マキノ雅弘監督の'59年作品『たつまき奉行』をWOWOWシネマで見ました。遠山金四郎(片岡千恵蔵)が佐渡金山での不正を暴く話で、南町奉行の密使を東千代之介、やはり南町奉行の密使として送られていた父の消息を追う娘を佐久間良子、金山の鉱夫の首領を進藤英太郎、佐渡守を山村聡、悪役の酒問屋の主人を月形龍之介が演じるという映画でしたが、ストーリーが複雑で、暗くて何が行われているのか分からない画面も多く、期待外れでした。
さて、宮田珠己さんが絶賛していた、スズキコージさんの'05年作品『イモヅル式物語』を読みました。全12話からなる絵本です。
第1話『ガマ夫くんの早朝マラソン』は、寺の住職の電気ガマのガマ夫くんが、毎朝行っているマラソンに行き、電気そうじきのそうばあさんや、しんぶんくばりのテレビのテレスケくんと出会い、ラッシュアワーを乗り越えて、やっと寺にもどり、自分のからだに電気をいれ、ごはんをたき、あたまのなかになっとうとたまごとねぎをいれ、しょうゆをかけ、うめぼしをほおりこんでたべ、おごそかにけさをきて、寺の本堂でもくぎょをたたいて、朝のおきょうをあげる、という話。
以下の話も、第2話『ほえろうくんのハエたたき』の主人公は、ケーキ屋をやっているイヌのほえろうくん、第3話『オートバイでデート」の主人公は、オートバイをのりまわすのが好きなオオカミのめりはりくん、第4話『ミタコさんの日曜日』の主人公は、OLのタコのミタコさん、第5話『水中画家のパッカスくん』の主人公は、カッパの絵かきのパッカスくん、第6話『ボートでデート』の主人公は、かびんのビンカさんと牛のこれうしくん、第7話『ハリコさんのファッションショー』の主人公は、ファッションデザイナーのハリネズミのハリコさん、第8話『ヘビの古着屋』の主人公は、脱皮したヘビの皮服を売る古着屋を開いているヘビのセビラくんと、クマのコロウくん、マダラもようのヘビのマダヨさん、第9話『映画でデート』の主人公は、ゾウのきたぞうくんと、ガールフレンドのコウモリのモリコさん、第10話『バリカンくんの仙人修行』の主人公は、人間のバリカンくん、第11話『カルタくんのひっこし』の主人公は、カエルのカルタくんと、カタツムリ運送、第12話『森のおばけ、ゴッゴレゾッゾーとメラフンニーセン』の主人公は、題名になっているおばけ夫婦と、3びきのクマです。
どの話も前後にワンカットの絵が描かれたページを含んで6ページからなるもので、第10話以外は全て登場人物は動物。話はたわいもないものばかり。最後のオチは、大概普通の「ですます」調ですが、第4話では「すませましたとさ」、第5話「すてきな肖像画をかきました とさのこうちのはりまやばし。」、第6話「そのしせいがしばらくなおりませんでした とのこと。」、第7話「幕をとじましたがな。」、第9話「たいへんなさわぎだったのですゾウ。」、第10話「仙人をやっとります。」、第12話し「ねむりについたそうだとよ。」と、思いついた文章をそのまんま書いたようなもので、そのくだらなさについ笑ってしまいました。絵画も原色を使ったおどろおどろしいものですが、そのはちゃめちゃぶりが楽しめたと思います。説教臭皆無のエンターテイメント絵本です。興味のある方は是非手に取って読むことをお勧めします。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、宮田珠己さんが絶賛していた、スズキコージさんの'05年作品『イモヅル式物語』を読みました。全12話からなる絵本です。
第1話『ガマ夫くんの早朝マラソン』は、寺の住職の電気ガマのガマ夫くんが、毎朝行っているマラソンに行き、電気そうじきのそうばあさんや、しんぶんくばりのテレビのテレスケくんと出会い、ラッシュアワーを乗り越えて、やっと寺にもどり、自分のからだに電気をいれ、ごはんをたき、あたまのなかになっとうとたまごとねぎをいれ、しょうゆをかけ、うめぼしをほおりこんでたべ、おごそかにけさをきて、寺の本堂でもくぎょをたたいて、朝のおきょうをあげる、という話。
以下の話も、第2話『ほえろうくんのハエたたき』の主人公は、ケーキ屋をやっているイヌのほえろうくん、第3話『オートバイでデート」の主人公は、オートバイをのりまわすのが好きなオオカミのめりはりくん、第4話『ミタコさんの日曜日』の主人公は、OLのタコのミタコさん、第5話『水中画家のパッカスくん』の主人公は、カッパの絵かきのパッカスくん、第6話『ボートでデート』の主人公は、かびんのビンカさんと牛のこれうしくん、第7話『ハリコさんのファッションショー』の主人公は、ファッションデザイナーのハリネズミのハリコさん、第8話『ヘビの古着屋』の主人公は、脱皮したヘビの皮服を売る古着屋を開いているヘビのセビラくんと、クマのコロウくん、マダラもようのヘビのマダヨさん、第9話『映画でデート』の主人公は、ゾウのきたぞうくんと、ガールフレンドのコウモリのモリコさん、第10話『バリカンくんの仙人修行』の主人公は、人間のバリカンくん、第11話『カルタくんのひっこし』の主人公は、カエルのカルタくんと、カタツムリ運送、第12話『森のおばけ、ゴッゴレゾッゾーとメラフンニーセン』の主人公は、題名になっているおばけ夫婦と、3びきのクマです。
どの話も前後にワンカットの絵が描かれたページを含んで6ページからなるもので、第10話以外は全て登場人物は動物。話はたわいもないものばかり。最後のオチは、大概普通の「ですます」調ですが、第4話では「すませましたとさ」、第5話「すてきな肖像画をかきました とさのこうちのはりまやばし。」、第6話「そのしせいがしばらくなおりませんでした とのこと。」、第7話「幕をとじましたがな。」、第9話「たいへんなさわぎだったのですゾウ。」、第10話「仙人をやっとります。」、第12話し「ねむりについたそうだとよ。」と、思いついた文章をそのまんま書いたようなもので、そのくだらなさについ笑ってしまいました。絵画も原色を使ったおどろおどろしいものですが、そのはちゃめちゃぶりが楽しめたと思います。説教臭皆無のエンターテイメント絵本です。興味のある方は是非手に取って読むことをお勧めします。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)