WOWOWで、エリック・ロメール監督の'82年作品「美しき結婚」を再見しました。
軽快なテクノ音楽。「夢中にふけらない人があろうか、空想を抱かない人があろうか ラ・フォンテーヌ」の字幕。若い女性のサビーヌ(ベアトリス・ロマン)は、恋人のシモンとセックスをしていますが、電話に邪魔されて気分を害し、妻子持ちのシモンと別れることを決意。相手を探して結婚することを宣言します。友人の若い女性画家クラリス(アリエル・ドンバル)にそのことを話し、結婚しているクラリスと延々と話し合います。クラリスの弟の結婚パーティーで、クラリスからクラリスの従兄のエドモンを紹介されます。後でクラリスからエドモンがサビーヌに気があると聞くと、サビーヌはにやついてしまいます。クラリスに勧められてエドモンに電話し、エドモンが探していた古美術が見つかったと言って会う約束をし、エドモンにそれを手に入れさせ、一緒に食事をし、一人で延々としゃべります。そしてバイト先の古美術商から客と勝手に取り引きしたことを責められ、バイトを辞めてしまいます。母にエドモンとの結婚について話すと、未婚で子供を産んだ母は喜んでくれます。サビーヌの誕生パーティーにエドモンがなかなか来ないので、サビーヌはイライラし泣きますが、パーティの終わり近くになってやっとエドモンは来ます。しかしエドモンは仕事を理由にすぐに帰っていまい、サビーヌは怒ります。母は違う世界に生きる人だから、あまり夢中になるなと言います。それ以来、エドモンへの電話は通じなくなり、サビーヌはそれをクラリスのせいにして、何も言ってこないエドモンを非難します。そしてエドモンの事務所に乗り込むと、エドモンはパーティーが気詰まりだったと言い、サビーヌにも惹かれないと言うので、サビーヌは怒って帰ります。クラリスにすべてを話した後、冒頭のシーンで気になっていた男性と列車の中で視線を交わして、映画は終わります。
あらすじを書いていて気付いたのですが、すべてのシーンにサビーヌが出て来ます。これはロメール監督の「緑の光線」と同じです。彼女は常に話していて、それが彼女のコケティッシュな性格をよく表しています。最初はあまり魅力を感じなかったサビーヌですが、映画を見ていくにしたがって、ちょっとした仕種や表情がとてもかわいく感じられてきます。「浜辺のポーリーヌ」にも出ていたロメール映画の常連アリエル・ドンバルがとても魅力的に見えるのも、彼女たちが自然に演技しているからでしょう。これほどリラックスした女性たちを描けるというのも、ロメールが少人数でロケ撮影しているからだと思いました。活き活きとした女性を見られる希有な映画だと思います。オススメです。
軽快なテクノ音楽。「夢中にふけらない人があろうか、空想を抱かない人があろうか ラ・フォンテーヌ」の字幕。若い女性のサビーヌ(ベアトリス・ロマン)は、恋人のシモンとセックスをしていますが、電話に邪魔されて気分を害し、妻子持ちのシモンと別れることを決意。相手を探して結婚することを宣言します。友人の若い女性画家クラリス(アリエル・ドンバル)にそのことを話し、結婚しているクラリスと延々と話し合います。クラリスの弟の結婚パーティーで、クラリスからクラリスの従兄のエドモンを紹介されます。後でクラリスからエドモンがサビーヌに気があると聞くと、サビーヌはにやついてしまいます。クラリスに勧められてエドモンに電話し、エドモンが探していた古美術が見つかったと言って会う約束をし、エドモンにそれを手に入れさせ、一緒に食事をし、一人で延々としゃべります。そしてバイト先の古美術商から客と勝手に取り引きしたことを責められ、バイトを辞めてしまいます。母にエドモンとの結婚について話すと、未婚で子供を産んだ母は喜んでくれます。サビーヌの誕生パーティーにエドモンがなかなか来ないので、サビーヌはイライラし泣きますが、パーティの終わり近くになってやっとエドモンは来ます。しかしエドモンは仕事を理由にすぐに帰っていまい、サビーヌは怒ります。母は違う世界に生きる人だから、あまり夢中になるなと言います。それ以来、エドモンへの電話は通じなくなり、サビーヌはそれをクラリスのせいにして、何も言ってこないエドモンを非難します。そしてエドモンの事務所に乗り込むと、エドモンはパーティーが気詰まりだったと言い、サビーヌにも惹かれないと言うので、サビーヌは怒って帰ります。クラリスにすべてを話した後、冒頭のシーンで気になっていた男性と列車の中で視線を交わして、映画は終わります。
あらすじを書いていて気付いたのですが、すべてのシーンにサビーヌが出て来ます。これはロメール監督の「緑の光線」と同じです。彼女は常に話していて、それが彼女のコケティッシュな性格をよく表しています。最初はあまり魅力を感じなかったサビーヌですが、映画を見ていくにしたがって、ちょっとした仕種や表情がとてもかわいく感じられてきます。「浜辺のポーリーヌ」にも出ていたロメール映画の常連アリエル・ドンバルがとても魅力的に見えるのも、彼女たちが自然に演技しているからでしょう。これほどリラックスした女性たちを描けるというのも、ロメールが少人数でロケ撮影しているからだと思いました。活き活きとした女性を見られる希有な映画だと思います。オススメです。