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ジョエル・コーエン監督『ファーゴ』

2012-03-07 13:50:00 | ノンジャンル
 ジョエル・コーエン監督・共同脚本の'96年作品『ファーゴ』をWOWOWシネマで見ました。
 「これは実話の物語である。実際の事件は1987年ミネソタ州で起こった。生存者の希望で人名は変えてあるが、死者への敬意をこめて事件のその他の部分は忠実な映画化を行っている」の字幕。雪の中、車を牽引していく車。「ノースダコタ州ファーゴ」の字幕。車のセールスマンのジェリーは、同僚のシェプの紹介でカールとそのパートナーであるゲアに会い、自分の妻ジーンを偽装誘拐してもらい、身代金8万ドルを自分が勤める会社の社長である義父からだまし取る計画を確認し合います。ジェリーは40エーカーの土地を駐車場にする投資に、その金を使うつもりなのでした。
 「ミネソタ州ミネアポリス」の字幕。投資計画に反対する義父から、会社の会計士のスタンが興味を持っていることを聞いたジェリーは、誘拐計画を中止するようにカールらに連絡を取ろうとしますが、時既に遅く、彼らはジーンを誘拐し、ナンバープレートをつけていなかったことで彼らの車を止めた警官はゲアによって射殺され、その場をたまたま通った目撃者2人もデアが射殺します。一方、ジェリーはスタンに投資計画を横取りされてしまいます。
 事件の連絡が入り、現場に呼び出された妊娠中の警官マージ(フランセス・マクドマンド)は足跡から2人の犯行であることを見抜きます。一方、ジェリーは警察に通報せず100万ドルの身代金を自分が犯人に届けると義父に言い張ります。ジーンを山小屋へ連れて来たカールらでしたが、彼らの目撃情報がマージの元に次々に寄せられていきます。カールは既に3人も殺してしまったことをジェリーに電話し、すぐに8万ドル全額を明日渡しに来いと言うのでした。
 空港の駐車場で車のナンパープレートを替えるカール。マージはシェプに尋問し、ジェリーにも車の盗難が最近なかったか聞きます。
 カールから身代金の受け渡し場所である駐車場を電話で聞いたジェリーでしたが、それを盗み聞きしていた義父が自ら自分の金を持ってその場所に行くと、来たのがジェリーでないのを知ったカールは、義父を射殺してしまい、彼も顔に傷を負い、駐車係も射殺して逃げ出します。義父の後を追って来たジェリーは、そこに義父の死体を見つけ、始末するのでした。
 カバンに100万ドルも入っているのを見つけたカールは8万ドルだけ取り出し、後は雪の下に埋めて印をつけておきます。一方、マージが再びジェリーの元へ現れ、先日在庫調査もせずなぜすぐに盗難がなかったと答えたのかと追及すると、ジェリーは逃げ出します。その頃、カールが山小屋に戻ると、ゲアはわめいたという理由でジーンを殺してしまっていました。カールは4万ドルずつ分けて、車はケガまでした自分がもらうと言って山小屋を出ていきますが、車も2人で分けると言い張るゲアは斧でカールを殺します。
 スタンがようやく警察にジーン誘拐の件と社長行方不明の件を通用し、マージがカールらの車を探していると、すぐにそれは見つかり、小屋の裏ではゲアが死体を裁断機の中に押し込んでいました。マージに逮捕されるゲア。
 「ノースダコタ州ビスマルク郊外」の字幕。モーテルでジェリーも逮捕され、映画は終わります。

 カールとゲオの非日常的な暴力性と、マージの日常性がユーモラスに対比的に描かれていて、楽しめました。ちなみにフランセス・マクドマンドはこの映画で、アカデミー賞の主演女優賞を受賞しています。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/