平成18年度
水道事業会計決算、反対討論
日本共産党 おおはし
府営水の受水(購入)費が水道会計を大きく圧迫しており、毎年京都府に支払う水
道代(受水費)を引き下げなければ向日市の水道会計の赤字を解消する道はありま
せん。
この問題を解決するためには、京都府との契約水量を京都府条例にもとづいて、実
際に向日市が使っている現実に合わせて減らす以外に道がないことは理事者もお
認めになっているところであります。
ところが18年度決算は、この解決への道を進まれない水道行政…決算となってお
り賛成できません。
また18年度は、向日市始まって以来の不祥事が発覚した「不祥事決算」でもあり
賛成できません。本日市長、副市長の給与減額条例が提出されていますが 、2度と
このようなことが起きないよう市長の責任ある対応を強く求めるものであります。
決算審議の中でも、今後水道会計の赤字を解消するために向日市として取りくま
なければならない 基本点は、昨年12月向日市議会決議で示されている「基本水
量」の見直しであることが再確認されました。
また京都府との関係では、府営水道に関する出来事のすべてにわたる責任は「京
都府」が持ち、向日市水道に関する出来事のすべてにわたる責任は 向日市が持
つ、つまり自治体としての自主性と対等な関係にあるということです。
だから「府営水」の受水量と料金に関しては、府営水道の契約と給水に関する条例
に基づいて、毎年購入する基本水量を「契約」すればよいと言うことでありま
す。
ところが京都府は、府営水道経営懇談会の頭越しに、向日市に対して上植野浄水
場の廃止や、企業債残高の繰り上げ償還による利子負担の軽減、基本料金の値下
げ等などを提案し、それが実行されれば年間約1億3千万円のコスト削減効果があ
ると言って、向日市に従わせようとしています。このやり方には「懇談会」メンバーか
らも異論が出て、まだ本決まりには至っておりません。
私はその中の①、上植野浄水場の浄水業務の廃止はすでに進められております
が、緊急時の対応を始め市民の願いに反するもので、物集女浄水場への一元化
は、賛成できません。
上植野浄水場は、元々府営水導入を見込んで25億円もかけて造られものであり
ます。 物集女浄水場の方が13年も古い施設であり、そちらへの一本化は、将来府
営水の量を増やしていく考えに基づいたものであります。
私は府営水を考える場合、日吉ダムは、日照りによる渇水によって水がなくなるか
もしれない、と言うことを常に考えに入れておく必要があると思っています。
京都府が本当に向日市を支援して頂くのなら、検討委員会の提案の中で向日市が
受け入れることが出来る内容と、10年前の水使用水量予測が、現在大幅にはず
れ、見直しが迫られているときに、いつまでも水量の変更は出来ないと言って、条例
違反を続けるよりも、基本料金も、基本水量も現実にあわせて見直しをするのが、
府と市の理事者の政治的決断であるとおもうのであります。
そうすれば京都府の支援とあわせて、水量を仮に6350トンに変えれば年間1億3
千万円+2億1千万円=3億四千万円の削減効果を得ることが出来、水道料金引き
下げの展望が出てくるのであります。
京都府営水道経営懇談会と京都府に、京都府条例に基づいて、向日市の水道財
政の健全化をはかっていただく事を向日市上げて働きかけようではありませんか。
市長は委員会の審議の中で、自分はまず基本料金を86円に下げて頂くめどが出
てきたことを喜んでいる。
基本水量についても府営水道導入時と現在を比べた場合市民の使用水量が大幅
に減ってきているので、当時契約したものは未来永劫変えられないとは思っていな
い。
交渉する順序がある、三水道合流時に基本水量の交渉もあわせて行い、水道財
政の健全化を果たしていきたいと決意を述べられた。
私は、市長が以前より一歩踏み込んで考えて頂いていることを評価いたしますが、
3つの水道が合流するまで待つ事なく、早く契約基本水量の減少を申し入れて頂き
たいと思うのであります。
決算審議で到達したこの内容を必ず進めて頂くことを強く望むものであります。
なお、以前から繰り返し要望しておりました
1,地下水くみ上げ協力金の徴収など、地下水を保全する事業を 行うこと。
2,物集女西浄水場の抜本的改修 計画を策定すること
3,鉛管対策や給水管の布設替えを進めること。
4,水道部の職員を採用し技術職員を育てること。
以上でありますが 地方自治法の制約で、一度にまとめて採決を行うので反対致し
ます。
改選後、建設環境常任委員会に入りました。上下水道も担当です。 おおはし