大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

ソウルの江南(カンナム)のど真中で、数百億ウォン分のヒロポンを取引した一味が捕えられたが、それは台湾と日本の組織暴力団員だった。

2017-12-20 | なんでこんなあほなことが

台湾・日本の組織暴力団、ソウル江南のど真中で“歴代最大級”麻薬取引図る

登録:2017-12-19 22:54 修正:2017-12-20 08:18

                       
ソウル中央地検の捜査官が19日午前、ソウル市瑞草区のソウル中央地検ブリーフィングルームで、日本と台湾の組織暴力団員が介入したヒロポンの密輸事件関連押収品を整理している。検察は、日本の組織暴力団員と台湾の組織暴力団員計4人を麻薬密輸取引などの疑いで拘束起訴し、ヒロポン8.6キロを押収した/聯合ニュース

 濃い闇に包まれた海岸、粗末な貨物船の上のように、人影の少ないところでばかり麻薬取引がなされるわけではなかった。韓国で取引したとしても、必ずしも韓国国内の暴力組織が関与するわけでもなかった。ソウルの江南(カンナム)のど真中で、数百億ウォン分のヒロポンを取引した一味が捕えられたが、それは台湾と日本の組織暴力団員だった。

 ソウル中央地検強力部(部長パク・ジェオク)は、ヒロポンを販売したH(47)、S(42)など台湾の組織暴力団員2人と、それを買い入れた日本の組織暴力団員L(59・在日同胞)、K(41・日本人)の2人をそれぞれ麻薬類管理法違反の容疑で拘束起訴したと19日明らかにした。また、台湾のヒロポン“供給総責”KとO(62)など3人を指名手配し、現地の司法当局に捜査協力を要請した。

 検察による調査の結果、HはKの指示を受け、9月27日にヒロポン約16キロをキャビネットに隠し香港発の貨物船に載せ、韓国国内に密搬入した。キャビネットを作る際に最初からヒロポンをアルミホイルに包み、内側の空間に入れて製作し、これを発見できないようにしたと検察は説明した。台湾から別に派遣された麻薬ブローカーのSは、10月19日に日本の組織暴力団員Lらにヒロポン8キロを3億6800万ウォン(約3800万円)で売った。

 彼らはソウル最高の繁華街である江南(カンナム)の地下鉄2号線駅三(ヨクサム)駅近隣の路上で接触したことが明らかになった。相手を確認するために持っていた1000ウォン券紙幣の一連番号の写真をあらかじめ交換した後に、会って一連番号を確認する方法を使いもした。検察関係者は「台湾人Sと在日同胞Lを逮捕した後、偽装取引を提案する方式で翌日にはHも追加で逮捕した」と明らかにした。

 検察が押収したヒロポンは計8.6キロで、韓国国内で流通した場合には29万人に同時に投与できる量だ。末端価格基準では288億ウォン分(約30億円)になるというのが検察の説明だ。検察は、韓国国内に密搬入された残り8キロ相当のヒロポンを追跡中で、密搬入されたヒロポンが韓国国内での流通用か、一部を再び海外に不法搬出しようとしたのかもあわせて調査中だ。

キム・ヤンジン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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国立台北大学の楊孟哲教授をはじめとする東アジア各国の学者たちがここに参加したが、朝鮮代表席は空席となった。

2017-12-19 | 反共は、暴走政治の助け舟

台湾当局、国際学術セミナー朝鮮代表の入国拒否および許可取り消し

連帯心、いっそう固く結ばれた

                

李柄輝准教授

台湾・国立台北教育大学主催の「朝鮮の核武装の淵源を考える戦争と平和・東アジアの歴史と文化についての国際学術セミナー」が13日~16日にかけて、台湾台東県で行われた。

同国際学術セミナーの目的は、 現在の朝鮮半島の軍事的緊張の根源に、朝鮮や台湾に対する日本の植民地支配があると考え、特にアジア太平洋戦争以降、各国が取り戻した自らのアイデンティティー、歴史と文化の多様性および普遍性を相互に尊重し合うことによって、相互信頼・相互理解を一層深め、友好と親善を後押しすることにある。

TV電話を通して面談した李准教授と参加者たち

国立台北大学の楊孟哲教授をはじめとする東アジア各国の学者たちがここに参加したが、朝鮮代表席は空席となった。台湾外交部は、参加予定だった朝鮮社会科学院代表の入国を拒否し、朝鮮大学校・李柄輝准教授に関しては、セミナー開催直前に入国許可を取り消した。楊教授を筆頭に主催者らは、台湾国内外のメディアを通してこの事態を大きく知らせるなど、当局の不当な処置を糾弾している。

13日と15日、李准教授はTV電話を通して参加者らと面談した。(報告論文要旨は下に記載)

李准教授は今回の経緯とその不当性について話しながら、「私は台湾で、今日の朝鮮半島情勢について、朝鮮の立場について客観的に説明しようと考えていた。また、皆さんと活発に論議できればと思っていた。参席できないことは非常に残念だが、この一件で皆さんとの連帯の気持ちは一層固く結ばれたと自負している。朝鮮半島と東アジアの平和に向けて、共に力を尽くそう」と訴えた。

(李鳳仁)

 

朝鮮半島危機の淵源-抗日

親日をめぐる亀裂から停戦体制の成立へ(要旨)・李柄輝

台湾台東県で13~16日にかけて行われた「朝鮮の核武装の淵源を考える戦争と平和・東アジアの歴史と文化についての国際学術セミナー」で報告された朝大・李柄輝准教授の論文「朝鮮半島危機の淵源-抗日/親日をめぐる亀裂から停戦体制の成立へ-」を紹介する。

朝鮮の脱植民地化と抗日/親日の記憶

アジア太平洋戦争の終結によって帝国日本が崩壊し、東アジアに出現した新たな政治空間において、脱植民地化の動きが一斉に始まった。脱植民地化の中心課題は政治的主権の確立であり、それを担う主体形成―「国民」の創造である。しかし、この地域における脱植民地化のプロセスは、植民地「奪還」を狙う欧州列強や胎動期の米ソ冷戦など外部要因の介入によって、サイゴン陥落(1975年)まで続く「アジア30年戦争」を伴うことになった。東アジアにおける「戦後の戦争」の中で、朝鮮戦争だけが平和の回復を果たせず、分断された朝鮮半島に現在も危機的状況が継続している。

日本の支配から解放された後、朝鮮戦争へと至る5年史の展開の中で顕在化し、やがて南北分断へと帰結していく朝鮮社会の亀裂とは、親日派処罰や土地改革など植民地時代の遺制、後進性の克服に向けた革命と反革命の対立であった。

解放後、朝鮮における脱植民地化の過程で、人口の大半を占める小作農民層の支持を獲得しその組織化に成功したのは、左翼指導者らであった。民衆らにマルクス主義が浸透していたからではなく、左翼が日本帝国主義に対し節を曲げずに抵抗を貫いたからである。民衆側の基準は「抗日」と「親日」をめぐる記憶であり、解放後、朝鮮半島の全域に表れる左翼主導の革命的状況は、このような記憶の発現であった。

一方、日本という後ろ盾を失った地主層、または植民地「近代化」の申し子であるブルジョア階層は、新たな外来権力である米軍政の協力者となり、ソウルを拠点に反革命の陣地を築いた。解放直後の朝鮮において、地主と農民の対立を軸とする階級関係の上部構造には依然として「抗日」と「親日」の対立が存在していた。

このような緊張関係が米ソ両軍による分割占領のもと、米ソ冷戦の進展と分かち難く結びついていく中、解放後の朝鮮現代史は、分断政府の出現、朝鮮戦争の勃発、停戦体制の成立という経路を辿ることになる。

 朝米対立と「抗日武装闘争」の記憶

分断政府の出現後、北側は「国土完整」を、南側は「失地回復」を主張する相克の関係が南北関係を支配し、ひいては朝鮮戦争を引き起こすことになった。

米軍支援のためにベトナムに向けて韓国兵が派遣され、日本の米軍基地から爆撃機が飛ぶ同じ構図が朝鮮半島の北へも向かうことを警戒し、さらに当時、対中・ソとの関係においても試練を迎え、被包囲意識を増幅させていく中、共和国は60年代後半に軍事優先路線を採択した。当時、経済の犠牲を伴う軍事優先路線をめぐって指導層の内部に若干の路線対立が生じたが、金日成主席は人民の同意を得るために「抗日革命伝統の継承」というスローガンを掲げた。米国の軍事包囲網に抗うために、関東軍と戦った抗日パルチザンの闘争の記憶を動員しながら、共和国に軍事優先の体制が築かれていったのである。

現在の危機と停戦体制・その変革に向けて

停戦協定は、南朝鮮領内への核兵器搬入という米国の違反行為を阻止しえなかった。朝鮮半島に訪れる数々の危機が、再び全面戦争へと拡大するのをせき止めて来たのは、停戦協定の効力ではない。ソ連の崩壊後、モスクワの核の傘を失ってから軍事力量関係の非対称性が圧倒的に増す中、朝鮮側が米「韓」側に軍事オプションを排除させうるほどの抑止力を常時備えていてこそ成立する、瞬時の「戦闘無き状態」の連続こそが60年以上にも及ぶ「停戦」の実体である。米国の軍事的圧力が増すほど、朝鮮側が負うべき負担も増大し、国力が削ぎ落されていくこのような体制が、朝鮮をして核武装へと至らせたのだ。

冷戦は、イデオロギーや体制をめぐる共産主義と資本主義の対立構造であると同時に、両陣営内における覇権確立を、米国とソ連が互いに黙認する黙契の体制でもあった。このような見方に立てば、米国は敵国だけでなく同盟国に対しても封鎖を行ってきたのであり、この二重封鎖の体制は、冷戦期において資本主義体制の安定と米国の覇権を担保する戦略的装置として機能してきた。

朝鮮戦争勃発後、米国は即時に軍事介入したが、同時に日本との単独講和を急ぎ、韓日会談をスタートさせた。停戦成立後、米韓同盟と日米同盟は強固となり、その少し後には韓日条約が締結された。停戦以来、米国は朝鮮に対して軍事と経済、外交などすべての面で強固な封じ込め策を続けているが、同時に軍事境界線より南側の東アジア世界において覇権を維持してきた。

朝鮮半島における停戦体制の成立は、すなわち、軍事境界線の南北両方向に向かう、二重封鎖の体制の確立を意味した。東アジアの地政学的な重要度を踏まえれば、分断された朝鮮半島における停戦体制は、米国の世界覇権と資本主義体制の安定という戦略的利害を反映している。朝鮮戦争の終結と朝鮮半島の統一を求める共和国とは、利害が正面から衝突するが、この切迫した関係こそ現在の危機の本質である。

このような前提に立てば、朝鮮半島の統一は、分断以前の状態への復元でもなく、いまだ未完の国民国家建設という課題のみに還元しうる問題でもない。

人為的に分断された朝鮮半島が、米国にとって世界レベルでの覇権的支配を担保する地域拠点に位置付けられ、平和が留保される中、朝鮮民族は民生よりも軍事が優先される土壌の上で、常に暴力や死と隣り合わせの状況に置かれてきた。朝鮮民族が二重封鎖による負の代償を甘受しなければならない不条理な現実を解体へと向かわしめる、変革の意味を内包した統一構想が求められる。

2000年の6.15共同宣言後の、南北を支配した相克の関係を相生の関係へと転換させる和解のプロセスが稼働していた頃、朝鮮を「悪の枢軸」と名指し先制攻撃と体制転換の対象に据えていたブッシュ政権下においても、05年9.19声明(第4次6者会談共同声明)の発表に漕ぎ着け、朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除が実現した。この経験は、トランプ政権に対しても有効であろう。

朝鮮半島の非核化も、南北和解の推進とそれによる米国の政策変更を実現する長期的展望の中で構想していくべきである。

停戦体制の変革のためには、南北朝鮮の和解プロセスの推進と共に東アジア周辺国の後押しが必要となる。とりわけ現在の危機に対し、周辺諸国の中で唯一反戦の立場を示していない日本の安倍政権は、9.17朝日平壌宣言の線の立ち返るべきであり、朝鮮民族に内包された「抗日」の記憶に応えるべきである。(朝大准教授)

参考文献

  1. O.A.ウェスタッド著、佐々木雄太監訳『グローバル冷戦史―第三世界への介入と現代世界の形成』名古屋大学出版会、2010
  2. ブルース・カミングス著、鄭敬謨・林哲・岡崎由美訳『朝鮮戦争の起源2 1947年―1950年「革命的」内戦とアメリカの覇権(上・下)』明石書店、2012
  3. ジョン・フェッファー著、栗原泉・豊田英子訳『アメリカの対北朝鮮・韓国戦略―脅威をあおる外交政策』明石書店、2004
  4. 高一『北朝鮮外交と東北アジア1970-1973』信山社、2010
  5. 拙稿「冷戦体制下の統一運動の展開―解放後から1990年代初めまで」『朝鮮大学校学報26』2016

(朝鮮新報)

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すごい人がいるもんだ!100キロの部は、7時間44分12秒男子1位に輝いた。女子は9時間6分55秒で1位となった。

2017-12-18 | 琉球新報より

100キロマラソン 男子1位は木畑貴行、女子は志水るみ

スタートの合図で一斉に駆け出すランナーら=17日午前5時、与那原町の与那古浜公園前

 本島南部地域を駆け抜ける「第2回100Kウルトラマラソン」(同マラソン実行委員会主催、琉球新報社共催)が17日午前5時にスタートした。100キロの部と22・5キロの部に計577人が出場した。100キロの部は木畑貴行(33歳)=和歌山県=が7時間44分12秒で初の男子1位に輝いた。女子は志水るみ(45)=兵庫県=が9時間6分55秒で1位となった。【琉球新報電子版】


100キロの部 男子トップでゴールする木畑貴行(和歌山)=17日、与那原町の与那古浜公園

100キロの部 女子トップでゴールする志水るみ(兵庫)=17日、与那原町の与那古浜公園
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カウンターに掲げられている張り紙の言葉が面白い。「タメ口でのご注文にはタメ口でお答えします」。

2017-12-17 | 韓国あれこれ・・・

【萬物相】「言葉遣いに気を付けてください」

 
【萬物相】「言葉遣いに気を付けてください」

 

 通勤客が行き交う地下鉄駅前に繁盛しているコーヒー店がある。カウンターに掲げられている張り紙の言葉が面白い。「タメ口でのご注文にはタメ口でお答えします」。店主が若く、利用客も若い人々だが、客の中には言葉遣いがなっていない人が多いようだ。言葉というものは、対等であるべき関係で一方が力を誇示するかのようにぞんざいな言葉遣いをすれば、もう一方もそれを受けて立つものだ。

 特に、権力者が大勢いる国会ではぞんざいな言葉遣いをめぐり、もめ事が多い。一部の国会議員は長官に向かって「それが常識に合った話か?」「何を言っているんだ?」と問い詰めた。ほかの国会議員は別の長官を追及する際、「それくらい頭が良くないということだろ」と侮辱した。ある長官は議員の質問に「初めて聞く話だ」と答えたところ、「反省して座っていろと言っているんだよ」と怒鳴られたという。

金泰翼(キム・テイク)論説委員

 長官がこうなのだから、国会に呼び出された公務員や民間人がどのような扱いを受けるのか想像がつく。公職者の間では、ソウル・汝矣島の国会から光化門の政府庁舎に戻る道にある西江大橋を「犬子橋」と呼ぶという。国会で侮辱された後、車に乗って橋を渡り戻る時、自分でも気付かないうちに「○○○」(人をののしる時に使う、犬の子を指す韓国語)とうっぷんをまき散らすためだ。2カ月前にはある議員が公共機関の社長に「それが答弁のつもりか?」と言ったところ、「私にそんな言葉遣いをするのですか」と反撃された。

金泰翼(キム・テイク)論説委員

韓国ドラマで豪商のトップが「言葉には気をつけろ!言葉は発するものではなく飲み込むものだ」と番頭にさとす台詞があった。「品格」という言葉も・・・

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問題の文書は15年9月、仁比聡平参院議員が国会で追及したもの。肝心の内容については、違いをあげて反論していません。

2017-12-16 | 科学的社会主義の発展のために

自衛官情報“漏えい”国賠訴訟

「同一文書ない」首相ら言うが… 虚偽答弁 疑いますます

文書の違い説明できず

 

 2015年の戦争法国会で、日本共産党が追及した防衛省の内部文書を“漏えい”させた容疑で違法な取り調べを受けた現職自衛官が国に損害賠償を求めた裁判の第4回口頭弁論が15日、さいたま地裁(針塚遵裁判長)で行われました。その中で、内部文書が「存在しない」とする安倍晋三首相の国会答弁が虚偽だった疑いが、ますます濃厚になりました。


写真

(写真)中谷元防衛相(左)に資料を手渡す仁比聡平議員=2015年9月2日、参院安保法制特委

 問題の文書は15年9月、。安倍首相はじめ中谷元防衛相(当時)らが「(防衛省内に)同一の文書は存在しない」などと否定していました。

 国会では、文書の存在を否定する一方で、防衛省の情報本部に勤務する大貫修平3等陸佐(43)を取り調べていました。

 この日の裁判で、国側は書面を提出。そこでは、仁比氏が示した文書と防衛省が持っている文書が“別物”であることを強調しています。

 “別物”とする根拠が「(仁比氏の文書の)文中の一部には下線が施されていた。(中略)下線が施されていない点において、異なる」というもの。他には、文章の末尾を示す「了」の位置がずれたものが1カ所あることなど、体裁の違いを指摘。肝心の内容については、違いをあげて反論していません。

 大貫さんの代理人の髙木太郎弁護士は「国側は大した違いをあげることができず、文書が同一だと事実上、認めるものだ。安倍首相の国会答弁が“言葉遊び”だったことがわかった」と指摘します。

 内部文書は、自衛隊の河野克俊統合幕僚長と米軍高官が14年12月に米国でおこなった会談を記録したもの。この会談で、日本国内で法案が具体化される前だった時期に、河野統幕長が戦争法の成立見通しを米軍幹部に伝えていました。自衛隊トップが外国軍の首脳に、こうした発言をしたことは、文民統制を根底から崩すものとして、大問題となりました。

 大貫さんは今年9月に「嫌疑不十分」で不起訴となっています。

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戦争で利益を得る軍需産業関係者、いわゆる「武器商人」と呼ばれる人たちである。世界の軍需産業は近年、急成長の一途だ

2017-12-15 | 沖縄に米軍基地はいらない

<金口木舌>沖縄から非核アピール2017年12月15日 06:00 

その言葉は世界中の多くの人の胸に響いただろう。「核兵器は必要悪でなく絶対悪だ」。広島と長崎の魂を感じてほしいとの思いが込められた

▼核兵器禁止条約の国連採択に貢献した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)へのノーベル平和賞の授賞式。広島で被爆したサーロー節子さんは条約を「核兵器の終わりの始まりにしよう」と呼び掛けた


▼唯一の被爆国日本は米国の核の傘下にあることを重視し、条約に反対した。核実験を繰り返す北朝鮮を念頭に、日本政府は迎撃ミサイルの設計費を計上する。来年度の防衛費は過去最大の約5兆2千億円に上る見通しだ


▼大勢が不安に陥る中、この人たちは笑っているに違いない。戦争で利益を得る軍需産業関係者、いわゆる「武器商人」と呼ばれる人たちである。世界の軍需産業は近年、急成長の一途だ


▼トランプ米大統領は先の訪日の際に武器セールスを展開、安倍晋三首相は購入を約束した。両首脳の妻は東京都内の小学校を訪れ「平和」と書いて見せた。ある新聞に載った川柳はこう描く。「妻たちに『平和』と書かせ武器売買」


▼日本の武器購入は国内政策に行き詰まるトランプ氏の思うつぼだろう。長期的に見て軍拡は緊張を一層高める要因になる。世界は今こそ、節子さんの言葉に応える時である。核持ち込みに懸念のある沖縄から非核をもっとアピールしていい。

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ティラーソン米国務長官は12日、核・弾道ミサイルの開発を続ける北朝鮮が望むなら「いつでも、前提条件なしで、対話を始める用意がある」と表明

2017-12-14 | 世直し文化・野党共闘

北朝鮮と「前提条件なしで対話」

米国務長官表明 “大統領も認識共有”

 

 

 【ワシントン=池田晋】ティラーソン米国務長官は12日、核・弾道ミサイルの開発を続ける北朝鮮が望むなら「いつでも、前提条件なしで、対話を始める用意がある」と表明しました。ワシントンで講演し、質疑に応じる中で答えました。

 トランプ政権はこれまで対話の前提として、核実験やミサイル発射を停止することで北朝鮮が先に非核化に向けた意思を示す必要があるとの立場をとってきており、無条件での対話を呼びかける政策転換を意図した発言とみられます。

 ティラーソン長官は、北朝鮮がこれまで核・ミサイル開発に莫大(ばくだい)な投資をしてきており、「開発断念の用意をして席についた場合にのみ、対話に応じるというのは非現実的だ」と指摘。トランプ大統領もこの点で「非常に現実的だ」とし、認識を共有していると主張しました。

 ただ、トランプ氏自身は、対話を模索するティラーソン氏を「時間の無駄」と公然と批判するなど、繰り返し矛盾する姿勢も示してきています。

 ティラーソン氏は、「少なくとも(交渉の)席につき、互いに顔を合わすことはできるのではないか」「とにかく多くの問題をテーブルに乗せよう」とも述べ、非核化が交渉の入り口になる必要はないとの考えを示唆。一方、「静かな期間が必要だ」とも述べ、新たな実験が行われれば、生産的な議論は困難になると強調しました。

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約3年間にわたる困難を極めた建設と18ヶ月の全面的かつ詳細な設備・システム調整を経て、10日、世界の船舶輸送業が注目する無人埠頭がその全貌を明らかにした。人民日報が伝えた。

2017-12-13 | 中国をしらなければ世界はわからない

世界最大の自動化埠頭、試験稼働を開始

人民網日本語版 2017年12月11日15:06
 
世界最大の自動化埠頭、試験稼働を開始
 

世界最大の自動化スマート埠頭と世界で総合的な自動化の程度が最高の埠頭である、洋山港4期埠頭が正式に開港となった。約3年間にわたる困難を極めた建設と18ヶ月の全面的かつ詳細な設備・システム調整を経て、10日、世界の船舶輸送業が注目する無人埠頭がその全貌を明らかにした。人民日報が伝えた。

洋山港4期は珠山島及び大小の烏亀島の周辺を埋め立てて建設されており、その敷地面積は223万平方メートル。同埠頭には7ヶ所のコンテナ船停泊場所があり、コンテナ埠頭の海岸線は全長2350メートル。設計上の年間取扱量は初期が400万TEU、長期が630万TEU。

中国共産党中央政治局委員、上海市委員会書記の李強氏の「上海国際航運センター洋山港4期埠頭が開港」という呼びかけとともに、汽笛が鳴らされ、走行クレーンが上がり、この世界最大の自動化スマート埠頭が、正式に稼働開始した。埠頭全体は汽笛の音のほかには従来の埠頭のような喧騒とはかけ離れ、静まり返っていた点が非常に興味深かった。人々が目にしたものは、自動牽引車が音も鳴らさず、コンテナを運び動き回り、レール式ガントリークレーンが移動し、コンテナを指定の位置に運んでいる姿のみだった。

◆自動化で作業が楽に

振華重工副総裁、プロジェクトマネージャーの張健如氏は、「洋山港4期埠頭には、独特な点がある」と紹介した。

まずはその規模の大きさ。同社がこれまで建設してきたアモイ港と青島港という2大スマート化埠頭には、コンテナ船停泊場所がそれぞれ1ヶ所と2ヶ所設けられており、いずれもその規模は小さかったが、洋山港4期は7ヶ所となっており、しかもこれが一度に建設されている。

洋山港4期は総合的な自動化の程度が世界最高の埠頭でもある。例えば海側の埠頭クレーンのすべてが自動化・遠距離制御され、陸側のレール式ガントリークレーンも自動的にコンテナを運ぶ。海側のレール式ガントリークレーンはすべてがダブルコンテナ自動化レール式ガントリークレーンで、同社が自主開発した製品として世界初公開された。同クレーンは自動化ダブルコンテナ埠頭クレーンの作業に協力し、海岸線の空間を有効活用し、作業効率を50%高めることができる。

洋山港4期はさらに、中国が自主開発した自動牽引車自動バッテリー交換システムを、アジアの港湾としては初めて採用した。自動化バッテリー交換スタンド技術は、同社が国内で初めて開発した。設計によると、バッテリー交換にかかる時間は6分間のみで、フル充電にかかる時間は2時間のみ。充電中に汚染物質が排出されることはなく、エネルギー消費量を4割以上削減できる。同システムは欧米の技術制限と独占を打破し、同社が自動牽引車全バッテリー交換技術を把握したことを意味する。今後はユーザーに対して、多様な自動牽引車システム案を提供できる。

洋山港4期は中国で唯一の、「中国チップ」を搭載する自動化埠頭となる。埠頭のソフトシステムは主に同社が自主開発した設備制御システム、上港集団が開発した埠頭操作システムからなる。これは国内で唯一の、ソフトシステムが純粋に中国製の自動化埠頭でもある。

そして洋山港4期埠頭は作業員の作業量を最大限に減らすことができる。以前は1台の走行クレーンを制御するのに数十人の作業員が必要だったが、今は1人で複数の走行クレーンを制御でき、かつ裏方の中央制御室内で作業できる。作業員はかつて50メートルという航空のクレーン制御室に座り、下を見ながらコンテナを操作しなければならず、この過酷な労働で目や腰を痛めていたが、今後作業員は中央制御室内で作業でき、パソコンのスクリーンを見ながら巨大なコンテナを吊り上げては下ろし、作業が楽になった。今までクレーンを操作する作業員の多くが若い男性だったが、現在は男女を問わず作業できるようになった。将来的には遠隔操作を実現し、埠頭に出勤しなくても、市街地の制御室内で操作できるようになる可能性もあるという。(編集YF)

「人民網日本語版」2017年12月11日

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同連合会が南京大虐殺の謝罪をめぐり日本政府に書簡を送ったのは、今回で3度目という。日本大使館はこの書簡を署名・受領した。

2017-12-12 | 中国をしらなければ世界はわからない

中国の民間団体、南京大虐殺の謝罪・弁償を日本政府に要求

人民網日本語版 2017年12月11日16:22
 

南京大虐殺80周年に際し、中国民間対日賠償請求連合会は在中国日本大使館に書簡を送り、日本政府に対して、南京大虐殺についての謝罪および南京大虐殺による中国の被害者への賠償を要求した。中国新聞網が伝えた。

同連合会の童増・会長は、横井裕・駐中国日本大使に宛てた書簡の中で、「日本の無条件降伏からすでに72年が経った。日本政府は第二次世界戦争という歴史から得た教訓を総括しなければならない。だが、我々はそれとは真逆の状況を目にしている。日本政府は様々な口実をつくって罪から逃れようとし、憲法改正によって軍国主義を復活させようと企んでいる。また、南京大虐殺についてもただの一度も謝罪や反省をしたことがない」と綴った。

同連合会は書簡において、日本政府が南京大虐殺について謝罪し、被害者に賠償するよう求めた。

同連合会が南京大虐殺の謝罪をめぐり日本政府に書簡を送ったのは、今回で3度目という。日本大使館はこの書簡を署名・受領した。

童会長は、1990年代に民間での対日損害賠償請求活動を始めた。当時から現在に至るまでに、中国侵略戦争の被害者や家族から、戦争が彼らにもたらした苦難を訴える手紙を1万通以上受け取った。

童会長は、次の通り語った。

「我々の要求は、国際法の原則と戦後の国際慣習に完全に則ったものだ。国際的には、戦争の罪を犯した国家に対する処罰をめぐり、謝罪や賠償などを求めた一連の国際法律文書が定められている。ドイツは戦後、ナチスの暴行について反省と謝罪を行い、被害国の被害者に賠償して国際慣例を形成した」。

「我々が南京大虐殺の謝罪と賠償を日本政府に求めることは、日本政府が侵略の歴史を正視するよう迫ることだ。また、長期的に見れば、中日両国の友好発展に利益をもたらすに違いない」。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年12月11日

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「両国の友好増進と協力体制は両国や両国国民のみならず北東アジアの平和と繁栄に大きく寄与する」と述べました。

2017-12-12 | 日本と韓国・朝鮮・中国との友好

北の平和的解決へ協力

日韓・韓日議連総会 志位委員長ら出席

 

 

 超党派の国会議員でつくる日韓議員連盟(額賀福志郎会長)と韓国の韓日議連の第40回合同総会が11日、衆院議員会館で開かれ、北朝鮮の核・ミサイル問題に対し「制裁や圧力などの対応策」を模索するとともに「問題を平和的に解決するため緊密に協力していく」とする共同声明を採択しました。

 総会には日本側から90人、韓国側から56人の国会議員が出席。日本共産党からは日韓議連顧問の志位和夫、常任幹事の穀田恵二、幹事の笠井亮各衆院議員が参加しました。

 額賀氏はあいさつで、1998年に当時の小渕恵三首相と金大中(キム・デジュン)大統領との間で交わされた日韓共同宣言に、日本の植民地支配への「痛切な反省」や「お詫(わ)び」などが明記されたことにもふれながら、「相手の立場を考えながら未来志向で日韓両国の発展を期したい」と話しました。

 韓日議連の姜昌一(カン・チャンイル)会長は、両国関係が冷え込んだ時期も議連がかけ橋として努力をしてきたことを指摘。「両国の友好増進と協力体制は両国や両国国民のみならず北東アジアの平和と繁栄に大きく寄与する」と述べました。

 開会式では大島理森衆院議長、李洙勲(イ・スフン)駐日韓国特命全権大使らが来賓として出席。志位氏も来賓として紹介されました。

 総会には日本共産党から志位氏らの他に塩川鉄也、宮本岳志、藤野保史、畑野君枝、本村伸子各衆院議員、井上哲士、吉良よし子、倉林明子、辰巳孝太郎、山添拓各参院議員も参加しました。

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観測網を細やかに作って観測したデータは気象庁特化予報システムに転送され、実際の予報に活用される」

2017-12-11 | 科学最前線

平昌で「気象五輪」開かれる

登録 : 2017.12.08 05:51 修正 : 2017.12.08 08:30

 

複雑な江原嶺東の海上・山岳地形により 
雪の量と形態の予測性が非常に低く 
国際共同研究「アイスポップ2018」に挑戦 
カナダ、バンクーバー、ロシアのソチに続き3回目 
12カ国28機関が先端装備50台以上を 
20地点に配置し細やかに天気を予測

今月6日午前、雪が少し降った江原道平昌冬季五輪のメインスタジアムで、行事要員らが雪を片づけている。ドームがない3万5千席のスタジアムで午後遅い時間帯に開・閉会式が開かれる予定であるため、天気が円滑な進行に大きな影響を及ぼすものと見られる=気象庁提供//ハンギョレ新聞社

 平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開かれる江原道嶺東(ヨンドン)地方は気温と降水量の変化幅が大きく、気象予測が困難な地域だ。気象予報士を悩ませるここで、世界気象機関(WMO)が主催する国際共同研究「アイスポップ2018」が“援軍”として登場した。12カ国28機関が参加して50台以上の先端気象装備で気象研究と予報モデル競演をする、いわゆる「気象五輪」の幕が上がった。

 来年2月9~25日に行われる冬季五輪と3月9~18日に開かれるパラリンピック大会において、最も大きな影響を及ぼす要因は天気だ。平昌冬季オリンピック大会組織委員のイム・ジャンホ気象気候チーム長は6日、「冬季五輪を開くのに最も良いのは、氷点下10度から氷点下5度で雪と雨が降らず風が強くない天気だ。しかし、嶺東地方は気象変化が激しく、円滑な大会運営のためには正確な気象予報が重要だ」と話した。実際に2009年のバイアスロン世界選手権大会が行われる前日の2月13日、大関嶺(テグァンリョン)の1日の平均気温は10.5度で、18.5ミリの雨が降り、“水浸し”になった競技場に大関嶺雪花祭りのために積んでおいた雪を緊急空輸しなければならなかった。2013年の平昌冬季スペシャル五輪の際も、大会4日目の2月1日、大関嶺の1日平均気温が4.4度、降雨量が18.5ミリに達した。2014年の五輪期間(2月9~25日)には雪が北江陵(プクカンヌン)には174.1センチ、江陵は113.5センチも積もった。

平昌冬季五輪が行われる江原道嶺東地方は気象変化が激しく、気象予報が大会成敗の最も大きな要因として浮上している=気象庁提供//ハンギョレ新聞社


 地球温暖化により、冬季五輪では天気との戦いがいつも繰り返されている。2010年カナダ・バンクーバー大会と2014年ロシア・ソチ大会の際も、天気が問題となり多くの試合が遅延・延期されたり、取り消された。イムチーム長は「嶺東地方の場合、地球温暖化によって気温や降水量が統計的に有意義な上昇を示している。特に山岳と海が直線距離で20キロメートルしか離れていない複雑な地形であるため、異常気象現象が発生する可能性が高く、予報士らが緊張している」と話した。気象庁は、平昌五輪の気象支援のために73人の派遣団を構成して運営している。

 天気を予測し難いだけに、世界気象関連機関には正確な予報の実力を積む絶好の機会でもある。慶北大学天文大気科学科のイ・ギュウォン教授は「嶺東地方は世界的にも関心が多い複雑な地形であるため、正確な予報に向けては詳細な観測情報が必要だ。現在、世界12カ国の気象関連機関が五輪大会が開かれる江陵と平昌一帯に50台以上の先端気象装備を設置し、気象観測をしている」と話した。世界気象機関の世界気象研究プログラム(WWRP)の一環として行われる国際共同研究は、2010年カナダ・バンクーバー大会当時「スノーV10」という名で始まり、8カ国から9つの機関が参加した。以降、ロシア・ソチ大会の「フロスト2014」に10カ国から12つの機関が参加したのに続き、平昌「アイスポップ2018」では12カ国から28の機関に拡大された。アイスポップ2018は「Internation Collaborative Experiment for Pyeongchang Olympic and Paralympic 2018 winter games」の英文略字だ。主要参加国と機関は米航空宇宙局(NASA)、カナダ気象庁(ECCC)、スペイン・カスティララマンチャ大学(UCLM)、スイス・ローザンヌ連邦工科大学(EPFL)、英国気象庁(MetOffice)などだ。韓国からは、気象庁の数値モデリングセンターや延世大学、慶北大学、江陵原州大学、国土部漢江洪水統制所、空軍など12の機関が参加した。

今月6日、江原道江陵市の江陵原州大学の屋上でイ・ギュウォン慶北大学教授が取材記者団にカナダ気象庁が設置したレーザー降雨センー(Parsival)の作動原理を説明している=気象庁提供//ハンギョレ新聞社


 共同研究団は、束草(ソクチョ)と江陵の間の南北方向と、江陵から大関嶺気象台近くのメイヒルズリゾートまで東西方向で降雪の観測網を構築した。リゾート前の白菜畑に設置された「メイヒルズ観測網」をメインにし、気象台屋上や江陵原州大学の屋上などに鉛直(垂直)方向に降水を観測するマイクロレーダー(MRR)、3次元で風とエアロゾルを観測するライダー、降水粒子と密度、落下速度を測るレーダー式降雨センサー(POSS)、重量式雨量計(Pluvio)、カメラで雪の粒子結晶の写真を撮るマスク(MASC)など先端装備が設置された。イ・ギュウォン教授は「現在、気象庁が運用している江陵と横城(フェンソン)レーダーでは死角地域が生じる。観測網を細やかに作って観測したデータは気象庁特化予報システムに転送され、実際の予報に活用される」と話した。

イ・グニョン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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漢帝国が紀元前108年に古朝鮮を滅亡させ、川の南側に拠点(楽浪郡治所)を移したという植民地時代の日本人学者の推定が100余年間にわたり健在だった。

2017-12-10 | 科学最前線

古朝鮮の首都は平壌でなく遼東…考古学界、100年の通説に“反乱”

登録 : 2017.12.08 23:22 修正 : 2017.12.09 08:28

先月の考古学大会で「王儉城=平壌」通説を覆す説が登場 
古朝鮮の都城立証遺物は平壌から100年間現れず 
王儉城は遼東に存在、漢帝国が楽浪郡新治所に平壌を設定 
文献と正面対峙…歴史学界は当惑、在野学界は快哉 
論争の核心である平壌遺跡は接近不可能、統一考古学の課題に

平安北道渭原郡の龍淵洞遺跡から出土した古朝鮮時期の青銅器と鉄器類。農機具と推定されるが、中国戦国時代の燕国の明刀錢(左下の刃物形貨幣)も含まれている//ハンギョレ新聞社

 「古朝鮮について発信できずにいた考古学界が反乱を起こした!」

 最近、韓国の歴史学界ではこのような話が冗談半分で交わされている。先月初め、ソウルの国立中央博物館で開かれた韓国考古学会の第41回考古学全国大会が、前例のない論争の種を投げたためだ。

 20世紀、朝鮮半島に近代歴史学が確立されて以来、鉄壁のように君臨してきた学説の一つが、朝鮮民族の初めての国家である古朝鮮の首都「王儉城」は平壌(ピョンヤン)だという通説だ。正確には、大同江(テドンガン)の北側の平壌(ピョンヤン)一帯にあったが、漢帝国が紀元前108年に古朝鮮を滅亡させ、川の南側に拠点(楽浪郡治所)を移したという植民地時代の日本人学者の推定が100余年間にわたり健在だった。1960年代以後、南北の学界では遼東が中心地だったが、紀元前3世紀に燕国の将軍、秦開の侵攻により平壌に移動したという説もあったが、最終立地が平壌という結論は揺るがなかった。ところが、考古学大会で王儉城は平壌に当初なく、古朝鮮の終末まで遼東にあったという学説が初めて公論化した。司馬遷の『史記』朝鮮列伝と5世紀の中国地理書『水経注』の王儉城考証記録に依拠して古朝鮮を研究してきた文献史学者は当惑した。一方、王儉城=遼東説を主張してきた在野の学者たちは「講壇史学が良心宣言をした」と喜んでいる。

平安南道大同郡の大同江岸南側にある楽浪郡治址城壁。漢帝国が古朝鮮を滅亡させた後に設置した楽浪郡の統治拠点跡と推定される遺跡だ。日帝強制占領期間の1910年代に日本人学者が跡を発見した=国立中央博物館所蔵のガラス乾板写真//ハンギョレ新聞社


 論争の火ぶたを切ったのは、チョン・インソン嶺南大学教授だ。日本の東京大学で日帝強制占領期間の平壌出土楽浪遺物を研究し博士学位を受けた彼は、東京大学の所蔵品分析成果と遼東・遼西の古朝鮮系青銅器、土器に関する現場調査に基づいて、論文「考古学から見た衛満朝鮮王儉城と楽浪」を発表した。要旨は「漢帝国が遼東の王儉城を攻め倒した後、平壌に楽浪郡分所を別に設置した可能性が高い」ということだ。

 論文の主張は挑発的だ。既存の王儉城大同江北岸説と遼東・遼西を含む古朝鮮領域論議などを検討し、最新の考古資料を総合した結果、「平壌城は王儉城が入ることのできない空間」と断定した。近代発掘が始まって以来100年余りが過ぎたが、今に至るまで平壌から考古学的物証が出てこなかったということが根拠だ。「1905年京義線の敷設で平壌駅付近を掘削して以来、大城山城、清巖里土城など大同江北岸の調査が進められたが、王城と見るに足るいかなる遺跡、遺物も確保されなかった」ということだ。これを後押しする定規は、王城城郭の跡だ。古朝鮮とほぼ同じ時期に漢帝国に服属した南越国(ベトナム)も王城城郭が中国の文物らと共に発見されたという点で、古朝鮮も城郭の中心としての実体を検証しなければならないという見解だ。チョン教授はさらに、衛満朝鮮が燕国、齊国の亡命者の国であるから、燕国、齊国の遺物文化が確認される遼東遺跡一帯に城を探さなければならないと主張する。「このような考古学的見地から、『王儉城大同江北岸説』は廃棄すべきで、王儉城は遼東に存続したが、漢帝国による郡県設置後に中心地が大同江岸に移転した可能性が大きい」という結論だ。

 文献史学界は当惑を隠せずにいる。漢帝国が西側から海を越えて王儉城を攻撃したという『史記』の記録と、高句麗人が王儉城を平壌城一帯と描写した伝言が記述された『水経注』の内容を、チョン教授の説が完全に否定する格好になるためだ。ユン・ソンテ東国大学教授は「清巖里土城など発掘されていない平壌城郭が残っているのに、物証がないと断定するのは行き過ぎた解釈」としながら「遼東に王儉城が属したとすれば、歴史的に確証された漢帝国の遼東・遼西郡の位置も修正しなければならないが、根拠を当てられるか疑問」と話した。オ・ヨンチャン梨花女子大学教授も大会討論文で「遼東王儉城を陥落させたとすれば、なぜ数千里も離れた平壌に敢えて楽浪郡を置いたのか、納得できる説明が必要だ」と指摘した。

平安北道義州郡美松里で出土した美松里型土器。遼寧式琵琶型銅剣、支石墓(コインドル)と共に古朝鮮の文化を代表する遺物と認識されている//ハンギョレ新聞社
遼寧式琵琶型銅剣。中国遼西・遼東地方と朝鮮半島全域で確認される青銅武器で、古朝鮮の文化を象徴する遺物でもある//ハンギョレ新聞社
中国遼寧省の朝陽十二台営子遺跡から出土した青銅鏡。「多紐細文鏡」と呼ばれ古朝鮮文化の標識遺物の一つに選ばれる//ハンギョレ新聞社


 考古学界でこれまで古朝鮮は「絵に描いた餅」だった。分断後、現地遺跡に行くことができず、解放後に入手したり蓄積された資料もほとんどなく、日帝強制占領期間の伝来遺物中心の編年でも、楽浪郡と朝鮮半島南部の金属器文化の交流関係を計る程度に過ぎなかった。チョン教授の学説は、こうした限界の中で、2000年代以後に次第に公開されている中国と日本の関連遺跡・史料を総合して出した考古学界次元の初めての問題提起という点が評価に値する。

 実際に論議に決着をつける最善の解決法は、北朝鮮の首席宮(錦繍山太陽宮殿)近隣にあるという旧平壌城壁などを切開し、集中発掘する調査であろう。だが、核危機と南北関係の梗塞で共同調査は夢見ることもできない実情だ。結局、王儉城の謎を解く鍵は「統一考古学」の課題として残すほかはないわけだ。

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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ドナルド・トランプ政権が米国選手団の平昌冬季五輪に参加するかどうかをめぐり、1日で何回も交錯するメッセージを送るなど、右往左往する姿をみせた末に、結局参加方針を再確認した。

2017-12-09 | アメリカの常識は世界の非常識

平昌五輪参加めぐりトランプ政権が右往左往

登録 : 2017.12.09 06:33 修正 : 2017.12.09 08:05

ヘイリー国連大使「未解決問題」発言が発端で 
ホワイトハウス報道官「公式決定していないという意味」油注いだ後 
ツイッターで「五輪参加を待ち望んでいる」と鎮火

ニッキー・ヘイリー国連駐在米国大使が6日(現地時間)、米フォックスニュースに出演し平昌五輪の参加について考慮すべき問題だと明らかにし、大きな波紋を呼んだ=米フォックスニュース放送画面キャプチャー//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ政権が米国選手団の平昌冬季五輪に参加するかどうかをめぐり、1日で何回も交錯するメッセージを送るなど、右往左往する姿をみせた末に、結局参加方針を再確認した。しかし、同盟の懸案に適切に対応できず、問題が生じた場合に対処能力も顕著に低いトランプ政権の一面が露呈したと指摘されている。

 問題の発端は米国のニッキー・ヘイリー国連大使が今月6日(現地時間)、「フォックスニュース」とのインタビューで、米国選手たちの平昌五輪参加は既成事実なのかという質問に対し、「まだ解決されていない問題」だと答えたことから始まった。ヘイリー大使は「まだそれ(五輪参加)について聞いていないが、これは我々(米国)がいかに米国人らを保護するかにかかわること」だと主張した。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射によって米国選手団の安全が憂慮されるという趣旨だった。

 ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は7日の定例記者会見で、ヘイリー大使の発言と関連した質問に、「それ(「解決されていない」ということ)はヘイリー大使が言った正確な意味ではない。その問題についてまだ公式決定が下されていないという意味」だと答えた。さらに、「五輪開幕が近づけば決定することになるだろう。究極的にはドナルド・トランプ大統領が判断することになる」と述べ、混乱をさらに煽った。

 サンダース報道官は自分の発言で波紋が広がる兆しが見えたことを受け、記者会見から18分後、ツイッターに「米国は韓国で開かれる冬季五輪に参加することを待ち望んでいる」という書き込みを掲載した。

 米国務省のヘザー・ナウアート報道官も、定例記者会見で「安全で成功的な冬季五輪を開催するための韓国政府の献身を確信しており、我々はそのすべての努力を支持する」と述べた。ナウアート報道官は「参加するかどうかを正確に答えてほしい」という質問に対し、「私たちは韓国で開かれる五輪の一員になることを待ち望んでいる」と強調した。

 米国の平昌五輪への参加をめぐり波紋が広がったが、トランプ大統領はすでに文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「平昌冬季五輪に家族を送る」と直接話したという。事実上、平昌五輪の安全を信頼するというシグナルと言える。大統領府関係者は「先月7~8日、トランプ大統領が国賓として訪韓した当時、文大統領に『平昌冬季五輪に私が行くのは難しいかもしれないから、家族を送る』と話した」と最近、記者に伝えた。娘の夫のジャレッド・クシュナー・ホワイトハウス上級顧問や長女のイバンカ氏の訪韓を言及したものと見られる。

 トランプ大統領は先月30日の文大統領と電話会談で、高官級代表団の派遣を約束した。当時、文大統領は「平昌五輪に米国の高官級代表団の派遣を決定したという報告を受けたが、これに深く感謝を申し上げる」と述べており、トランプ大統領は「米国の高官級代表団の派遣決定を文大統領が直接国際オリンピック委員会(IOC)に伝えることもいいかもしれない」と答えた。

 ジョセフ・ユン国務省対北朝鮮政策特別代表も7日夕方、ワシントンで開かれた韓国国際交流財団(KF)主催の忘年会に出席し、「わずか数日前にトランプ大統領が文大統領に平昌冬季五輪に高官級代表団を送ると述べた」と(米国の参加を)再確認した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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神谷園長は「あと50センチずれていたら、子どもたちが園庭に出入りする場所に落ちていた。米軍機の飛行を停止しなければ、このような事故は何度でも起きる。

2017-12-08 | 科学的社会主義の発展のために

保育園に落下 米軍機部品か

沖縄 普天間基地近く 園舎屋上

 

 

写真

(写真)米軍機からの落下物とみられる円筒=7日、沖縄県宜野湾市(神谷武宏園長提供)

 沖縄県宜野湾市野嵩2丁目の緑ケ丘保育園(神谷武宏園長)で7日午前10時20分ごろ、園舎の屋上にガラス状の円筒が落下しました。円筒には「FLIGHT REMOVE」と書かれたラベルが巻かれており、米軍機から落下した可能性があります。

 同保育園は米海兵隊普天間基地の野嵩(のだけ)ゲートから東に約300メートルの住宅街にあり、円筒が落下した当時は園庭などに61人の園児と職員11人がいました。

 8人ほどの1歳児が遊んでいた部屋に「ドーン」という衝撃音が響き、職員が屋上を確認したところ長さ約9・5センチ、直径約7・5センチの円筒が熱を帯びた状態で見つかりました。

 夕方になって現場を訪れた中嶋浩一郎・沖縄防衛局長に対し、神谷園長は「あと50センチずれていたら、子どもたちが園庭に出入りする場所に落ちていた。米軍機の飛行を停止しなければ、このような事故は何度でも起きる。私たちの命を軽視して何のために飛ばすのか」と厳しく抗議しました。

 国会で一報を受けた日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「一歩間違えば人命にかかわる重大事故。住民を追い出して造られた普天間基地の危険性が如実に示された。今すぐ閉鎖・撤去するしかない」と語りました。

深刻な事故と認識

翁長知事がコメント

 幸いにもけが人はいないとのことです。

 基地対策課の職員を現地に派遣し確認したところ、落下物の大きさは約10センチ、プラスチックのような材質であるとのことでした。

 直ちに、沖縄防衛局を通じて米軍機の部品であるか確認を求めていますが、現在のところ、回答はありません。

 職員が撮影した写真をもとに基地対策課で情報収集を行ったところ、CH53の部品の可能性が高いことがわかりました。

 落下場所のすぐそばの園庭では、事故発生当時、40人から50人の園児が活動中とのことで、一歩間違えれば、重大な人身事故につながりかねず、深刻な事故であると認識しております。

 沖縄防衛局や米軍に対しては、速やかな事実確認を行うよう求めるとともに、仮に米軍の部品であることが判明した場合、強く抗議する必要があると考えています。

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「野党3党と市民連合との政策協定にも入っているものであり、共同で提出できた意義は大きい。廃止に向けてさらにたたかいを強めたい」と述べました。

2017-12-07 | 世直し文化・野党共闘

共謀罪法廃止を

5会派が法案共同提出

共産・立民・自由・社民・無所属の会

 

写真

(写真)共謀罪廃止法案を向大野衆院事務総長(左から4人目)に提出する野党議員各氏。左から松田、山尾、逢坂(以上立民会派)、1人おいて黒岩(無所属の会)、藤野(共産)、吉川(社民)、玉城(自由)の各氏=6日、国会内

 日本共産党、立憲民主党、自由党、社民党の4党と衆院会派「無所属の会」は6日、内心の自由を侵害する憲法違反の共謀罪法を廃止する法案(組織犯罪処罰法改正案)を衆院に共同提出しました。

 安倍政権が「テロ対策」を口実に強行(6月)した共謀罪法は、処罰する「組織的犯罪集団」や「実行準備行為」「計画」の定義があいまいで、国会審議でも、捜査当局の恣意(しい)的な運用により処罰対象が歯止めなく広がる危険性が浮き彫りになりました。「監視社会をもたらす」などの批判が相次ぎ、成立後も日本弁護士連合会をはじめ広範な国民から廃止を求める声が上がっています。

 総選挙にあたって、市民連合が要望し、共産、民進、自由、社民、立民の各党が確認した共通政策でも「共謀罪法などの白紙撤回」が掲げられていました。

 廃止法案の提出者の一人で日本共産党の藤野保史衆院議員は「野党3党と市民連合との政策協定にも入っているものであり、共同で提出できた意義は大きい。廃止に向けてさらにたたかいを強めたい」と述べました。

 立憲会派に所属する山尾志桜里衆院議員は「共謀罪は『テロ対策』の役には立たず人権の核心部分を侵害し、百害あって一利なしだ。(廃止へ)最後までやり抜く」と語りました。

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