どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

旅―京都後半

2008年08月16日 | 日記
京都での朝食はホテルのバイキングを予約しておいた

夕食はともかく 朝食は欠かせないタチだ

これが美味しかった!

徘徊がなければもっと食べたいところだった


夕方までの限られた時間だからと 見たいものは一応下調べをしておいた

まずは三条から開始

おっ 煉瓦ビル発見!(これは調べてはいなかった)

あっ あっちにも! こっちにもだぁ~!


こんな夢を何度も見たことがある

小銭(何故か札束では無い)を拾う夢だ

それが 此処にも其処にもあそこにもといった具合に落ちているのだ

貧乏人は 見る夢もせこい!

この通りに入って まさにそれだと思った

ザクザクうなる宝の山♪

興奮も高まる


建物の一部を保存しての改築は 諸事情からしてやむをえない

あるビルに入ってみた(都合上 詳細は伏せる)

内部のドアの写真を撮りたくて 一応許可を願い出た

トップが出てきたので断られる!と思ったのだが 黙ってそっと撮っていって下さい! と遠慮がちに言われた

素敵な対応に感謝!


ある教会では内部の写真を公表しないでくれと言われ それを確約させられてのパチリだった

帰宅してネットで見たら内部の写真なんて ブログでとっくに公開されている

でも神の前で誓ったことだから 素敵なステンドグラスをお見せ出来ないのが残念


大丸ヴィラは ヴォーリズの(正確には建築事務所の)お洒落な建物だが 残念ながら非公開だ

御所近く 塀は高く木々は鬱蒼として 特に背の低い私には内部はほとんど見えない

どことなく謎めいて見える 美しくも怪しげな洋館なのだ

非常に申し訳ないが 可能な限りの盗撮をしました!(懺悔です!いや 白状か)


聖ハリストス教会の場所には ちょっと迷った

そして このミントグリーンの教会も とても美しかった

このほかにも沢山見たのだが…

これ以上書いても 延々と愛しい想いを書いては公開する人とさほど変わらなくなるだろうから止める

四条の南座向かいにある 塔屋と細長い窓が印象的なレストラン菊水で 海老フライとビール

再びバスで同志社大学を見てから 京都駅へ


バスから外を眺めていると 見逃したものたちが また今度ね と手を振っているかのように思えた

勿論 また来るさ!夜行バスに乗ってでも!

忠太の動物達に会わずして死ねるか 死んでたまるか である


東京へ向かう新幹線の車内から 夕景を撮った

日本海のそれではなかったが 私にとっては最高の夕陽の一つになった


追伸:グダグダと牛の反芻のように あの日 あの時間 あの空間を 思い出しながら書いた

    旅は 立つ前も良いが その最中は無論 こうして咀嚼する時もまた良いものだと感じた

    気の短い江戸っ子は 来年は何処に行こうかと もうぼんやり考え始めている

    なに 行けなくったってかまやしないさ

    めちゃめちゃクサイ事を言えば 人生そのものが旅なんだから
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旅―京都前半

2008年08月16日 | 日記
実に長くて 読んでくださる奇特なお方には申し訳無いと思う

他人の旅日記なんて読んでも何も面白いことは無いだろうと察するが だが書いている本人は愉しい^^

日記に恋人とのあれこれを書いている人がおられるが 私にとっては なんじゃいなってなもんだから

私の日記をなんじゃいなって思われても一向構わない

惚れたものに対して綴っているのは どちらも似たようなものだしね


山陰本線に乗ってみたかった

当初 京都から鳥取まで山陰本線で直行できるものとばかり思っていた

鳥取から京都へ行くのには4時間ほどだったか 勿論山陽から入ってだが

それを6時間もかけるなんて アホだと思った

そして アホだった^^


在来線で一度(浜坂だったか)乗り換え 更に在来線で城之崎へと

此処で特急を待つ間 下車してみた

何しろ 城之崎温泉だ

それは 道後温泉とか草津温泉とか別府温泉とか湯布院とか玉造温泉とか湯河原温泉とかエトセトラ etc...

なんたって ジ・オンセン なのだ!


駅横に足湯がある

旅館の送迎車がレトロである

だが 例え日帰り温泉に入ることはあっても 此処の旅館には泊まらないだろうなぁ~と思った

泊まれない が正しいかもしれない^^(貧乏だし^^)

退屈なので 駅前の冴えない店でお刺身と蟹シュウマイとビールをたのんだ

車窓にも厭きた私は やたらと冷房の効かない特急で(文句を言いたいほどだった) ひたすら寝た

1時過ぎ京都駅に着いた


暑い中 徘徊仲間の友人が出迎えてくれて 早速京都巡り

といっても徒歩だ!!

此処で私が一番見たかった そして長い間憧れてきたのが本願寺伝道院

建築史学者であり画家になりたかったという伊東忠太の作品であり 

有名なところでは祇園閣や築地本願寺が上げられる

「造家」から「建築」という言葉に変わったのも 彼が提唱したのだ

10年ほど前 何気なく手にした一冊の本が 私を虜にした

それまで単に建物だったものが 建築に変わった

そして徘徊の楽しみも何十倍にも膨らんだのだ


惚れた相手は何故か人をじらすものだ

この伝道院は 長く補修工事中とシートを被ったままで 彼の動物たちには会えなかった

知ってはいたのだが それでもほんのチョッとでも たった一目でもとは惚れた弱み

だが何をどうしても(結構頑張ったのだが)無理だった


京都駅から四条辺りまでの主だった場所には案内して頂いた

例の 参ったか!我こそ東熊だ! の作品である京都博物館も 唸らせるものがあった

ヴォーリズの建てた 今は東華彩館という北京料理店での食事

教会建築では一番のお気に入りである日光真光教会を建てたガーディナー作の 長楽館でのティータイム

江戸っ子としては 実に悔しい~(が 素敵な悔しさだ)


日もすっかり落ちて 友人とは別れた

何となく市内の様子は掴めた

明日への期待が高まる

ホテルで汗を流した後 老舗のバーに行きたかったが これも無理

次回の楽しみとして取っておくことにしてさっさと寝た 
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旅―温泉・海岸と海

2008年08月16日 | 日記
食糧難になったので 先ほど買出しに出かけた

滅多に甘いものを欲しがらないのに 葛切りか葛餅など食べたいと思ったのは やはり疲れているせいなのか

トシを取ると数日後に疲れが出ると 嫌な事を言った人がいるが そろそろリハビリしないと月曜が大変


鳥取へ帰る途中に浜村という駅がある

駅からそう遠くないところに温泉があり そこからは少し遠いが海が一望できる龍見台がある

温泉郷の多いこの地で どこか一つには入りたいと思っていたので此処で途中下車することにした


70数段の階段を上がると 大浴場と見晴らしの良い露天風呂がある

階段を上がる途中で この暑い最中の露天風呂の選択は誤ったかと思った

だが そうではなかった


丁度良い加減の湯に身体を沈めていると 心地よい風が木々の間をぬって流れてくる

何も考えずに ただただ夏の空を見上げる

穏やかで静かで最高に贅沢な時間(労働者にとっては天国への階段^^ツェッペリンか!)


若い女性が一人入ってきた

声をかけると 同じく東京からの旅行者

鳥取砂丘では私と同じような思いをしたようだ

ちょっと季節間違えましたねぇ~ と

若い人なら神戸とか行きたいのじゃない?と訊くと 明日行くんですと

一人で入浴だから女性友達との旅では無いようだ 

今時の若い子だから彼と一緒の旅かもしれないと思い 深くは尋ねなかった


おそらく姉妹とその母上だろうと思われる3人連れが入ってきた

母上は高齢である

生きていれば80歳になる母を思い出し 羨ましいと思った


ロビーでは先ほどの若い女性が一人でくつろいでいた

そして そのまま一人で出て行った

おぅ~ 若いの 一人旅だったのか 道中ご無事で と 密かに願った


日本海に沈む夕陽を見る(とりわけ写真におさめる)というのも 今回の旅の目的の一つだった

だが夏の日没は遅く 帰りのアシも心配

旅に出る前にもっと入念に調べていたら と思いつつ これも断念

だが もう一度パノラマの海をと思い 龍見台まで歩くことにした


さっぱりした身体に再び汗が流れ始める

遠いですよ と言われた通り やっぱり遠い^^

いつも 何処でもそうだが 歩いている人間なんていやしない

途中で 明らかに帰省とわかる光景を何度か目にした

他県のナンバーの車が止まっている

ある車は着いたばかりのようで 老人が家族連れを出迎えている

孫がはしゃいでいる

あるところでは 老人が一人で外に立ち 車内の人に気をつけてと言っている

おそらく この時期 あちこちで見かけられる光景だろう

子供は子供の世界へと戻り 親は親の世界に

姉一家が帰省した頃の我が家を思い出し なんだか今日はちょっとセンチメンタル・ジャーニー?


バンバンと激しく車が行き交う国道を渡ると 海が見えてくる

小高い丘に登ると海が一望

山はどこか荘厳なイメージがある

神宿るというのか 宗教心の無い私でもそんな気分になるものだ

海はそれとは少し違う

上手くは言えないが ぼ~っとしてしまう(もっとも海でなくとも 他の場所でも年中そうだが^^)

この ぼ~っとする感じがたまらなく好きだ

あぁ~ 憧れの夕陽よ いつかまた


この日は三日間で一番遅い帰りになった

翌朝は7時発の列車に乗らなければならない

無料朝食サービスのおにぎりには(これが凄く美味しいのだ!)ありつけない

コンビニで買い物をして明日に備えることにした

乗り換えと電車待ちを含めて6時間の京都までの列車の旅

しかし もっと計画立てておくんだったなぁ~と思いつつも 計画通りもつまらないな なんて

行き当たりばったりの好きな私は 結構満足してこの夜も夕食抜きで寝たのであった
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旅―倉吉の町

2008年08月16日 | 日記
鳥取最後の徘徊地は倉吉

赤瓦と白壁土蔵の町としても有名だが その奥にある三朝町の三徳山三佛寺投入堂はなんと国宝

其処に辿り着くまでの道は険しく 悪天候の時には入山は出来ないこともあり 

また事故も時々あるようで その為必ず二人以上でとある

本来修験者の場所であるから こんな暑い時期に修行をしようなんて凡人は思わない

見たい気持ちはあったが 今回はあっさり却下だ


宿場町や八橋往来についての歴史は割愛(興味のある人は検索してね)

駅前からバスに揺られて15分ほどで 土蔵群に到着

観光客も居ない時間だ

少し見て廻った後 観光案内所でパンフレットをもらう

白い漆喰壁に焼き杉板の土蔵は さほど珍しくは無い

赤い石州瓦がアクセントだ

そして 玉川に架かるちょっと反り返った石橋も町並みの景観に重要なポイント

蔵に新しい命を吹き込み再生利用している例は多い

土地の気候風土や生前?何に使われてきたかで それぞれ違いはあるが 何にせよ生きているのは良いことだ

明治村は建築の博物館で それはそれで面白いのだが 墓場 モニュメントといった気がしてならなかった


それでも歩いていると やはり観光の町になっていることに複雑な心境

私にとってはレトロでも懐かしい風景でもなく 勿論 時代を遡る感覚はあるのだが

それよりもゴーストタウンのような道 閉めてしまった店が並ぶ商店街 傾きかけた家を見る時

強烈に今を感じる


此処で一番見たかったものは 旧倉吉町水源地・ポンプ室である

土産物店でアイス・コーヒーを飲みながら(ビールは無かった^^)場所を訊く

あはっ 現地の人も知らないらしい

マップを見せると 歩いていかれるのですかと呆れ顔だ

はい 30分くらい歩くのは何でもありませんから

東京の人はそうでしょうね 私なんか5分の場所でも車ですからと


そこまでの道のりもなかなか面白かった

だが 確かに遠かった~

本当にこの道で良いのか半信半疑のまま歩き その小さな擬洋風建築といわれる建物が目に入った時 

これだよ~これ という言葉しか頭に思い浮かばなかった

見学は出来ない

門の前に駐車している邪魔者が憎らしかった


もっと見るべきものはあったように 今になってみると思う

季節の良い時期だったら と 何度思ったかしれない

だが 今出来ることをそれなりにやれば充分と思っているから 食事をして(ビールを飲んで)次行ってみよう


大正初期に建てられた町家が食事処になっている

餅しゃぶが名物

一品料理が無かったので お刺身定食とその名物を頂くことにした

二品頼んだので どちらにもつくというとち餅のあんかけと茶碗蒸しが二つずつきたのには参った

知っていたら一つでいいと言ったのに

でも 美味しかった^^


そしてまだまだ暑い午後 海と温泉に向かった
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