更級日記の作者の父親(菅原孝標)が上総介として赴任したことがある
東京都民は(私も含めて)千葉県民を馬鹿にするが かつては大国として扱われていた
(ちなみに今の湾岸付近の発展はめざましい)
房総半島は 紀伊半島にも似ている
そんなわけで 白浜とか勝浦といった南紀と同じ地名があるのだと 千葉県民から聞いたことがある
海岸沿いの道を潮風に吹かれながら2キロほど歩いた頃か やっと千倉漁港が見えてきた
巨大である
歩けども歩けども 漁港は続く
このあたりなら何か美味しい物にありつけるのではないかと思ったが それらしい店が全く見当たらない
更に歩き続けると パンフレットにある屏風岩が現れた
太平洋プレートの圧曲でできたという なかなか見ごたえのある風景だ
岩のプリーツ(イッセイ・プリーツのような)とでも言えばわかるかな
見えるのは一部分であり 海中にも続くのだそうだ
これがまた…長い… 1キロ以上は続く
海岸に下りて禁漁の罪を犯そうか 自転車泥棒をしようか(あの古いイタリア映画が脳裏をかすめる)
そんなさもしい根性になりながらも 飢えとはそういうものだと とりとめの無い会話で空腹を紛らわせ
自身を鼓舞し鼻唄を歌い 更に4キロほど(軽く言ってるが不安だったのだ)歩いたところで道の駅発見
これがまた観光バスを連ねてやってくる場所らしく 昼下がりにも関らずレストランは長蛇の列
寒い冬に暖を求めて房総を訪れる人は多いようで この店でも年に一度のことだと言っていた
日頃なら並んで食べ物を待つなんていうことは絶対にしない
待ってもせいぜい10分だ
だが 此処を逃したら最後 もう何もなさそうとあっては堪えるしかない
飢えとは…人格も変えてしまうのだ^^
30分(も)待って席に着き 30分(も)待って食事が出てきた
鯨の刺身 握り鮨 鰺フライ そしてビール
伊勢海老一尾丸ごとの味噌汁も 握りのネタも 大したことは無かった
だが揚げたてで 身の厚い鰺フライは美味しかった
此処まで来て 美味しかったのが鰺フライだなんて 恥ずかしくて人には言えない^^
土産物店で 最近何故か見かけなくなったエイひれを買った
乾き物の好きな私は 女性がスイーツの並んだガラスケースを眺めるのと似た目つきになる
帰りは駅までのバスに何の迷いも無く乗った
特急列車の中では ぐっすりと眠り込んだ
千倉は 海と海沿いの長い道と鰺フライの町
日本の白地図の一点を また新たにマーカーで塗り潰す日となった
東京都民は(私も含めて)千葉県民を馬鹿にするが かつては大国として扱われていた
(ちなみに今の湾岸付近の発展はめざましい)
房総半島は 紀伊半島にも似ている
そんなわけで 白浜とか勝浦といった南紀と同じ地名があるのだと 千葉県民から聞いたことがある
海岸沿いの道を潮風に吹かれながら2キロほど歩いた頃か やっと千倉漁港が見えてきた
巨大である
歩けども歩けども 漁港は続く
このあたりなら何か美味しい物にありつけるのではないかと思ったが それらしい店が全く見当たらない
更に歩き続けると パンフレットにある屏風岩が現れた
太平洋プレートの圧曲でできたという なかなか見ごたえのある風景だ
岩のプリーツ(イッセイ・プリーツのような)とでも言えばわかるかな
見えるのは一部分であり 海中にも続くのだそうだ
これがまた…長い… 1キロ以上は続く
海岸に下りて禁漁の罪を犯そうか 自転車泥棒をしようか(あの古いイタリア映画が脳裏をかすめる)
そんなさもしい根性になりながらも 飢えとはそういうものだと とりとめの無い会話で空腹を紛らわせ
自身を鼓舞し鼻唄を歌い 更に4キロほど(軽く言ってるが不安だったのだ)歩いたところで道の駅発見
これがまた観光バスを連ねてやってくる場所らしく 昼下がりにも関らずレストランは長蛇の列
寒い冬に暖を求めて房総を訪れる人は多いようで この店でも年に一度のことだと言っていた
日頃なら並んで食べ物を待つなんていうことは絶対にしない
待ってもせいぜい10分だ
だが 此処を逃したら最後 もう何もなさそうとあっては堪えるしかない
飢えとは…人格も変えてしまうのだ^^
30分(も)待って席に着き 30分(も)待って食事が出てきた
鯨の刺身 握り鮨 鰺フライ そしてビール
伊勢海老一尾丸ごとの味噌汁も 握りのネタも 大したことは無かった
だが揚げたてで 身の厚い鰺フライは美味しかった
此処まで来て 美味しかったのが鰺フライだなんて 恥ずかしくて人には言えない^^
土産物店で 最近何故か見かけなくなったエイひれを買った
乾き物の好きな私は 女性がスイーツの並んだガラスケースを眺めるのと似た目つきになる
帰りは駅までのバスに何の迷いも無く乗った
特急列車の中では ぐっすりと眠り込んだ
千倉は 海と海沿いの長い道と鰺フライの町
日本の白地図の一点を また新たにマーカーで塗り潰す日となった