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ティム・バートン監督『エド・ウッド』その1

2012-03-04 09:38:00 | ノンジャンル
 ティム・バートン監督・共同製作の'94年作品『エド・ウッド』をWOWOWシネマで見ました。
 雷鳴が鳴る嵐の中、屋敷の中にカメラが入っていくと、柩の中から身を起こした男は、これからエド・ウッドの数奇な物語が始まることを告げます。庭に出て行ったカメラは、出演者の名前が彫り込まれた墓石を次々と巡っていきます。
 エド・ウッド(ジョニー・デップ)がガールフレンドのドロレスと仲間たちとともに作った劇は、客がほどんど入らず劇評も散々で、エドは自信を喪失しますが、ドロレスが励まします。
 撮影所でたまたまB級映画のプロデューサーのワイスが性転換の男性についての映画を撮ると知ったエドは、自らの女装癖を売り文句に、その監督の座をワイスから得ます。その帰り、既に落ち目となった、怪奇映画の往年の名優ベラ・ルゴシを見かけたエドは、彼にも取込み、映画に出演することを承知させます。ホモの知人バニー(ビル・マーレー)に女装趣味の男たちを集めてもらうエド。エドが書いた脚本は女装趣味の自分を主人公にしたものになっていて、自分もモデルにされたとドロレスは怒ります。
 路上で不法に撮影し、スタジオではカーロフをライバル視するベラが熱演するのを「完璧だ」と言いながら取り直しなどせず、早撮りしていくエド。完成した映画を大手の配給会社のフェルドマンに持ち込んだエドでしたが、映画を見たフェルドマンは冗談だとしか思いません。ワイスもあまりの映画のひどさに激昂して、ロスでは上映させないと言います。
 メキシコでホルモン注射をし、うまくいったらペニスも切るというバニーを送り出したエドは、プロレスラーのトーの怪人ぶりを見て、彼を使って“原子の花嫁”を撮ることを思い立ちますが、ある夜ベラから「助けてくれ」と電話を受けたエドがベラ宅を訪れると、彼はヤク中で苦しんでいるのでした。
 フェルドマンに酷評されたエドは自ら資金調達することを思い立ち、一方ベラをテレビ局に売り出しますが、生放送でベラは失態を演じるばかりです。その番組に予言者として出演しているクリズウェル(冒頭のシーンで柩から出てきた男)は、エドに次回作は大成功するだろうと言い、自信を持って言えば誰でも信用すると、資金調達のコツを教えます。しかし資金集めのパーティは失敗し、酒場で出会った女優志願のロレッタがポンと300ドルを払うのを見て、彼女に映画資金を出すことを承知させたエドは、その代わりに主演女優役を彼女に与えることに同意し、その役をするはずだったドロレスを激怒させます。撮影は開始されますが、やがてロレッタの全財産があの300ドルだけだったことを知ったエドはまた資金調達から始めなければならなくなります。
 テレビで人気の怪奇女優ヴァンパイラには相手にされませんでしたが、息子を重要な役で出演させることを条件に肉屋から5万ドルを出資させることに成功したエドは、夜のスタジオに侵入して巨大なタコの模型を持ち出し、ベラに水の中でのタコとの格闘を演じさせます。そんなことをしてくれたベラへの感謝の気持ちから、ベラに追加の台詞を書いたエドは、打ち上げパーティで会ったバニーがメキシコで騙されて全財産を失ったことを知らされ、自ら女装して踊り満場を沸せると、ドロレスは自分は普通に生きると言って、彼の元を去ります。(明日へ続きます‥‥)