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ロン・ハワード監督『バニシング IN TURBO』その2

2013-06-11 06:15:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 レースカーのコンビは新婚夫婦のキャンピングカーを盗んで出発し、ヘリに乗り換えて放送を続けるカーリーQは、この2時間で10台もの車が盗まれたことを告げます。警官はコリンズの母とともにバスに戻り、車を盗んだ奴は全員逮捕してやると言って、バスを出発させます。「犯罪都市ラルヴェガスへ!」と盛り上がるバスの乗客の老人たち。
 黒い車を失ったビグビーの手下たちは、事故を見物にやって来た地元民の四駆を盗んで出発します。ポーラの乗る車を止めようと、橋を爆破しようとした連中は、タイミングを逃し、ポーラの車が通り過ぎてから橋を爆破し、ポーラの車を追っていた車を大破させます。テレビの放送局のヘリがポーラの車を追跡し始め、ポーラの車とコリンズの車は正面衝突しそうになって、直前に避けたコリンズの車はまた横転します。宗教家はコリンズを捕えて賞金をもらおうと、コリンズに襲いかかりますが、コリンズが「協力してポーラを取り戻し、5万ドルを山分けしよう」と言い出すと、すぐその話に乗り、2人でパトカーに乗ってポーラの車を追い出します。
 カーリーQは、ポーラの父があのビグビー・パワーズであることを明かし、ポーラの車の現在地も放送してしまいます。それをラジオで聞いたポーラはすぐにカーリーQに電話し、「応援すると言っておきながら、私たちの現在地を教えるなんて、騒ぎを煽り立ててるだけじゃない!」と言い放ちます。カーリーQの放送を聞いていたビグビーの手下のヘリは、降下して、ポーラの車を襲おうとします。地上でポーラを追うビグビーの手下の1人・スリンガーは、車から飛び下りると、ビグビーに電話して助けを請います。ポーラを追跡する連中のうちの1人は、ダイナマイトに火をつけてやたらめったらに投げ始め、ポーラを追跡する車たちは次々と爆破されていきます。追跡する車同士の争い。ダイナマイトで爆破された電柱が倒れて、道を塞ぐと、それにより停止させられたパトカーのトランクにダイナマイトが放り込まれ、パトカーは爆発します。
 ポーラの車はネヴァダ州に入り、スリンガーは4駆の連中に合流します。ポーラは追跡から逃れて、車を停め、一旦隠れると、車から降りたサムは、想像だにしなかった騒ぎになったことで、ポーラに「他にも方法があったはずだ」と言い出し、ポーラの怒りを買います。ポーラに謝り、愛を確かめ合う2人。今度は運転席にサムが座り、2人は再び出発します。
 コリンズと宗教家が乗っていたパトカーはダイナマイトのおかげで炎上し、2人は路上にいた道化師の車を盗んで走りだします。ニュースカメラを積んだ車がポーラの車の前に現れ、ポーラたちの車は「車ぶっこわしレース」の会場に入り込んでしまいます。突然現れたロールスロイスを目指して突進してくる車たち。サムはそれらの車を片輪走行をしながら、かわし、もう逃げられないと悟ると、車をあきらめて、ポーラとともに車を降り、走り出します。ロールスロイスに次々にぶつかる車たちは、やがて炎上し、そこに到着したビグビーは愛車が破壊されていくのを目の当たりにします。レースの観客たちは「ポーラとサム!」と連呼して、彼らを応援し、2人を追うビグビーやコリンズは観客に邪魔されて、そこに足留めされます。そしてそこに現れた警官は、車の窃盗罪でビグビーやコリンズ、そしてコリンズの母、宗教家など、そこにいた全員を逮捕します。
 ラスヴェガスの教会で結婚式を挙げたポーラとサムは、駆けつけた一般の人々から祝福を受け、ハネムーンに出発します。彼らにしつこく付いてきて、初夜の実況中継までしようとしたカーリーQは、彼らにまかれ、消防車と衝突し、車とともに人家に突っ込んでいくのでした。

 '74年のスピルバーグ作品『続激突!/カージャック」にインスパイアされた作品であることが明白で、衝突シーンになるとスローモーションになるところは、明らかにペキンパーのマネでしたが、それなりに楽しく見ることができました。ロン・ハワードの監督デビュー作です。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto