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エドワード・ズウィック監督『ブラッド・ダイヤモンド』その4

2012-06-12 05:23:00 | ノンジャンル
 ポール・ダンカンの『アルフレッド・ヒッチコック』を読みました。ヒッチコックの生涯と全作品に言及した本で、撮影中の貴重なスナップ写真にあふれた貴重な本でした。ヒッチコック・ファンなら愛蔵本にしておきたくなるような本です。

 さて、またまた昨日の続きです。
 大佐はアーチャーに“ピンク”を渡せと言い、アーチャーは大佐に「6-4」で分けることで合意させ、ソロにはもう選択肢はないと言います。アーチャーを睨みつけながら、歩き始めるソロ。現場で秘かに目でサインを交わした二人は、ソロが「あった!」と叫んだ瞬間に大佐らに襲いかかり、殺します。傭兵が来るまでに掘り当てろと言うアーチャーは、胸を探ると手に血がついていました。ソロが本当に“ピンク”を発見すると、アーチャーはディアが自分に銃口を向けているのに気付きます。過去を思い出せようとソロが話しかけると、今度はソロに向かって銃口を向けるディア。しかし父の話にやがてディアは銃口を下げ、涙を流し、ソロはディアの頭に優しく手を触れます。そこへ襲い来る傭兵の発する銃声を聞いて、逃げ出す3人。
 “ピンク”をソロから受け取り、ソロとディアを先に行かせたアーチャーは、迎えの飛行機に衛星電話で連絡しますが、相手は連れの親子は置いていけと言います。岩場を登れなくなったアーチャーをかつぐソロ。空には飛行機が旋回して待機しています。もう動けないと言うアーチャーは、布の中から取り出したダイヤを見て笑い出し、ソロに「持っていけ」と言って渡します。マディーへ電話するように言い、飛行機のパイロットを信用するなと言って拳銃をソロに渡したアーチャーは、息子を家に連れて帰れとソロに言うと、そこへ傭兵らの銃弾が襲いかかり、彼は一人残って、傭兵らをそこで足留めさせます。彼はマディーに電話し、息子に会ったソロを助けてやってくれと言うと、二人を乗せた飛行機は去って行きます。あるモノを持っているソロをロンドンへ連れていってくれと、引き続きマディーに言うアーチャーは、彼女に会えてよかったと言い、力尽きます。
 ロンドンの路上で話すソロとマディ。ソロは車でやって来たシモンズと会い、車中で200万ドルの現金を見せられますが、ソロはそれに加えて家族との交換も含めなければダイヤを渡さないと言います。その様子を隠し撮りするマディー。宝石店のダイヤを見つめるソロ。
 飛行場で家族と再会したソロは、ダイヤと現金をシモンズと交換しますが、その場面にもシャッター音と白黒の静止画面が示されます。
 “ダイヤは死と同じ”というプラカードを掲げるデモ隊と、記者たちにノーコメントと言い続けるシモンズ。
 「2000年1月 南アフリカ キンバリー」の字幕。天然資源は他の国の消費活動の名の下で利用してはならないと演説する男性。“血のダイヤモンド”と題された本を背広姿のソロが開くと、アーチャーの写真が載っています。その集会に証人として呼ばれたソロは、拍手で迎えられます。
 「2003年1月“紛争ダイヤ”の売買を阻止する制度“キンバリー・プロセス”導入」「いまだに売買は続いているが、それを阻止するのは消費者である」「シェラレオネは平和になった」「しかしアフリカにはまだ20万の少年兵がいる」の字幕とともに映画は終わります。

 これまで見たズウィック監督の映画『ラスト・サムライ』『グローリー』と比べても、圧倒的に素晴らしい映画でした。が、2時間23分というのは、あまりに長く感じました。これが1時間50分ぐらいにまとめられていたら、もっと凄い映画になったと思います。しかし、ここまで私にあらすじを書かせるだけの迫力に満ちた映画ではありました。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/