昨日の続きです。
反乱軍の総大将である悪路王(吉田義夫)は、他の将軍と胆沢を攻めるか、それとも一気に朝廷を滅ぼすか話し合いますが、そこへ到着した赤鷲の助言によって胆沢をまず攻めることにします。手形を証拠に密使として牢に入れられた武麿の元に夜叉姫が現れ、知っていることを全て言ってしまえば、自分が命を助けてやると迫りますが、そこに赤鷲が現れ、夜叉姫は言い訳を言って去ります。一方、砦で飢える避難民は、反乱軍が差し出した食料を手にいれようと砦を飛び出し、虐殺に合います。牢から出された武麿は、目の前で母と狭霧が吊るされ鞭打たれる姿に耐えられず、身をほどいて乱闘となりますが、赤鷲が武麿に向けて放った槍が母を貫き殺すと、嘆き悲しむ武麿は再び捕えられます。
少年は牢にトンネルを掘って狭霧を助け出しますが、武麿は出陣の血祭りとして赤鷲に目へ焼ごてを当てられそうになります。すると夜叉姫が自分にさせてほしいと言い出し、面白がった悪路王の許可を得ると、武麿は目に焼ごてを当たられ、崖から捨てられます。そこへかけつけた狭霧は、薬草で必ず目を治すと言うのでした。
反乱軍はかがり火をたいて夜に出陣します。一方、赤鷲は自ら密使と名乗って砦の中に入り、照日の王子に嘘の報告をして安心させ、夜、持参した酒を砦の者たちに振るまい、夜叉姫は舞を踊ります。早朝、砦の者が眠っている間に物見の兵士を殺し、開門する赤鷲ら。武麿らはいち早く門に飛び込むと、赤鷲らと乱闘となり、砦の者らも目を覚まします。武麿は自分が本当の密使だと告げ、目の包帯を取ると、焼けどは癒えていました。夜叉姫が手心を加えてくれたことと、母を殺されて流した涙のおかげだと武麿が言うと、赤鷲はその場で夜叉姫を斬り捨てます。赤鷲らを砦から追い出した後、武麿は照日の王子に帝の信書を手渡し、田村麻呂の援軍が来るまで油水で反乱軍を食い止めることを言うと、その井戸の場所を知っていた医者(加藤嘉)は狭霧の父でした。
人力の巨大楯や投石機で迫り来る反乱軍の大軍。必死で油水の出る井戸を掘る砦の人々。反乱軍の猛攻撃が始まり、あと少しで門が破られるというところで、やっと油水が吹き出し、砦の軍勢は一気に反乱軍を攻め、悪路王も武麿の放った矢に倒れます。一人残った赤鷲は、武麿との一騎討ちに臨みますが、物見やぐらで腹を刺され、転落死するのでした。
帝に報告に上がる武麿と、その妻となった狭霧に帝は褒美を取らせ、田村麿が反乱軍を鎮圧したことを帝が告げると、脇では少年と狭霧の父もそれを聞くのでした。
1時間30分には詰め込み過ぎというぐらい、見ごたえ十分で、映画的魅力に満ちた映画でした。得に「ギーコ、ギーコ」という静かな船のシーンや男女の情を描いたシーンが印象的で、転がる果物に手を出して死ぬ母子という加藤監督ならではのシーンにも出会えました。ヘンテコな風俗の蛮族が出てくるなど、陳腐な作品になってもおかしくないのに、さすがだと思った次第です。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
反乱軍の総大将である悪路王(吉田義夫)は、他の将軍と胆沢を攻めるか、それとも一気に朝廷を滅ぼすか話し合いますが、そこへ到着した赤鷲の助言によって胆沢をまず攻めることにします。手形を証拠に密使として牢に入れられた武麿の元に夜叉姫が現れ、知っていることを全て言ってしまえば、自分が命を助けてやると迫りますが、そこに赤鷲が現れ、夜叉姫は言い訳を言って去ります。一方、砦で飢える避難民は、反乱軍が差し出した食料を手にいれようと砦を飛び出し、虐殺に合います。牢から出された武麿は、目の前で母と狭霧が吊るされ鞭打たれる姿に耐えられず、身をほどいて乱闘となりますが、赤鷲が武麿に向けて放った槍が母を貫き殺すと、嘆き悲しむ武麿は再び捕えられます。
少年は牢にトンネルを掘って狭霧を助け出しますが、武麿は出陣の血祭りとして赤鷲に目へ焼ごてを当てられそうになります。すると夜叉姫が自分にさせてほしいと言い出し、面白がった悪路王の許可を得ると、武麿は目に焼ごてを当たられ、崖から捨てられます。そこへかけつけた狭霧は、薬草で必ず目を治すと言うのでした。
反乱軍はかがり火をたいて夜に出陣します。一方、赤鷲は自ら密使と名乗って砦の中に入り、照日の王子に嘘の報告をして安心させ、夜、持参した酒を砦の者たちに振るまい、夜叉姫は舞を踊ります。早朝、砦の者が眠っている間に物見の兵士を殺し、開門する赤鷲ら。武麿らはいち早く門に飛び込むと、赤鷲らと乱闘となり、砦の者らも目を覚まします。武麿は自分が本当の密使だと告げ、目の包帯を取ると、焼けどは癒えていました。夜叉姫が手心を加えてくれたことと、母を殺されて流した涙のおかげだと武麿が言うと、赤鷲はその場で夜叉姫を斬り捨てます。赤鷲らを砦から追い出した後、武麿は照日の王子に帝の信書を手渡し、田村麻呂の援軍が来るまで油水で反乱軍を食い止めることを言うと、その井戸の場所を知っていた医者(加藤嘉)は狭霧の父でした。
人力の巨大楯や投石機で迫り来る反乱軍の大軍。必死で油水の出る井戸を掘る砦の人々。反乱軍の猛攻撃が始まり、あと少しで門が破られるというところで、やっと油水が吹き出し、砦の軍勢は一気に反乱軍を攻め、悪路王も武麿の放った矢に倒れます。一人残った赤鷲は、武麿との一騎討ちに臨みますが、物見やぐらで腹を刺され、転落死するのでした。
帝に報告に上がる武麿と、その妻となった狭霧に帝は褒美を取らせ、田村麿が反乱軍を鎮圧したことを帝が告げると、脇では少年と狭霧の父もそれを聞くのでした。
1時間30分には詰め込み過ぎというぐらい、見ごたえ十分で、映画的魅力に満ちた映画でした。得に「ギーコ、ギーコ」という静かな船のシーンや男女の情を描いたシーンが印象的で、転がる果物に手を出して死ぬ母子という加藤監督ならではのシーンにも出会えました。ヘンテコな風俗の蛮族が出てくるなど、陳腐な作品になってもおかしくないのに、さすがだと思った次第です。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)