大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

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日本語版新聞紹介

世界一、崇高な世界大会

2006-08-05 | 世界の変化はすすむ

 

8月4日原水爆禁止2006年世界大会の国際会議で次の「宣言」が採択された。

 私は以前同じ国際会議に参加した事があるが、日本の被爆者のほかに、韓国・朝鮮・中国・ロシア・アメリカ・イギリス・フランス・太平洋の島々等に広がり、その関係者の参加をはじめニュージーランドをはじめ政府機関や在日大使など全世界・国際機関から参加される。
 
しかし、日本以外の国では、殆ど何の対策も立てず泣き寝入りのようになっている所や差別の対象にされている地域もある。
何故世界にヒバクシャが広がっているのか? それは核実験による被害である。
その時、聞いたアメリカノ退役軍人会の役員の話しによると、核の恐ろしさの説明を受けずに、実験場の警備に立ち、ゴーグル(目がね)だけわたされ、爆発する時は後ろ向きに座れと言われただけで、背中に熱さを感じたと言うのです。
 
  アメリカのカリフォルニア、ネバタの核実験場の風下に住む人々を代表してこられた女性は、この手の中で私の子は死んでいったと言って、他の地域と比べて数字を挙げながら子供のガン・白血病による死亡率が異常に高い事を告発されました。
 
  中ソ国境地域にも核実験場があり、ネバタと同じことが起こっています.太平洋ロンゲラップ島の人々は危険区域内だから一時避難せよと島を追い出されてから、何10年まだ島に戻れないというのです。
 
  世界大会国際会議の宣言は、大会での発言・世界中からの告発と、被爆者援護、連帯して、核兵器をなくし 世界平和のために力を合わせようと 呼びかけられたものです.
 
  参加したものとして言えることは、大きな大会の宣言等ははじめから準備されているものが多いものですが、この会議は、起草委員会が作られ最後の日の前日の夜に会議をして修正され、全体会議でさらに意見が出せれて、それらを宣言に生すように取り扱われるもので、みんなの意見の集約です。世界一民主的な大会です。
 
 ちょっと長くなりますが、全文ご紹介します.

世界から核兵器をなくしていくバイブルなのですから…・・


原水爆禁止2006年世界大会国際会議宣言(全文)
 
「ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな!」-------
原爆投下から60年余、この被爆者の声は人々の心を動かし、世界中で反核・平和の行動がくりひろげられてきた。草の根からの運動と世論の力はいくたびも核兵器使用の手をおさえ、さらにいま自治体、諸国政府の努力とあいまって、核兵器廃絶をもとめる大きな流れを創りだしている。この力をさらに強め、核兵器のない世界を実現しよう。

 いまもなお世界には、27000発もの核兵器が蓄積・配備されている。核兵器はどの国が保有するものであれ、人類の生存を脅かす。その廃絶は依然として緊急課題であり、次の世代に安全で平和な世界を受け渡すための前提である。
 世界の軍事費の半分近くを占め、世界中に軍事基地を置き、イラク戦争で先制攻撃政策を実行したアメリカは、「テロや拡散の阻止」を口実に「長期戦争」を戦うことを打ち出した。その重要な柱として、核兵器の使用を公式の方針とし、新たな核兵器の開発や「ミサイル防衛」計画を推進している。NPT(核不拡散条約)再検討会議や国連サミットでは、核軍縮を取り上げることにさえ反対し、核兵器廃絶を拒否しつづけている。核兵器使用のたくらみをはばみ、核兵器廃絶への確かな道を切り開くため、逆流を打ち破り、さらに前進しなければならない。
 新たな核保有・拡散は、もちろん認めることは出来ない。しかし自らの核保有を正当化し、特定の国々への拡散を容認しながら、武力や核脅迫によって「テロや拡散」に対抗しようとする核兵器国の欺瞞と危険は明白である。核兵器の廃絶こそが、「核拡散の危険」に対する根本的な代案である。
 我々は、核兵器全面禁止条約の締結と、そのための交渉の速やかな開始を強く要求する。
核兵器の使用も選択肢にした先制攻撃や、そのための外国軍事基地の再編・強化などを許さず国連憲章にもとづく平和の秩序を擁護・確立することも急務である。

 我々は、自治体、諸国政府と共同し、核兵器廃絶のために、国際社会とりわけ国連が実効ある一歩を踏み出すことを強くよびかける。
 国連第1号決議は、各国の軍備から核兵器を一掃することを決意した。2000年5月、核保有5カ国は、「自国の核兵器の完全廃絶」を明確な約束として受け入れた。「将来の世代を戦争の惨害から救う」ために設立された国連は、これらの決意合意をただちに実現するためにその任務をはたすべきである。
 我々は、全ての政府に国連総会での核兵器全面禁止条約締結をもとめる決議の採択をよびかける。また、第4回国連軍縮特別総会の開催や「国連核廃絶の10年」の提唱など核兵器廃絶につながるイニシアティブを歓迎する。
 草の根からの運動と国連を結ぶ「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名をはじめ、世界各地で多様な活動をくりひろげよう。各国で、自国政府への働きかけを強めよう。

 強大な軍事力によって世界を支配しようとするやり方は、もはや通用しない。大国の横暴を許さない諸国民の多様な運動が大きく発展している。
 核兵器廃絶の声が、新たな広がりを見せている。イラク占領のゆきづまりのもとで、米国内でも戦争政策への批判が高まっている。深刻さを増す中東・西アジアの状況に、イラク占領の終結、イラン問題の話し合いによる解決、レバノンでの即時停戦など紛争の平和解決をもとめる声が強まっている。「新自由主義」政策の矛盾が深まる中で、大国の経済的支配に反対する動きも拡大している。
 「核兵器のない平和で公正な世界」は圧倒的多数の人々の共通の願いである。反戦、基地撤去、核実験、被害の救済、劣化ウラン兵器の使用禁止、枯れ葉剤など戦争被害の救済経済的公正、軍事費削減と社会保障の充実、社会的平等、女性の権利、環境保全などをもとめる多様な運動と連帯し核兵器廃絶をせまる世論と運動を築きあげよう。
 日本の運動は被爆者とともに、核兵器廃絶を国民の声として、ねばり強く行動を組織し、若い世代に継承してきた。そしていま、戦争放棄と戦力不保持をうたった日本国憲法第9条を守ろうとする運動が、日本全国で急速に発展している。9条への国際的な共感も広がっている。我々は、アメリカとともに海外で戦争の出来る国にする動きに反対し「核の傘」からの離脱をめざす日本国民の運動と堅く連帯する。

 被爆者は「自らを救うとともに、私らの体験をとおして人類の危機を救おうと言う決意」(日本被団協結成宣言)にたって、核の惨禍の危険を人類に警告するために、その苦痛に満ちた人生を捧げてきた。
 この被害者のねがいと決意を受け継ぐ多くの、明日へ若者の姿はの希望である。被爆者とともに、そして若い世代とともに、「核兵器のない平和で公正な世界」をめざす世界的な運動をさらに大きく前進させよう。
 ノーモア・ヒロシマ!
ノーモア・ナガサキ!
ノーモア・ヒバクシャ!

           2006年8月4日
                原水爆禁止2006年世界大会国際会議

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