高野秀行さんが推薦する、高野潤さんの「アマゾン源流生活」を読みました。
写真家の高野潤さんは、アンデスの高地を訪れるうちに、アマゾンの魅力に惹かれ、1970年代の後半から年に40~50日ほど、アマゾンの源流地帯に滞在するようになります。そこで著者を脅かすものは、地域によってうじゃうじゃいる毒ヘビ、野性の牛の厚い皮を貫くために太くて鋭い針を持ち、衣類の上から刺してきて、刺されると痛くてコブのような腫れだらけになってしまう蚊、刺されると猛烈にかゆくなる、雲のようになって襲ってくるブヨ、皮膚の中で寄生虫として成長し、体液を吸ったり肉をかじったりして激痛を与える昆虫、木に少しでも触れると落ちて来て、首筋がヒリヒリと痛み、火であぶられたように熱くなる赤い極小のアリ、咬まれるとほぼ1日リンパ腺が腫れて熱が出た上、泣き出したくなるほどの痛みに襲われる毒アリ、目に飛び込んでくるハチ、何でも噛み切って運んでいってしまうハキリアリ、牛をも殺すデンキウナギ、釣り針にかかってくる2m以上もあるワニ、釣り上げて半日たっても死なない魚ワサコ、真昼を闇に変える雷雨、大木をなぎ倒す局所的な突風、釣り針にかかるとドーンという大きな音をたてる、体長1mもある大ナマズ、6,7年以上して再発し、日に2回1時間ほど高熱と猛烈な悪寒に襲われる病気マラリア、寄生虫が皮膚を食い荒らし化膿させる病気ウタ、動きが速く人間を丸飲みする体長7mのアナコンダ、現地人は妖怪のものだという、森の中から聞こえてくる謎の大きな音、食糧の匂いに惹かれてやってくるゲリラ、麻薬を精製しているマフィア、外国人以外の他の民族だと分かると攻撃してくる原住民、などなどです。他にも、アマゾン源流におけるキャンプの作り方、案山子を作って盗賊から身を守る方法、排水溝を作る重要性、地面に穴を掘って冷蔵庫を作る方法、食事などの生活方法に言及する記述も豊富にあります。
読んでいると、アマゾン源流にこれから行く人のために書かれた本であることが分かります。したがって、面白く書こうという意思は見られず、実用的な知識の紹介となっていて、エンタメ・ノンフとしては少し価値が低いような気がします。ただ、未開の地での暮らしに興味がある人は面白く読めるかもしれません。本屋さんで手に取っても損はないと思います。
写真家の高野潤さんは、アンデスの高地を訪れるうちに、アマゾンの魅力に惹かれ、1970年代の後半から年に40~50日ほど、アマゾンの源流地帯に滞在するようになります。そこで著者を脅かすものは、地域によってうじゃうじゃいる毒ヘビ、野性の牛の厚い皮を貫くために太くて鋭い針を持ち、衣類の上から刺してきて、刺されると痛くてコブのような腫れだらけになってしまう蚊、刺されると猛烈にかゆくなる、雲のようになって襲ってくるブヨ、皮膚の中で寄生虫として成長し、体液を吸ったり肉をかじったりして激痛を与える昆虫、木に少しでも触れると落ちて来て、首筋がヒリヒリと痛み、火であぶられたように熱くなる赤い極小のアリ、咬まれるとほぼ1日リンパ腺が腫れて熱が出た上、泣き出したくなるほどの痛みに襲われる毒アリ、目に飛び込んでくるハチ、何でも噛み切って運んでいってしまうハキリアリ、牛をも殺すデンキウナギ、釣り針にかかってくる2m以上もあるワニ、釣り上げて半日たっても死なない魚ワサコ、真昼を闇に変える雷雨、大木をなぎ倒す局所的な突風、釣り針にかかるとドーンという大きな音をたてる、体長1mもある大ナマズ、6,7年以上して再発し、日に2回1時間ほど高熱と猛烈な悪寒に襲われる病気マラリア、寄生虫が皮膚を食い荒らし化膿させる病気ウタ、動きが速く人間を丸飲みする体長7mのアナコンダ、現地人は妖怪のものだという、森の中から聞こえてくる謎の大きな音、食糧の匂いに惹かれてやってくるゲリラ、麻薬を精製しているマフィア、外国人以外の他の民族だと分かると攻撃してくる原住民、などなどです。他にも、アマゾン源流におけるキャンプの作り方、案山子を作って盗賊から身を守る方法、排水溝を作る重要性、地面に穴を掘って冷蔵庫を作る方法、食事などの生活方法に言及する記述も豊富にあります。
読んでいると、アマゾン源流にこれから行く人のために書かれた本であることが分かります。したがって、面白く書こうという意思は見られず、実用的な知識の紹介となっていて、エンタメ・ノンフとしては少し価値が低いような気がします。ただ、未開の地での暮らしに興味がある人は面白く読めるかもしれません。本屋さんで手に取っても損はないと思います。