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心からのお悔やみを申し上げます。

2007-10-07 | 市民のくらしのなかで


  双生児の兄べトさん死去

 

    ベトナム戦枯れ葉剤で被害


 ベトナム戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤による結合性双生児として生まれた「べトちゃん・ドクちゃん」の兄グエン・べトさんが6日午前1時30分(日本時間同3時30分)ごろ、ホーチミン市のツズー病院で死去しました。26歳でした。

 ツズー病院によると、死因は肺炎と腎不全とみられ、午後に解剖を行います。ベトさんは5月末に腎不全などで一時重体となりました。

 ベトさんとドクさんは1981年2月、同国中部で下半身がつながった状態で生まれました。86年にベトさんが急性脳症で危険な状態になったため来日し治療を受けました。

 88年にはツズー病院で分離手術を受けましたが、ベトさんは重い脳障害で寝たきりの状態が続いていました。

 分離手術後、ドクさんは歩けるようにもなり、昨年12月に結婚。ツズー病院で働いています。

 ツズー病院のグエン・ティ・フオン・タン医師は「20年以上治療にあたり、実の息子のような感情を持っていたので、大きな喪失感があります。ドクはベトが危篤の時に病院に来て、いま深い悲しみにあります。彼らは一つだったし、ドクの今日があるのはベトが身体の一部を犠牲にしたためでもあるからです。日本のみなさんの支援にとても感謝しています」と話しました。

 日本共産党の志位委員長はことし一月、ベトナム訪問の際、同病院にベトさんを見舞いました。

 グエン・ベトさんの訃報に接して

                志位委員長が弔電

 日本共産党の志位和夫委員長は6日、グエン・ベトさんの訃報(ふほう)にあたり、次の弔電を送りました。

 グエン・ベトさんの突然の訃報に接し、深い悲しみにうたれています。弟さんのドクさんをはじめ、ご遺族、関係者のみなさまに、心からのお悔やみを申し上げます。

 今年一月、ホーチミン市のツズー病院にうかがい、ベトさんのお見舞いをしたさいには、寝たきりの状態ながら体は元気だと聞き、少しでもよい方向にと願っていただけに、胸がつまる思いです。

 あらためて、枯れ葉剤という幾世代にもわたって災厄をもたらす非人道兵器を大量にもちいた勢力への強い憤りの気持ちを感じます。こうした兵器を地上から一掃し、二度とふたたび使わせないために、そして平和な世界とアジアをつくるために、力をつくす決意をこめて、哀悼の言葉といたします。

 2007年10月6日
 日本共産党幹部会委員長
 志位和夫

                                                                              合掌

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