今日は一日怠惰に暮らすのだ
例え世間の非難を浴びようともパジャマ姿で過ごし 寝転がって本を読み 眠くなったら寝る
午後からは天気も下り坂だろうしと 朝からそう決めたのだが 意外に晴天で但し強風
案の定 本を読んでいたら次第に眠りに誘われ…
暑かった!
私の経験上 暑いと悪い夢を見る
身体が 早く目を覚ませ!と命令しているようにだ
高円寺徘徊の続きがあった
蚕糸試験場跡地にも行った
ここは現在公園になっている
おそらく 当時の面影として残っているのは門柱と入り口の事務所だけだろう
父は 此処にもよく来たと言っていた
公園を一巡りしていると 池の中にある岩の上で甲羅干しをしている沢山の亀と遭遇
当時もあった池ならば 父を知っているだろうか 亀は万年だから
帰りに グラタン屋という名前の通りグラタン専門店で食事
父も祖母もグラタンは大好物だった
老舗で(と言ったってさほどじゃないだろうけど) なんでも機械を使わず手で小麦粉を練っているそうだ
かなりの年の男性が二人でやっている
テーブルは5,6卓ほどか
メニューにビールはありますか と尋ねると瓶ビールですけれど という返事
出された物はキリンのラガー 当然だね♪
スペシャル蟹グラタンを注文した
上の焦げ目がパリパリしていて美味しい
一人の老人が入ってきた
どうも常連客らしい 奥さんは? 今日は水泳 なんて話している
いつものですか? うん いつものにして
食事をしながら耳をダンボにしていると 店の主人との会話から78歳と判明
もしや ずっとこの地に住んでいる方なら父を知っているだろうか なんて思ったが 訊けなかった
高円寺という名の通り 高円寺というお寺がある
徳川家光が鷹狩にしばしば訪れてはこの寺で休憩した為に 門扉には葵の御紋がしかと彫られている
父が兄弟と自転車で坂道を下って遊んだと話していたが この高円寺さんの近辺にそんな坂もあった
ちなみに 父はこのお寺の名を言う時 必ず「さん」を付けていた
曹洞宗のお寺と記憶しているが 道路から本道までが意外に長く
その両側に植えられた木々が木陰のアーチを作っている
涼やかで 端整で 決して豪奢ではないが きちんとしていた
きちんとしてるってのは 気持ちが良いものだ
我が家から1時間とかからないのに 滅多に行く事の無かった土地の徘徊は 後悔と満足の入り乱れたものとなった
帰りのバスでは眠りこけた
終点に停まったのも気がつかず バスに放置されていた
目が覚めると既に乗客は誰も居ない
慌てて出口に向かうと 運転手が別の運転手と雑談をしていて その人があれ?お客さんだ…と
惚けて 此処終点ですか と尋ねて降りた(当然知ってる!)
お願いだから 全員降りたかどうか確認してよ~
恥ずかしさの中 まだ醒めやらない頭を抱えて帰宅した事を付け加えておく