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澤井信一郎監督『蒼き狼 地果て海尽きるまで』

2012-03-15 09:19:00 | ノンジャンル
 澤井信一郎監督の'06年作品『蒼き狼 地果て海尽きるまで』をWOWOWシネマで見ました。
 「1161年」の字幕。地図を背景に「この時代、モンゴル高原の遊牧民は部族ごとに共同体をつくり生活していた。タイチュウト、タタール、メルキト、モンゴル、ケイトトなど部族の数は多く、部族間の争いもまた頻発していた」の字幕。メルキト族の族長シリドは、結婚したばかりの妻ホエル(若村麻由美)をモンゴル族の族長イエスゲバートに奪われ、やがてホエルは子供テムジンを産みますが、その子にはシリドと同じ痣がありました。14才になったテムジンは別の部族のボルテと婚約し、その部族の若者ジャムカと生涯の友の約束をし、ジャムカはモンゴル統一の夢を語ります。そこへタタール族に毒を盛られて父が亡くなったの報が入り、テムジンはボルテを置いて自分の部族の元に戻りますが、父の部下だったサルキダイはテムジンらを部族から追放するのでした。自給自足の生活を余儀無くされるテムジンら。テムジンの弟ベキテルは、テムジンがメルキト族の子だと言ってテムジンを敵害視し、家族の和が乱されると思ったテムジンはベキテルを殺します。
 7年の年月が経ち、ボルテの元を訪れたテムジン(反町隆史)はボルテ(菊川怜)がジャムカに嫁入りすることになったことを知りますが、ジャムカはボルテに2人のどちらかを選んでもらおうと言い出し、ボルテはテムジンを選びます。しかしメルキドの襲撃でボルテは奪われたテムジンは、族長トーリル(松方弘樹)とジャムカの応援を得て、彼女を奪い返しますが、彼女はメルキド族のシリドの子を宿していました。自分の本当の父と知らずシリドを殺すテムジン。産まれてきた子が女の子だったため、テムジンはその子の命は奪いませんでした。
 やがてのトーリルの助言で父の命を奪ったタタール族をを討ったテムジンは、今度はジャムカを討てとトーリルに助言されますが、生涯の友の誓いを立てたジャムカを攻めることはできないとテムジンは言います。しかしジャムカはテムジンの人気を妬み、刺客を送り、その結果テムジンとジャムカは戦うこととなり、ジャムカは敗走します。ジャムカはトーリルの元へ行き、今のうちにテムジンを討つことを進言し、トーリルとジャムカの連合軍とテムジンが戦い、テムジンは一旦は敗れますが、別れ別れになっていた仲間と合流したテムジンは反撃すると、弱気になったトーリルは逃げようとし、ジャムカはそんなトーリルを殺します。ジャムカは結局テムジンに捕えられますが、二人は以前の誓いを思い出すと、ジャムカはモンゴル統一の役目をテムジンに託し、自らテムジンの手によって殺されることを望み、テムジンはやむなくジャムカを殺します。
 「1206年4月16日」の字幕。テムジンは長老(津川雅彦)の祝福を受け、モンゴルの統一者となり、次は隣国の金を討つことを決意します。そのために遠征先の息子ジュチ(松山ケンイチ)を呼び戻そうとしますが、ジュチは敵の毒矢にやられ、テムジンの見守る中で息を引き取ります。そしてテムジンの大軍が金めざして進軍していくところで映画は終わります。

 登場人物たちのあまりの演劇的な演技に閉口して、途中から飛ばし見してしまいました。「歴史的超大作」の一番悪いパターンであったように思います。「野菊の墓」の澤井監督はどこへ行ってしまったのでしょうか?

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/