高野秀行さんがファンである中島京子さんの'07年作品「桐畑家の縁談」を読みました。
大企業の人間関係に疲れて会社を次々に辞め、3番目に就職したデザイン事務所も1年半前につぶれてしまい、それ以来妹の佳子のところにやっかいにやっている露子は、ある日佳子から台湾人のウー・ミンゾンと結婚することにしたと言われます。日本語学校で事務員として働いている佳子は、他の日本語学校を退学になって転入してきたウーと知り合い、ウーのしつこいアプローチに陥落したのでした。露子は就職先を探すため、恋人の研修医・渡辺邦男に相談しますが、勝手なことばかり言われます。佳子の父は娘の結婚話を聞いて動揺し、国際結婚など五つの熟慮すべき点を書いて佳子に送りますが、一顧だにされません。母は愚痴を言いに佳子たちの家に泊まりに来ます。小中学生時代は自分を変わっていると思っていた佳子が自分よりも先に結婚することに露子はとまどいます。露子は昔露子の絵を誉めた元恋人の写真家に出会い、別れた後泣いているところをウーに会って号泣します。そしてウーのアルバイト先の中華料理屋に連れていかれ、写真家の話をすると、ウーの仲間たちはひどい男だと言い、たまたま持っていたクロッキーノートの自分の描いた絵を彼らに見せることによって過去の絵へのこだわりが消えていきます。そして結婚式前夜、ジンマシンの出た佳子を渡辺邦男が研修医をしている医院で治療してもらった後、露子は渡辺邦男を自宅まで送り、この男とは結婚しないと決めると、明るい気持ちになるのでした。
この前に読んだ中島京子さんの作品「TOUR 1989」よりは楽しく読めました。コミカルなところも多く、露子の気持ちの揺れに共感でき、いい小説だと思いました。ただ、じゃあ積極的に中島京子さんの作品をこれからも読んでいこうと思ったかというと、そこまでの気持ちにはなりませんでした。次に読む作品に期待したいと思います。
大企業の人間関係に疲れて会社を次々に辞め、3番目に就職したデザイン事務所も1年半前につぶれてしまい、それ以来妹の佳子のところにやっかいにやっている露子は、ある日佳子から台湾人のウー・ミンゾンと結婚することにしたと言われます。日本語学校で事務員として働いている佳子は、他の日本語学校を退学になって転入してきたウーと知り合い、ウーのしつこいアプローチに陥落したのでした。露子は就職先を探すため、恋人の研修医・渡辺邦男に相談しますが、勝手なことばかり言われます。佳子の父は娘の結婚話を聞いて動揺し、国際結婚など五つの熟慮すべき点を書いて佳子に送りますが、一顧だにされません。母は愚痴を言いに佳子たちの家に泊まりに来ます。小中学生時代は自分を変わっていると思っていた佳子が自分よりも先に結婚することに露子はとまどいます。露子は昔露子の絵を誉めた元恋人の写真家に出会い、別れた後泣いているところをウーに会って号泣します。そしてウーのアルバイト先の中華料理屋に連れていかれ、写真家の話をすると、ウーの仲間たちはひどい男だと言い、たまたま持っていたクロッキーノートの自分の描いた絵を彼らに見せることによって過去の絵へのこだわりが消えていきます。そして結婚式前夜、ジンマシンの出た佳子を渡辺邦男が研修医をしている医院で治療してもらった後、露子は渡辺邦男を自宅まで送り、この男とは結婚しないと決めると、明るい気持ちになるのでした。
この前に読んだ中島京子さんの作品「TOUR 1989」よりは楽しく読めました。コミカルなところも多く、露子の気持ちの揺れに共感でき、いい小説だと思いました。ただ、じゃあ積極的に中島京子さんの作品をこれからも読んでいこうと思ったかというと、そこまでの気持ちにはなりませんでした。次に読む作品に期待したいと思います。