つの条例には、教育や学校についての、「情報公開」が掲げられています。
これも、一見すると、いいことにも思えます。
しかし、これまで市長が述べてきた、「学校ごとの点数の公表」や、最近の修正案で出てきた「教師の評価の公 表」などは、
私たち保護者が、望むことではありません。
テスト結果を公表することは、先生たちが「学校全体の平均点数」を上げることに追い立てられ、
一人一人の子どもの「つまづき」の原因を、取り除こうとする余裕を失わせてしまいます。
むしろ、平均点数を上げるためには、「低い点数の子は無理だから放っておいて、中くらいの点数の子を伸ばすことに集中する」とか、
「低い子は、テストの日に休ませる」などという弊害をもたらします。
そのような実例は、国内にも海外にも実在します。
テスト点数や、勤務評価についての情報公開は、学校選択制のもとで、学校を選ぶ判断材料とされます。
それによって、児童生徒の集中、学校間格差、学校統廃合が、急速に進むのではないでしょうか。
競争にさらされるなかで、居場所のない子どもたちを、排除してしまう結果にならないでしょうか。
そのことも、とても心配です。

私たちは、そんな殺伐とした競争をもたらす、「情報公開」は望んでいません。


⑤ 政治が、家庭の教育力を「向上」させるとは、どういうことでしょうか (教育行政基本条例)
 
教育行政基本条例は、政治の力によって、「家庭の教育力を向上させる」としています。
しかし、これは、今年5月8日に撤回された、「家庭教育支援条例」と同じ違和感を感じます。
特定の「子育て法」を、押し付けるものにならないか、とても心配です。
 
子育ては、一定の尺度で、「向上」とか「低下」などと、測れるものではないと思います。
むしろ、行政が支援するべきなのは、「家庭の教育力の向上」ではなく、各家庭それぞれの、子育てに寄り添った支援です。
政治や行政が掲げる「教育力」を、「身につけさせること、向上させること」が必要だというのは、
家庭の子育てへの、過度の介入を招かないか、不安を感じます。


⑥ このほかにも、保護者からの不安の声が寄せられています
 
次のように、たくさんの保護者から、条例案への不安と心配の声が寄せられています。
その一部を紹介します。

*教育2条例案を採決しないでください。 
「市長及び市教委、市会」が、「教育に寄せる市民の多様な願いや思い」を汲み取るなら、各区の懇談会での学校選択制を、疑問視する声は無視できないはず。
拙速な議論に反対します。(0・3歳児の父)

*市はこれまで、多くの保護者の声を、それが意向に反する場合は、汲み取ってくれませんでした。
アピールしてきたのですが……。
前文「市民の多様な願いや思いを汲み取って、施策に十分に反映」とされても、到底信じられず辛い。
採決しないでください。(小4児の母)

*市議会議員さん、貴方の選挙区の子ども達みんな、笑顔になれますか? 
地域、恩師、親御さんの意見を聞きましたか? 
突っ走るばかりでなく、市民の声にじっくりと耳を傾けるのが、政治家のあるべき姿です。
もう一度立ち止まって、よく考えて下さい! (中学・高校生の母)

*「家庭の教育力」とは何でしょう。
家庭に介入しないでください。
それが仮に塾などの、純粋に学習的なものであるにしても。
「学校教育と家庭教育の連携に配慮」とありますが、先生の評価法など、連携を壊すことになる。
子どもを不幸にします。(小4児の母)

*先生を管理すれば、生徒の能力が上がるというのは間違いです。
先生への管理は、先生から、子どもと接する時間、子どもを見守る時間を奪います。
先生が、生徒を教えることに専念できる環境を作るのが、行政の役目。
先生の余計な仕事ばかり増やすこの大阪市教育条例には、大反対です。(2歳児の母)

*教育・学校の中心は、先生です。
それは、今まで、子ども二人が学校で世話になって、つくづく感じるところです。
その先生方が、力を発揮することに、何の配慮も示さない、この教育行政基本条例案に強く反対します。(中3の父)

*もう、これ以上、学校とか子どもに関する施策、いじらんといて! 
そんなむちゃくちゃな施策のほうを、グレート・リセットしたいわ! (小2の父)

*保護者とともに、手を取り合って子どもを育てていく現場の先生方に、管理と強制ばかりを強いても、子ども達が健やかに成長するはずありません。
即刻廃案にすべきです。(高2・中2の保護者)

*競争・管理・評価を、押しつけられた教育現場で、心の通い合う教育ができるのでしょうか?
現在その原理に縛られている民間の方達にも、ぜひお聞きしたい。
人は、ひとりで生きていけないし、みんな違う。
だからこそ、支え合う思いやりと、それに感謝する心が育まれる教育を望みます。(大学生の母)

*教育関連2条例案、拙速な採決をしないでください。 
教育は、サービスと違います。
子どもも親も、ユーザーと違います。
先生も親も、地域も、一緒に子どもの成長を助けて行くもの。
押しつけとランク付けの教育条例は、そんな関係をつぶしてしまいます。(小1・中1・中3の親)

*現場で働く、いわばプレーヤーの教師が、みな、こんなルールはおかしい、と主張しているのに、
無理矢理押し付け、さぁ試合開始という、乱暴なことは許せない。
笑顔の教師に、子どもを預けたいのは当然です。
先生が笑っていない学校で、子どもが笑えますか?(3・0歳児の母)

*教師が、この条例を支持していますか?
学校選択制を支持していますか?
わが子を、議員や政治家に、預けるわけではありません。
子どもたちと直に接する、現場の先生の声を聞き、子どもたちが過ごす、学校の声を大事にしてください。(3・0歳児の母)

*「みんなに幸せになってほしい」という立場で、教育にあたるのが当たり前。
厳しい条件を背負っている子には、手厚いケアーがされるのが当たり前。
所詮世の中、「勝ち組と負け組があるんだ」「おまえはどっちだ」と、子どもと保護者に迫るような教育は、許せません。(大学1年生の父)

*今でも息苦しい空気が充満している大阪の学校を、これ以上、要らぬ条例でしめつけないでほしい。
既に、息子の自尊感情は、ずたずたになっている。
教育のことは、現場に任せろ。
政治家は口を出すな。
子どもたちに、自由と誇りをとりもどさせてほしい。(中2の父親)

*大阪市議会で、可決されようとしている教育条例。
保護者と教育者は、本来手を結べるもの。
子ども同士も、学び合いができます。
この条例が、教育現場にいらぬ分断を持ち込むのでは、と強い懸念を抱きます。
拙速な議論に反対します。(0歳・3歳の父)

*評価や免職といった言葉が並ぶ条例案。
読んでいるだけで、息がつまります。
四方八方から、先生を監視して、追い詰める……教室から笑顔が消えてしまいます。
条例案、採決しないで下さい。(4歳・1歳の母)

*教育に、政治を持ち込むのは危険です。
太平洋戦争で、日本は何を学んだのでしょう?
子ども達を、政治の道具にする、そんな教育条例を、大阪に住む保護者は認めません! (3人の年子の母)

*大阪市議会で、可決されようとしている教育条例。 
条例案で示されているのは、教育目標の上意下達システムと、徹底した管理。
先生も子どもも、ロボットではありません!
これは、学校から「活気」を奪う、条例案だと思います。(4歳・1歳の母)

*「学校に保護者の声を」というのであれば、保護者と先生が、じっくり対話できるような余裕をください。
これ以上、先生から、時間と心を奪わないでください。
一方的な「評価」では、現場が混乱するだけだと思います。(2児の母)

*地域を分断して、こどもを選別する今回の条例案に、断固反対です。
完璧ではないのは分かっていますが、教職員を信じたいです。
人間らしい“ゆとり”を持って、私は、教育現場とこどもを見守っていきます。
数年先に成人する子どもを思えば、この条例の可決を看過できません。
お願いです。
教育を、政治の道具に使わないでください。(17歳の娘の父)

*先生も子どもも、機械ではありません。
一面的なランク付けで、切り捨てないでください。
子どもたちの無限の可能性を、否定しないでください。
強制や命令や脅しでは、人は育ちません。(大1・高2・中2の保護者)
  
*人間は、多様な人々の中で、共に支え合い、学び会いながら、豊かな成長を遂げる。
子ども達を競争させることで、分断・排除するところからは、豊かな人間性は生まれない。
こんな時代でも、親や学校、地域の人が連携して、豊かな心をはぐくむ教育が出来るはずです。
排除より共生を。(小4の父)

*子どもも、先生も、どちらも、しんどくなるな……。
この先、心の豊かさなんて、どうでもよくなる時代になるのかな……と、不安でいっぱいです。(高1・中2・小4の母)

*日々、子供達のために、心を砕いてくださっている先生方に足りないのは、何よりも時間と余裕です。
外形的な評価や、管理や競争を押し付けるのではなく、先生方や子供達を、サポートする政治を望みます。(小4・中2の子の母)

*教員と保護者は、「敵対」ではなく、「連帯」で、子どもたちを育てていくべきだと思います。
現代の、さまざまな教育を取り巻く問題は、その個人、そして家族に対する、パーソナルサポートで改善していくべき。
学力等の表層部分だけに目を奪われず、その深部にある、深刻な学びの「貧困」・家庭の貧困・こどもたちの苦悩を、まず改善すべきではないでしょうか?(未就学児の母)

*教育条例が施行されて、校長や教員への「評価」が厳しくなれば、校内・学級内で起こった問題が、隠蔽されるようになり、
必要な情報が、むしろ保護者に届かなくなるのではないか、と危惧します。
保護者にとっては、学力テストの結果や、教員評価分布よりも、日々の学校生活について、先生と率直に情報交換する方が、ずっと大切です。(2児の母)

*教育条例によって、教員同士がライバルになり、さらに、保護者と教員が、評価する側とされる側に分断されてしまえば、チームワークが期待できなくなります。
私は、そんな学校に、子どもたちを通わせたくありません。(未就学児の母)

* 橋下さんは、「何かを変えてくれそうだ」と期待していました。
でも、昨年9月に、大阪府議会で、「教育基本条例案」が出てきたときから、大阪の教育はどこへ進むのか、心配になりました。
学校が、殺風景な「勝ち残りゲーム」の場になる……、そんなことを、橋下さんに期待したのではありません。(3歳・小1・小2の父)


このほかにも、多数の現役子育て世代が、教育関連2条例への不安の声をあげています。
 
結論を急がず、一歩立ち止まって、現役子育て世代の声をじっくりと聞いていただくよう、強く願います。
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20年だぜぃ!

2012年05月24日 | 家族とわたし
今日は20回目の結婚記念日。



書類上では24日だが、正確にいうとちょいと違う。

旦那とわたしと息子達の暮らしは、今から20年前の5月1日に始まった。

そして、今から12年前の5月1日に、アメリカでの暮らしが始まった。

なぜかいっつも5月1日……。



どちらの始まりも、部屋の灯をつけてもつけても、不安の影が部屋のあちこちに居座っていた。

いくら家の中で楽しくやっていても、カーテンの向こうの窓ガラスには、たくさんの人達の悲しそうな顔が、ぼんやりと浮かんで見えた。

けれどもわたし達は、毎日こつこつと暮らし、息子達は大きくなった。

わたしとの暮らしを選んだ日から、ふたりの幼児の父親になった26才の青年は、46才の信頼される鍼灸師になった。

雨降りが続く中、いちごの実が真っ赤になっていた。


みんな、見事にずぶ濡れ。当たり前だけど……。


今年の虫食いの標的はツユクサ?おかげで、他の草花は無事。


茎だけになっていたブロッコリーに、こんなに葉っぱが出てきた。


花が終わり、いよいよブラックベリーの赤ちゃんか?



旦那よ、こんな女に20年も付き合うてくれて、ほんまにありがとさん。感謝してます。これからもよろしゅうに。
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〆切24日今夜8時『おおい町長、大飯原発の再稼働要請、絶対に行わないでください!』署名のお願い

2012年05月23日 | 日本とわたし
またまた夜分すんません!
ヒデヨヴィッチ上杉です。

先日、大飯原発再稼動を決めた町議会が、再稼動を再起動と言ってるから無効なんでは?というメールを一斉送信で流したり、MLに投げましたが、
いろんな人からの情報で、再稼動の事を(行政用語的に)再起動と言うこともあるらしいです。
早とちり失礼しました。
っていうか、ややこしいわ!

それよりも、状況がかなりヤバイので「再稼動断念してくれ」という大飯町長宛の要請文を、京都大阪の友人たちと作りました。
5/25(金)に僕が直接、現地に持って行きます。
できればぜひ、というか、ガンガン賛同署名をお願いします!
長いですが、詳しくは下記をごらんください!

おおい町長に大飯原発再稼動の断念を求める電撃署名のお願い

みなさん。
5月5日に、北海道の泊原発が止まって、いま日本では、一基も原発が動いていません。
しかし、このまま黙ってたら、経済がどうの手続きがどうの、という話だけで、大飯原発の再稼動が決められてしまいます。
福島の悲劇を見てしまった俺らは、もう自分らが変わって行くしかないと知ってるし、若狭湾で、同じ悲劇を繰り返すわけにはいきません。
次に大事故が起こった時は、「知らんかった」「だまされた」という言い訳は、もう一切通用しません。
今、地元おおい町の町長は、再稼動を、福井県に要請するかどうか迷っている、と聞きます。
彼に対し、再稼動断念を求める要請文を、今週金曜日の25日に、おおい町役場に持って行きます。
以下の、要請文に賛同される方は、連名のためのメール署名をお願いします。
情勢が緊迫しているため、締め切りは明日、という電撃署名ですが、よろしくお願いします!(署名方法は、下をごらんください)

----------------------------------------

大飯原発の再稼動要請を、絶対に行わないでください!

おおい町長 時岡忍殿

私たちは、関西電力大飯原発3,4号機の再稼働同意が、おおい町議会で11対1で可決された事に、深い怒りと悲しみを感じる、関西各地、日本各地の市民・ミュージシャン・八百屋…etc.です。

ご存知のように、昨年3月の福島第一原発事故は、福島県のみならず、東日本一帯に、深刻な放射能汚染をもたらし、今なお多くの人が苦しみ続けています。
この一年余り、私たちは、イヤと言うほど見てきました。
事故の最大の当事者である東京電力が、まったく責任を取らず、政府は、事故を小さく見せようとやっきになり、
基準値を勝手に引き上げ、その結果として、福島では、多くの人々が今なお、高い放射線にさらされ続けている事を。
その一方、福島の過酷事故を体験してようやく、福島や福井県に、危険な原発を押し付けながら、電力を享受してきた不公平と理不尽に、多くの人が気づきました。
同時に、放射能汚染には、地元も県境も、まるで関係ないということにも。

この列島に住む私たちは、大量にばら撒かれた放射能から逃れる事はできず、
いつ収束するかも見えない福島原発と向き合いながらも、原発のない社会を目指して、生きて行くしかありません。
この一年間、日本各地で、脱原発のデモがひっきりなしに行われ、おびただしい数の人々が声をあげ始め、行動し続けています。

若狭湾の原発が、大事故を起こせば、山ひとつ越えた琵琶湖の水は、確実に放射能汚染されます。
それは、関西住民にとって、また、東北や関東から避難・移住して来た多くの人たちにとっても、生きるか死ぬかの問題です。
そして、原発について、声を出して語るのが難しい中で、おおい町民の多くの方々が、福島事故のようにならないかと、不安を抱えておられる、という話も聞きます。

いま日本中、いや世界中の人が、おおい町の決断を、固唾をのんで見守っています。
福井県知事への再稼動要請を、絶対に行わないでください。
若狭の美しい海と山を、未来に残すための英断を、心よりお願いします!
私たちも、関西電力と、野田民主党政権をはじめとする原発推進勢力に対して、決してあきらめることなく、再稼動の断念を求めて、行動し続けます。


おおい町長に大飯原発再稼動の断念を求める電撃署名・有志

★賛同のための署名をお願いします!

名前(必須・例えば、バンドやってる人や芸人の人は、芸名でも可)

住んでるところ(必須ではありませんが、いろんな場所の人が、再稼動に反対してる事をアピールするため、都道府県を。海外の人は出身国を)

職業、あるいは肩書きなど(ご自由にどうぞ。団体名など書く人は簡潔にお願いします)

以上を明記のうえ、
saikadozettaitomeru@gmail.com まで直接送ってください。

また、ご自分一人の署名だけでなく、何人分か回りで集めて、まとめて送っていただいても助かります。

メールタイトルは「電撃署名」でお願いします。

締め切りは5月24日(木曜)の夜8時です。(少々遅れてももちろんお受けしますが、24日の深夜までずれこむと署名の整理・プリントアウトなどの作業が間に合わず、その分だけ町長に渡せない可能性もあります)。

一日しかありませんが、情勢が緊迫しているため、短期間に電撃的に集める必要があります。
どうか、ご了承ください!

※なお、集まった署名は、プリントアウトして、おおい町役場、町長に渡します。
さらに、たくさんの人が再稼動反対していることをアピールするため、「電撃署名」Blogで公開します。
公開は困るという方は、署名されないようお願いします!!


おおい町役場への提出と、blogへの公開以外の目的に、あなたの署名を使う事はありません。

blog「おおい町長に大飯原発再稼動の断念を求める電撃署名」 

ではよろしくお願いします!

呼びかけ人
■ヒデヨヴィッチ上杉(バンドマン/京都):俺はアマゴ釣ったり、秋にはサルナシの実を採りに安曇川源流によく行く。若狭湾の原発で何かあったら、俺の大好きな湖北や朽木村が西の飯舘村になってしまうという恐怖がある。再稼動絶対に反対!

■フランク菜っ葉・室井(八百屋/小浜):住む人に豊さを、訪ねる人に感動を!がおおい町のキャチフレーズなんやで!
この町の代表が地球レベル、全人類、全生物への問題、原子力イコール核兵器へ繋がる事を簡単に決断してええんか…。

■はちようび ヤンシ(バンドマン/大阪):野鹿の親子が歩き はしゃぎまわる子供達 波間に漁船が揺れる自然とにんげんの唄
この当たり前の美しい景色を同じ過ちで壊したくない。 俺の生まれ育った関西とちびっ子の未来の為にも原発再稼働断固反対!!

■宮崎寛(不安定職/京都):再稼働する・しない、という決断の責任は、原発立地町だけでなくむしろ電力大量消費者たちにあるはず。責任を持って再稼働拒否を要求します。これ以上海・山・川の恵み失ってどないすねん!

■なかっちakaくまちゃん(NONUCLEAR∞LOVE PARADE 京都):みんなで大飯原発再稼働を止めよー!
良かったら署名よろしくお願いしますー。NO NUCLEAR∞LOVE! いつもありがとー!
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おとうさん、おかあさん、こどもたち、わたしにできることはなんだろう?

2012年05月22日 | 日本とわたし
おとうさんが、


おかあさんとこどもたちが、


北九州市でがんばってる。

わたしは、なにも手助けができずに、ツィートで流れてくる緊迫した様子を読みながら、胸をドキドキさせている。

昨日は、放射性がれき試験焼却への抗議行動で、無抵抗の男性2名が逮捕され、連行された。 
連行した警察署は小倉北警察署。
ビデオを観るかぎり、全くの無抵抗だった。

今朝も、早くから抗議行動は始まったけれど、警察がかなり離れた所から、こんなふうに封鎖してしまい、現場で野宿をした少人数の人しかいない。

今日の様子を、フリージャーナリストの田中龍作さんがツィートしてくださっている。

・北九州なう。放射性瓦礫が燃やされる焼却場前では、警察がバリケード封鎖し、関係者以外はねずみ一匹通さない。

・北九州市日明ゴミ焼却場なう。
がれきを仮置き場から焼却工場に運び込もうとするトラックの前に住民十数人が立ちはだかり、警察と睨み合いとなっている。

・焼却場の中に入った。警備がものものしい。職員のピリピリした雰囲気が伝わってくる。焼却工場へのがれきの搬入を阻止しようとする住民わずか10名あまり。対する警察官は私服・制服合わせて50人。

・がれき仮置き場の門扉前から警察隊が一斉に退いた。警察隊約50人は彼らの背後を塞ぐ形で門扉前を完全に封鎖した。何か動きがありそうだ。

以上が2時間前。

・警察がピケを張る背後の門からがれきを積んだトラックが焼却工場に向けて出て行った。
 
これが1時間前。

結局は、がれきは試験焼却されるのか……。
 

福岡が、がれきの受け入れを決めた。

 
そして静岡市では、

試験焼却用がれき 静岡市搬入始まる 2012.5.23 02:08

東日本大震災で発生した、がれきの試験焼却を行う、静岡市葵区の西ケ谷清掃工場に22日、
岩手県山田町から運び出された、がれきの搬入が始まった。

午前8時ごろからトラック2台を使い、JR静岡貨物駅からの輸送が始まった。
トラックが到着するたびに、コンテナ周辺の空間放射線量が測定され、一部の測定作業には、地元自治会の代表者らも立ち会った。

この日は、夜までに、計14基のコンテナが到着。
23日午前0時から試験焼却が始まり、24日未明まで約28時間かけて、一般ゴミと混ぜられた計29トンのがれきが焼却される。

静岡市は、排ガスや焼却灰、周辺施設の空間放射線量の測定などを行い、安全性を確認した後、本格受け入れを検討する。

試験焼却は、県内では3例目で、今後は、浜松市と富士市で予定されている。




そして千葉県では、

放射線物質の最終処分場 千葉県、県内設置へ 東京新聞 2012年5月22日 11時09分

高濃度の放射性物質を含む、焼却灰などの「指定廃棄物」の処理をめぐり、横光克彦環境副大臣が21日、
千葉県庁で森田健作知事と会談し、最終処分場を県内でも確保する方針を伝え、協力を要請した。
国は9月までに、県内の候補地を選びたい考え。
森田知事は、「国が責任を持ってやるということは助かる。県も一生懸命やる」と述べ、協力する姿勢を示した。

放射性セシウムの濃度が、1キログラム当たり8000ベクレルを超える廃棄物は、
放射性物質汚染対処特別措置法で、「指定廃棄物」とし、発生した都道府県内で、国が処理することになっている。

国は、9月までに、県内の国有地を中心に、最終処分場の候補地を選定し、10月以降に、周辺住民に説明する方針。
県内の最終処分場が、何カ所になるかは未定で、国有地以外が、選ばれる可能性もある。
県には、資料提供や現地調査などへ、協力を求めた。

国はこれまでに、県内で、約900トンの廃棄物を指定済み。
県によると、県内で、8000ベクレルを超える焼却灰などは、約4千5百トン(4月10日現在)あり、指定廃棄物は、今後も増える見通しだ。

横光副大臣は会談後、報道陣に、「一番大事なことは、地域住民の理解だ。県と協力しながら進めていきたい。具体的な候補地名は出てない」と説明した。

候補地選びは、難航も予想されるが、森田知事は報道陣に、「国がやると言い切っているので、信頼したい」と述べた。
国は、茨城県などにも、協力要請している。
(小川直人)


原発事故を心から憂い、その甚大な被害の内容を誰よりもよく知っている学者がこぞって、絶対にやってはいけないと警告していることを、
日本のあちこちでやろうとしてる政治屋たち。

事故は初めてのことではなく、経験した人達からの反省と知恵と提案も、たくさんもらっているはずなのに。

日本はいったい、どうなってしまうのか。

おとうさん、おかあさん、そしてこどもたち。

わたしは日本が好き。

日本がどんどん病んでいく姿を、見て見ぬふりなんてできない。
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電力会社の務めは「原発の運転」ではない!電力の安定供給ができないならば、電気事業者の資格がない!

2012年05月21日 | 日本とわたし
5月20日に行われた、広瀬 隆さんの講演会に行かれた、ツィッター仲間のkyokoさんから教えていただき、
船橋中央公民会にて行われた講演会の様子を収録したビデオを観ました。

最初の30分間だけですが、大事だと思った部分を書き起しました。

いつものように、とてもわかりやすいお話でした。
今の政府や電力会社が言っていること、それを丸ごとなんの検証も調査もなく、新聞テレビが垂れ流していること、
そして、本当にデタラメだった、電力会社からの数値……。
原発をとにかく手放したくない。手放したら倒産してしまうんだ!という、すでにもう電力会社とは名ばかりの、原発亡者の姿が浮き彫りになりました。

以下、広瀬隆さんの講演の、はじめの約30分間、本題に入る前に、我々一般市民への基本的な教育をされている部分です。

新聞とテレビが「節電だ!節電だ!」と、何を騒いでいるのかさっぱり分からない。

政府が決定した節電の数値目標
北海道 7%
東北  0%
東京  0%
中部  5%
北陸  5%
関西  15%
中国  5%
四国  7%
九州  10%
[注] 数値目標は、2010年(数十年に一回の猛暑だった年)のピーク時の最大使用電力との比較、対象。
   期限が原則として7月2日~9月7日、北海道は7月23日~9月14日(9月10日~14日は夜) 時事通信 2012年5月18日

これまでに、関電が公に発表してきた不足%
25% ⇒13.9% ⇒7.6% ⇒16.3% ⇒14.9% ⇒ 5%……これだけコロコロコロコロ変わる不足分を公に発表できる会社を、一体どうやったら信じることができるのか?

5月18日の政府節電要請目標値は、去年の平年並みの夏の最大電力実績ととれほど差があるか?
北海道 17万kW増
東北  0万kW
東京  0万kW
中部  54万kW増
北陸  17万kW増
関西  153万kW減 
中国  58万kW増
四国  11万kW増
九州  31万kW増

つまり、他の電力会社には「去年より多く使え」と行っているのに、関西地方のみ、なぜか153万kWも減らす必要があるらしい。
しかもそれが、なぜ節電なのか?


去年の関西地方は、平年並みの気温であったから、その夏より節電しろなどと言うことは、論外である。
関西地方では、企業も個人も、去年と同じように生活していればよい。
まして、猛暑の一昨年を引き合いに出して、昼過ぎからの短いピーク時の電力不足に備えて、なぜ、朝から晩まで節電するのだ。
中小企業が、四苦八苦して節電する必要など、どこにもない。
悪いのは、このような節電が必要であるかのように報道し、政府公報機関に成り下がったデレビと新聞である。


実際に、関西電力管内での2011年夏の最大電力需要は、大阪市で35.6℃となった8月9日午後2時の2784万kWでしかなかった。
それを、3037-2784=253万kWも過大に電力需要を見積もって、消費者に脅しをかけてきたのだ。
大飯原発3.4号機、118万kW×2基=236万kWを超える数字だ。
しかも、電力9社の昨年(2011年)夏の最大電力需要は、全社が過大想定で、実需より平均8.7%も大きかった。
この、実需より多かった過大電力量は、9社総計で、1456万kWにも達した。
→これは、原発14基分だ!!

昨年(2011年)夏8月に運転されていた原発は、全国で13基1132万kWでしかなかった。
つまり、昨年夏には、電力会社の想定より1456万kW-1132万kW=324万kWも余っていた。
去年夏に、原発が必要なかったのだから、今夏が去年並みの気温であれば、やはり原発ゼロでもまったく問題がないことになる。

最大電力予測を変えれば、いくらでも電力不足を演出できる。
去年最大の2784万kWを元にして考えれば良い。


多奈川第二と宮津エネルギー研究所は、どちらも老朽化していない。
動かさないだけだ!!
地元では、「電力不足と言いながら、なぜ動かさないのだ」という不満の声が噴出している。

関電は、「火力を動かせば原発ゼロでも電力が間に合う」という事実を知られないようにするため、
火力の整備を行わないよう、社内に指令を出している。
それはただ、若狭の原発11基の資産がゼロになった経営破綻を、何としても隠そうとする意図から出ている。
原発再稼働の必要論は、電力不足とはまったく関係の無い話である。
再稼働ができずに廃炉になると、資産は半減する。
仮に廃炉にならなくても、数年中に債務超過に追い込まれる。
経営危機が、再稼働の最大の動機なのである。
これは、関電幹部が明言したことであって、推定でもなんでもなく、事実なのである。


関電を例にとってみると。
*固定資産 3兆6280億3600万円
うち純資産 1兆5300億円(東京新聞)
      1兆8324億1600万円(関電報告書)
      1兆6417億8700万円(関電報告書)
うち
原子力発電整備 3568億8300万円
核燃料     5184億3400万円

原発試算合計  8753億1700万円が消える→資産のおよそ半分が消える

水力発電の場合
渇水を予測して、185万kWに小さく見積もるとしていたが、
3月12日には、この過大な渇水予測をおさえて225万kW、
4月10日には、193万kW、
4月23日には、203万kWに引き下げた。
とてつもなく過大な渇水予測である。
この数字は、実績に基づいて出した、としているが、それは過去に、原発を稼働させて水力発電を休止させた時代の実績であって、水力ダム本来の能力は、はるかに高い。

揚水を小さく見積もる理由は全く無いのに、235万kW⇒270万kW⇒216万kWとしている。
実際は200万kW以上増える。

大企業の独立系発電事業者(IPP)
新日本製鉄、東京ガス、大阪ガス(ガス&パワー)、[草冠に任]原製作所、昭和電工、トーメンパワー、日立造船、新日本石油精製と新日本石油(現・JX日鉱日石エネルギー)、日立製作所、神鋼神戸発電(神戸製鋼所)、出光興産、日本製紙、川崎製鉄(現・JFEスチール)、コスモ石油、宇部興産、住友金属工業、土佐発電(太平洋セメント)、住友大阪セメント、糸魚川発電(日本セメント)、大平洋金属(現・大平洋エネルギーセンター)、住友大阪セメント、ポリプラスチックス、明海発電、九州石油、双日佐和田火力(双日)、ジェネックス(東亜石油)、三菱レイヨン、三菱電機、さらに、住友商事や丸紅の子会社などなど。

例えば、
・神戸製作所の場合、
「昨年は、関電に、140万kWの電力を販売した。
さらに、神戸製鉄所12万kWと、加古川製鉄所45万kW、合計57万kWの能力がある。
関電から依頼があれば供給を検討するが、現時点ではまだ依頼が無い」という状態。

すぐれた独立系発電事業者(IPP)が、なぜわずか3%しか発電実績を持っていないか?
⇒送電線を独占する電力会社が、高額の送電線使用料(託送料)をふっかけて、電力自由化を妨害してきた

必要なのは、国民と全産業のための、真の電力自由化⇒電力会社が独占する送電事業の分離なのである。

更に、これまでの計算には、民間企業が昨年夏の節電要請に懲りて、自家発電機やバッテリーを購入した分を、全く考慮していない。
今夏は、かなりの企業が、関電から電気を買わずに、自社でまかなう。
そうなれば、最大電力需要は、さらに小さくなる。

例えば、
・建設機械大手のコマツは、節電50%を全社の目標に掲げ、油圧ショベル生産拠点の大阪工場には、3000kWのLNG自家発電機を設置し、2012年7月から稼働する。

・大阪市の大和ハウス工業は、全国の事業所に、リチウム・イオン電池を1000台配備し、うち600台を、関電管内に置き、ピーク時の電力カットを実施する。

・京都市のオムロンは、ピーク時の電力カットシステムを導入し、25%の電力削減を可能にした。

・東レは、関連管内で、自家発電機の設置を進め、昨年夏に、20%の電力削減を達成した。

・武田薬品工業の大阪工場は、50億円を投じて、夏までに自家発電機を設置し、2台の移動電源車も導入。

・新日本製鉄は、真夏ピーク時の操業を夜間に移して、最大電力を抑える。

・ダイエーは、勤務時間を1時間早めたサマータイムを導入する。

・三菱自動車の京都工場は、休止していた自家発電機を復活させる。

・近鉄百貨店は、夏までに、照明の6割をLEDに交換して、電力消費を削減する。

・安川電機は、電力予測システムを全工場に導入して、電力消費削減を促す。

これは、節電ではなく、自家発電用としてエンジン発電機を使う。
いわゆる発電なのである。


経済産業省によると、全国の、この一般用エンジン発電機の生産量は、
去年から昨年の2月までの14ヵ月間の累積で、実に、全国で、803万kW、原発8基分にもなる。
これを、近畿経済産業局によると、近畿地方における一般用エンジン発電機の生産量は、
2012年2月までの14ヵ月間の累積で、実に、233万kW、大飯原発2基と同じ出力だった。


資源エネルギー庁は、被災した東北電力と東京電力管内で、自家発電設備導入促進事業費補助金の応募者を公募している。
東京都も、自家発電機設置の助成金制度を設けている。
全国で、この自家発電機の設置、補助金制度を充実させれば、たちまち日本全土の電力問題は解決するのだ。
福島原発事故で、エネルギー政策の大転換を求められる日本では、自動車のエコカー補助金より先に、この予算を国会で決議するべきである。
国会議員は怠慢すぎる!!

以上から、電源開発の水力+揚水を加え、来年には休止中の火力を稼働させ、自家発電機普及による最大電力需要の低下を加味すると、
デタラメの最大電力予測はどんどん変化していき、電力の余裕はますます増える。
コジェネによって熱を有効利用するガスタービン発電も、普及が本格化しつつある。
必要な電力と、不要な電力を、峻別して考えなければならない。
日本人は、まず無駄な電力消費量を減らすことが第一。
電力不足と騒ぎながら、トンデモナイ計画が次々と打ち上げられている。

電気自動車は、ますます電力消費を加速する。
原発5基分の莫大な電力を消費するリニア中央新幹線も、無駄のかたまりである。
最もひどいのは、オール電化住宅である。


今月7月には、中部電力が新潟県に建設中の、上越火力発電所が運転を開始するので、最新鋭のLNGコンバインドサイクル2基238万kWが加わって、電気が有り余るほどになる。
中部地方の人、企業にとって、浜岡原発の再稼働は、まったく必要が無い。

ただちに廃炉にしても、関電にはいくらでも融通できる。

以上から関電の供給力を総計すると、
3月12日時点のデータでも
①火力 41万kW
②休止火力の稼働     195万kW
③水力 253万kW
④他社受電   148万kW
⑤四国融通 170万kW
⑥中国融通  150万kW
合計 762万kW
中部電力・北陸電力の融通なしでも、不足387万kWを補って余りある過剰な電力になる。

電力会社はなにをするべきか?

電力会社の務めは、「原発の運転」ではない。
一般電気事業者と呼ばれる電力会社は、「電力を安定供給すること」が義務づけられた公益事業者である。
電力を安定供給ができないならば、電気事業者の資格がない。

関電は、原発の再稼働にかける無駄金があるなら、中長期的には、目の前、兵庫県高砂にある、三菱重工業で製造される、世界最高水準の天然ガス・コンバインドサイクル発電機を、急いで設置するよう、発注する必要がある。
そして、関西の企業に対して、電力不足の不安から解放してあげる。
それこそが、電力プロとしての役割である。
現在の関電は、素人の域を出ていない。

この、コンバインドサイクル発電機は今、千葉県と神奈川県の海岸沿いに設置されていて、首都圏の電力を賄ってくれている。
首都圏の人達は、千葉県と神奈川県に感謝しなければいけない。
天然ガスコンバインドサイクルは、環境アセスメントに7年かかるとされてきたが、実際には、政令改正だけで可能である。
政府が故意に、それをサボっていることが問題。

事実、東電には環境アセスメントなしの特例が実施され、フクシマ後の1年間に、合計170万kWもの火力発電所の増設がなされた。
東電以外の電力会社に対しても、環境アセスメントなしに、ガスタービンの設置を認める要請を現在出している。
敷地さえあれば、数ヶ月で設置できるのだ!!

原発は、中地震があるだけで、自動的にスクラム(トリップ)して、運転を停止するようになっている。
したがって、真夏のピーク時に、若狭湾で普通の中地震が起こる事態を考えれば、関西地方が原発に電力を依存する現在の状態は、どれほど電力不足を起しやすいかぐらい、誰もで分かるはずだ。
東日本大震災では、あの地震と津波の一撃で、太平洋岸に設置されていた原発14基が、全基爆発の危機に陥り、すべて運転不能になった。
「電力供給にとって、最も不安な存在が、原子力発電所である」という事実を実証したのが、
昨年の福島第一原発事故による、東日本全体の電力危機だったのである。
このように、大型電源を集中的に配置してきた日本の原発が、一挙にその地方を完全停電に陥れる危険性が実証された。
いま関電が依存しているのは、ごく狭い若狭湾に14基も抱える原発銀座であって、まさに関西経済滅亡の危機の象徴である。
今後は、防災対策上、できるだけ小型の電源を、分散して各地に配置しなければならないことが明らか
になった。

コスモ製油所は、震災から10日後の3月21日に完全鎮火し、早くも23日には出荷再開、復旧して、取引先の人が行き交い、活発な企業活動が戻っている。
火力でも、すべての工業プランとには、天災による被害はあり得る。
関東地方では、竜巻による停電も起こったが、原発のように、壊滅的な事態は起こらない。
そのため、全国のエネルギー業界で、分散型火力に対する見直しが始まっている。

知っておかなければならないのは、電力不足が起こり得るのは、真夏の特別な猛暑の日に、午後2~3時頃の、ほんの短い時間帯だけである。
この最大電力需要を、ピーク電力と呼ぶ。
つまり、夏中ずっと電力不足が起こり得るのではなく、夏季の全シーズンを通じて、ほんの数時間だけの電力を「危機」と煽ってきた。
加えて、病院・学校および一定規模のビルにはすべて、落雷、地震、台風、洪水の自然災害などによって、
電力会社からの送電が途絶えた場合でも、停電しないよう、電気設備技術基準、消防法、建築基準法によって、業務遂行に必要な、非常用電源の設置が義務づけられている。


今後も、地震や竜巻、落雷など、不慮の天災が襲った場合に、常に起こり得る出来事であって、格別に、原発ゼロだから、という事態ではない。
一時的な電力不足をおそれて、企業が海外や他の地域に移転する必要などまったく無い。
経団連の主張は、電力システムをまったく知らない、ド素人の笑い話
である。
ピーク時に電気を使っているのは、産業と業務の世界であって、家庭ではない。
家庭の人達も、その時間には、その産業と業務の世界に行っているのである。
だから、一般家庭の人達が、心を痛める必要は全く無い。

本質的な問題は、電力会社が原発必要論を主張する目的で、手持ちの火力発電所の整備を怠り、
火力トラブルによる電力不足、電力不安を煽っているところにある。
また、トテツモナイ高額の電気料金を、さらに値上げしようと、天然ガス燃料費の負担を口にし、消費者を脅かしている。
一般企業が果たしている努力を、何もしていない。

今年春からの、関電を中心とした電力不足騒動で、自然エネルギー(再生可能エネルギー)は、まったく電力不足を解決する救世主として、舞台に登場しなかった。
話題にもならなかった。
つまり、自然エネルギーは、原発に代わる日本の電力供給増加に、何の役にも立たないことが実証された。

なので、今とりあえず必要なことは、現存する火力と水力をフルに活用し、法令改正による、天然ガス・コンバインドサイクル発電機の設置を促すこと。
節電も停電も、電力会社の戯言であって、そんなことに振り回される必要はない。


この後、本題の『福島原発事故は収束していない、我々は、生きのびるためにいま、何をなすべきかー』に入ります。
ぜひ、みなさんも、この講演の内容を聞いてください。
この講演を主催されたのは、原発なくせ!ちばアクションの皆さんです。

わたしはこの、たった30分間の話を聞いただけでも、
やはり、送電線分離は、なんとしてでも実現させたいと、さらに強く感じました。
がんばるぞぉ~! 
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晴れの気持ちのいい日には、やりたいことがいっぱい♪

2012年05月21日 | お家狂想曲
今日からまた一日中雨が降ってるんですが、昨日はそれはそれはよう晴れました。
晴れただけやのうて、気温がまた、すごく気持ちが良うて、ちょっとでも長いこと外で居とうなるような天気でした。

だらだらと寝坊して起きていくと、家の中のどこにも旦那がいません。
さては外でゆっくり朝食か?と思いきや……、
働いとるし……。


これは、我が家の裏庭(奥行きがひじょ~に長く、そして徐々に狭まっているけったいな形)の奥に、ひっそりと残ってる、朽ち果てた元小屋です。
どうせ庭をきちっとする時に壊すからと、3年間ずっと放っといたのですが、
うちの庭続きの三軒の家に住む人達が、外で時間を過ごしている間中、このボロボロの小屋が、どうしても視界に入ってしまいます。
旦那はずっとそのことを、気の毒がっておりました。
それで、ついに、せめてペンキを塗ろう!と思ったのだと思います。

全然手伝う気は無いものの、まあ、近くに行って話し相手にでもなろうと、カメラを手に表に出ました。

旦那がスパッと切ってしまった木の根っこの方から、また新しい芽が出ています。


この芽もすごい!


出ているのは、すっかり枯れたように見える枝です。


ハニーサークルのつぼみがやっと膨らんできました。


おぉ~!旦那作。


今日もブチンブチンと切った模様。


老木の佇まい。


再び登場。うちのカトレア。


あじさいもそろそろ出番。


かわちゃんが褒めてくれたので。え?別に褒めたつもりなんかないでってか?


え?別に褒めたつもりなんかないでってか?


いちごがちょいと色づいてきた!そろそろネットが必要でしょか?


いったいあなたはどなた?


水やり中の虹。


一日中作業をしてくれた旦那に、お礼の菊菜とエビのお焼き。玉ねぎと人参も入ってます。


いやほんま、人間がこないに変わるのを、わたしは目の前で見させてもらい、感動しております。
旦那っていう人は、今までの20年間、こういうことを一切、たとえわたしが頼んだとしても、やらんかったのです。
自分がやりたいことだけする。
やりたくないこと、やりたくない時間は、テコでも動きません。
この徹底さに、何度腹を立てたことか。
一度なんか、もう絶対に出てってやる!と決心したものの、やっぱりできず、ヤケクソで、ひとりで、お寿司を食べに行ったこともあります。
美味しくなかったのに高くて、その頃はまだまだ貧しくて、そやから余計に腹が立ったのでした。

人間は変わる。
というか、まあ、旦那の場合は、自分の家のことやから、ということで、状況が変わっただけなんかもしれませんが……。

いずれにせよ、こうやってせっせと家のことをしてくれるのは、とても助かります。ありがたいです。
コメント (2)
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おおい町民の心

2012年05月20日 | 日本とわたし
ツィート仲間で、いつも貴重な情報を教えてくださる、おかだひでおさんとおっしゃる方が、
こんな素晴らしい活動をされている、ある女性のことを教えてくださいました。

その女性の名は、満田夏花(かのん)さん。
彼女はこの一年、ひたすら20mSv撤回、避難の権利確立、再稼働阻止など政府交渉などで活躍されている方です。
今回、福井や関西の市民団体が、丹念に戸別訪問をし、町の人の声を引き出されました。

それがこの、『おおい町民の心』のPDFとしてまとめられています。


おおい町の皆さまへ

先週4月21・22日 原発再稼働に関する戸別訪問アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。

戸別訪問アンケート結果をお伝えします

事故の心配と雇用の心配・・・複雑な思いを抱いている人が多数でした。

・福島原発事故のような事故が起きるのではないか、という心配が最も多数でした。
また、雇用や仕事が心配という項目を同時に選ばれる人も多くありました。
・再稼働してもしなくても、それぞれに子や孫の将来が心配。
・避難ができるのか、そして福島原発事故の原因がまだ分からないことが心配。


アンケート結果は4月23日に町に提出し、すべての町会議員にも配布してもらいました。


*26日の町民説明会でも、議会報告でも、安全性に関する多くの不安の声が出されました。

*免震事務棟の完成や、炉心溶融が起きたときの対策は、数年後でいいの?

*大飯原発だけ、新しい安全規制や規制庁もできないうちに再稼働して、大丈夫でしょうか?


再稼働の判断には、町の皆さんの声が、反映されるべきではないでしょうか?
地元選出の町会議員さんや役場に、声を届けてください。


プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会 (若狭町)
グリーン・アクション
京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL 075-701-7223 FAX 075-702-1952
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
大阪市北区西天満4-3-3 星光ビル3階 TEL 06-6367-6580 FAX 06-6367-6581 2012.4.30


戸別訪問アンケート結果をお伝えします・・・348名の皆さんから回答がありました。

大飯原発3.4号の再稼働について、皆さんが心配していることは何ですか?

4月21,22日の両日、おおい町の皆さんにアンケートに協力していただきました。ありがとうございました。

戸別訪問をして、心配な項目にシールを貼ってもらいました(男性は緑色のシール、女性は赤色のシール)。

大飯原発3,4号の再稼働について、皆さんが心配していることは何ですか

1) 雇用(仕事)が心配              男46 女61
2) 福島原発事故のようにならないか心配 男51 女93
3) 子や孫の将来が心配 男29 女90
4) 電力不足が心配 男23 女36
5) 地震(3つの活断層が連動)で大事故にならないか心配 男19 女34
6) 事故になったとき、避難できるか心配 男34 女62
7) 再稼働しないと町の将来が心配 男21 女26
8) 観光や風評被害が心配 男2 女10
9) 福島原発事故の原因究明がまだで心配 男26 女37
10) 4閣僚の判断基準で安全なのか心配 男28 女19
11) 地域や日本の経済が心配 男13 女22
12) 安全対策が数年先になっているのが心配 男18 女29
13) 再稼働すると町の将来が心配 男5 女10
14) その他 男11 女22

アンケート回答者数:男性144名、女性204名 合計348名

アンケート結果は4月23日に町に提出しました。
また、議会事務局から、すべての町会議員さんに配布してもらいました。

このアンケートは、大飯原発3.4号の再稼働について、「賛成」「反対」を問うのではなく、町の皆さんが何を心配しているかをたずねたものです。
これまで私たちは、4回の戸別訪問を行い、町の皆さんから、多くの話を聞いてきました。
町外の私たちに対して、福島の事故について思うこと、原発建設前のこと、活断層のこと、家族や親戚が原発関連の会社で働いていること等々、多くの話をしてくださいました。
また同時に、再稼働については、隣の人とも、家族の中でも、話すことはほとんどないということでした。

そのため、再稼働について、町の皆さんが心配していることを、隣の人にも、町の人にも、役場や町会議員にも分かるように、無記名でアンケートを行いました。


アンケート結果(一人で3項目まで選んでもらった結果)

心配していることで多かった上位5項目

1. 福島事故のようにならないか心配・・・144名
2. 子や孫の将来が心配・・・199名
3. 雇用(仕事)が心配・・・107名
4. 事故になったとき、避難できるか心配・・・96名
5. 福島原発事故の原因究明がまだで心配・・・63名



アンケート結果が示しているもの

1. 再稼働によって、福島原発事故のような大事故が起こるのではないかと、多くの人が心配されていました。

2. 同時に、原発関連で働く人が多い立地町で、再稼働されない場合に、雇用や仕事のことを心配されている人も多くありました。
事故の不安と、雇用の不安を、同時に選んだ人も多くありました。

3. 再稼働がどちらになったとしても、今のおおい町が置かれている状況を踏まえ、多くの人が、「子や孫の将来が心配」と思っていました。

※これらの結果は、町の人たちの複雑な心境を、はっきりと示しています。

4. 事故のときに、避難ができるのか、また、福島原発事故の原因究明がまだであることに対する、不安の声も多くありました。

5. 全ての項目が心配と言われる方もあり、「3つまで選ぶ」のが難しい、という声が多くありました。


◇実施日:2012年4月21~22日の2日間
◇実施方法:戸別訪問で、該当する心配の項目にシールを貼ってもらう方法。3つの項目まで選択可。
◇アンケート項目:これまで戸別訪問をして、町民の皆さんとの話の中で出てきたものから13項目を作成
◇アンケート実施団体:4団体
プルサーマルを心配するふつうの若狭の民の会/原子力発電に反対する福井県民会議
 グリーン・アクション/美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会


*26日の町民説明会でも、議会報告でも、安全性に関する多くの不安の声が出されました。

防潮堤や免震事務棟などは数年先に完成することになっています。
「想定外」は許されないのだから、それらが完成してから、再稼働の判断をすればいいのでは?
なぜそんなに再稼働を急ぐのか?


安全を保証する国の指針等は、福島原発事故で破綻しました。
保安院は廃止されます。
それに代わる新しい原子力規制庁もまだありません。
それなのに
大飯3.4号だけ、いそいで再稼働していいのでしょうか?



■ 福島原発事故によって、これまでの原発の安全の基礎であった「安全審査指針」等は、破綻してしまいました。
現在、原子力安全委員会で、指針等の見直し作業が続けられています。
これらをもとに、新しい法律などが作られます。
現在は、原発の安全性を保証する、国の法律はないに等しいのです。

■ ストレステストも、「現在の一次評価だけでは、安全性は確認できない」と、安全委員会の班目委員長がはっきり述べています。

■ 福島原発事故の原因(地震と津波の両方について)等について、国会の事故調査委員会が調査中です。
まだ、原因も、事故の実態も、分かっていないのです。

■ 現在の原子力安全保安院や、原子力安全委員会はなくなります。
それに代わる新しい原子力規制庁は、まだつくられていません。

■ どこから見ても、原発の再稼働について、安全性を保証できるものはないのです。
そのため、4閣僚の判断基準は、炉心溶融が起きた後の対策などは、先延ばしにしてもいいとしています。

■ 枝野経産大臣に続き、細野原発事故担当相も。大飯だけ、こんなにいそいでいいの?

細野原発事故担当大臣は、大飯原発3号機、4号機以外の、原発の運転再開について、
「国民の、原子力行政への不信感が高まっているので、新しい安全規制機関が誕生したところで、厳しい規制を作り、その下で判断すべきだ」と述べ、
原子力規制庁の発足前は、難しいという認識を示しました。 (4月28日NHKニュース)


町議会は再稼働の意思表示をどうするか検討しています。

■ 再稼働の判断は、町の皆さんの声が反映されるべきではないでしょうか?

■ 地元選出の町会議員さんや役場に、皆さんの声を伝えましょう。



以上が、アンケート結果がまとめられたPDFの内容です。

町の住民の方々は、やはり不安を感じられているのです。
それを、あんなスカタンな、チョケ男が議長というような、最悪の議会を世間に晒されて、いったい町の皆さんはどんな気持ちでいはるんでしょうね。

もう時間がありませんよ。
原発を抱えた町の住民として、腹括ってください。
不安は稼働したら最後、もっともっと膨らみます。
お金より命やと思います。
箱より心やと思います。
どうか勇気出して、原発にNO!を突きつけた、最初の地元になってください!
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この議会にしてこの議長あり!日本はこんなスカタンに、運命を任せてる?!

2012年05月20日 | 日本とわたし


おおい町議会、新谷欣也議長。

あなたが今、極度のストレス状態にあることはわかる。
それを隠したいのか、もうそういう意識も無くなるぐらいの、いわゆるキレた状態にあるのか、
もしかしたら本人のあなたにもわからんのかもしれん。

けどね、けど、これはないでしょ?
あなたが今、議長となって決めてる事が、いったいなんであるか、それぐらいわかってるでしょ?

原発という、日本を今、非常事態に追い込んでる、重大な事故を起こす可能性のある、
電力のためやとかいうて誤摩化してきたけど、ほんまは核の世界の従者でしかなかった、
かかる莫大な費用を国民が知らんと分割して払わされて支えてきた、
放射能の汚染を余儀なくしてしまう、もう世界では、とっくの昔に打ち切られてた無用の超危険物を、
自分らが、自分らの町が潤うてきたからというて、せっかく停まってて、冷やすのに手間取らん状態のもんを、

動かしま~す!ドテッ♪

なにチョケてはるん?

それに、再起動って……パソコンちゃうねんから……。

こんなええ加減な人間の集まりに決められて、せっかく全基停止してる日本の原発に、また火が入れられてしまうん?
別に立派な人間でないと決めたらあかんなんて言うてない。
けど、こんな、もともとジョークみたいなええ加減な状態で再稼働してええって言われてる原発を、
これまたジョーク以下のええ加減な人間が賛成多数やったからって、

稼働すなっ!

福島が事故を起こしたんは、今から1年と2ヵ月前。
で、どうなった?
まだ全然解決してへんやん。
誰も責任取ってへんし、取ろうともしてへんし、撮らせようともしてへん。
福島第一原発は、いつ解決するん?
誰か、せめて予測できる人いるん?
わたしが理解してるところでは、わたしが死ぬその日が来ても、福島第一原発は、解決してるどころか、問題だらけで存在してる。
今年生まれた子の、そのまた子供が死ぬ時も、福島の問題は解決なんかしてない。
日本の問題であり続けるねん。何万年もの間、ずっとずっと。

そのために、日本に暮らす人達は、当然その問題を背負うことになる。
食べ物はどんどん汚染され、土も川も海も空も山も森も町も村も、じわじわとその問題をしみ込ませていく。

そんな、めちゃくちゃ重大で酷い事態を招いた連中が、まるで知らんふりしてて、それを野放しにしてる司法機関と報道機関。
野放しどころか、電気足りんから再稼働やの、計画停電やの、節電命令やの……どこまで腐ってんねん!

新聞社に、テレビ局に、勇気を出せるとこは出てこんのか?
今までの金がそんなに欲しいか?
今までと同じがそんなに大事か?

スポンサーから干されたらええねん。
いつか電力会社なんか、日本の社会から無くなるから一緒のことや。
お金が減ったら減ったで、ほんまはやっていけるねん。
賢いねんから。なんぼでも方法は生まれるはずやねん。

それは、原発立地の町にも言えるねん。
原発が動かんかったらもう終わりや。
その、短絡的で愚かで、無責任な思いに捕われてる人間が、何人寄ったかてあかんわ。

その人らかて、実際、原発がもし事故起こしたらどないなるか、それをきっちり見せてもろたんちゃうん?
誰が原発直してるん?
国?電力会社?ちゃうやん、ありとあらゆる方法で集められてきた素人さんらやん。
で、他の自治体に、どんだけ迷惑かけてんのん?
自分の家にも戻れんまま、家族もバラバラになった人らに、誰が支援やら補償やらしてんのん?
誰も本気でしてへんやん。ええ加減な、なんの足しにもならんもんを渡して、それで終わりやん。

お金は続けて欲しい。
けど、万一事故が起こったら、責任は取れん。なんでかっていうと、実際の話、無理やから。
で、そんなわけやから、他の自治体にかける迷惑も、まあ、すんませんな。
あ、それと、わたしらんとこは、国が助けてくれるんでっしゃろ?なんせ国策やねんから。

こんな考えの人間に、なんで日本の国民は、途方もないほどの不安がのしかかる毎日を過ごすことを強制されなあかんわけ?

どこで住んでてもいっしょ。
日本という国で生きてるあなた方は、もうほんまに声に出していかなあかんのとちゃいますか?
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