旅の話を書きたくてうずうずしている
洗濯をしながら プロローグを
誰も読まん?まっ いいけどね
山陰は憧れの地の一つだった(とは言いつつ そんな場所は他にもゴマンとあるのだが)
貧乏バス旅行の相棒との計画にも入っていたのだが 彼女には長い夏の休暇が無い
悪いが 一足お先にと決めた
砂丘と日本海に沈む夕陽 それに美味しい風景と町並や建築物を見ること
加えて 初めての一眼レフのデジカメ(デジイチって言うのかな)に慣れる事
これが今回の旅の目的だった
実は余部鉄橋を渡りたい というのもあったのだが 少し前に廃止になっていた^^
チャンスを失うと こういうものである
重文のお墨付きでも貰えば安泰だが 消え行くものは消える
そういうものには いつか なんていうものは無いのだ
いや 考えれば物事全てに言えるかもしれない
最初の目的地は智頭(ちず)という鳥取県にある宿場町である
今まで途中下車をしたことは無いが 切符にある有功日数をいつも勿体無い思いで見てきた
それを今回はちょっとやってみるつもりになったわけ
品川駅発新幹線自由席の乗車口にはすでに列ができていたが この程度なら座れるなと余裕の判断
若干の空席を残して出発した列車は 新横浜であっという間に埋まった
席の無い人は通路やデッキに立つしかない
テレビで見るお馴染みの光景を 初めて体験した
「列車でビール」は今回は無く 旅の下調べとカメラ操作の学習(何しろ一週間前に買ったばかり)
3列席の窓側だった私の横は空いていたが 九州の自宅に帰るという単身赴任の男性が此処で座った
なかなか指定を取る時間が無くてですね いつもは座れんですよ 今日は5時過ぎに来てね
何処まで行かれるのですか 山陰? 行ったことが無いなぁ~
そんな話を少ししてから 私は眠りに入った
岡山駅は ひょっとしたら修学旅行で降りただろうか
倉敷や広島には行ったのだが まるで記憶が無い
切符を買った時は何も考えなかったのだが どうやら乗り換え時間はギリギリのようだ
知らない駅 そして夏の混雑 遅れないはずの新幹線も1分の遅延だ
隣の人と 気をつけてお帰りを 旅を楽しんで という挨拶もそこそこに人をかき分け…
なんと列車は2号車で それも前の出口
改札口は遥か後ろだと初めて知った(指定席やグリーンには優遇かぁ~ と^^)
走った 走るしかなかった
どっちだ?何処に行けばいいのだ?
3番線とある
エスカレーターに飛び乗ったとほぼ同時に 大阪という文字が目から脳裏に写り・・・
それを理解するのにかかった時間はほんの一瞬だったろうが 間違えたか! と思った
そしてあろう事か 下りのエスカレーターを上ろうという突飛な行動に出た私は・・・
背中の荷物の重さと焦りで足がもつれ ドタっと前に倒れた
まるで 漫画である
降りる寸前のお年寄り連れが後方を振り返り 何か言っているのがかすかに聞こえる
すっかり恥ずかしいおばさんになっているんだろうなぁ~・・・
両膝が痛いし アゴも打った
何よりカメラは大丈夫かぁ~
諦めて 恥を掻き掻き下りた
そして ホームも列車も間違ってはいなかったと判った時の安心感と 改めて知る我が身の粗忽さといったら…
幸い怪我も無く アゴは少し腫れたようだが(コブが出来た!)カメラも無事
列車は 他の電車がやはり1分遅れだとかで それを待っての発車となった(先に言ってくれ~)
旅の初めがこれでは これからの日々が思いやられる
こんな感じで 私の旅は始まったのだった