我、再び駆ける。

ADV150・MT-03・4D9マジェスティなどを購入したことから、これらのバイクについて紹介していくブログです。

青春18きっぷで千里浜・金沢へ(その2:金沢望郷編)

2013年01月08日 | お出かけ
二日目は、羽咋駅から金沢駅に向かいます。金沢での目的は、学生の時の下宿がどうなっているのか?を確かめるためです。
最後に下宿先に行ったのは、下宿のおばさんが亡くなりお葬式に出席するためでしたが、社会人になっていたとはいえ25年ぐらい経ちました。さて、現在はどうなっているでしょうか。

その前に・・・私が乗った8:15発金沢行の普通電車が羽咋駅に入ってきた様子です。



金沢駅には1時間弱で到着です。金沢駅東出口には大きなドームで出来ていました。このドームの下がバスターミナルとタクシー乗場になっています。私が学生の頃よりも、100mぐらい北側に移動しています。



金沢駅からバスで10分ぐらいで、北陸鉄道・野町駅に到着です。



時刻表です。この野町駅は北陸鉄道・石川線(野町~鶴来)の始発駅ですが、ローカルの私鉄沿線らしい時刻表です。(このダイヤでも、冬場の貴重な交通手段でした)



北陸鉄道の電車にはクーラーは付いていない模様・・・都市部の電車では見かけなくなった扇風機が付いています。



野町駅から15分ぐらいで、下宿の最寄駅である乙丸駅に到着です。電車は2両編成で、バスのようにワンマンカーです。






乙丸駅の全景ですが、もちろん無人駅です。



乙丸駅から東側を望みます。小さく散髪屋さんが写っていますが、学生時代に行っていた散髪屋さんです。25年経っても健在でした。



乙丸駅の踏切から下宿方向です。時間の無いときは、この線路を走って電車に飛び乗ったものです。のどかな時代だったのでしょう。



線路右側の住宅街の中に、私が下宿していたお家があります。しかし25年も前のことですから、角から何軒目か記憶がありません。このあたりかな?と思うのですが、記憶の中にある門構えのお家がありません。



そこで通りかかった初老の方に「○△さんのお家はどこでしょうか。実は30年ぐらい前の学生の時に、○△さんの家で下宿していた者です」とお聞きすると、「○△さんは家を売払い、今は違う方が新しく家を建てられました」と言われるのです。
あ~25年の年月は残酷です。私の青春時代の思い出の一つである下宿は無くなっていました。ひょっとしたら娘さんが住まれているのでは・・・なんて考えは甘かったです。一応、下宿の娘さんのお名前をお伝えすると、「そうそう。よくご存知ですね。娘さん達は、どちらに住まれているのか分かりません」と寂しく言われました。

止む無く近くを歩いてみます。マンションの下の居酒屋さんは、私が学生の時にはスナックと寿司屋さんでした。この寿司屋さんは私が大学を卒業する時、大好物のウニやトロを超サービス価格で食べさせてくれたのが思い出されます。



この美容院(でしょうね)の場所ですが、私が学生の時は加州相互銀行でした。親からの仕送りは、この銀行で引き出したものです。



私が通ったタバコ屋さんは健在でした。ここでタバコやアイスをよく買いました。



今はスポーツ店になっていますが、私が学生の頃は「栄ちん」という中華料理さんでした。夜中にお腹が空くと、23時頃でもお店の大将は嫌な顔をせず、気持ち良く中華丼やギョーザを食べさせてくれたものです。



何か失意の下で乙丸駅を後にして、家内と持ち合わせの香林坊を目指します。25年という四半世紀の間に街並みは一変するんですね。電車の中では私が下宿を出てから生まれたような若い方が、iPadやスマホを触っています。私が学生の頃には考えられなかったアイテムです。
何かタイムスリップする気分で下宿の場所を訪れたのですが、そんなノスタリジックな私を、時間の神様はあざ笑うように過去の時代を終わらせていました。もう、この地を訪れることは無いでしょう。

次回は前田利家公を祀っている尾山神社と、金沢の台所である近江町市場です。
コメント (10)
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