森毅さん死去:「ええんちゃうの」飄々と

24日に亡くなった京都大名誉教授で評論家の森毅さんは、さまざまな時事問題への機知に富んだコメントで親しまれた。切れ味の良さから、京大時代 は「一刀斎」の愛称で人気を集めた名物教授。評論活動では「ええんちゃうの」を決めゼリフに、世の中がヒートアップする出来事にも飄々(ひょうひょう)と 応じた。家族によると、昨年の大やけど以降はほとんど寝たきりだったが、6月の菅直人首相誕生には「へえー」と感嘆の声。この短い言葉が最後の「評論」と なった。
京大で物理学を学んだ父、宝塚歌劇ファンで文学少女だった母との間に生まれた一人っ子。大阪府で過ごした少年時代、両親の本を読みあさり、シェー クスピアはほとんど読破した。北野中学(現府立北野高校)での成績は「中の上ぐらい」。豊中市内のジャズ喫茶で、目上の旧制高校生らと文学や哲学を語り合 い、幅広い評論の素地を養った。
京大教養部教授時代は学生に人気で、教室にあまり多く詰めかけるため、初講義で「単位はあげるから、もう次から来んでええ」と言い放った逸話も。
コメンテーターとしての活動は91年の退官後、ますます活発になった。何かのたびに、マスコミがコメントを依頼。通常は談話を標準語で載せる新聞も、森さんに限っては話した通り関西弁で掲載する慣行まで生んだ。
得意の「ええんちゃうの」精神は随所でさく裂。05年の郵政選挙の時には「何十年か後に『昔は郵便局っていうのがあったんやなあ』と懐かしがった らええ」と発言。プロ野球近鉄とオリックスの合併騒動で1リーグ化が現実味を帯びた04年、「プロ野球界の終わりだ」「経営の論理だけで動くな」と危機感 もあらわな発言の中、森さんは「2リーグ制と言っても元々セリーグ偏重。1リーグ制はしゃあないんちゃうか」と率直な物言いで共感を呼んだ。
「何かを考えるのが好き。嫌いなものも少ない」。旺盛な好奇心は晩年まで衰えなかった。
毎日新聞 2010年7月25日 21時08分(最終更新 7月25日 21時21分)
元もと私は、そんな偉い人を多く知っているわけではなく、マスコミ
の紹介の仕方にもよるが、何かしら関わりを持ってみたくなる人とそ
うでない人がいる。なぜかと自分を覗いてみると、「いろいろな権力、
しきたり、しがらみ、に縛られることなく、自分らしく生きた人」に興味
が湧くのは なぜなのだろう。 DNAのなせるわざか?
森さんは名前は知っていたが、どんな人かよく知らないが、
「ええんちゃうの」と言う言葉は、関西人にとっては、非常に深い意味
があり、私も好きな言葉の1つである。
反対の言葉に「それ、あかんで!」と言うのがあるが、
この2つの言葉がうまく使えれば、論評・政策・人生相談など、それで
全て説明がつくと思うくらいだ。
長い人生、気楽に生きていくためには「そんで、ええんちゃうの」、
自分が物知りと思っていたり、神経質?な人は「それ、あかんで」と
言う・・・・・ 貴方は・・・・・? どちら、