我、再び駆ける。

ADV150・MT-03・4D9マジェスティなどを購入したことから、これらのバイクについて紹介していくブログです。

「復活」はSLファン必見の番組でした。

2011年07月27日 | 鉄道
先日の7月16日(土)に、NHKで「復活」というC61-20蒸気機関車を復活させる番組が放送されました。とりあえずHDDに録画していたのですが、やっとこさ観ることが出来ました。
この番組は、群馬県伊勢崎市の華蔵寺公園遊園地で静態保存されていたC61を、本線で運転可能まで復活させるドキュメンタリー番組でしたが、正にSLファンであれば必見の番組であり、SLに興味がない方であっても、復活に向けての多くの方々の努力の姿には感動させる番組でした。
監督は、寅さんシリーズや「幸せの黄色いハンカチ」の山田洋次さん、ナレーターは吉永小百合さん、音楽は富田勲さんという超豪華キャストです。

番組は、先ず下の写真の華蔵寺公園遊園地で保存(展示)されていたC61-20の姿から始まります。



続いてJR東日本の大宮工場に運ばれ、大きく3分割に解体されます。



部品の一つ一つは、人の手で丁寧に磨かれ整備されていきます。



しかしながら、問題は心臓部ともいえるボイラー(蒸気を作る釜ですね)でした。今現在、蒸気機関車のボイラーの整備が出来るのは、日本では大阪のサッパボイラという会社だけとのことで大阪に運ばれました。
長らく屋外で展示されていたため、サビが進んでいます。特に伝熱管(燃えた石炭の熱を水に伝えるパイプ)の痛みが激しいです。






以下の3枚の写真部分は、番組の中でもっとも感心したところです。ボイラーは溶接やボルト留もありますが、リベット(鉄鋲)で固定している部分もあるのです。
2枚の鉄板の穴に真っ赤に焼けたリベットを通し、叩くことで固定するのですが、下の写真は真っ赤に焼けたリベットを大きなペンチで掴み穴に通そうとしています。



次に機械ハンマーで、レベットの頭をつぶします。



キレイに並んだリベットの頭です。実はこの方法で、かっての戦艦や戦車、それに東京タワーは作られました。もう日本ではリベット職人さんは少数でしょう。



もっと紹介したいのですが割愛させていただき、大宮工場に運ばれてから約一年で、蒸気テストを行うまで復活しました。



そして、試運転と営業運転です。廃車になってから38年後の復活となりました。






少し荒っぽく説明しましたので、テキスト的には下記のウィキペディアをご覧ください。
「C61-20」
今回はJR東日本での蒸気機関車のお話でしたが、関西には京都の梅小路蒸気機関車館があります(C61も動態保存されています)。またJR東日本の大宮工場のような工場ですが、関西ではJR西日本の鷹取工場(神戸市)がありました。
かっての鷹取工場では、蒸気機関車の修理だけではなく製造までしていたのですが、今ではマンションが建ってしまい面影さえ残っていません。何度も真っ黒な蒸気機関車の姿を見かけたのに、とても残念です。
コメント (4)
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