今日はロバート・ケネディの45周忌です。'68年に暗殺された、当時のアメリカのリベラル派の希望の星でした。改めて、ご冥福をお祈りいたします。
さて、またまた、昨日の続きです。
ネフはその後、ローラと頻繁に会うようになり、彼女から心の安らぎを得るようになっていきますが、ローラはニノがフィリスと共犯して父を殺したのだと言って泣き、ニノが度々フィリスに会いに来ていたことをネフに話します。キーズはフィリスが裁判を起こしたこと、共犯者も判明したことをネフに告げて彼の元を去ると、ネフはキーズの部屋に忍び込み、ニノが7月9日から13日まで毎日フィリスの元を訪れ、彼にアリバイもないことから、キーズが警察に通報するつもりであることを知ります。自分は利用されていただけであることを知り、フィリスに電話して、今夜の11時に明りをすべて消して自分を待てと言うネフ。
部屋の明りを消したフィリスはソファに拳銃を隠します。そこに現れたネフは、共犯者をニノに押し付けて自分はこの事件から降りると言い、ここでフィリスを殺してもニノが疑われるだろうとも言い、ニノにもローラを殺させるつもりなのだろうと、フィリスに迫ります。ローラに会いに来たニノを何度も追い返し、やがて自分の男にしたことを認めたフィリスは、ネフが窓辺に立ったところを撃ちます。傷を負ったネフはゆっくりとフィリスに近づいて、もっと撃てるなら撃ってみろと挑発し、闇で一瞬鈍く光る拳銃を持つ彼女に迫ります。フィリスは今まで人を愛したことなどなかったが、今考えを変えたと言いますが、銃声が2発こだまし、フィリスは床に倒れます。
家を出たネフは、近づいてくる人影を見て木立の中に隠れますが、それがニノだと知ると、彼に声をかけ、すぐにここを立ち去り、彼を待つローラに電話をしてやれと言って、彼を追い返します。
録音機の前で、だんだん寒くなってきたと言うネフ。ローラには君から全てを話してやり、ローラとニノが疑われないようにしてやってくれとネフが言うと、ネフが血のついた姿で現れたことを警備員から知らされたキーズが背後に立っていました。国境を越えると言って立ち去ろうとするネフでしたが、すぐに力つき、背後ではキーズが救急車と警察に電話をする声が聞こえてきます。ネフのくわえるタバコにキーズが火をつけてやるところで映画は終わります。
ネフの独白が聞こえる中、白黒のしまった画面でストーリーが展開されていきます。ワイルダーとチャンドラーによる脚本が、この映画の素晴らしさを際立たせているのは間違いないでしょう。そして山田宏一さんも指摘されている通り、この映画でのバーバラ・スタンウィックの悪女ぶり(男を狂わせる性的魅力と、男を破滅に陥らせる冷血漢ぶりを会わせ持った女性)は見物です。フィルム・ノワールの代表作の一つとして、映画好きな方にはお勧めです。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
さて、またまた、昨日の続きです。
ネフはその後、ローラと頻繁に会うようになり、彼女から心の安らぎを得るようになっていきますが、ローラはニノがフィリスと共犯して父を殺したのだと言って泣き、ニノが度々フィリスに会いに来ていたことをネフに話します。キーズはフィリスが裁判を起こしたこと、共犯者も判明したことをネフに告げて彼の元を去ると、ネフはキーズの部屋に忍び込み、ニノが7月9日から13日まで毎日フィリスの元を訪れ、彼にアリバイもないことから、キーズが警察に通報するつもりであることを知ります。自分は利用されていただけであることを知り、フィリスに電話して、今夜の11時に明りをすべて消して自分を待てと言うネフ。
部屋の明りを消したフィリスはソファに拳銃を隠します。そこに現れたネフは、共犯者をニノに押し付けて自分はこの事件から降りると言い、ここでフィリスを殺してもニノが疑われるだろうとも言い、ニノにもローラを殺させるつもりなのだろうと、フィリスに迫ります。ローラに会いに来たニノを何度も追い返し、やがて自分の男にしたことを認めたフィリスは、ネフが窓辺に立ったところを撃ちます。傷を負ったネフはゆっくりとフィリスに近づいて、もっと撃てるなら撃ってみろと挑発し、闇で一瞬鈍く光る拳銃を持つ彼女に迫ります。フィリスは今まで人を愛したことなどなかったが、今考えを変えたと言いますが、銃声が2発こだまし、フィリスは床に倒れます。
家を出たネフは、近づいてくる人影を見て木立の中に隠れますが、それがニノだと知ると、彼に声をかけ、すぐにここを立ち去り、彼を待つローラに電話をしてやれと言って、彼を追い返します。
録音機の前で、だんだん寒くなってきたと言うネフ。ローラには君から全てを話してやり、ローラとニノが疑われないようにしてやってくれとネフが言うと、ネフが血のついた姿で現れたことを警備員から知らされたキーズが背後に立っていました。国境を越えると言って立ち去ろうとするネフでしたが、すぐに力つき、背後ではキーズが救急車と警察に電話をする声が聞こえてきます。ネフのくわえるタバコにキーズが火をつけてやるところで映画は終わります。
ネフの独白が聞こえる中、白黒のしまった画面でストーリーが展開されていきます。ワイルダーとチャンドラーによる脚本が、この映画の素晴らしさを際立たせているのは間違いないでしょう。そして山田宏一さんも指摘されている通り、この映画でのバーバラ・スタンウィックの悪女ぶり(男を狂わせる性的魅力と、男を破滅に陥らせる冷血漢ぶりを会わせ持った女性)は見物です。フィルム・ノワールの代表作の一つとして、映画好きな方にはお勧めです。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)