蓮實重彦先生が絶賛していた、エドワード・ヤン監督・脚本の'00年作品『ヤンヤン 夏の想い出』をDVDで見ました。
緑に囲まれた屋外での結婚式。花婿アディの母を探していたユンユンは、花嫁のシャオイェンを罵倒して、花婿のアディを返せと言い、花婿の母に、本当は自分が嫁になるはずだったと謝ります。
アディの義兄であるNJが住むマンションの隣の部屋に引越して来たリーリーは、NJの長女・ティンティンに挨拶をします。マンションでゴミ出しをするティンティン。ティンティンは祖母がシャオイェンを嫌いであることを父のNJに話します。
披露宴が改めて開かれ、NJに「カミさんの弟はなかなかやるな。花嫁の腹がパンク寸前じゃないか」と言う男に対し、NJは「アディは迷信深いので、縁起がいい今日まで式を延ばしたのだ」と答えます。NJは幼い息子のヤンヤンを伴って宴会場となっているホテルのエレベーターに乗ろうとすると、旧知の女性・シュリーに30年ぶりに出会います。彼女はは現在アメリカに住んでいると言った後、あの日、私はずっと待っていて、未だに心の傷が癒えないと言って、NJを責めます。そこへ二人の共通の友人ダーダーが現れ、シュリーは夫の仕事の関係で台北を訪れたと言って去ります。
乱痴気騒ぎとなる披露宴。その傍らで静かに時を過ごすNJとヤンヤン。彼らが帰宅すると、NJの母が病院に担ぎこまれたと知って、彼らは病院に直行します。めったに外に出ない母が外に出て、脳卒中を起こし、路上で発見されたことを知らされるNJと妻。遅れて駆けつけたアディは、運が向いてきたので借りていた金を返すとNJに言います。
学校の風景。コンドームを持ってきた者は立てと厳しく言う先生に対し、どの生徒も立たないと、先生はヤンヤンを名指しして、彼のポケットからコンドームを取り出し、それは風船だと言うヤンヤンに、許すのは今回限りだぞと言って先生が教室を去ると、クラスのみんなはどっと笑います。
リーリーがチェロを自室で演奏している風景。会議室で出資者に責められるアディとNJら。アディはパソコンのソフト作りにかけては有名な日本人の大井に仕事を頼む計画があることを出資者に説明しますが、会議室を出たNJは大井に仕事を頼むには大金を要することを理由に反対します。
NJはカフェでユンユンと会うと、ユンユンは共同名義の預金を二人で二分しようと言い、自分はその資金をネット関係の会社に投資するつもりだと言います。
医師から自宅での母の介護方法を教わるNJの妻。まだ意識を失ったままの母に、意識を戻させるには語り続けることが大事だと聞いたNJの妻は、ヤンヤンに学校であったことなどを話しなさいと言いますが、ヤンヤンは沈み込み、その様子を見ていたアディは自分が先に語りかけようと言います。ティンティンは“サマータイム”をピアノで演奏し、それが祖母への語りかけとなったと言います‥‥。
と、ここまでで映画が始まってから35分。全編は2時間53分。私はおそらく、この映画が同じ調子で最後まで続く“家族の肖像”だと判断し、ここで見るのを終えました。誇張した演技もなく、淡々と、しかし適格なショットで映し出されていく各人物像は、誰にでも撮れるものではないのだろうと思います。題名からして、これからヤンヤンが中心となって話が展開されていくと思いますので、“子供の視点”といったものが好きな方は、より楽しめるのではないでしょうか?
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
緑に囲まれた屋外での結婚式。花婿アディの母を探していたユンユンは、花嫁のシャオイェンを罵倒して、花婿のアディを返せと言い、花婿の母に、本当は自分が嫁になるはずだったと謝ります。
アディの義兄であるNJが住むマンションの隣の部屋に引越して来たリーリーは、NJの長女・ティンティンに挨拶をします。マンションでゴミ出しをするティンティン。ティンティンは祖母がシャオイェンを嫌いであることを父のNJに話します。
披露宴が改めて開かれ、NJに「カミさんの弟はなかなかやるな。花嫁の腹がパンク寸前じゃないか」と言う男に対し、NJは「アディは迷信深いので、縁起がいい今日まで式を延ばしたのだ」と答えます。NJは幼い息子のヤンヤンを伴って宴会場となっているホテルのエレベーターに乗ろうとすると、旧知の女性・シュリーに30年ぶりに出会います。彼女はは現在アメリカに住んでいると言った後、あの日、私はずっと待っていて、未だに心の傷が癒えないと言って、NJを責めます。そこへ二人の共通の友人ダーダーが現れ、シュリーは夫の仕事の関係で台北を訪れたと言って去ります。
乱痴気騒ぎとなる披露宴。その傍らで静かに時を過ごすNJとヤンヤン。彼らが帰宅すると、NJの母が病院に担ぎこまれたと知って、彼らは病院に直行します。めったに外に出ない母が外に出て、脳卒中を起こし、路上で発見されたことを知らされるNJと妻。遅れて駆けつけたアディは、運が向いてきたので借りていた金を返すとNJに言います。
学校の風景。コンドームを持ってきた者は立てと厳しく言う先生に対し、どの生徒も立たないと、先生はヤンヤンを名指しして、彼のポケットからコンドームを取り出し、それは風船だと言うヤンヤンに、許すのは今回限りだぞと言って先生が教室を去ると、クラスのみんなはどっと笑います。
リーリーがチェロを自室で演奏している風景。会議室で出資者に責められるアディとNJら。アディはパソコンのソフト作りにかけては有名な日本人の大井に仕事を頼む計画があることを出資者に説明しますが、会議室を出たNJは大井に仕事を頼むには大金を要することを理由に反対します。
NJはカフェでユンユンと会うと、ユンユンは共同名義の預金を二人で二分しようと言い、自分はその資金をネット関係の会社に投資するつもりだと言います。
医師から自宅での母の介護方法を教わるNJの妻。まだ意識を失ったままの母に、意識を戻させるには語り続けることが大事だと聞いたNJの妻は、ヤンヤンに学校であったことなどを話しなさいと言いますが、ヤンヤンは沈み込み、その様子を見ていたアディは自分が先に語りかけようと言います。ティンティンは“サマータイム”をピアノで演奏し、それが祖母への語りかけとなったと言います‥‥。
と、ここまでで映画が始まってから35分。全編は2時間53分。私はおそらく、この映画が同じ調子で最後まで続く“家族の肖像”だと判断し、ここで見るのを終えました。誇張した演技もなく、淡々と、しかし適格なショットで映し出されていく各人物像は、誰にでも撮れるものではないのだろうと思います。題名からして、これからヤンヤンが中心となって話が展開されていくと思いますので、“子供の視点”といったものが好きな方は、より楽しめるのではないでしょうか?
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)