また昨日の続きです。
バックにフランキーの歌が流れている。上を見上げる2人の姉妹。鞄を持ち、階段を降りてくるフランキー。「元気でな」。家の方を振り返りながら、車に乗り込むフランキー。
クルー「ネズミの人形(トッポジージョのこと)、なぜ人気なの? (フランキーに向かって)目線をカメラに。あまり動き回らず、笑顔でね。エド・サリヴァン・ショーよ」。ノーマン現れ、「金の話で来た。返済期限を引き延ばすのも限界だ。すぐに連中に返さないと、何か起これば君らの成功も水の泡だぞ」ボブ「額は?」「15万」フランキー「何だって?」ボブ「嘘だろ?」。トミー現れ、出番になる。エド・サリヴァン「フォー・シーズンズ!」。スタジオで歌うフランキーは笑顔なく、トミーをにらむ。「これが最初でなかった」のナレーション。
“2年前”の字幕。クリーブラントの農業フェアで歌う4人。彼らはいきなり宿への詐欺の容疑で逮捕される。今泊まっているホリデー・インで昨年無銭宿泊をした疑い。未払いは120ドル。トミーは「単なるミス」と言うが、刑事は「俺を買収する気か? 話は判事にしろ」と言う。
拘置所。トミー「どうせ2,3日だ」ボブ「俺は前科がないのに、こんな人と」。ボブの後ろでごつい男がニヤついている。
“オハイオ州警察”の看板。4人の出所を待ち受ける多くのファンたち。ボブはトミーにカンカン。ニックは受け流す。
トミーの会計士「この金は出せない。税金用だ」。ニックはボブとフランキーが組んでいるのを初めて知る。トミー「どの道、2人は失敗する。うぬぼれ屋同士だ」と言い、会計士から小切手をもらい、去る。
酒場。ニック、カメラに向かい「また受け流した。仕事は順調だったが、デトロイトでフランキーが記者に一目惚れした」。フランキー、記者に母の話をする。ニック「トミーは地元の低級な女しか扱ったことがないので、記者のロレインに軽くいなされた」。記者、トミーに「フランキーはほとんどボブの話しかしなかったわ」トミー「自分が床屋の見習いだった話は?」「いえ」「俺は奴の人生の恩人だ。俺には頭が上がらない。本題に移らないか?」。
フランキーと寝た後のロレインに、フランキー「トミーは口説いたのか?」「下手な文句でね」「「あの野郎、ぶっ殺す!」「冗談よ」「ダチの女だぞ!」。フランキー、荒れる。
酒場でフランキーはトミーを無視する。
トミーは鏡に向かい、自問自答して、怒りをぶつける。ベッドの上にはニックが座っている。トミー「俺が間違ってるか?」。
フランキー「今後はボブが経理を」。トミー、会計士に「俺が死ぬか、脱退するからにしろ!」。会計士、ビビる。ニック「多数決がいい」トミー「何? 民主主義って訳か? いいとも。やろう」。トミー、椅子を机に叩きつけて壊す。「俺の票だ!」。フランキーとボブ、去る。ニック「トミーが勝った。だがこれが終わりの始まり。何かが弾けて、グループは徐々にすさんでいった」。
元のエドサリヴァン・ショー。「そしてノーマンが控室に来て、真実が暴かれた」。演奏が終わり、4人、礼。「素行の悪いトミーをフランキーは脱退させたか? そうしないのがジャージー流」。
酒場。フランキー、ジップに「ジップ、トミーが問題を起こしました」「額は?」「15万です」「なぜ自分で来ない?」「俺のように『母の瞳』を歌えないからでしょう」。フランキー、紙幣の半分を出す。「昔なじみを大事にしてるな。何とかしよう」。
車でやって来る男たち。
ジップ宅にトミーやノーマンら。ジップ「我々は紳士らしく振舞おう。乾杯! 借金はいくらだ?」ノーマン「本日正午の時点で16万2千です」ジップ「何を考えた?」トミー「さあ……。返しても返しても膨らんで」「よく命があったな」ノーマン「ファミリーは彼らのファンでね。でなきゃとっくに病院送りだ」トミー「ふざけんな!」ニック「彼は解決をと」トミー「誰の味方だ?」ニック「俺だ。クソったれ!」トミー「お前こそクソだ」ジップ「2人ともやめろ! ノーマンの話はもっともだ」ニック「すまない。そもそも火をつけたのは彼だ。(トミーを指さし)言わせてもらう。俺は奴とホテルで10年同室だった。楽しいどころか牢獄だった。奴はまるで“悪夢”だ。下着は3日間取り替えない。生活がだらしない。タオルなんか……」フランキー「やめろ!」「部屋のタオルは使い放題。フェイスタオルもバスタオルもバスマットも洗面用も我が物顔だ。俺が使う時は濡れた山から探せとさ。1度なんかシンクで小便」「やってねぇ」「やったさ。『トイレでやれ』と言うと、『こっちの方が近かった』。それがトミー。山猿だ。あとの2人は無関係。俺だけが我慢した。10年もな!」(また明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)
バックにフランキーの歌が流れている。上を見上げる2人の姉妹。鞄を持ち、階段を降りてくるフランキー。「元気でな」。家の方を振り返りながら、車に乗り込むフランキー。
クルー「ネズミの人形(トッポジージョのこと)、なぜ人気なの? (フランキーに向かって)目線をカメラに。あまり動き回らず、笑顔でね。エド・サリヴァン・ショーよ」。ノーマン現れ、「金の話で来た。返済期限を引き延ばすのも限界だ。すぐに連中に返さないと、何か起これば君らの成功も水の泡だぞ」ボブ「額は?」「15万」フランキー「何だって?」ボブ「嘘だろ?」。トミー現れ、出番になる。エド・サリヴァン「フォー・シーズンズ!」。スタジオで歌うフランキーは笑顔なく、トミーをにらむ。「これが最初でなかった」のナレーション。
“2年前”の字幕。クリーブラントの農業フェアで歌う4人。彼らはいきなり宿への詐欺の容疑で逮捕される。今泊まっているホリデー・インで昨年無銭宿泊をした疑い。未払いは120ドル。トミーは「単なるミス」と言うが、刑事は「俺を買収する気か? 話は判事にしろ」と言う。
拘置所。トミー「どうせ2,3日だ」ボブ「俺は前科がないのに、こんな人と」。ボブの後ろでごつい男がニヤついている。
“オハイオ州警察”の看板。4人の出所を待ち受ける多くのファンたち。ボブはトミーにカンカン。ニックは受け流す。
トミーの会計士「この金は出せない。税金用だ」。ニックはボブとフランキーが組んでいるのを初めて知る。トミー「どの道、2人は失敗する。うぬぼれ屋同士だ」と言い、会計士から小切手をもらい、去る。
酒場。ニック、カメラに向かい「また受け流した。仕事は順調だったが、デトロイトでフランキーが記者に一目惚れした」。フランキー、記者に母の話をする。ニック「トミーは地元の低級な女しか扱ったことがないので、記者のロレインに軽くいなされた」。記者、トミーに「フランキーはほとんどボブの話しかしなかったわ」トミー「自分が床屋の見習いだった話は?」「いえ」「俺は奴の人生の恩人だ。俺には頭が上がらない。本題に移らないか?」。
フランキーと寝た後のロレインに、フランキー「トミーは口説いたのか?」「下手な文句でね」「「あの野郎、ぶっ殺す!」「冗談よ」「ダチの女だぞ!」。フランキー、荒れる。
酒場でフランキーはトミーを無視する。
トミーは鏡に向かい、自問自答して、怒りをぶつける。ベッドの上にはニックが座っている。トミー「俺が間違ってるか?」。
フランキー「今後はボブが経理を」。トミー、会計士に「俺が死ぬか、脱退するからにしろ!」。会計士、ビビる。ニック「多数決がいい」トミー「何? 民主主義って訳か? いいとも。やろう」。トミー、椅子を机に叩きつけて壊す。「俺の票だ!」。フランキーとボブ、去る。ニック「トミーが勝った。だがこれが終わりの始まり。何かが弾けて、グループは徐々にすさんでいった」。
元のエドサリヴァン・ショー。「そしてノーマンが控室に来て、真実が暴かれた」。演奏が終わり、4人、礼。「素行の悪いトミーをフランキーは脱退させたか? そうしないのがジャージー流」。
酒場。フランキー、ジップに「ジップ、トミーが問題を起こしました」「額は?」「15万です」「なぜ自分で来ない?」「俺のように『母の瞳』を歌えないからでしょう」。フランキー、紙幣の半分を出す。「昔なじみを大事にしてるな。何とかしよう」。
車でやって来る男たち。
ジップ宅にトミーやノーマンら。ジップ「我々は紳士らしく振舞おう。乾杯! 借金はいくらだ?」ノーマン「本日正午の時点で16万2千です」ジップ「何を考えた?」トミー「さあ……。返しても返しても膨らんで」「よく命があったな」ノーマン「ファミリーは彼らのファンでね。でなきゃとっくに病院送りだ」トミー「ふざけんな!」ニック「彼は解決をと」トミー「誰の味方だ?」ニック「俺だ。クソったれ!」トミー「お前こそクソだ」ジップ「2人ともやめろ! ノーマンの話はもっともだ」ニック「すまない。そもそも火をつけたのは彼だ。(トミーを指さし)言わせてもらう。俺は奴とホテルで10年同室だった。楽しいどころか牢獄だった。奴はまるで“悪夢”だ。下着は3日間取り替えない。生活がだらしない。タオルなんか……」フランキー「やめろ!」「部屋のタオルは使い放題。フェイスタオルもバスタオルもバスマットも洗面用も我が物顔だ。俺が使う時は濡れた山から探せとさ。1度なんかシンクで小便」「やってねぇ」「やったさ。『トイレでやれ』と言うと、『こっちの方が近かった』。それがトミー。山猿だ。あとの2人は無関係。俺だけが我慢した。10年もな!」(また明日へ続きます……)
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/)